トリンバック リースリング クロ サン テューヌ

おすすめ【白】ワイン

 

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言わずと知れたワイン界の頂点「ロマネコンティ」。

そしてアルザスにも「アルザスのロマネコンティ」と呼ばれる銘柄があります。

カジュアルな価格が多いアルザスのワインにおいて高額なワインではありますが、分析能力の高いワインラバーの方々の口コミ評価(vinica)を拝見し、その名に恥じない素晴らしい白ワインである事が伝わってきました。

アルザスの辛口白ワインの最高峰を体感したいのであれば、このワインを選ぶべきでしょう。

この記事を最後まで読み進めていただき、知識と共に深まるワインの味わいを楽しんでいただければ幸いです。

《ワイン名》トリンバック リースリング クロ サン テューヌ

トリンバック リースリング クロ・サン・テューヌ[2014]【750ml】Trimbach Riesling Clos Ste Hune

《価格》

30000円前後

《ブドウ品種》リースリング
《ボディ》  ミディアム~フルボディ
《甘辛》   辛口
《産地》   フランス>アルザス地方>アルザス グランクリュ
《生産者》  トリンバック

プロフィール
トリンバックはアルザスを代表する名門ワイナリーのひとつ。
創業は1626年と非常に古く、2020年現在13世代に亘ってトリンバック家の伝統や妥協なきスタイルを守り続けています。そんなトリンバックへの評価は高く実績も十分。その一例は以下の通りです。
ノーベル平和賞の祝いの席で振舞われた。
フランスの3ッ星レストランの全てでオンリストされ、それはアルザスでは唯一の生産者。

今回紹介しているクロ サン テューヌは「アルザスのロマネコンティ」「アルザスで最も偉大なリースリング」と評される銘柄で、トリンバックを代表する最上のワインです。

《味わいの特徴》

気品と奥深さを持った
辛口リースリングの頂点

このワインの特徴は、豊潤な果実味に加え充実感溢れる硬質なミネラルと美しい酸が感じられ、奥深さと気品が感じられるところです。
また、上級リースリング特有のぺトロール香(石油香)もハッキリと感じられるところも特徴的。長期熟成に耐えるポテンシャルに満ちた味わいは、辛口リースリングの頂点の風格があります。

そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。

最上の畑
ワイン名であるクロ サンテューヌは、アルザスの格付け最高位であるグランクリュのひとつ「クリュ ロザケール」の中の単一畑。トリンバックが200年以上も前から所有する畑で、プロフィールでも解説した通り「アルザスのロマネコンティ」と評されるほど優れたテロワール(ブドウを取り巻く自然環境)があります。
優れた土壌は、豊富なミネラルなどの成分を持っており、その個性を存分に発揮している理由の一例を挙げます。
《古木(ヴィエイユ ヴィーニュ)である事》
土壌の成分を吸い上げる能力が高い樹齢50年以上の古木が植えられています。

《高密植栽培の実践》
ブドウの樹の間隔をあえて狭くすることで生存競争が活発化。ブドウは地中深くまで根を伸ばすことでミネラル豊富な地下水を吸い上げます。

以上のような理由から、類い稀な充実感を持ったリースリングが誕生し、長期熟成に耐えうる強靭なミネラルや美しい酸を持ちあわせたワインが誕生します。

 

【外観】
輝くレモンゴールド
熟成するほど琥珀色に近づいていきます

【香り】
白い花の華やかさに、桃やアンズを思わせるフルーティーさや柑橘類や青リンゴの爽やかさ。リースリング特有のぺトロール香(石油香)や鉱物的なミネラル香、上品な蜜のニュアンスも感じられます。

【味わい】
熟した果実の厚みのある味わい。充実した凛としたミネラルが気品ある味わいを表現し、美しい酸が味わいのバランスを整えます。上品な蜜のニュアンスを伴った味わいは深いコクがあり、それらの要素を舌の上に残した余韻が非常に長く続きます。

《飲む時の適正温度》

8℃14℃
冷やし気味にすれば酸や凛としたミネラルが際立ち引き締まった印象になり、エレガントで気品漂う飲み口。
温度を上げるほど酸やミネラルは穏やかな印象になりますが、アロマティックな香りや果実感が広がり、優雅な飲み口が楽しめます。

※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。

《飲み頃と当たり年》

【飲み頃】
ブドウ収穫年から6~40年
良いヴィンテージほど、飲み頃になるのが遅く長期熟成にも向きます。
難しいヴィンテージほど、比較的早くから楽しめ飲み頃の期間は短くなる傾向です。

【当たり年】
アルザスのヴィンテージチャート以下の通りです。
※あくまで一般的傾向です。

5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年

1995年 3
1996年 4
1997年 3
1998年 4
1999年 3
2000年 4
2001年 4
2002年 3
2003年 3
2004年 3
2005年 3
2006年 2
2007年 4
2008年 4
2009年 3
2010年 4
2011年 3
2012年 3
2013年 3
2014年 3
2015年 3
2016年 4
2017年 5

※ワインの飲み頃についての知識は、
第10回【品種・タイプ別 赤ワイン・白ワインの飲み頃】
でも確認できます。

トリンバック リースリング クロ・サン・テューヌ[2014]【750ml】Trimbach Riesling Clos Ste Hune

《適正グラス》

【小ぶりのグラス】
【ふくらみのあるシャルドネグラス】
冷やし気味にして軽快さを楽しむ場合、温度も上がりにくい小ぶりのグラスを選ぶと良いでしょう。
少し温度を上げて広がる風味や味わいを楽しむ場合は、香が取りやすく温度も上昇しやすいシャルドネグラスを選ぶと良いでしょう。

※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。

《相性のいい料理》


アワビバター


地鶏のグリル

など、適度なコクを持った料理との相性が良いでしょう。
非常に味わい深い白ワインですから、カジュアルすぎる料理ではバランスが悪いですし、繊細な味わいの料理にはワインが強すぎる場合もあります。

※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。

《飲んだ人の口コミ》

悪い口コミ

暑いヴィンテージだった2003らしいリッチな味わいで、熟した果実の甘味を後口にハッキリと感じる。クロサンテューヌにしては珍しい味わいで、このワインのファンには好みが分かれそうなヴィンテージ。充実したミネラル感はいつもどおりで、デキャンタ-ジュと時間経過で味わいはまとまりが出たが、13年熟成ではまだ早いことは確か。。。

1976。40年を経てピークアウトしてしまったようですね。


凄いワインである事は理解できますが、7年ではまだまだ蕾(つぼみ)状態で硬い印象。注ぎたてはまるでガソリンスタンドのようなぺトロール香で、硬質なミネラル感が支配的。時間経過で果実感やシロップの甘やかさも出てきましたが、本領発揮はまだまだ先でしょう。

良い口コミ

完全に魅了された!!1995は24年の時を経ても美しい酸が絶妙なバランスを整えており、飲むほどに笑みがこぼれてしまいます!!


14年熟成の06は素晴らしい♪フローラルでフルーティー、そしてぺトロールやミネラルを感じる芳香性は、グラスを回すほどに芳醇さを増します。硬質なミネラルに対する蜜のような果実味が気品と妖艶さを両立。ノンマロラクティックらしい生き生きとした酸が美しく長い余韻を支える。樽感も無いので、ブドウのポテンシャルを直に感じられるところも良いですね!!


溢れんばかりのミネラルに圧倒され、硬いか!?とも思った。12年熟成の06は大ぶりのグラスに注ぎ、時間が経過するほどに妖艶な要素が湧き出てきた。硬さもほぐれ全てが溶け合った液体は柔らかな飲み口。ミネラルと果実味のバランスも見事で、美しい酸や蜜にミネラルを舌の上に残した非常に長い余韻に魅了されるのです。


7年熟成の2011は、これぞぺトロールっていうゴムっぽさ主体の香り。味わいは綺麗な酸味とミネラルのバランスが秀逸で、過去最高のリースリングであることは間違いありません。高額ですが味わいも相応に確かですね。

 

という皆様の声でした。

その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、

感動的!!    20%
美味しい     63%
普通       17%

良くない      0%

というニュアンスが伝わってくる結果でした。

「アルザスのロマネコンティ」と呼ばれるだけあって、お値段も頭一つ抜けた印象ですが、味わいも同様に抜けている印象。本物を見極める能力の高いであろうワインラバーの皆様を唸らせる、優れたワインである事が伝わる口コミの数々でした。

10年程度の熟成物の場合、ポテンシャルは感じるものの若干硬いと感じる意見もチラホラ。好みもあるでしょうが、20年程度熟成させることで本領を発揮するワインだと感じられました。

アルザスの辛口白ワインの頂点を味わうのであれば、長期熟成を経たクロ サン テューヌを選ぶべきだと感じる結果となりました。

まとめ

それでは最後に情報整理です。

トリンバック リースリング クロ サン テューヌ

価格
30000円前後


豊潤な果実味に加え充実感溢れる硬質なミネラルと美しい酸が感じられ、奥深さと気品が感じられる。
また、上級リースリング特有のぺトロール香(石油香)もハッキリと感じられるところも特徴的。長期熟成に耐えるポテンシャルに満ちた味わいは、辛口リースリングの頂点の風格がある。


飲み頃
ブドウ収穫年から6~40年
※長期熟成させた方が評判は高い傾向

当たり年
アルザスのヴィンテージチャート以下の通り。
※あくまで一般的傾向。

5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年

1995年 3
1996年 4
1997年 3
1998年 4
1999年 3
2000年 4
2001年 4
2002年 3
2003年 3
2004年 3
2005年 3
2006年 2
2007年 4
2008年 4
2009年 3
2010年 4
2011年 3
2012年 3
2013年 3
2014年 3
2015年 3
2016年 4
2017年 5

口コミ
「アルザスのロマネコンティ」と呼ばれるだけあって、お値段も頭一つ抜けた印象だが味わいも同様に抜けている印象。本物を見極める能力の高いであろうワインラバーの皆様を唸らせる、優れたワインである事が伝わる口コミの数々。
10年程度の熟成物は硬いと評する意見もチラホラで、長期熟成させたものの方がより評価は高い傾向。

以上です。
アルザスの辛口白ワインのカテゴリーにおいては、価格も味わいも頭一つ、いや二つ抜けた印象。特別感のある優れたリースリングであることがよくわかりました。
熟成物がおすすめと感じましたが、このワインは一般市場にはあまり出回ることがなく、ネットで購入できるのも若いヴィンテージのものばかりのようです。
いつか楽しむワインのひとつとして、このような特別なリースリングを保管しておくのも楽しそうですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

トリンバック リースリング クロ・サン・テューヌ[2014]【750ml】Trimbach Riesling Clos Ste Hune

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