ピエロパン アマローネ

おすすめ【赤】ワイン

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白ワインのプロフェッショナルの新たな挑戦で誕生したエレガント系アマローネ

パワフルなアマローネらしさがありつつ、高いアルコール度数(16%程)を感じさせないスルスル系の飲み口は、口コミ満足度も上々。

価格も考慮すると見逃す事のできない銘柄だと感じました。

この記事を最後まで読み進めていただき、知識と共に深まるワインの味わいを楽しんでいただければ幸いです。

《ワイン名》ピエロパン アマローネ

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《価格》

6000~8000

《ブドウ品種》
コルヴィーナ主体
クロアティーナ
ロンディネッラ
コルヴィノ―ネ
《ボディ》  ミディアム~フルボディ
《甘辛》   やや辛口
《産地》   イタリア>ヴェネト州
《生産者》  ピエロパン 

プロフィール
ピエロパンはヴェネト州を代表する生産者の一つ、同州を代表する白ワイン「ソアーヴェ」の生産者として非常に有名です。

1890年にレオニルド ピエロパン氏により創業。8割の生産者が収穫したブドウを協同組合に売って醸造されるソアーヴェにおいて、創業してから一度も組合に売らず自社醸造にこだわってきたことは稀で、常にソアーヴェの先頭に立ってきました。
特にワイナリーが飛躍したのは創業者の孫にあたるレオニルド氏(祖父と同名)の代になってから。
この地では珍しくエノロゴ(醸造家)の資格をとり、近代的な手法を取り入れ品質を向上させました。

1999年からはレオニルド氏の2人の息子もワイナリーに参画。醸造学と農学をそれぞれの息子が修めており、さらなる発展に取り組んでいます。

今回紹介しているアマローネは、そんな白ワインだけを100年以上造り続けてきたピエロパンが、初めて赤ワインに挑戦した銘柄
2人の息子がワイナリーを継ぐことをキッカケに挑戦が始まり、2000年に植樹し2006年がファーストヴィンテージです。

ワイン誌などの評価も高いですが、リッチでありつつ洗練された上品さを目指すアマローネは、日本の一般消費者からも高い評価を集めています。

《味わいの特徴》

上品さや優美さがある
エレガント系アマローネ

このワインの特徴は、パワフルで凝縮感あるアマローネらしさがありつつ、洗練された雑味の無さや美しい酸味からは透明感や上品さも感じられるところ。

【外観】
ガーネットを帯びた深いルビーレッド

【香り】
プルーンやブラックチェリーなど円熟した果実香は芳醇。レーズンやスパイスにバニラやチョコレートのニュアンスも複雑性を高めています。

【味わい】
凝縮感のある果実味は少しの甘味を伴い、豊富でシルキーなタンニンも感じられしっかりとしたストラクチャー。洗練されたピュアな味わいは濃厚ながら透明感があり、伸びやかな酸が上品に味わいをまとめると、複雑な風味と心地よい旨味を残したキレイな余韻が続きます。

それでは、そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。

目指すスタイル
ピエロパンは力強くリッチな味わいと、洗練された上品さや優美さを両立したワインを生みたいと考えており、そのような信念の下、以下のような取り組みを実践しています。

立地条件
ピエロパンはイラージという比較的新しいエリアにある土地をブドウ畑にすることに決めました。
それまでは冷涼すぎて不向きとされていましたが、近年の温暖化で改善。それでも冷涼ではありますが、涼しさによって得られる綺麗な酸味は、上品さやエレガントさを求めるピエロパンには好都合であったと言えます。
また石灰質と粘土質で構成される土壌はブドウ栽培に最適です。

陰干ブドウ
アマローネには収穫してから3ヶ月陰干され、水分が抜けた干しブドウ状態のものが使用されます
水分が抜け糖分やポリフェノールが凝縮されたブドウは濃厚な味わいを生み、アルコール発酵は酵母の働きで糖分がアルコールに変化する現象のため、必然的にアルコール度数も高くなり(16%前後)パワフルな飲み口を表現します。
また、「アマローネ=苦み」を意味するように、ビターチョコを思わせるほのかな苦味が感じられるところも特徴的です。

厳しい選果
陰干しを終えたブドウは手作業で一粒一粒確認し、状態の良いものだけが使用されます。
良質なブドウは凝縮感ある味わいでありながら雑味なく、透明感あるピュアな味わいを表現します。

適度な樽感
醸造を終えたワインは大樽で36ヶ月間熟成され、ブドウの繊細な風味を覆い隠さない程度の樽のニュアンスを反映させます。

 

《飲む時の適正温度》

14℃20℃
少し低めの温度にすれば酸が際立ち引き締まった印象。上品な飲み口が楽しめます。
温度を上げるほど果実感や複雑な風味が広がり、ボリューム感のある優雅な味わいが楽しめます。

※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。

《飲み頃と当たり年》

【飲み頃】
ブドウ収穫年から4~20年
※一般的傾向や口コミから推測

【当たり年】
参考までに、アマローネのヴィンテージチャートも載せておきます。
良い年ほど成分が充実し、飲み頃になるのは遅いが長期熟成に向く。
難しい年ほど成分はやや希薄になり、早く飲み頃に達するが長期熟成には向かない傾向があります。

5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年

2006年 4ファーストヴィンテージ
2007年 4

2008年 4
2009年 4
2010年 
2011年 3
JS93点
2012年 3
JS92点
2013年 4
JS93
2014年 3
JS92点
2015年 4
JS94点
2016年 4
2017年 3
2018年 3
JS=ジェームズサックリング

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《適正グラス》

【チューリップ型ボルドーグラス】
香りが取りやすく温度が少しずつ上がるように設計されたボルドーグラスを選ぶことで、芳醇な香りと味わいをバランス良く感じやすくなります。

※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。

《相性のいい料理》


和牛のタタキ


ブルーチーズ

など、少々コクの強めの食材や味付けの施された料理との相性が良く、充実したワインと料理が互いの味わいを引き立てあいます。
また、アマローネの甘味は塩分の強いブルーチーズやウオッシュチーズなどとの相性も良く、チーズの塩味がワインの甘味を引き立て、またワインの甘味がチーズの旨味を引き立て合う相乗効果が楽しめます。
逆に繊細な味わいを持った和食(刺身・鮮魚の塩焼き・寿司)などに合わせてしまうと、ワインの味わいが強すぎて料理の味わいが感じにくくなるためおすすめしません。

※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。

《飲んだ人の口コミ》

ネガティブな口コミ

このワインの悪い点を指摘する具体的コメントは見当たりませんでした。

良い口コミ

ピエロパンと言えばソアーヴェですが、アマローネもこんなに美味しいとは!♪5年熟成の2013はアマローネらしい香りと味わいで複雑。甘味もありますが上質な酸が後味をキレイにまとめる感じが好き。価格も良心的でとても良かったです。


期待が高まる複雑な芳香。味わいのバランスも素晴らしく、心地よいタンニンが構造を形成しつつ酸と果実味の広がるフルボディ。6年熟成の2013は力強くもまろやかで奥深い秀逸なワイン。

メガネが光る人のイラスト(男性)
アルコール度数の高いアマローネは得意ではないが、このアマローネはエレガントで私にも楽しめる。5年熟成の2013は上品な果実や花の芳香。味わいにクドさがなく雑味の無い甘味で、ほのかな苦味を後口に感じる。食事に合わせる事が前提のようなバランスの良さで、これがアルコール度数16.5%とは思えない。


アルコール16.5って、めっちゃ高いのにこのスルスル感は何!?5年熟成の2013は抜栓直後は香りが広がらなかったけど、徐々に果実やカカオの芳香が広がる。よくあるレーズンや果実を煮詰めたようなニュアンスはなく、上品な酸がまとめる綺麗な飲み口。そして喉元を通る時はグッとくる飲み応えが唯一アマローネらしい。ピエロパン好きの日本人が多いのもわかる気がする。

 

という皆様の声でした。

その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、

感動的!!     7%
美味しい     73%
普通       20%

良くない      0%

というニュアンスが伝わってくる結果でした。

2006年がファーストヴィンテージという事もあってか、それほど口コミ量の多い銘柄ではありませんでした。

とは言え、否定的コメントは特になく満足度は非常に高い傾向。

他の生産者のアマローネと比較して、濃厚ながらスルスル飲めるようなエレガントさで多くの飲み手を楽しませています。

最有力だと感じたアレグリーニべルターニと比べても決して劣っていない印象で、3割くらい値打ちな価格(2021年現在)も考慮すると、知っておくべきエレガント系コスパアマローネだと感じる結果となりました。

まとめ

それでは最後に情報整理です。

ピエロパン アマローネ

価格
6000~8000


パワフルで凝縮感あるアマローネらしさがありつつ、洗練された雑味の無さや美しい酸味からは透明感や上品さも感じられる。

飲み頃
ブドウ収穫年から4~20年
※一般的傾向や口コミから推測

当たり年
アマローネのヴィンテージチャートは以下の通り。
良い年ほど成分が充実し、飲み頃になるのは遅いが長期熟成に向く。
難しい年ほど成分はやや希薄になり、早く飲み頃に達するが長期熟成には向かない傾向があります。

5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年

2006年 4ファーストヴィンテージ
2007年 4
2008年 4
2009年 4
2010年 
2011年 3
JS93点
2012年 3
JS92点
2013年 4
JS93点
2014年 3
JS92点
2015年 4
JS94点
2016年 4
2017年 3
2018年 3
JS=ジェームズサックリング

口コミ
否定的コメントは特になく満足度は非常に高い傾向。
他の生産者のアマローネと比較して濃厚ながらスルスル飲めるようなエレガントさがあり、価格も含めて多くの飲み手を楽しませている。

以上です。

ソアーヴェの名手の新たな挑戦の下に誕生したエレガント系アマローネでした。

2000年に植樹された樹のワインという事で、樹齢が高くなるほど品質も良くなる特性を考えると、これからの品質向上も非常に楽しみだと感じました。

あなたのワイン選びの一助になれれば幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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