ヒューゲル シェルハマー

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アルザスの辛口白ワインの頂点はクロサンテューヌ

一般的評価や価格を考慮するとそうなりますが、このワインもなんだか凄いぞ!!」私をそう思わせたのが今回紹介するシェルハマー。

口コミ量(vinica)こそ非常に少ないながら、分析能力に優れた飲み手の方々を非常に満足させており、類い稀なリースリングである事は間違いないと感じました。

アルザスの辛口白ワインのトップクラスを選ぶ時には、必ず候補に入れるべき銘酒と言えるでしょう。

この記事を最後まで読み進めていただき、知識と共に深まるワインの味わいを楽しんでいただければ幸いです。

《ワイン名》ヒューゲル シェルハマー

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《価格》

12000~18000円

《ブドウ品種》リースリング
《ボディ》  ミディアムボディ
《甘辛》   辛口
《産地》   フランス>アルザス地方>アルザス グランクリュ
《生産者》  ヒューゲル エ フィス

プロフィール
ヒューゲル社の創業は1639年。「ワインの品質は、100%ブドウそのものによる」という原則の下、ワイン造りの歴史を刻んできたアルザスを代表する生産者のひとつ
フランス国内の高級レストランでの採用や、2020年度のサクラアワードでゴールドメダル受賞など、様々な場面で高い評価をされており世界的にも知名度の高い生産者です。今回紹介しているシェルハマーは、アルザスの格付け最高位であるグランクリュの一つシュナンブールの中心にある畑名。
特に優れた畑として知られていましたが、2007年ヴィンテージからこの特別な畑のブドウ単独で醸造されるようになったもので、ヒューゲル社における最高ランクに位置付けされる銘柄です。

《味わいの特徴》

充実感と気品を持った
辛口リースリングの代表格

このワインの特徴は、充実感に満ちた果実味やミネラル感や酸などの成分を持ちあわせているところであり、リースリングの素晴らしさを存分に表現した代表的ワインと言えるところ。その充実ぶりは若い段階では品格を感じさせる凛とした印象で、熟成させるほど円熟し落ち着きある魅力を発揮するようになります。

そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。

類稀に優れた畑
日照条件や土壌に恵まれたグランクリュの中でも、特に優れた畑として知られるシャルハマーのブドウだけで造られるワインです。
充実した果実味はもちろん、三畳紀の粘土泥灰質は豊富なミネラル成分を含有しており、その成分を吸い上げたブドウは凛として気品に満ちたミネラル感を持ったワインを生みます。
そのような強靭なミネラルや美しい酸は長期熟成に耐える要因にもなっており、熟成する事で円熟味の増した奥深い味わいへと変化していきます。

化学肥料を使わない
化学肥料を使用しないことで、自然酵母などの微生物の働きも加わった健全で成分豊かな土壌が育まれます。その充実した成分を吸い上げたブドウは、土地の特徴を存分に発揮したピュアで奥深いi味わいを持ったワインを生みます。

収量制限
ブドウの収穫量をあえて抑え、残されたブドウに成分が集中させることが、充実したワインが生まれる要因の一つになっています。

 

【外観】
輝くレモンゴールド

熟成するほど琥珀色に近づいていきます

【香り】
グレープフルーツやオレンジなどの柑橘類の爽やかさに、黄桃や洋ナシのフルーティーさに蜜の上品な甘やさ。白い花のフローラルさや金属的なミネラル香にぺトロール香(石油香)も加わり、複雑で気品ある香りが広がります。

【味わい】
充実感のある果実味は適度な甘味と深いコクを伴いしなやかな飲み口。凛とした硬質なミネラルと生き生きとした酸は味わいを引き締め品格を感じさせ、それらの上質な要素を舌の上に残した余韻が長く続きます。
熟成するほど果実味は円熟味を増し、熟した果実の甘味や旨味が豊かになり、硬質なミネラル感や豊富な酸も落ち着きあるニュアンスに変化。大人びた妖艶さが現れてきます。

《飲む時の適正温度》

8℃14℃
冷やし気味にすれば酸や凛としたミネラルが際立ち引き締まった印象になり、エレガントで気品漂う飲み口。
温度を上げるほど酸やミネラルは穏やかな印象になりますが、芳醇な香りや果実感が広がり、優雅な飲み口が楽しめます。

※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。

《飲み頃と当たり年》

【飲み頃】
ブドウ収穫年から8~30年
良いヴィンテージほど、飲み頃になるのが遅く長期熟成にも向きます。
難しいヴィンテージほど、比較的早くから楽しめ飲み頃の期間は短くなる傾向です。

【当たり年】
アルザスのヴィンテージチャート以下の通りです。
※あくまで一般的傾向です。

5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年

2007年 4(ファーストヴィンテージ)
2008年 4
2009年 3
2010年 4
2011年 3
2012年 3
2013年 3
2014年 3
2015年 3
2016年 4
2017年 5

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《適正グラス》

【ふくらみのあるシャルドネグラス】
香が取りやすく温度も上昇しやすいシャルドネグラスを選ぶことで、スケール感のある風味を存分に楽しめます。

※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。

《相性のいい料理》


天然真鯛のカルパッチョ


アワビバター

洗練されたミネラルや酸味と充実した果実味を持ったワインです。、ミネラル豊富な魚介類はもちろん、上質で適度なコクを持った素材との相性も良く、気品に満ちた味わいが広がるでしょう。

※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。

《飲んだ人の口コミ》

悪い口コミ

このワインの悪い点を指摘する、具体的コメントは見当たりませんでした。

良い口コミ

12年熟成の07はまさに飲み頃ど真ん中。リースリングらしいぺトロール満載で、ビニール浮き輪にバターを塗りたくったような香り。(笑)甘味というよりはリースリングの豊潤な果実味や、アミノ酸系の旨味が感じられる印象で、辛口熟成リースリングの素晴らしさを発揮しまくっています♪♪


トリンバックのグランクリュクラスのような甘酸っぱい系の味わいを想像してたけど、かなり予想と違ってました!!12年熟成の08は金属的で硬質なミネラル感が満載で、なんとも凛々しい味わい。現時点でも素晴らしいが、熟成後も楽しみな素晴らしいワインです。


9年熟成の07はミネラリーだから、魚介のミネラルとマッチして寿司にも合いますよ♪♪


これは和食に合うワインだ。10年熟成の07は黄桃などのリッチ系の果実味ではあるが、爽やかなハーブや張り詰めたようなミネラルや酸をしっかりと感じられるからね。ポン酢で食べる薄造りや、上質な白身魚の塩焼きなどとの相性は秀逸。私は生産者に拍手を贈ろう。

 

という皆様の声でした。

その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、

感動的!!    10%
美味しい     80%
普通       10%

良くない      0%

というニュアンスが伝わってくる結果でした。

非常に口コミ量が少ないワインではありましたが、経験豊富な方々の満足度の高いコメントの数々を拝見し、ただものではないワインである事がひしひしと伝わってきました。

アルザスの辛口リースリングの頂点はトリンバックのクロサンテューヌだと感じましたが、このシェルハマーも迫る勢いなのでは?そう感じさせるほどでした。

2007年がファーストヴィンテージという事で、20年を超えるような長期熟成物への評価が無かったことが残念でしたが、円熟した奥深いワインになるであろう事は想像に易く、上級辛口リースリングの代表格と呼べるポテンシャルを持っていると感じる結果となりました。

まとめ

それでは最後に情報整理です。

ヒューゲル シェルハマー

価格
12000~18000円


充実感に満ちた果実味やミネラル感や酸などの成分を持ちあわせており。その充実ぶりは若い段階では品格を感じさせる凛とした印象で、熟成させるほど円熟し落ち着きある魅力を発揮するようになる。

飲み頃
ブドウ収穫年から8~30年

当たり年
アルザスのヴィンテージチャート以下の通り。
※あくまで一般的傾向。

5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年

2007年 4(ファーストヴィンテージ)
2008年 4
2009年 3
2010年 4
2011年 3
2012年 3
2013年 3
2014年 3
2015年 3
2016年 4
2017年 5

口コミ
非常に口コミ量が少ないワインではあるが、非常に経験豊富な方々の非常に満足度の高いコメントの数々から、ただものではないワインである事がひしひしと伝わる。
2007年がファーストヴィンテージのため、20年を超えるような長期熟成物への評価が無いが、円熟した奥深いワインになるであろう事は想像に易く、上級辛口リースリングの代表格と呼べるポテンシャルを持っていると感じた。

以上です。

さすがアルザスの老舗であるヒューゲルの手掛ける最高峰といった印象です。

口コミの少なさからは、まだ実際に飲んでいる方も少ないと推測され、知名度もそこまで高くないようですから、隠れた銘酒感も漂うワインでもありました。

アルザスの頂点だと感じるクロサンテューヌがちょっと高額かな(3万くらい)。あるいは、それ以外も試してみたいと感じた場合はこのワインを候補にすべきでしょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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