ドミニク ガロワ ジュヴレ シャンベルタン

おすすめ【赤】ワイン

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「ワインって、うまい料理と一緒に飲むもんだろ」

元料理人であり、レストランを経営していた彼らしい言葉。

歴史こそ浅いものの評価は高く、世界各国の有名レストランにオンリストされ、日本でも実際飲まれた方の口コミ評価もなかなかで、ジュヴレ・シャンベルタンで良質なワインはないかと聞かれたら、候補にしても良いのでは?と感じたので、紹介させてもらう事にしました。

あなたのワイン選びの一助になれば嬉しく思います。

《ワイン名》 ドミニク ガロワ ジュヴレ シャンベルタン

《価格》

80001万円

《ブドウ品種》ピノノワール
《ボディ》  ミディアム~フルボディ
《甘辛》   辛口
《産地》   フランス>ブルゴーニュ>ジュヴレ・シャンベルタン
《生産者》  ドミニク ガロワ

《特徴》

力強くも優しくもあり
フードフレンドリーな品質

元料理人であるドミニク・ガロワ氏には「ワインは料理と楽しむもの」という基本理念があります。
力強いだけでもエレガントで優しいだけでもなく、バランス感覚に優れ、料理に合わせる事で互いの風味の広がりを感じられる造りになっています。

そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。

リュット・レゾネ(減農薬農法)である事。
農薬を極力使用しない栽培により、土地の特性をよく表現した健全な土壌になり、そんな豊かな成分を吸い上げた良質なブドウが育ちます。

完熟ブドウの使用。
上質なブドウがしっかり完熟するタイミングで収穫するため、果実味は厚みがあり、酸はやや穏やかさのある心地よいワインになります。

徹底的な選果。
収穫は作業者に丁寧な指導の下、手摘みで収穫され、さらに持ち帰ったブドウを再度選別します。
そうすることで、よりクオリティーの高い洗練されたブドウによる、上質なワインになります。

野生酵母による発酵。
酵母は添加するのではなく、自然に住み着く野生酵母によって発酵させるため、より土地の特性を表現した複雑な風味が反映されます。

このような取り組みを実施しており、一貫して言える事は、健全なテロワール(ブドウを取り囲む自然環境)で育った、ありのままのブドウ特徴を、そのままボトルに詰め込もうとしている事にあります。

 

【外観】
深みのあるルビーレッド

熟成が進むほどレンガ色に近づいていきます。

【香り】
ラズベリ―にイチゴなどの赤系果実のフレッシュな香りに、カシスやプルーンなどの黒系果実のフルーティな香りもあり、樽に由来するバニラやのニュアンスも感じられます。

熟成するほど果実味は落ち着きある熟した果実の甘やかさも現れ、土や革製品のような熟成香も加わり、円熟味を感じさせます。

【味わい】
豊潤で洗練された果実味は心地よく広がり、豊かなタンニンと伸びやかな酸は骨格ある味わいを表現し、果実や樽の心地よい風味を残した余韻があります。

熟成するほど成分は溶け合うことで、なめらかさや旨味が増し、穏やかな酸味は味わいをまとめ、複雑な風味を残した余韻が長く続きます。

《飲む時の適正温度》

14℃18℃
やや低めの温度では、酸味を感じやすくエレガントな飲み口が楽しめますし、温度を上げれば甘味を感じやすく酸は穏やかな印象になり、豊かで複雑な風味の広がりを楽しめるでしょう。

※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。

《飲み頃と当たり年》

【飲み頃】
ブドウ収穫年から5年~15年
※一般的傾向や口コミから推測

【当たり年】
良いヴィンテージのワインほど飲み頃になるのが遅く、長期熟成にも向きます。
難しいヴィンテージほど比較的早くから楽しめ、飲み頃の期間は短くなる傾向です。

一般的にブルゴーニュ赤のヴィンテージチャートは以下の通り。

5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年

2005年 5
2006年 3
2007年 2
2008年 3
2009年 5
2010年 5
2011年 3
2012年 4
2013年 3
2014年 4
2015年 5
2016年 4
2017年 4

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《適正グラス》

【バルーン型ブルゴーニュグラス】
豊かな香りとエレガントで複雑な味わいを持ったワインです。
香りが取りやすく温度が少しずつ上がり、甘味を感じやすいように設計された、ふくらみのあるバルーン型ブルゴーニュグラスを選ぶと良いでしょう。

※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。

《相性のいい料理》


和牛赤身のステーキ赤ワインソースで


キンキの煮付け

など、豊かなコクのある味わいの料理に合わせる事で、豊かなワインの味わいが料理を引き立て、また、料理がワインを引き立て、複雑な風味の広がる上質なマリアージュが楽しめるでしょう。

※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。

 


《こんな場合におすすめ》

良質なブルゴーニュ・ピノを選ぶ時の候補に
元料理人が造るワインだけに、フードフレンドリーなバランスの良い味わいを持ったワインです。

突出した部分こそありませんが、洗練された心地よい味わいは、ワンランク上の品質で、飲み手の幸せなひと時を演出してくれる事でしょう。

そんなワインは贈り物やプレゼントにしても、品質も含めてジュヴレ・シャンベルタンであれば恥ずかしくありませんし、品格ある味わいは、特別な日に飲むワインとしても、場面を盛り上げてくれる事でしょう。

 

《飲んだ人の口コミ》

悪い口コミ

「色は濃い目なんだけど香りはちょっと弱いかな。ほんのり甘味があり酸は穏やか。なんだか印象に残りにくいワインで普通です。4年目の2012は。」


「14年目の2002は複雑なニュアンスがあるが、弱いというか少し枯れ始めているのだろう。悪くはないが早く飲むべきだった。」

良い口コミ

「5年目の2010をいただきました。ガッチリした感じはあまり無く、やさしい味わいがとても良かったです。」


「7年熟成の2010はベリー系果実にスパイシーな香りもある。タンニンはシルキーで、力強くもありエレガントでもあります。バランス良く美味しいワインです。」


「赤系果実に芳ばしい樽香、スミレにハーブに革もある。豊かな果実味で酸味とタンニンは、熟成の可能性を感じさせるやや硬質な印象だが、1時間も経過したらなめらかになったよ。これはプルミエクリュのクオリティーじゃないかな。5年熟成の2011。」

 

という皆様の声でした。

その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると

感動的!!     0%
美味しい     53%
普通       47%

良くない      0%

というニュアンスが伝わってくる結果でした。

感動するほどの人もいなければ、ガッカリするような人もいないワインで、バランスに優れ、万人をそれなりに満足させているな、という印象のワインでした。

ヴィンテージによるでしょうが、15年程度で枯れぎみのコメントもいくつかあったので、あまり長期熟成は期待できないかもしれません。
(近年の品質向上で長期熟成にも耐える可能性もありますが。)

バランスの良い良質なジュヴレ・シャンベルタンを飲みたい時は、候補にしても悪くない。

そんなワインではないかと感じました。

 

以上です。

ドミニク・ガロワは小規模生産者で、ホテルやレストランに多く卸しているため、日本の小売市場ではあまり見かけないワインです。

そんな安定的に購入できないワインもまた魅力的。

まるで遠距離恋愛のようですね・・・

いや。

なんか違う・・。(笑)

次はいつ飲めるかわからない儚さを感じつつ味わいたいものですね。

あなたのワインのある生活が豊かになる事を願っております。

 

※非常に在庫少なく、売られていない可能性もあります。

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