ヴェルディッキオを使った白ワインの中で一番満足度が高いのでは?
ウマニロンキも人気を集めていますが、口コミ内容を見てみると客観的で個人的な解釈ですが、カサルファルネートの方が価格を含めた満足度でやや上回る印象を持ちました。
スッキリとした飲み口の中にミネラル感や上品な蜜の甘味もあり、価格以上と評価する方も少なくありません。
この記事を最後まで読み進めていただき、知識と共に深まるワインの味わいを楽しんでいただければ幸いです。
《ワイン名》カサルファルネート フォンテヴェッキア
《価格》
【1600前後】
《ブドウ品種》ヴェルディッキオ
《ボディ》 ライト~ミディアムボディ
《甘辛》 辛口
《産地》 イタリア>マルケ州
《生産者》 カサルファルネート
カサルファルネートはマルケ州の革新的ワイナリー。
長年協同組合でヴェルディッキオの醸造に携わってきたソルストリ氏を中心に、1996年に設立されました。
何が革新的かと言いますと、同じ区画の畑のヴェルディッキオを1ヶ月毎に収穫のタイミングをずらし、その味わいの違いを表現しているところ。
区画別でワインの味わいを表現する生産者は多い中、そのような収穫時期の差を表現している事が革新的と言われる所以です。
収穫は3回に分けて行われますが、今回紹介しているフォンテヴェッキアは1回目の収穫から造られる銘柄。
イタリアを代表するガイドブック「ガンベロロッソ」では『やめられない止まらない』と評価されたり、同じくイタリアのワインガイド「ルカマローニ」では2018ヴィンテージが98点の高評価を獲得しています。
《味わいの特徴》
ワンランク上のヴェルディッキオ
ピュアで上品な味わい
【外観】
グリーンを帯びた明るいレモンゴールド
【香り】
レモン、グレープフルーツ、青リンゴ、白桃などのフレッシュでフルーティな果実香に、白い花の華やかさや石灰系のミネラル香、そしてアーモンドのニュアンスも垣間見えます。
【味わい】
フレッシュでフルーティーな果実味はキレの良い酸味と相まってピュアで軽快な飲み口。塩気を感じるようなミネラル感や少しの蜜を思わせる甘味も上品で、軽快ながら奥行きのある味わいを表現しており、ほんのり苦味が後口に感じられます。
それでは、そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。
■品種の個性■
このワインに100%使用されるヴェルディッキオの特徴は以下の通りです。
【香り】
柑橘類や白桃などのフルーティーな果実香に、白い花の華やかさ。またアーモンドのようなニュアンスが感じられるところも特徴的。
【味わい】
フルーティーな果実味とキレのある酸や塩気を感じるようなミネラル感があり、後口にほんのり苦味が感じられます。
■収穫時期■
1ヶ月毎に3つのタイミングで収穫を行い、その違いを表現する生産者で、このワインは1番最初に収穫されたブドウを使用します。
その後に収穫される円熟し糖度が高まったブドウとは違い、若々しくフレッシュな果実感が表現されています。
■ステンレスタンクで発酵、熟成■
発酵も熟成もステンレスタンクを使用しており、当然樽の風味は付きません。
密閉性が高く酸化防止効果があり余計な香りも付かないため、ブドウのピュアな果実感がストレートに反映されるのがステンレスタンクの特徴です。
また、樽と違って買い替えるなどのコストも掛からず、価格が抑えられるのもステンレスタンクの特徴です。
《飲む時の適正温度》
【6℃~12℃】
よく冷やせば酸味や凛としたミネラルが際立ち軽快な飲み口が楽しめます。
温度を上げるほど穏やかな印象になり、ふくらみのある飲み口が楽しめます。
※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。
《飲み頃》
【飲み頃】
ブドウ収穫年から2~8年
※一般的傾向や口コミから推測
《適正グラス》
【小ぶりor中庸で膨らみのあるグラス】
温度が上がりにくい小ぶりのグラスで飲めば、軽快で上品な味わいが楽しめます。
温度が上がりやすく香りも取りやすい膨らみのあるグラスで飲めば、広がりある味わいが楽しめます。
※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。
《相性のいい料理》
カプレーゼ
ボンゴレビアンコ
フレッシュで上品なワインの味わいは比較的繊細な味わいの料理によく合います。
また、ミネラル豊富でバランスの良い味わいは様々な魚貝類との相性もとても良いでしょう。
※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。
《飲んだ人の口コミ》
【ネガティブな口コミ】
軽めの飲み口で、翌日少し残るかな。
【良い口コミ】
1000円台後半としては素晴らしい!!柑橘系の爽やかな香りとフレッシュ&フルーティな味わいは暑い日にベストマッチでした♪
スッキリしてるけど余韻に残るコクのある甘味が心地よい。3年熟成の2016はスルスル飲める美味しいワインですね。
ヴェルディッキオにこだわる生産者。このワインは魚介の生臭みを感じさせないので刺身などにもおすすめです。数あるヴェルディッキオの中でも上品で落ち着きある味わいで、ワンランク上といったところでしょうか。
癖のない味わいでどれだけでも飲めそう♪♪軽快で爽やかな酸がいい感じ~~~♪
という皆様の声でした。
その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、
感動的!! 3%
美味しい 44%
普通 50%
良くない 3%
というニュアンスが伝わってくる結果でした。
適度な深みのある軽快な飲み口で、コスパも含めた満足度はとても高い印象です。
感動的評価こそ稀ですがクセの無い味わいへのネガティブコメントもほぼ無し。大半の方が好感を持っている事が印象的な銘柄でした。
2年熟成程度の若々しい味わいを褒める意見がほとんどですが、数年の熟成で円熟感のある味わいも楽しめるようです。
まとめ
それでは最後に情報整理です。
カサルファルネート フォンテヴェッキアは
【価格】
1600前後
【味】
フレッシュでフルーティーな果実味はキレの良い酸味と相まってピュアで軽快な飲み口。
塩気を感じるようなミネラル感や少しの蜜を思わせる甘味も上品で、軽快ながら奥行きのある味わいを表現しており、ほんのり苦味が後口に感じられる。
【飲み頃】
ブドウ収穫年から2~8年
※一般的傾向や口コミから推測
【口コミ】
適度な深みのある軽快な飲み口で、コスパも含めた満足度はとても高い印象。
感動的評価こそ稀だがクセの無い味わいへのネガティブコメントもほぼ無し。大半の方が好感を持っている事が印象的な銘柄。
以上です。
今回は1回目に収穫されたフォンテヴェッキアを紹介しましたが、1ヶ月遅れて2回目に収穫したブドウを使ったグランカサ―レや、さらに遅らせ最後に少し貴腐化したブドウを使用したチマイオも人気です。
収穫時期の差による味わいの差を表現する生産者のワインを感じてみるのも楽しそうですね。
そんな銘柄達も下のリンク先で探せますから参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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