カレッシュ=馬車
シャトーが馬車博物館を所有していることが名前の由来のワイン。
庶民派ハイクオリティワインの代表格で、メドック格付けを見直すなら5級になる事を真剣に検討されるべきワインと呼ばれるのが、シャトー・ラネッサン。
今回紹介するワインはそのセカンドラベルで、ファーストのラネッサンに比べて手頃で親しみやすい価格と品質で、デイリーワインとしてとても高評価を得ていたので紹介する事にしました。
あなたのワイン選びの一助になれば嬉しく思います。
《ワイン名》 レ カレッシュ ド ラネッサン
《価格》
【1700~2700円】
2000円前後が多いです。
《ブドウ品種》
・メルロー
・カベルネソーヴィニヨン
・プティヴェルト
《ボディ》ミディアム~フルボディ
《甘辛》 辛口
《産地》 フランス>ボルドー>オー・メドック
《生産者》シャトー・ラネッサン
《特徴》
豊かな果実味でバランス良く
フードフレンドリーな品質
このワインは蔵出しが遅いのか定かではありませんが、私が調べている2019年7月現在では2011がほとんどで、少しだけそれ以前のヴィンテージが販売されています。
さておき、そんなレ カレッシュ ド ラネッサンの特徴は、
奥深いスケールこそ無いものの落ち着いた果実味は豊かで、渋味と酸味とのバランスも良く心地よい飲み口で、様々な料理に寄り添ってくれるフードフレンドリーな親しみやすさにあると考えます。
手頃な価格で楽しめる良質赤ワインで、上質ボルドーデイリーワインとして選択肢に入れるべきワインではないでしょうか。
【外観】
深いガーネット色
【香り】
ベリー系果実やカシスなどの果実香に、ドライフルーツなどの落ち着いた香りに樽に由来するバニラや木の風味も感じられます。
【味わい】
ボリューム感のある果実味は落ち着きあるフルーティさで旨味も感じ、タンニンは豊かですが角が取れており滑らかな質感。
ほどよい酸味は味わいをまとめ心地よい余韻があり、全体のバランス感覚に優れた印象です。
※熟成度合いによっても香り・味わいは変わるため、平均的な風味の指標にしてもらえると良いでしょう。
《飲む時の適正温度》
【12℃~18℃】
少し冷やし気味にしても軽快さが増します。
温度を上げるほど広がりある風味を楽しめるでしょう。
※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。
《飲み頃》
【飲み頃】
ブドウ収穫年から5~12年
※一般的傾向や口コミから推測
【当たり年】
良いヴィンテージのワインほど飲み頃になるのが遅く、長期熟成にも向きます。
難しいヴィンテージほど飲み頃の期間は短くなりますが、比較的早くから楽しめます。
5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年
2005年 5
2006年 3
2007年 3
2008年 4
2009年 5
2010年 5
2011年 3
2012年 3
2013年 2
2014年 4
2015年 5
2016年 5
2017年 4
※ワインの飲み頃についての知識は、
第10回【品種・タイプ別 赤ワイン・白ワインの飲み頃】
でも確認できます。
《適正グラス》
【チューリップ型ボルドーグラス】
香りが取りやすく温度が少しずつ上がるように設計されたボルドーグラスを選ぶことで、バランス良く味わいを感じ取れる事でしょう。
薄い高級グラスでも良いですが、気軽に乾杯でもしながら飲むような時は、割れにくい厚めのグラスの方が良いでしょう。
※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。
《相性のいい料理》
手頃なビーフステーキ
パスタ各種
など、コクの豊かな料理に合わせれば、豊かで心地よい風味の広がるマリアージュを楽しめるでしょう。
※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。
《飲んだ人の口コミ》
【良い口コミ】
「8年目の2010。熟成を思わせる色調はまだ濃さがあり、香りはフレッシュな果実味に樽や土もほどよく感じる。ソフトな質感で清涼感もあるほどよいボディ。1000円台後半という事で最高のデイリーワインと評価します。」
「ラネッサンのセカンド。8年目2011はやや褐色がかってきている。果実味のパワフルさがありとてもジューシーな味わい。2000円ならば十分満足できる。」
「お店の人に勧められて飲みました。ブドウの香りしっかりで、それほど重くもなく渋味もほどよくバランスが良い。2011年のこのワインは久しぶりに美味しいと思える味わいでした。」
【悪い口コミ】
「まあ。良くもなく悪くもない飲みやすいワイン。普通かな。」
という皆様の声でした。
その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると
感動的!! 0%
美味しい 36%
普通 64%
良くない 0%
というニュアンスが伝わってくる結果でした。
このワインは値打ちな事もあり、値段も考慮して普通より悪く評価する人が見つかりませんでした。
奥深さこそないものの価格以上の品質で、デイリーワインとしては十分に満足できるバランスの良い味わいの傾向が読み取れました。
以上です。
レ・カレッシュ・ド・ラネッサン。
手頃でそこそこ上質なワインという事で、様々な場面に適応してくれそうなワインですね。
飲食店の方でしたら、このようなワインがグラスで提供されればお客様も、
「中々センスのいい店だなぁ。」
と、思ってもらえるかもしれませんね。
あなたのワイン選びの一助になれれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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