シチリア唯一のDOCGチェラスオーロ ディ ヴィットリアで最も評判が良いと感じた銘柄。
力強くも上品な「細マッチョ」を思わせる味わいで好評を集めていますが、口コミ量は非常に少なめ。
ちょっと掘り出し物感ある良質なシチリアワインとして、選択肢の幅を広げてくれる優れた銘柄だと感じました。
この記事を最後まで読み進めていただき、知識と共に深まるワインの味わいを楽しんでいただければ幸いです。
《ワイン名》ヴァッレ デラカーテ チェラスオーロ ディ ヴィットリア クラッシコ
《価格》
【2600前後】
《ブドウ品種》
・ネロ ダーヴォラ70%
・フラッパート30%
《ボディ》 ミディアムボディ
《甘辛》 辛口
《産地》 イタリア>シチリア州
《生産者》 ヴァッレ デラカーテ
ヴァッレ デラカーテはシチリア唯一のDOCGであるチェラスオーロ ディ ヴィットリアを代表する生産者。
1981年に設立され、現当主はガエターナ女史。
シチリアのテロワール(ブドウを取り巻く自然環境)を生かした、ボリューム感とエレガンスをを両立した女性ならではのワイン造りを実践しており、人気も上昇している期待のワイナリーです。 今回紹介しているチェラスオーロ ディ ヴィットリア クラッシコへの評価は特に高く、
2013ヴィンテージはワインアドヴォケイトで91点+。ジェームズ サックリングで91点の高得点を獲得しています。
《味わいの特徴》
充実感と上品さを持った
端正な味わい
【外観】
ガーネットを帯びた透明感あるルビーレッド
【香り】
チェリーやラズベリーなど赤い果実のフレッシュさに、カシスやブラックベリーなどのフルーティーな果実香。スミレの華やかさにオリエンタルスパイスやハーブのニュアンスも加わり複雑性を高めています。
【味わい】
ふくよかな果実味は甘味は抑えられ、出汁が効いたような旨味を伴ったミディアムボディーの飲み口で、豊富でシルキーなタンニンと相まって端正な味わい。キレイな酸味が味わいを引き締める上品さがあり、果実やスパイスの風味を残した余韻が続きます。
それでは、そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。
■2つの品種の個性■
このワインに70%使用されるネロ ダーヴォラは、濃厚なワインを生むシチリアの主要品種。
非常に濃い色調で、濃厚な果実味と豊富でシルキーなタンニンと穏やかな酸があります。
ブラックベリーやプルーンなどの熟した果実の風味に、チョコレートやインクのニュアンスが現れる場合もあり、充実した成分は長期熟成に耐えるポテンシャルも持ち合わせています。
30%使用されるフラッパートは、ネロ ダーヴォラとは対照的に淡い色調で軽快で繊細なワインを生む品種。
ピノノワールやボージョレで使用されるガメイやのような、赤い果実のフレッシュでチャーミングなニュアンスがあり、酸味も豊富です。
以上のような対照的な個性を持つ品種がブレンドされることで、厚みがありながら軽快なニュアンスも感じられるバランス良いワインが生まれます。
■優れた土壌■
DOCGチェラスオーロ ディ ヴィットリアの中でも、「クラシコ」を名乗る事が認められた優れた環境を持つ畑のブドウが使用されています。
土壌は鉄分を多く含んだ赤土(テラロッサ)で、ボディのあるブドウを生む特徴があります。
■適度な樽■
発酵を終えたワインは500ℓの樽で12ヶ月熟成されており、スパイスなどの樽のニュアンスが適度に反映されます。
《飲む時の適正温度》
【14℃~18℃】
少し低めの温度にすれば酸味が際立ち軽快な飲み口になりますし、温度を上げるほど酸は穏やかに感じられ、甘味や複雑な風味の広がりある味わいを楽しめます。
※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。
《飲み頃》
ブドウ収穫年から3~12年
※一般的傾向や口コミから推測
《適正グラス》
【中庸から大ぶりのグラス】
香りが取りやすく温度が上がりやすいブルゴーニュグラスやボルドーグラスを選ぶと良いでしょう。
やや低めの温度で軽快さを楽しむ場合は、温度も上がりにくい中庸なグラスにしても軽快さが楽しめます。
※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。
《相性のいい料理》
鴨鍋
地鶏のグリルをベリーソースで
など、ほどよいコクのある料理に合わせる事で、互いの味わいを高め合うマリアージュが楽しめるでしょう。
※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。
《飲んだ人の口コミ》
【ネガティブな口コミ】
バランス良い味わいでいろんな料理に合いそうだけど、強めの肉料理には若干負けてる感じがしました。
【良い口コミ】
赤系果実のフレッシュさに出汁系の旨味が広がる軽快な飲み口。角の取れたミデアムボディで余計な甘さなく落ち着いた味わい。これはなかなか良いね。
4年熟成の2011の甘、酸、渋、樽の絶妙なバランス感覚が気に入りました。2つの品種の良さが表現されたコスパワインだと思います。
カシスリキュールやスミレにオリエンタルスパイスが加わった芳香に期待が膨らむ。7年熟成の2013は口に入れた瞬間に感激の美味しさで、果実味とスパイス感に存在感あるタンニンが引き締める味わい。細身ながら筋肉質で、しなやかで色気のある味わいに魅了されました♪♪
少しの甘味とチェリー系の酸。そして渋味が端正な大人な雰囲気を表現しておりメッチャ旨い♪
という皆様の声でした。
その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、
感動的!! 0%
美味しい 35%
普通 65%
良くない 0%
というニュアンスが伝わってくる結果でした。
口コミの量は少ないですが好評な銘柄でした。
感動的評価こそありませんでしたがバランス良く端正な味わいへの好感は高く、否定的なコメントもほぼ見られませんでした。
若い段階から好評な傾向ですが、熟成で落ち着きが増した味わいへの満足度の方が高い印象です。
まとめ
それでは最後に情報整理です。
ヴァッレ デラカーテ チェラスオーロ ディ ヴィットリア クラッシコは
【価格】
2600前後
【味】
ふくよかな果実味は甘味は抑えられ、出汁が効いたような旨味を伴ったミディアムボディーの飲み口で、豊富でシルキーなタンニンと相まって端正な味わい。キレイな酸味が味わいを引き締める上品さがあり、果実やスパイスの風味を残した余韻が続く。
【飲み頃】
ブドウ収穫年から3~12年
※一般的傾向や口コミから推測
【口コミ】
口コミの量は少ないが好評な銘柄。
感動的評価こそ無いがバランス良く端正な味わいへの好感は高く、否定的なコメントもほぼ見られない。
若い段階から好評な傾向だが、熟成で落ち着きが増した味わいへの満足度の方が高い印象。
以上です。
シチリアのDOCGであるチェラスオーロ ディ ヴィットリアは、温暖な産地らしいジューシーで濃い赤ワインを想像していましたが、違う事がよくわかりました。
出汁が効いたような旨味のあるワインが好みの私にはとても興味深い銘柄です。
あなたはどのように感じましたでしょうか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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