ドメーヌ・ブラン・ガニャール シャサーニュ・モンラッシェ ルージュ

おすすめ【赤】ワイン

 

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シャサーニュ・モンラッシェ。

言わずと知れた高級白ワインの有名産地です。

しかしそんなシャサーニュ・モンラッシェ、実は赤ワインの生産も認められる産地で、白ワインと比べると2割程度値打ちに購入できるとして、上質なコスパ赤ワインの産地としても知られることはご存知でしたでしょうか。

そんなコスパ赤ワインを産むシャサーニュ・モンラッシェにおいて、日本の一般消費者の方々に多く飲まれ、そして口コミ評価の高いワインはどれだろうという客観的視点から調べてみた結果、正直そのような条件を満たすワインは中々見当たりませんでした。

ラモネにニーロンも悪くはなかったのですが、紹介しようと思うまでには至りませんでした。(あくまで個人的感想です。)

そして、唯一紹介すべきコスパ赤ワインではないかと感じたのが、今回紹介するブランガニャ―ルの村名シャサーニュ・モンラッシェ・ルージュで、驚くほどの品質ではありませんが、価格に対する優れた品質は多くの方々の好感を得ていたと感じたわけです。

 

それではここで簡単に経緯を解説します。

【1980年】
ブルゴーニュの名門であるガニャ―ル一族の本流、 ドメーヌ・ガニャール・ド・ラグランジュの娘クローディーヌ女史と、現当主ジャン・マルク・ブラン氏が結婚したことがドメーヌの始まり。

シャサーニュ・モンラッシェを本拠地として、所有する畑は約8haの小規模生産者ですが、ル・モンラッシェバタール・モンラッシェクリオ・バタール・モンラッシェグラン・クリュ3銘柄に加え、シャサーニュ・モンラッシェの1級畑を6つも所有しており、実直なワイン造りで一目置かれる生産者。

以上です。

 

小規模生産者のため出会う確率も少ないですが、このようなワインを選択肢に持っておくのも悪くはないと感じています。

《ワイン名》 ブラン・ガニャール シャサーニュ・モンラッシェ ルージュ

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《価格》

5000~7000円

《ブドウ品種》ピノノワール
《ボディ》  ミディアムボディ
《甘辛》   辛口
《産地》   フランス>ブルゴーニュ>シャサーニュ・モンラッシェ
《生産者》  ドメーヌ ブラン・ガニャール 

《特徴》

バランス感覚に優れ
繊細で綺麗で複雑性もある
ブルゴーニュ・ピノ

このワインの特徴は、ブルゴーニュのピノノワールらしいエレガントな果実味や美しい酸味に出汁の効いたような旨味、そして程良いタンニンに土などの複雑なニュアンスの感じられる品質にあり、どの成分が主張しすぎることはないにせよ、全体のバランス感覚で繊細ながら奥深い味わいを感じられます。

若いうちは明るくチャーミングでフレッシュな印象が先行しますが、熟成を経ることで成分は溶け合い、旨味や円熟した風味が感じられる品質に成長していく点も特徴と言えるでしょう。

そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。

当主の哲学
当主であるジャン・マルク氏が最も大切にしている事、それは
フィネスとエレガンス」
繊細さのあるピュアな果実味と美しい酸はエレガントさを表現し、心地よい旨味も伴った雑味の無い緻密な品質は、フィネス(洗練された・繊細で上質)も感じさせます。

ヴィエイユ・ヴィーニュ

歴史あるガニャール・ド・ラグランジュの畑を多く受け継いでいる経緯もあり、平均樹齢70年を超える古木(ヴィエイユ・ヴィーニュ)が植えられています。
土地の成分を吸い上げる能力が高いなど、上質な果実を実らせ古木のブドウを試使用する事で、複雑な成分を反映したワインが生まれます

ほどよい樽
樽のニュアンスが反映されやすい新樽の使用比率は15
ブドウの繊細なニュアンスを樽の風味が覆いつくすことなく、フィネスやエレガンスを重視する哲学が感じられるワインを生んでいます。

 

【外観】
透明感のあるルビーレッド
熟成が進むほどレンガ色に近づいていきます。

【香り】
野イチゴやラズベリーなどの赤い果実のフレッシュな果実香に、スミレの花の華やかさにハーブのニュアンス、ほのかな樽に土っぽいワイルドさも垣間見えます。

熟成させるほど果実香は円熟味の増した穏やかな印象になり、紅茶・腐葉土などを思わせる熟成香も加わり複雑性が高まります。

【味わい】
透明感のあるピュアな果実味と美しい酸味が繊細でキレのある味わいを表現し、程良いタンニンは味わいに骨格を与え、出汁の効いたような旨味が心地よく広がった後、エレガントな余韻が続きます。

熟成させるほど成分は溶け合いなめらかさが増し、紅茶や土といった熟成を感じさせる風味と、円熟を感じさせる甘みと旨味を伴った果実味が広がり、長い余韻へと続きます。

《飲む時の適正温度》

14℃18℃
その心地よい香りと味わいを感じるには、このくらいの温度帯が最も広がりある風味を楽しめるでしょう。

少し冷やし気味にすれば酸味が際立ち軽快さのある飲み口になりますし、温度を上げるほど酸は穏やかに感じられ、甘味や風味の広がりある味わいを楽しめるでしょう。

※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。

《飲み頃と当たり年》

【飲み頃】
ブドウ収穫年から3~12年
※一般的傾向や口コミから推測

【当たり年】
良いヴィンテージのワインほど飲み頃になるのが遅く、長期熟成にも向きます。
難しいヴィンテージほど比較的早くから楽しめ、飲み頃の期間は短くなる傾向です。

一般的にブルゴーニュ赤のヴィンテージチャートは以下の通り。

5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年

2005年 5
2006年 3
2007年 2
2008年 3
2009年 5
2010年 5
2011年 3
2012年 4
2013年 3
2014年 4
2015年 5
2016年 4
2017年 4

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《適正グラス》

【バルーン型ブルゴーニュグラス】
心地よい香りと、出汁の効いたような旨味を持った上質なワインです。
香りが取りやすく、温度が少しずつ上がる事で複雑な風味を感じやすいように設計された、ふくらみのあるバルーン型ブルゴーニュグラスを選ぶと良いでしょう。

※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。

《相性のいい料理》


真鯛のカルパッチョ


ラムチョップ

など、程良いコクのある味わいの料理に合わせる事で、エレガントで優雅な風味の広がる上質なマリアージュが楽しめるでしょう。

※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。

 

《飲んだ人の口コミ》

悪い口コミ

「開栓直後は黒糖のようなニュアンスが好印象で、どんどん広がっていく期待値が高まったのに、30分も経過したら酸化したような印象に。悪い意味での熟成のニュアンス。状態の悪いボトルなのかな?4年熟成の2013は期待値が高かっただけに残念ですね。」


「3年熟成の2016は明るく淡いガーネットで、チェリーやベリー系果実にスミレの花のエレガントな香り。優しい傾向のボーヌのと言うよりは、ニュイ寄りの硬質感があり想像以上の品質だが、サービス温度の高さで味わいがぼやけている印象が残念。このようなワインを扱う店なら、温度には気を配るべきだろう。」

良い口コミ

「4年熟成の2014は初めのうち少し硬い印象でしたが、30分後にはしっかり開きました。粗さが無く上品な味わいは、酸やタンニンに果実味や旨味の要素のどれが出しゃばる事はなく、スケール感こそ無いものの全体でエレガントな味わいを表現しています。お値段も考慮すれば大変満足できるワインです。」


「5年の熟成を経て淡くガーネットに輝く2013は、色合いに反して奥深く複雑な味わいで、フレッシュな果実感とブルゴーニュらしい出汁の効いたような旨味がじんわりと広がる。ずっと飲んでいられるような心地よさで、あと5年もすればさらに良くなるポテンシャルを持っているね。」


「一口飲めばそのバランスの良さがすぐわかります。4年熟成の2012は美しく豊かな酸味を優しい果実味と旨味が包むような心地よさがあり、時間が経つほどに果実感や旨味が優勢になりました。これは開いたと表現するんですかね。シャサーニュの赤は中々当りが無かったけど、これは当り。」


「こういった赤は魚料理にだって合わせられる、魚も食べるが肉も食べたいって時は、これがあれば通して楽しめそうだね。繊細ではあるがしっかり旨いんだからね。」

 

という皆様の声でした。

その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると

感動的!!     3%
美味しい     54%
普通       37%

良くない      6%

というニュアンスが伝わってくる結果でした。

感動を覚えるほどの品質ではないようですが、ブルゴーニュのピノノワールらしいチャーミングさや美しさに、程々の複雑性が感じられ、熟成によって落ち着きある円熟味も楽しめる傾向のワインだと感じ取れました。

強すぎることも弱すぎることもなく程々で、若くても程々に綺麗な品質で、熟成すれば程々の円熟味を楽しめるという事で、どれだけ程々言うの!!でした(笑)。

さておき、そのような好感を持てるような適度な奥深さのある上質なブルゴーニュ・ピノで、価格の面も考慮すれば、満足できると感じた方が多かったという結論でよろしいかと思います。

よって、あまり大きな期待を込めては荷が重いので、ちょっと試しに飲んでみたら「なかなかいいじゃん。」くらいのアプローチが適切な向き合い方かと、勝手ながらに想像させていただきました。

 

以上です。

シャサーニュ・モンラッシェの赤のイメージは広がりましたでしょうか。

シャサーニュの赤の意外性は例えるなら、

吉牛の蕎麦や、焼肉屋の冷麺が旨いの話に似ているでしょうか。

たまに変な例えをする癖があります。。。

さておき、コスパの良いシャサーニュの赤を試してみたいのであれば、ブランガニャ―ルをまずは選んでみても良いのではないでしょうか。

あなたのワイン選びの一助になれれば幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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