「おい、へラク・・いやヘロドトス、指導はうまくいっているか!?」
「はいダビデ兄貴。お陰様で、加藤さんにも褒められました!!」
「加藤は甘い。調子に乗るな!!へラクレ・・いや、ヘラキメデス!!」
「くそ~。兄貴本当は名前知っとるな・・・。」
さて、ルーマニアです。
これまたマニアック感漂うルーマニアです(笑)
ところがワインの歴史は6000年前から始まっており、第2次世界大戦以前には高い評価を受けるワインも多く造られていました。
ではなぜ今メジャーではないのでしょう。
それは戦後1948年~1989年の間、共産主義国家となり他国との貿易を抑圧されていたからなんですね。
しかしようやく近年では民主化が進みEUにも加盟したことで、少しづつ復活してきており注目されつつある国です。
ところが前回のスイス同様ほとんど自分達で飲んでしまいます(笑)
1、ルーマニアワインの 基本データ
まずは場所。
【ワイン生産量】
約300万ヘクトリットル
※世界13位でフランスの15分の1くらい
【ブドウ栽培面積】
約20万ヘクタール
※世界8位でフランスの4分の1くらい
【主要品種白ブドウ】
・フェテアスカ・アルバ
「白い乙女」を意味していて、愛らしいフローラルな香りとエレガントな味わいを持ち、辛口から甘口まで造られます。
・フェテアスカ・レガーラ
「王家の乙女」を意味し、フローラルな香りとやや強めの酸とバランスに優れた味わいで、スパークリングワインにもよく使われます。
※この他にも土着品種は多く存在します。またソーヴィニョンブランやシャルドネなどの国際品種も栽培されます。
【主要品種黒ブドウ】
・フェテアスカ・ネアグラ
「黒い乙女」を意味し、深い果実味と丸みのあるタンニンを持った滑らかな味わいです。
「数多く存在する土着品種の中でも最も評価されていますよ。」
・バベアスカ・ネアグラ
「黒い貴婦人」を意味し、透明感のあるガーネット色でオリエンタルなスパイシーさを持つ香り、フルーティでやさしい味わいです。
※この他にも多くの土着品種が存在します。またカベルネソーヴィニヨンやメルローといった国際品種も栽培されます。
2、ルーマニアワインの 特徴
・国内消費が約90%で国外に出回ることが少なく市場であまり見られません。
・カベルネソーヴィニヨンやメルロー、ソーヴィニョンブランやシャルドネなどの国際品種も栽培されますが、独自の土着品種が100種類以上確認されており、それらから様々なタイプのワインが造られます。
3、ルーマニアワインの 格付け(品質分類)
ルーマニアには厳しい品質規定があり、以下の【2階層】に分類されています。
格上から順に。
【1、DOC】33の産地。
最も高級な原産地統制呼称ワインです。
【2、IG】12の産地。
DOCに次ぐ上質な地理的表示ワインです。
4、ルーマニアワインの 主要産地
1つだけ紹介しましょう!
なんとな~く覚えておけばよろしいかと。
【IG デアルリレ・モルドヴェイ】
モルドヴァ地方にある最も歴史ある最大のワイン産地です。
5、ルーマニアの
有名ワイン(ワイナリー)
それではいくつか紹介しましょう。
【ヒュペリオン】
ルーマニア最高峰の赤ワイン生産者です。フェテアスカ・ネアグラやカベルネソーヴィニヨンなどから滑らかで奥深いワインを生みます。
【ハレウッドワイナリー】
国際品種から土着品種まで幅広くそして安定的に高品質なワインを生みだす大手ワイナリーです。まずはここから試してみてもいいですね!!
【ヴィルブドゥレアスカ】
若いワイナリーですが、国際コンテストでの受賞歴も多く注目されています。価格もお手頃なところがいいですね♪
■まとめ■
・ルーマニアのワインの歴史は戦後停滞してしまったが、近年復活し注目されつつある。
・国内消費が約90%で市場であまり見られない。
・国際品種も造られますが、100種以上存在する土着品種からも高品質なワインが造られ、黒ブドウのフェテアスカ・ネアグラは特に評価が高い。
以上です。
いかがでしたか?
白や黒、乙女だ貴婦人だいろいろ出現しましたね(笑)
知るだけでは始まりません!!
やっぱり飲んで確認ですね。
楽しく学んでもらえるとうれしく思います。
「ご苦労であった。ヘラキメデス。これでお前の任務は終了だ。」
「はい・・。ありがとうございました!!ヘラキメデスです!!」
「たわけが!!お前はヘラクレスだ!!己の名も忘れたか!!」
「えぇぇ・・。うそ~ん・・・。」
以上です。
きっと2人は仲良しなんだと思います・・たぶん(笑)
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