ドメーヌ・ブラン・ガニャール シャサーヌ・モンラッシェ プルミエ・クリュ モルジョ

おすすめ【白】ワイン

 

 

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「よく完熟ブドウであることばかりが強調されるが、 完熟させてしまうとその分酸度が落ちる。大事なのは 『正しいバランス』がある事なんだ。」

ジャン・マルク・ブラン氏はそう語ります。

シャサーニュモンラッシェのワインで日本の一般消費者の方々に多く飲まれ、そして口コミ評価の高いワインはどれだろうという客観的視点から調べてみた結果、双璧をなすニーロンラモネ、そしてルイ・ラトゥールオリヴィエ・ルフレーヴバシュレ・モノなどの生産者がそのような条件を満たすワインを生んでいました。

そして今回紹介するのがブラン・ガニャ―ル。

上記のような有力生産者と比較するると、小規模生産者であり口コミの量としてはそこまで多くはありませんでしたが、その口コミの質は非常に満足度が高い傾向で、紹介すべきワインだと強く感じました。

そして、6つ所有するプルミエ・クリュの白ワインの中でも、特にふくよかでリッチでありながら繊細さも持ち合わせたモルジョのワインが、最も満足度の高いワインだと感じたわけです。

 

それではここで簡単に経緯を解説します。

【1980年】
ブルゴーニュの名門であるガニャ―ル一族の本流、 ドメーヌ・ガニャール・ド・ラグランジュの娘クローディーヌ女史と、現当主ジャン・マルク・ブラン氏が結婚したことがドメーヌの始まり。

シャサーニュ・モンラッシェを本拠地として、所有する畑は約8haの小規模生産者ですが、ル・モンラッシェバタール・モンラッシェクリオ・バタール・モンラッシェグラン・クリュ3銘柄に加え、シャサーニュ・モンラッシェの1級畑を6つも所有しており、実直なワイン造りで一目置かれる生産者。

以上です。

 

生産量も少なくなかなか出会う事も少ない、このような優れたワインを選択肢に持っておくのも、より深いワイン楽しみ方ではないかと感じています。

《ワイン名》 ブラン・ガニャール シャサーヌ・モンラッシェ 1er モルジョ

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《価格》

10000~13000円

《ブドウ品種》シャルドネ
《ボディ》  ミディアム~フルボディ
《甘辛》   辛口
《産地》   フランス>ブルゴーニュ>シャサーニュ・モンラッシェ>1er モルジョ
《生産者》  ドメーヌ・ブラン・ガニャール 

《特徴》

溢れるピュアな果実味に
気品も感じられる
優雅なシャサーニュ

このワインの特徴は、ボリューム感と透明感を持ち合わせたピュアで肉厚な果実味に、凛と背筋の通ったような鉱物的なミネラル分や美しい酸味が、バランスを整えると同時に気品ある味わいを表現している点にあり、リッチさと繊細さを両立した優雅なシャサーニュらしさが感じられます。

そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。

優れたプルミエクリュ
シャサーニュ・モンラッシェには気候や土壌など、優れたシャルドネを生むテロワール(ブドウを取り巻く自然環境の全て)が整っており、背筋の通ったような鉱物的なミネラルや、豊富な酸を持つ隣のピュリニー・モンラッシェの傾向に比べると、果実味が豊かでミネラルや酸はほどよく、肉厚でリッチな印象のワインを生んでいます
特にこのモルジョは、石灰粘土質土壌の石灰に由来する豊富なミネラル、粘土質に由来する肉厚でリッチな果実味を持った、ボリューム感のある味わいが際立つプルミエクリュです。

当主の哲学
ジャン・マルク氏が最も大切にしている事、それは
フィネスとエレガンス」
モルジョらしいリッチさを持ったワインではありますが、美しい酸は味わいのバランスを整え、雑味の無い緻密さはフィネス(洗練された・繊細で上質)を感じさせるワインを生んでします。

ヴィエイユ・ヴィーニュ

歴史あるガニャール・ド・ラグランジュの畑を多く受け継いでいる経緯もあり、平均樹齢70年を超える古木(ヴィエイユ・ヴィーニュ)が植えられています。
土地の成分を吸い上げる能力が高いなど、上質な果実を実らせるのが古木のブドウの特徴です。

ほどよい樽
樽のニュアンスが反映されやすい新樽の使用比率は最大30%
ブドウの繊細なニュアンスを樽が覆いつくすことなく、フィネスやエレガンスを感じられるバランス感覚に優れたワインを生んでいます。

 

【外観】
輝くレモンイエロー
熟成が進むほど深いゴールドの色調に変化していきます。

【香り】
グレープフルーツやレモンの爽やかさにパイナップルや白桃などのフルーティな果実香、そして樽に由来するバニラやバターの優しい風味が広がりを見せます。

熟成するほど果実香はアンズや黄桃などの熟したニュアンスを増し、蜜のような甘やかさも感じられ、落ち着きある樽の風味も伴ったやわらかで魅惑的な香りが広がります。

【味わい】
柑橘類や南国フルーツなど豊潤で生き生きとした果実味がいっぱいに広がり、凛とした豊富なミネラルは気品ある質感を表現し、美しい酸がリッチな味わいをバランス良く引き締め、心地よい旨味と柔らかな樽に果実の風味をを伴った余韻が長く続きます。

熟成が進むほど果実味は円熟した果実の落ち着きと蜜のような甘やかさが現れ、ミネラルや酸などの成分も溶け合う事で、角の取れたしなやかさとコクが感じられる妖艶な品質に成長していきます。

《飲む時の適正温度》

8℃14℃
冷やし気味にすれば酸味が際立ちエレガントさのある飲み口になります。

温度を上げるほどボリューム感ある風味の広がりを楽しめるでしょう。

※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。

《飲み頃と当たり年》

【飲み頃】
ブドウ収穫年から4~15年
※一般的傾向や口コミから推測

【当たり年】
良いヴィンテージのワインほど飲み頃になるのが遅く、長期熟成にも向きます。
難しいヴィンテージほど比較的早くから楽しめ、飲み頃の期間は短くなる傾向です。

一般的にブルゴーニュ白のヴィンテージチャートは以下の通り。

5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年

2005年 4
2006年 3
2007年 4
2008年 4
2009年 3
2010年 5
2011年 4
2012年 3
2013年 4
2014年 
2015年 3
2016年 4
2017年 5

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《適正グラス》

【ふくらみのあるシャルドネグラス】
少し温度を上げることで広がる風味を楽しめますから、香りが取りやすく温度も少しずつ上がるように設計された、ふくらみのあるグラスを選ぶことをおすすめします。

※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。

《相性のいい料理》


白身魚のグリルをレモンバターソースで


アワビバター

など、上質でコクのある味付けをした料理などと合わせることで、心地よい風味とコクの広がりあるリッチなマリアージュを楽しめるでしょう。

※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。

 

《飲んだ人の口コミ》

悪い口コミ

「期待しすぎてしまったかな。4年熟成の2014はやや樽が主張気味で透明感が足りない印象。そこそこだ。」


「11年熟成の07はやわらかでシャサーニュらしい品質ですが、時間経過で酸が立ち気味になってきましたね。」


「開栓直後はちょっと硬いかな・・。翌日の方が全然旨い。」

良い口コミ

「粘土質土壌に由来するふくよかでリッチな味わい。これがモルジョの特徴のようだ、同じ生産者のプルミエでも畑によって個性が随分と違うんだね。ブドリオットよりも、ワイン単体で楽しむ場合はモルジョの方がいいかもね。3年熟成の2015。」


「直観で美味しいと感じたワイン。4年熟成の2015は淡めのゴールド。溢れる果実感は、柑橘フルーツをまるかじりしたような酸を蜂蜜の甘やかさが包み込む。樽から来るバターやナッツの風味と濃密な果実感の相乗効果で、深いコクも感じられ、凛とした芯を感じさせるミネラルも十分です。余韻は1分を超えるほど長く、カリフォルニアのような濃厚なシャルドネが好みの私にも十分満足できる優れたワインだと思います。」


「脂の乗った魚やバターなどを使ったコクのある料理には、こういったトロッとした蜜のようなリッチなニュアンスを持ったワインを合わせると、なんとも贅沢な気分が味わえて幸せ過ぎます!!4年熟成の2013でした。」


「5年熟成の2012は過去に飲んだこのワインの中でも一番かな。美しい酸とグラマラスな果実感や蜜感、そしてミネラルのバランスが秀逸で、余韻がとっても長いんですね。」

 

という皆様の声でした。

その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると

感動的!!     6%
美味しい     84%
普通       10%

良くない      0%

というニュアンスが伝わってくる結果でした。

肉厚でボリューム感のある造りでありながら、繊細さやエレガントさを感じさせるバランス感覚に優れた美しい造りに、感動あるいはそれに近い満足感を得た方が中心ですが、2~3年程度の熟成では悪くはないけどやや硬いという評価や、樽が強いと感じた方もいらっしゃいました。

とは言っても、圧倒的にバランスの良い優雅な品質への高い評価が優勢であり、知名度こそあまり無いのかもしれませんが、これは隠れた銘酒ではないかと感じ、掘り出し物感のあるワインを見つけたような喜びを感じる結果となりました。

しかし小規模生産者で生産量が少ない事もあり、手に入れにくい点がある事が唯一難点ではないかとも思いました。

 

以上です。

ブラン・ガニャ―ルのリッチかつエレガントな味わいのイメージは広がりましたでしょうか。

リッチな気分を味わいたい時、そのような傾向が強いシャサーニュの中でも、特にリッチなワインを生むモルジョを選択肢に入れておくのも悪くないでしょう。

ただし・・

売っていればの話ですが・・・

あなたにとって善きワインとの出会いが多くなる事をお祈りしております。

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