べルターニ アマローネ

おすすめ【赤】ワイン

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アレグリーニと並んでアマローネを代表する人気銘柄。

法定基準の3倍も長く樽熟成させたアマローネは円熟した魅力を発揮しており、非常に高い口コミ満足度。

優れたアマローネを選ぶ時に必ず候補に入れるべき銘酒だと感じました。

この記事を最後まで読み進めていただき、知識と共に深まるワインの味わいを楽しんでいただければ幸いです。

《ワイン名》べルターニ アマローネ

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《価格》

9000~1,4万

《ブドウ品種》
コルヴィーナ
ロンディネッラ
《ボディ》  ミディアム~フルボディ
《甘辛》   やや辛口
《産地》   イタリア>ヴェネト州
《生産者》  べルターニ 

プロフィール
べルターニはヴェネト州を代表するワイナリーのひとつ。
1857年にべルターニ兄弟によりヴェローナ地区に初めて設立され、2人の情熱とチャレンジで品質は向上。
海外への輸出も始まり、その努力が認められイタリア王家の紋章をボトルに記する許可がされるまでに成長しました。

今回紹介しているアマローネはべルターニを代表する銘柄
様々なワイン誌や評論家に高く評価されており、その一例は以下の通りです。
・イタリアの主要ワインガイド誌『ガンベロロッソ』『ビベンダ』『ヴェロネッリ』すべてで最高賞。3冠を達成(2009ヴィンテージ)
・『ガンベロロッソ』で5年連続最高賞。(2003~2007ヴィンテージ)

・ワインアドヴォケイトで94点+獲得。(2007ヴィンテージ)

《味わいの特徴》

アマローネの代表格
複雑で円熟した深い味わい

このワインの特徴は、凝縮感ある力強さがありつつ滑らかな質感や円熟したか甘美さ、洗練された上品さが感じられるところで、その複雑さや奥深さはアマローネを代表するに相応しい味わいがあります。

【外観】
ガーネットを帯びた深いルビーレッド

【香り】
ブラム、ブラックベリー、ブラクチェリーといった熟した果実香を主体に、ドライフルーツ、シナモンやクローヴなどのスパイス、樽もニュアンスなど様々な要素が一体となった複雑な芳香が広がります。

【味わい】
凝縮感のある果実味は少しの甘味を伴い、豊富でシルキーなタンニンと相まって飲み応えのある味わい。洗練された味わいと綺麗な酸味は力強くも上品な味わいを表現しており、複雑な風味と深いコクを残した余韻が長く続きます。

それでは、そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。

陰干ブドウ
アマローネには収穫後4ヶ月ほど陰干され、1/3程度水分が抜けた干しブドウ状態のものが使用されます
水分が抜け糖分やポリフェノールが凝縮されたブドウは非常に濃厚な味わいを生み、アルコール発酵は酵母の働きで糖分がアルコールに変化する現象のため、必然的にアルコール度数も高くなり(15%程度)パワフルな飲み口を表現します。
また、「アマローネ=苦み」を意味するように、ビターチョコを思わせる苦味が感じられるところも特徴的です。

恵まれた立地条件
べルターニが所有する畑は、ヴァルポリチェッラの中でも特に優れるとされるクラシコエリアで、ミネラル豊富な石灰質土壌はブドウ栽培に最適です。
また点在する小さな畑のブドウがブレンドされ、標高や日照条件の違いが複雑な味わいを生んでいます。

丁寧なブドウ扱い
ブドウは傷がつかないよう丁寧な手作業で収穫、そして選別を行います。
健全なブドウだけを使用したワインは、力強くも雑味無くピュアな味わいを表現します。

長期間の発酵
通常1~2週間程がアルコール発酵の期間ですが、40日以上かけて発酵させます。
果皮や種が果汁と接触する期間が長いので、色や香りなど成分がしっかりと抽出されます。

長期間の樽熟成
アマローネの法定熟成期間は最低2年ですが、べルターニでは3倍の6年間オークの大樽で熟成させます。
熟成により成分は溶け合い滑らかさや旨味が増し、バランス感覚に優れた深い味わいになります。

 

《飲む時の適正温度》

14℃20℃
少し低めの温度にすれば酸が際立ち引き締まった印象。上品な飲み口が楽しめます。
温度を上げるほど果実感や複雑な風味が広がり、ボリューム感のある優雅な味わいが楽しめます。

※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。

《飲み頃と当たり年》

【飲み頃】
ブドウ収穫年から10~40年
※一般的傾向や口コミから推測

【当たり年】
参考までに、アマローネのヴィンテージチャートも載せておきます。
良い年ほど成分が充実し、飲み頃になるのは遅いが長期熟成に向く。
難しい年ほど成分はやや希薄になり、早く飲み頃に達するが長期熟成には向かない傾向があります。

5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年

2000年 3
2001年 4
2002年 3
2003年 3
2004年 4
2005年 4
2006年 4
2007年 4
2008年 4
2009年 4特に高評価
2010年 
2011年 3
2012年 3
2013年 4
2014年 3
2015年 4
2016年 4
2017年 3
2018年 3

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《適正グラス》

【チューリップ型ボルドーグラス】
香りが取りやすく温度が少しずつ上がるように設計されたボルドーグラスを選ぶことで、芳醇な香りと味わいをバランス良く感じやすくなります。

※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。

《相性のいい料理》


和牛すき焼き


ブルーチーズ

など、少々コクの強めの食材や味付けの施された料理との相性が良く、充実したワインと料理が互いの味わいを引き立てあいます。
また、アマローネの甘味は塩分の強いブルーチーズやウオッシュチーズなどとの相性も良く、チーズの塩味がワインの甘味を引き立て、またワインの甘味がチーズの旨味を引き立て合う相乗効果が楽しめます。
逆に繊細な味わいを持った和食(刺身・鮮魚の塩焼き・寿司)などに合わせてしまうと、ワインの味わいが強すぎて料理の味わいが感じにくくなるためおすすめしません。

※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。

《飲んだ人の口コミ》

ネガティブな口コミ
困る表情のイラスト2(男性)
11年熟成の07。これは旨いけど値段も高い。。。

良い口コミ
メガネが光る人のイラスト(男性)
上質なアマローネの手本のようなワインだ。11年熟成の07は複雑でバランス良く、食事と合わせることでより楽しめるね。


べルターニは初で11年熟成の2010です。美しい色調と好きな果実香。アマローネといえばアレグリーニが有名ですが、私個人としてはこちらの方が好み!

困る表情のイラスト1(女性)
後口の広がりがとても良いですね。9年熟成の09は果実、ドライフルーツ、ナッツなどの複雑な芳香がありますが強くはない。適度な酸が味わいを上品にまとめるので一瞬軽やかな印象がありますが、そこからコクや豊かな風味が広がり、しっかりとした味わいを表現してくれるんです。


あ~~至福~~♪甘味のあるすき焼きに最高の相性を見せてくれるのがアマローネ!!

 

という皆様の声でした。

その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、

感動的!!    20%
美味しい     63%
普通       17%

良くない      0%

というニュアンスが伝わってくる結果でした。

とても評判が良く、アレグリーニと比肩するアマローネの優良生産者という印象です。

価格面でのネガティブなコメントも味わいを否定するものではなく、高確率で飲み手を納得あるいは満足させています。

他の生産者と比較すると樽熟成の期間が非常に長く(約3倍の6年)、成分が溶け合った滑らかさや円熟味が好評の要因の一つになっているようにも感じられました。

 

まとめ

それでは最後に情報整理です。

べルターニ アマローネ

価格
9000~1,4万


凝縮感ある力強さがありつつ滑らかな質感や円熟したか甘美さ、洗練された上品さが感じられる。
その複雑さや奥深さはアマローネを代表するに相応しい味わい。

飲み頃
ブドウ収穫年から10~40年
※一般的傾向や口コミから推測

当たり年
アマローネのヴィンテージチャートは以下の通り。
良い年ほど成分が充実し、飲み頃になるのは遅いが長期熟成に向く。
難しい年ほど成分はやや希薄になり、早く飲み頃に達するが長期熟成には向かない傾向。

5点 秀逸な年
4点良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年

2000年 3
2001年 4
2002年 3
2003年 3
2004年 4
2005年 4
2006年 4
2007年 4
2008年 4
2009年 4特に高評価
2010年 
2011年 3
2012年 3
2013年 4
2014年 3
2015年 4
2016年 4
2017年 3
2018年 3

口コミ
とても評判が良く、アレグリーニと比肩するアマローネの優良生産者という印象。
価格面でのネガティブなコメントも味わいを否定するものではなく、高確率で飲み手を納得あるいは満足させている。

以上です。

非常にハイレベルなアマローネである事が伝わる生産者のこだわりや口コミの数々でした。

特別な場面でこのような上級アマローネを選択肢に持っておくのも良いでしょう。

ただし、価格は決して気軽ではないので、もう少し手軽に楽しむ場合は半額程度のヴァルパンテーナも若干深みでは劣る印象ですが高評ですから、参考になれば幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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