ベガ シシリア ヴァルブエナ シンコの価格と味は?当り年や飲み頃や口コミなど詳しく解説

おすすめ【赤】ワイン

 

トップページ

 

スペインワインの最高峰といえばウニコ

今回紹介するワインはウニコと同じ畑のブドウから造られるスタンダードキュベです。

ウニコが素晴らしいワインであることは口コミ内容からもわかりましたが、価格も含めた総合満足度では比較的早飲みにも適応するヴァルブエナ シンコの方が勝る印象でした。

この記事を最後まで読み進めていただき、知識と共に深まるワインの味わいを楽しんでいただければ幸いです。

《ワイン名》ベガ シシリア ヴァルブエナ シンコ

>楽天でヴァルブエナ シンコを探す 

《価格》

1,7万前後

《ブドウ品種》
テンプラニーリョ主体
メルロー微量
《ボディ》  ミディアム~フルボディ
《甘辛》   辛口
《産地》   スペイン>リベラ デル ドゥエロ
《生産者》  ベガ シシリア

プロフィール
ベガ シシリアはリベラ デル ドゥエロを代表する生産者であり、スペインを代表すトップワイナリーのひとつです。
ボルドーでワイン造りを学んだリビオ レガンダ氏が、1864年にフランスからカベルネソ ーヴィニオンメ、メルロー、マルベックの3種の外来種をリベラ デル ドゥエロの地に植えたことがはじまりで、1868年に息子のエロイ レカンダ氏がベガ シシリアとしてワイナリーを設立しました。 

この3種の外来種を持ち込んだ事をきっかけにワイナリーは大きく発展し、伝統品種であるテンプラニーリョに上記の3種をブレンドするスタイルを確立し、1929年のバルセロナ万博での金賞獲得によって名声を大きく広めます 

1982年にアルバレス家によって買収され、更なる発展を目指し投資と努力を続けています。
そんなベガシシリアを代表する銘柄は、トップキュベで良年しか生産されないウニコ。
ピングスと並んでスペインを代表する赤ワインの最高峰です。

今回紹介しているヴァルブエナ シンコは、そんなウニコと同じ畑のブドウが使用されるワインで、ベガシシリアのスタイルを象徴するスタンダードキュベです。
調べる限り2000年以降全ての年でパーカー90点以上の高得点を獲得しており、日本の一般消費者の口コミ評価からもそのレベルの高さが窺い知れる銘柄です。

《味わいの特徴》

充実感ある複雑性と
ピュアで上品な味わいを両立し
熟成で円熟した魅力を発揮

【外観】
ガーネットを帯びた深いルビーレッド

【香り】
プルーンやカシスなど熟した黒い果実に、樽に由来するバニラやコーヒーにオリエンタルスパイス、革製品や土などの熟成香も加わり、それらが一体となった複雑で芳醇な香りに包まれます。

【味わい】
洗練されたピュアな果実味は凝縮感がありつつ滑らかな飲み口。豊富でシルキーなタンニンと味わいを上品にまとめる酸のバランスも良く、果実や樽や熟成香が絡み合った複雑な風味と共に、深いコクがじんわりと広がり、それらの要素を残した長い余韻が続きます。

それでは、そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。

品種の個性
このワインに主体的に使用されるテンプラニーリョはスペインを代表する品種。
深い赤色の色調でカシスなどの黒い果実の豊かな風味を持ち酸も豊富。

タンニンは適度でアルコール度数が高めのしっかりとしたワインを生む傾向です。
熟成にも向いており、葉巻や革製品などのニュアンスが加わり深い味わいになります。

恵まれた栽培環境
所有するブドウ畑は海抜700~800メートルの高地で寒暖差が大きく、粘土と沖積土が混じる石灰岩質の痩せた土壌
昼の温暖さはブドウの熟度を高め豊潤な果実味を生み、夜の冷え込みはキレイな酸をもたらし、昼夜の寒暖差は香り豊かなブドウを生む要因になります。
また、石灰質の水はけの良い土壌は余計な水分をブドウに与え無いためブドウは地中深くまで根を伸ばし、その結果、土地のエキスを吸い上げ水っぽさのない凝縮感ある果実が育ちます。

ビオロジック農法
農薬や化学肥料を一切使用しないビオロジック農法を実践しています。
土地の天然酵母など、様々な微生物などの働きが加わった土壌は健全で成分豊かな状態になり、そのエキスを吸い上げたブドウはピュアで滋味深いワインを生みます。

収量制限
剪定や間引きなどで非常に厳しい選果を行っており収穫量はあえて抑えており、20hl/haと世界的にも類を見ないほどの低い水準
残された良質なブドウに成分が集中することで凝縮感溢れるワインが生まれます。

5年間の長期熟成
発酵を終えたワインは、
ステンレスタンクで6か月
オーク樽で30か月
瓶内で24か月
計5年間の歳月を経てリリースされ、心地よい樽の風味と長期熟成で成分が馴染んだまとまりある味わいを表現します。

《飲む時の適正温度》

14℃20℃
少し低めの温度にすれば酸やミネラルが際立ち、引き締まった上品な飲み口。
温度を上げるほど穏やかな印象になり、果実感や複雑な風味の広がりある味わいが楽しめます。

※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。

《飲み頃と当たり年》

【飲み頃】
ブドウ収穫年から5~35年
※一般的傾向や口コミから推測

【当たり年】
参考までに、リベラ デル ドゥエロのヴィンテージチャートとパーカーポイントも載せておきます。
良い年ほど成分が充実し、飲み頃になるのは遅いが長期熟成に向く。
難しい年ほど成分はやや希薄になり、早く飲み頃に達するが長期熟成には向かない傾向があります。

5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年

2000年 4(92)
2001年 5(93+)
2002年 3(92)
2003年 3(94)
2004年
 5(94)

2005年 4(93)
2006年 3(91)
2007年 3(92)
2008年 3(94)
2009年 4(94)
2010年 5(96)
2011年 4(94)
2012年 4(95)
2013年 3(94)
2014年 4(96)
2015年 4(96)
2016年 5(96)
2017年 4
2018年 5

※()内の数字はパーカーポイント

>楽天でヴァルブエナ シンコを探す 

《適正グラス》

【ボルドーグラス】
香りが取りやすく温度が少しずつ上がるように設計された大ぶりのボルドーグラスを選ぶことで、バランス良く香りと味わいを感じ取れます。

※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。

《相性のいい料理》


フォアグラのポワレ


和牛ヒレステーキ

など、上質で深いコクのある料理との相性が良く、パワフルで複雑かつ上品なワインの味わいが料理と溶け合い、互いを引き立て合います。

※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。

《飲んだ人の口コミ》

ネガティブな口コミ


期待しすぎた?13年熟成の02はそれほどの感動は無かった。。。


ふくよかな果実味と骨格あるタンニンもあり、体格の良い男性的なイメージ。5年熟成の2014は現時点でも悪くは無いが、熟成でもっと良くなりそうな感じかな。

良い口コミ
困る表情のイラスト1(男性)
9年熟成の08はバランス良く、女性的な柔らかさがありますが中心には芯もあり、力強さも垣間見えます。率直にとても素晴らしいと思いますし、何十年も飲み頃がやってこないウニコより早く楽しめるところも魅力なのかもしれませんね。


経験豊富で端正な紳士のような雰囲気もありつつ、陽気な一面も垣間見える良いワインです♪10年熟成の2011は果実にシガーやハーブのニュアンスも加わった落ち着きある芳香で、凝縮感ある味わいでアルコール14.5とパワフルながら、意外とスイスイ飲めるような上品さもあります。


スケール感は程々だけど、一口一口と含むたび心地よくニンマリとしてしまう私がいます♪97は23年の熟成で革製品やウッディな熟成香も感じられ、円熟したドライフルーツのような甘味をしなやかな酸がまとめて後を引く。この味わいならコスパも優れると思います!


7年熟成の2014は香りがそこまで立たない印象だけど、一口飲んで果実爆弾!骨格あるタンニンや樽も加わり充実感満載ですね!これは既に旨いけど、熟成後も楽しみなワインですね~~。

という皆様の声でした。

その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、

感動的!!    10%
美味しい     72%
普通       18%

良くない      0%

というニュアンスが伝わってくる結果でした。

口コミの量こそ少なめですが経験豊富な方々がこのワインを楽しんでおり、非常に高く評価している事が印象的でした。

ネガティブな意見もありましたが少数で、多くの方が充実感とエレガンスを両立した味わいに満足していると感じました。

若いヴィンテージでも好評ですが、長期熟成したものの方がより満足度は高い傾向で、高額で飲み頃が中々やってこないウニコと比較してもコスパ面で優れるようにも感じられました。(あくまで個人的解釈です)

 

まとめ

それでは最後に情報整理です。

ベガ シシリア ヴァルブエナ シンコ

価格
1,7万前後


洗練されたピュアな果実味は凝縮感がありつつ滑らかな飲み口。豊富でシルキーなタンニンと味わいを上品にまとめる酸のバランスも良く、果実や樽や熟成香が絡み合った複雑な風味と共に、深いコクがじんわりと広がり、それらの要素を残した長い余韻が続く。

飲み頃
ブドウ収穫年から5~35年
※一般的傾向や口コミから推測

当たり年
リベラ デル ドゥエロのヴィンテージチャートとパーカーポイントは以下の通り。
良い年ほど成分が充実し、飲み頃になるのは遅いが長期熟成に向く。
難しい年ほど成分はやや希薄になり、早く飲み頃に達するが長期熟成には向かない傾向。

5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年

2000年 4(92)
2001年 5(93+)
2002年 3(92)
2003年 3(94)
2004年
 5(94)

2005年 4(93)
2006年 3(91)
2007年 3(92)
2008年 3(94)
2009年 4(94)
2010年 5(96)
2011年 4(94)
2012年 4(95)
2013年 3(94)
2014年 4(96)
2015年 4(96)
2016年 5(96)
2017年 4
2018年 5

※()内の数字はパーカーポイント

口コミ
口コミの量こそ少なめだが経験豊富な方々がこのワインを楽しんでおり、非常に高く評価している事が印象的
若いヴィンテージでも好評だが、長期熟成したものの方がより満足度は高い傾向で、コスパを褒める意見も見られた。

以上です。

スペインを代表する銘柄のひとつで、ボルドーやブルゴーニュの上級銘柄に通ずる滋味深さや気品が感じられるワインだと感じました。

あなたのワイン選びの一助になれれば幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました