手軽で濃いめの人気赤ワイン。
1000円前後の手軽さにしては適度な飲み応えがあり、口コミ満足度はとても高い印象。
チリワインも抜群のコスパですが、ブルガリアもおもしろい選択肢になると感じました。
この記事を最後まで読み進めていただき、知識と共に深まるワインの味わいを楽しんでいただければ幸いです。
《ワイン名》テリッシュ メルロー
《価格》
【1000前後】
《ブドウ品種》メルロー
《ボディ》 ミディアム~フルボディ
《甘辛》 やや辛口
《産地》 ブルガリア
《生産者》 カストラ ルブラ
カストラ ルブラは「ハイクオリティワインをリーズナブルな価格で」を信条とする、ブルガリアの新鋭ワイナリーです。
1999年にアゴビアン氏が民営化されたワイナリーを購入したのが始まりで、後の人気銘柄「テリッシュ」の醸造をスタート。
圧倒的コスパでブルガリアワイン市場に頭角を現し、さらに200haもの自社畑を購入。2006年に新たにカストラ ルブラ(ラテン語で「赤い砦」の意味)としてワイナリーを設立しました。
そして、世界的ワインコンサルタントのミシェル ロラン氏を招き入れ、更なる品質向上にも力を注ぐ注目生産者です。
※ミシェル ロラン氏はシャトールパンやシャトーモンペラなど、数多くのワイナリーを飛脚的に成長させた実績があります。
今回紹介しているテリッシュ メルローは サクラアワード2015で2011ヴィンテージが銀賞を獲得しており、日本の一般消費者からも高く評価されているハイコスパ赤ワインです。
《味わいの特徴》
濃いめでまろやか
バランスも良好な
ハイコスパ赤ワイン
【外観】
ガーネットを帯びた深みのあるルビーレッド
【香り】
サクランボやラズベリーのようなフレッシュで甘酸っぱいニュアンスに、カシスやブラックベリーのような熟した果実のフルーティーな香りも加わったふくよかな芳香が広がります。
【味わい】
フレッシュでフルーティーな果実味は凝縮感があり、ほんのり甘味の感じられるミディアム~フルボディの飲み口。
タンニンは豊富ながらシルキーで優しい飲み口を引き立てており、適度な酸味が味わいを上品にまとめるバランスも良好です。
それでは、そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。
■品種の個性■
メルロー100%で造られる赤ワインです。
力強くガッチリというよりは、厚みのある果実味・丸みのあるタンニン・穏やかな酸といったマイルドで優しい印象のメルローの個性が反映された味わいになります。
■ミシェルロランの傾向■
世界的ワインコンサルタントであるミシェルロラン氏を招き入れたワイナリーです。
ミシェルロラン氏が手掛けるワインは、比較的濃いめで角の無い丸みを帯びた味わいを生む傾向があります。
■樽無し■
熟成はステンレスタンク(一部コンクリートタンク)を使用しており、当然樽の風味は付きません。
密閉性が高く酸化防止効果があり余計な香りも付かないため、ブドウのピュアな果実感がストレートに反映されるのがステンレスタンクの特徴。
また、樽と違って買い替えるなどのコストも掛からず、価格が抑えられるのもステンレスタンクの特徴です。
《飲む時の適正温度》
【14℃~18℃】
少し低めの温度にすると、酸が際立ち引き締まった印象になり軽快な飲み口。
温度を上げるほど甘味や風味の広がりが楽しめます。
※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。
《飲み頃》
ブドウ収穫年から4~6年
※一般的傾向や口コミから推測
《適正グラス》
【小ぶり~大ぶりのグラス】
日常消費用にも向くカジュアルなワインです。
少し低めの温度で小ぶりのグラスで飲めば軽快さが楽しめますし、温度も上がりやすく香りも取りやすい大ぶりのグラスで飲めば、リッチな雰囲気も楽しめます。
※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。
《相性のいい料理》
ビーフシチュー
ピザ全般
適度な厚みがあり、親しみやすいフルーティーさとバランスの良い味わいが魅力の赤ワインです。
ほど良いコクのある料理に合わせやすい万能型のワインで、気軽な家庭料理やピザのデリバリーなどに合わせるのも良いでしょう。
※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。
《飲んだ人の口コミ》
【ネガティブな口コミ】
美味しいワインではあるけど、何か特徴が欲しくもあります。
4年熟成の2018ではなく、あえて7年熟成の2015を選択。ダメかもと思う気持ちもありましたが、やはり劣化してました。
早飲みワインの熟成物を選ぶべきではありません!!
【良い口コミ】
豊潤な果実味とでシルキーなタンニンも豊富でしっかり味わえる。時間が経過するほどにマイルドになっていく感じで、価格を考えれば満足度は非常に高い。
ミシェルロランのワインって感じで、濃いめで円やか。900円のワインとしての完成度は高い。
フルーティーな香りとバランス良くサラッと飲めるような軽快さが良いですね♪また買いたいと思いました♪
安旨とはこのこと!!近所で買えるなら我が家のハウスワインにする!!
という皆様の声でした。
その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、
感動的!! 0%
美味しい 20%
普通 67%
良くない 3%
というニュアンスが伝わってくる結果でした。
味わいとしては濃い目でフルーティー、飲みやすいカジュアルなワインという印象ですが、価格に対する満足度がとても高い傾向です。
気軽なワインで深さや複雑さはありませんが、長熟による劣化以外に際立ったネガティブコメントはほぼゼロ。
安い割に飲み応えがありバランスが良いと好感を持つ意見がとても多い銘柄でした。
まとめ
それでは最後に情報整理です。
テリッシュ メルローは
【価格】
1000前後
【味】
フレッシュでフルーティーな果実味は凝縮感があり、ほんのり甘味の感じられるミディアム~フルボディの飲み口。
タンニンは豊富ながらシルキーで優しい飲み口を増長しており、適度な酸味が味わいを上品にまとめるバランスも良好。
【飲み頃】
ブドウ収穫年から4~6年
※一般的傾向や口コミから推測
【口コミ】
味わいとしては濃い目でフルーティー、飲みやすいカジュアルなワインという印象だが、価格に対する満足度がとても高い傾向。
以上です。
今回はメルローを紹介しましたが、テリッシュはもう少しドライで力強さのあるカベルネ メルローのブレンド、あるいは上級でさらに濃厚なドミナントレッドもとても好評です。
それらを含んだラインナップは下記のリンクでも探せますので、参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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