※非常に希少で販売されていない可能性も高い銘柄です。
シャサーニュ・モンラッシェ筆頭生産者。
世界中の星付きレストランが求めるため、希少性が極めて高い銘柄。
今回紹介するワインのキーワードです。
一旦そのような宣伝文句は置いておきまして、数ある生産者が生むモンラッシェのワインの中で、日本の消費者の皆様に多く飲まれ(口コミされ)、そして口コミ評価の高いモンラッシェはどれだろうという客観的視点から調べてみました。
その結果、希少性と価格の高騰ぶりもありそれほど多くの方には飲まれていませんでしたが、優れた飲み手の皆様の信憑性の高い口コミから、異次元の魅力を醸し出しているのがラモネのモンラッシェ。
数あるモンラッシェの中でも最高峰の一つとして紹介すべきワインだと感じました。
1920年、ピエール・ラモネにより創設されたドメーヌで、その息子アンドレ氏、そしてさらに息子のジャン・クロード氏とノエル氏の兄弟に引き継がれています。
ブドウの質の高さを追求する基本を重視した哲学を元に優れたワインを生み続け、世界中から引く手あまたのワインは非常に希少性も高く価格も高騰していますが、それでも飲み手を魅了し続けており、モンラッシェの最高峰に相応しい偉大なワインと言えるでしょう。
《ワイン名》 ドメーヌ・ラモネ モンラッシェ
※非常に希少で販売されていない可能性も高い銘柄です。
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《価格》
【30万~40万円】
《ブドウ品種》シャルドネ
《ボディ》 ミディアム~フルボディ
《甘辛》 辛口
《産地》 フランス>ブルゴーニュ>シャサーニュ・モンラッシェ>モンラッシェ
《生産者》 ドメーヌ・ラモネ
《特徴》
充実感・透明感・バランス
全てを持った
至高のモンラッシェ
このワインの特徴は、溢れんばかりの果実味に品格を感じさせる凛としたミネラル感、洗練された美しい酸など非常に充実した成分を持っているところ。そして、それらが高次元で融合することで類い稀なバランスを保った味わいを表現。雑味の一切ない美しさはパワフルでありながら透明感を持ち併せているところです。
比較的若いうちから成分は馴染み秀逸な味わいを楽しめますが、熟成する事でさらに成分は溶け合い、バターやカスタードに蜂蜜のような甘露で旨味たっぷりの魅惑的品質に成長し、世界中の人々を魅了し続けています。
そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。
■至高のテロワール■
世界で最も優れた白ワインを生む畑と呼ばれるモンラッシェには、気候や土壌など、シャルドネにとって最高のテロワール(ブドウを取り巻く自然環境の全て)が整っています。
■リュット・レゾネ■
化学肥料や農薬を極力使用しない減農薬農法(リュット・レゾネ)を実践することで健全な土壌が育ち、その土地の成分を吸い上げた上質なブドウが実ります。
■ヴィエイユ・ヴィーニュ■
土地の成分を吸い上げる能力が高いなど、上質な果実を実らせる樹齢の高い古木(ヴィエイユ・ヴィーニュ)のブドウを使用しています。
特にこのワインに使用されるブドウの樹はおよそ75年を超える古木です。
■新樽100%■
樽のニュアンスの反映しやすい新樽の使用比率は100%です。
しかし樽の風味だけが主張することがなく、果実や土地の繊細な風味も感じられるワインを目指すラモネのモンラッシェは、そんな100%の新樽に負けることなく、充実感に溢れた風味を持っている事が裏付けているのです。
【外観】
輝くレモンゴールド。
熟成が進むほど濃いゴールド、そして琥珀色へと変化していきます。
【香り】
グレープフルーツやオレンジにラフランスにアンズなどの豊潤な果実香に、ナッツ類や樽に由来するバニラ、蜂蜜を思わせる甘やかなニュアンスも広がり、妖艶な香りが広がります。
熟成するほど果実香は円熟味を増し、バターやハチミツにカスタードクリームのような甘露さが感じられ、やわらかで魅惑的な香りが広がります。
【味わい】
凝縮感に満ちた豊潤な果実味に旨味を伴ったミネラルと美しい酸味があり、スケールを感じさせるパワフルさを持つと同時に洗練さた繊細さ、緻密さ、柔らかさを持った品質は、抵抗なく舌の上を流れるような上品さがあり、魅惑的な風味を伴った長い余韻は至福のひとときを飲み手に与えます。
熟成が進むほど、果実味は熟した果実の甘やかさが現れ、別格の旨味を伴った品格溢れるミネラル感も持ちあわせた品質に成長していきます。
《飲む時の適正温度》
【8℃~14℃】
冷やし気味にすれば美しい酸味が際立ちエレガントさが際立つ飲み口になります。
温度を上げるほど豊潤な風味が広がり、ボリューム感溢れる優雅な味わいを楽しめるでしょう。
※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。
《飲み頃と当たり年》
【飲み頃】
ブドウ収穫年から5~40年
※一般的傾向や口コミから推測
【当たり年】
良いヴィンテージのワインほど飲み頃になるのが遅く、長期熟成にも向きます。
難しいヴィンテージほど比較的早くから楽しめ、飲み頃の期間は短くなる傾向です。
一般的にブルゴーニュ白のヴィンテージチャートは以下の通り。
5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年
1974年 1
1975年 0
1976年 4
1977年 1
1978年 5
1979年 4
1980年 2
1981年 1
1982年 3
1983年 3
1984年 1
1983年 3
1984年 1
1985年 3
1986年 3
1987年 3
1988年 3
1989年 5
1990年 4
1991年 2
1992年 4
1993年 2
1994年 2
1995年 4
1996年 5
1997年 3
1998年 2
1999年 3
2000年 3
2001年 3
2002年 4
2003年 2
2004年 4
2005年 4
2006年 3
2007年 4
2008年 4
2009年 3
2010年 5
2011年 4
2012年 3
2013年 4
2014年 5
2015年 3
2016年 4
2017年 5
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《適正グラス》
【ふくらみのあるシャルドネグラス】
少し温度を上げることで広がる風味を楽しめますから、香りが取りやすく温度も少しずつ上がるように設計された、ふくらみのあるグラスを選ぶことをおすすめします。
※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。
《相性のいい料理》
※優雅さと気品に満ちた品質ですから、しっかり向き合ってワイン単体で楽しむというアプローチも良いでしょう。
ラムチョップをレモンバターソースで
白身魚のソテーをバタークリームソースで
など、上質でコクのある味付けをした料理などと合わせることで、洗練された気品溢れる風味とコクの広がりある至極のマリアージュを楽しめるでしょう。
※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。
《こんな場合におすすめ》
世界最高峰の白ワインを選ぶ時の候補に相応しいワインだと思います。
希少性の高いワインであり、ワインに造詣の深い方にこそその価値は理解できると思われますから、そのような方への最大級の経緯を込めての贈り物などにも向いていると思いますし、特別な場面を彩るワインとしても十分に力を発揮してくれる事でしょう。
《こんな場合には不適切!?》
価格も品質も通常の白ワインの次元を超えていますから、状態の良いものを適切なタイミングで楽しみたいものです。
長期熟成させる場合適切な保存は必須と言えるでしょう。
《飲んだ人の口コミ》
【悪い口コミ】
「ん~。もちろん悪くはないが期待ほどではないかな。93というヴィンテージの影響か密度は浅く、熟成に耐えられなかったようだ。」
【良い口コミ】
「26年熟成の92は経験したことのない余韻の長さ。時の流れが変化するかのような力を持ったワインであり、不思議さすら感じる極上の品質です。」
「6年熟成の2011。これは素晴らしい。若いのだが十分すぎるほどに格別だ。これを超えるワインに出会うにはかなり長生きしなくちゃいけないね(笑)。」
「黄金の雫という言葉が相応しい感動の品質。11年熟成の07は煌めくゴールド。熟した果実に黄色い花に蜜、ナッツにトーストにモカを連想させる柔らかなアロマ。甘露のような味わいを凛としたミネラルと引き締める酸が品格ある質感を表し、終わる事のない余韻が続く・・。時間経過でカラメルやカスタードに焦がしバターのような風味も広がり、いつまでも味わっていたい、そんな別格のワインでした。」
「36年の眠りから覚めた奇跡の一杯だ。豊潤な果実感は甘露な味わいを表現し、熟成によるシェリー感やケミカル感が無くフレッシュさすら保っている。82の作品、これは感動ものだ。」
という皆様の声でした。
その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると
感動的!! 65%
美味しい 25%
普通 10%
良くない 0%
というニュアンスが伝わってくる結果でした。
93の弱いヴィンテージが期待以下という評価以外は、ほぼほぼ感動レベルの評価をされる方々がほとんどであり、優れた飲み手の皆様の評価も信憑性が高いという事で、価格も含めてモンラッシェの最高峰の一つであると感じる結果となりました。
また、5年程度の若いワインから40年程度の熟成物まで感動の評価を獲得しており、非常に隙の少ないワインである事も読み取れました。
以上です。
DRCにコント・ラフォンにルフレーヴももちろん素晴らしいですが、このラモネも秀逸です。
世界最高の白ワインを選ぶ時、ラモネのモンラッシェを選択肢にいれるというのは、ごく自然な事なのかもしれません。
あなたにとって善きワインとの出会いが多くなる事をお祈りしております。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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