ヴォギュエ ミュジニーの【価格】と味は?【当たり年】【口コミ】など詳しく解説!!

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ここはシャンボール・ミュジニーで最も重要かつ有名なブドウ園。間違いなくブルゴーニュのブドウ園のベスト5に入っている

ロバート・パーカー氏はそのようにヴォギュエを評価しています。

エレガントなワインを生むブルゴーニュにおいて、最もエレガントで洗練されたワインを生むと言われるシャンボール・ミュジニー。
そんなシャンボール・ミュジニーで頂点に君臨し、世界中のワインラバーを魅了し続けるのがヴォギュエ。

グランクリュであるミュジニーの70%の区画を所有し、もう1つのグランクリュであるボンヌ・マールも所有比率ナンバーワン。
有名プルミエクリュのレザムルーズも所有し、シャンボール・ミュジニーの頂点を知りたいのであれば、ヴォギュエを選ぶしかないと言っても過言ではありません。

歴史を簡単にまとめます。

■1450年 創設。

■1925年 現在のドメーヌ名であるジョルジュ・ド・ヴォギュエ伯爵が継承。

■現在ドメーヌを所有しているのはヴォギュエ伯爵の孫娘たちですが、実質の運営は【栽培責任者のエリック・ブルゴーニュ氏】【醸造責任者のフランソワ・ミエ氏】【販売担当者のジャン・リュック・ペパン氏】俗にいうヴォギュエの三銃士によって行われています。
1970年代、80年代には低迷した時期もありましたが、1985年より醸造責任者であるフランソワ・ミエ氏の活躍により、見事復活しました。

今回紹介するワインはヴォギュエの頂点であり、シャンボール・ミュジニーの頂点であるグランクリュ、ミュジニーです。

至極のエレガンスとは何か、それはヴォギュエのミュジニーの中にあり、本物を理解できる方にこそ手に取っていただきたい別格の味わいがここにあります。

あなたのワイン選びの一助になれば嬉しく思います。

《ワイン名》 ヴォギュエ ミュジニー

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《価格》

10万20万円
※ヴィンテージによって価格は変動します。

《ブドウ品種》ピノノワール
《ボディ》  ミディアム~フルボディ
《甘辛》   辛口
《産地》   フランス>ブルゴーニュ>シャンボール・ミュジニー>ミュジニー
《生産者》  ドメーヌ コント ジョルジュ ド ヴォギュエ

《特徴》

圧倒的存在感とエレガンス

ヴォギュエのミュジニーは力強さをサテンのような滑らかさで包んだと表現されるほど雄大な存在感を持ちながら、その緻密さはエレガンスも感じさせるものです。

その味わいは、最低でも10年は待たないと片鱗すら感じられないほどポテンシャルが高く、健全な熟成を経たものは圧倒的エレガンスと気品溢れる質感で、別格のワインである事を感じさせてくれます。

そのような品質が生まれる理由をいくつか挙げましょう。

・ミネラル分などの豊かな成分を含んだ土壌と、日照条件などの最高の立地条件を満たしたグランクリュである事。

・その豊かな成分をしっかりと吸い上げ、上質な果実を実らせる古木(ヴィエイユ・ヴィーニュ)のブドウだけを使用している事。

・収穫量を制限することで残されたブドウの房に成分が集中し、成分豊かでポテンシャルの高いブドウが育ちます。

・ブドウの繊細な風味を感じやすくするため、樽のニュアンスが反映しやすい新樽の使用比率はあえて低くすることで、樽感はほどよいものでブドウの緻密なニュアンスを感じやすい造りにしています。

主に以上のような理由から唯一無二のミュジニーが生まれるわけです。

「ワインのボディは技術で造れます。でも、余韻だけは絶対に造れない。地中深くからミネラルをふんだんに吸収するからこそ、永遠に続くかのような余韻を味わえる」

これは醸造責任者のフランソワ・ミエ氏の言葉で、その永遠に続かのような余韻の長さもこのワインの素晴らしい特徴と言えるでしょう。

 

【外観】
美しいルビーレッド
熟成が進むほどレンガ色に近づいていきます。

【香り】
溢れんばかりの芳香性は非常に複雑であり雄大さを感じさせます。

バラやスミレの花、チェリーやラズベリーにカシスの果実香にほのかな樽のニュアンス、キノコ・腐葉土・なめし革・スパイスなど様々な香りが感じられ、熟成するほど果実香は熟した果実やドライフルーツのようなニュアンスになり、なめし革や土といった熟成香のニュアンスはより深まり、円熟味を感じさせる官能的な香りになっていきます。

【味わい】
若いうちはポテンシャルは感じるものの、豊かな成分は溶け合いが浅く近寄りがたい荘厳さを感じさせるもので、旨味や風味の広がりは弱く、閉じた印象を受けるでしょう。

長期熟成を経る事で酸やタンニンなどの様々な成分が溶け合い、シルクのようなタンニンや洗練された酸味が感じられ、凝縮された果実味は力強さよりも、出汁の効いたような奥深い旨味が感じられる上品さがあり、いつまでも続くかような優雅な余韻があります。

《飲む時の適正温度》

16℃18℃
その別格に洗練された豊かな香りと味わいを感じるには、このくらいの温度帯が最も広がりある風味を存分に楽しめるでしょう。

※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。

《飲み頃と当たり年》

【飲み頃】
ブドウ収穫年から10~50年
※一般的傾向や口コミから推測

【当たり年】
良いヴィンテージのワインほど飲み頃になるのが遅く、長期熟成にも向きます。
難しいヴィンテージほど比較的早くから楽しめ、飲み頃の期間は短くなる傾向です。

一般的にブルゴーニュ赤のヴィンテージチャートは以下の通り。

5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年

1978年 5
1979年 3
1980年 2
1981年 2
1982年 2
1983年 3
1984年 1
1985年 5
1986年 4
1987年 4
1988年 5
1989年 4
1990年 5

1991年 3
1992年 2
1993年 4
1994年 2
1995年 4
1996年 5
1997年 3
1998年 3
1999年 4
2000年 3
2001年 3
2002年 4
2003年 3
2004年 2
2005年 5
2006年 3
2007年 2
2008年 3
2009年 5
2010年 5
2011年 3
2012年 4
2013年 3
2014年 4
2015年 5
2016年 4
2017年 4

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《適正グラス》

【バルーン型ブルゴーニュグラス】
圧倒的な香りとエレガントで複雑な味わいを持った格別なワインです。
香りが取りやすく、温度が少しずつ上がる事で複雑な風味を感じやすいように設計された、ふくらみのあるバルーン型ブルゴーニュグラスを選ぶと良いでしょう。

※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。

《相性のいい料理》


アワビバター


和牛ヒレステーキを赤ワインソースで

など、豊かなコクのある味わいの料理に合わせる事で、エレガントで深いワインの味わいが料理を引き立て、また、料理がワインを引き立て、複雑で優雅な風味の広がる至極のマリアージュを楽しめるでしょう。

※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。

 


《こんな場合におすすめ》

シャンボール・ミュジニーの頂点であり、ブルゴーニュ屈指のヴォギュエのミュジニーは、ワインの魅力を深く理解した方に味わっていただきたい一本ではないでしょうか。

特にお世話になったワイン好きの方への贈り物にしても、別格の存在感を放つこのワインは十分に力を発揮するでしょうし、結婚記念日などの特別な日に特別な人とこのワインを飲めば、その味わいの素晴らしさも加わり、忘れられない日になるでしょう。


《こんな場合には不適切!?》

この後の口コミでもわかりますが、長期熟成によって華開くワインで、10年は寝かせてから飲む事をおすすめします。
実際に、醸造を務めるミエ氏も「早飲み志向の需要にあわせて造る気は全くない」
と言っています。

 

《飲んだ人の口コミ》

悪い口コミ

「17年目の01はポテンシャルを感じ良いワインなのだが、まだ少し早いのかもしれない。」

良い口コミ

「2000年の18年物。18年経ってもまだ8分咲きといった感じ。それでも感動的な品質です。香りのパワーが別格で、味わいもパワフルではあるものの非常にしなやかで、大きな球体を感じます。」


「13年熟成の2004はオレンジがかった小豆色。ラズベリーやカシス、腐葉土に革製品、カカオにスパイスなどの複雑な香りは華やかさというよりは、森の中にいるような落ち着きを感じる。味わいは旨味たっぷりで、やさしく染み入るような静けさがある。これは別格のワインだ。まだ若さを感じさせる品質ではあるが、それでも秀逸であり、さらに熟成を経て成長したワインはどれほどのものだろう。」


「何この驚異的余韻の長さは。しおれたバラに革製品にヨード香。馴染み始めたタンニンは心地よく、パワフルな果実味。9年熟成の09はまだまだ近寄りがたく荘厳さがありますが、熟成感も少し出始めており秀逸なワインである事に変わりないでしょう。」

 

という皆様の声でした。

その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると

感動的!!    50%
美味しい     27%
普通       23%

良くない      0%

というニュアンスが伝わってくる結果でした。

まず、このワインを飲まれている方々は、非常に経験豊かな方が多いという印象を受けました。

初心者で、このような高額で別格のワインを口にする事は少ないのでしょう。

つまり本物を理解する方がこのワインを選び、そして非常に高確率で満足させている傾向を感じました。

マイナスイメージのコメントは、若すぎるというものだけですから、飲むタイミングだけ考えれば、その別格の味わいを存分に楽しめるのではないでしょうか。

 

以上です。

なかなかこのクラスのワインは出会う確率は低く、そして実際口にできる方は非常に少ないでしょう。

しかし、このような秀逸なワインが存在することで、自身の仕事で成果を出してこのワインを飲むんだという、モチベーションにもなり得るワインとも言えるのではないでしょうか。

世の中のワインが全て一万円以下で購入できてしまっては、頑張りがいが無いですね。(笑)

既に成果を出しており、このワインに出会ってない方は候補にすべきであると思いますし、これから頑張る方はこのワインをモチベーションの源に変換させてもよいのではないでしょうか。

私を含めて・・(笑)

こんな素敵なワインが飲めるように、これからも発信し続けますのでよろしくお願いいたします。

そしてあなたのワインのある生活が豊かになる事を願っております。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました

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