第54回 ロワール地方のワイン特徴と格付け|ペイナンテ|アンジューソーミュール地区

産地別ワインの特徴


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「フランスの庭」と呼ばれるほど風光明媚、フランス最長のロワール川流域に広がる大産地で、赤・ロゼ・白・スパークリング・貴腐ワイン(極甘口)など様々なワインを生み出しています。

★ロワール担当の先生★
好きな言葉【義】

「俺はロワールを語る事でしか借りを返せない男だぁ」

何も貸したことないですが・・・。

しかしきれいな目をした先生です。
よろしくお願いします。

ロワールはボリュームがあるので2回に分けて解説します。

 

1、ロワール地方の基本データ

それではまずフランス全体におけるロワールの位置と、ロワール全体像を知りましょう。

相変わらずの独特画像を参考にして下さい。

【ワイン生産量】
・約270万ヘクトリットル
・ボルドーの半分くらいで、シャンパーニュと同じくらい。

【ブドウ栽培面積】
・約5万ヘクタール
・ブルゴーニュと同じくらい。

【主要品種白ブドウ】
・ミュスカデ
軽快なワインを生みます。

・シュナンブラン
 甘口~辛口まで様々なワインを生みます。

・ソーヴィニョンブラン
爽やかなワインを生みます。

【主要品種黒ブドウ】
・カベルネ・フラン
 繊細でまろやかなワインを生みます。

・ガメイ
 フレッシュでフルーティなワインを生みます。

・グロロー
 ほんのり甘くて飲みやすいロゼ・ダンジュを生みます。

2、ロワール地方のワインの特徴

・【4つの地区】からそれぞれ様々なワインが造られています。
※今回は2つの地区、次回残りの2地区について解説します。

・ブドウ品種は単一で使用される場合が多いです。

・価格は手頃なものが多いです。

3、ロワール地方のワインの格付け

ロワールには地方名AOCが無い代わりに【IGPヴァル・ド・ロワール】がありますが、ほとんどが地区名AOCだけです。

ですから格付け順位は上から、
【1、地区名AOC】サンセールやシノンなどの地区名が表記されます。
【2、IGP】ヴァル・ド・ロワールと表記されます。

以上です!!ロワールは簡単ですね。


「俺の出番はあるのか?」
ありますよ!!

4、ペイナンテ地区

ロワールは4つの地区に分けられますが、その最も西側(海側)のペイナンテ地区です。
【主要品種】
・ミュスカデのみ

【4つのAOC】
1、ミュスカデ
2、ミュスカデ・セーブル・エ・メーヌ※最大面積(試験に出やすい
)

3、ミュスカデ・コトー・ド・ラ・ロワール
4、ミュスカデ・コート・ド・グランリュ―


「4つの名前を全部覚える必要はないぜ。ミュスカデと付くAOCが4つあり、セーブル・エ・メーヌが最大と知ればいいさ。」

【ワインの特徴】
・この地区ではミュスカデから軽快な白ワインのみを造ります。

・ミュスカデという品種はとても軽く繊細なワインを生むため、時に薄っぺらく感じてしまうことがあります。
そこでシュール・リーという技法を使って旨味を加える場合が多いわけです。


「シュール・リーかぁ?『澱の上』の意味だなぁ。発酵を終えた後あえて澱引きをせず澱に触れさせることによって旨味が得られる技法なんだぁ。最短でもブドウ収穫年の翌年3月1日まで澱に触れさせなければシュール・リーを名乗っちゃあいけねぇんだぁ。」

以上です。軽快なワインが飲みたくなったらミュスカデまたはミュスカデ○○を選んでもいいですね!!

5、アンジュ―・ソーミュール地区

ここではペイナンテとは違い様々なスタイルのワインが造られます。

【主要品種白ブドウ】
・シュナンブラン
 ※別名ピノ・ド・ラ・ロワール

【主要品種黒ブドウ】
・カベルネフラン
・カベルネソーヴィニヨン
・グロロー

 

【9つの主要AOC】
 ※他にもたくさんあります

《1、アンジュ―》
・赤・白共に造ります。
・
赤はカベルネフラン、カベルネソーヴィニヨン。

白はシュナンブランを使った香り豊かなワインを生みます。
※アンジュ―ヴィラージュというAOCもありアンジュ―よりも高品質な厚みのある赤ワインのみを造ります。

《2、ロゼ・ダンジュ》
・ロゼです。
・
グロローというブドウから
ほんのり甘口の軽快なロゼワインです。
・昔日本ですごく流行りましたね。

《3、ソーミュール》
・赤・白共に造ります。
・赤はカベルネフラン、白はシュナンブランから繊細で軽快なワインを生みます。

《4、ソーミュール・シャンピニー》
・赤のみ。
・カベルネフラン主体の赤ワインは【ロワール最高峰の品質】です。

《5、コトー・デュ・レイヨン》
・シュナンブランから極甘口の貴腐ワインを生む名産地です。

《6、カール・ド・ショーム》
・シュナンブランから極甘口の貴腐ワインを生む名産地です。
※【カール・ド・ショーム・グランクリュ】というAOCが別でありますが、特に力強く上質な貴腐ワインを生みます。

《7、ボンヌゾー》
・こちらもシュナンブランから上記の【カール・ド・ショーム・グランクリュ】と同じくらい秀逸な貴腐ワインを生みます。

《8、サヴニエール》
・白のみ。
・シュナンブランから辛口~甘口のワインまで生んでいます。
・日照に恵まれた土地のため厚みのある味わいになります。

《9、クレマン・ド・ロワール》
・スパークリングワインのAOCです。
・シャルドネやカベルネフランを主体に【トラディショナル方式】で造られます。


「いろいろ出てきたけどなぁ。白はシュナンブラン。赤はカベルネフラン。そして貴腐ワインが有名な地区なんだぁ。AOCの名前はこの地区のアンジュ―やソーミュールが付くものが多いから、覚えるのは白で有名なサヴニエールと貴腐ワインの3つのAOC名というわけだぁ。」

まとめ

・ロワールは【4つの地区】に分けられ、それぞれ特徴がある。

・格付けは【地区名AOCがほとんど】で、その下に【IGPヴァル・ド・ロワール】がある。

・【ペイナンテ地区】ではミュスカデから軽快な白ワインが造られる。

・【アンジュ―ソーミュール地区】ではシュナンブラン、カベルネフランを主体に赤・ロゼ・白・泡・貴腐ワインが造られる。

 

以上です。

ロワールは全体を見てしまうと複雑で難しい地方に感じてしまいますが、こうして地区ごとに分けて見てみればそれほど難しくありません。

ここで紹介しているAOC以外にもAOCは他にもたくさんありますが、まずは今回紹介したものを知れば十分です。
(試験の方は他も知りどのAOCがどのタイプのワインを造れるのかを知っておきましょう。)

頑張ったら、生カキに爽やかなミュスカデ。

地鶏焼きや和牛ステーキに上質なソーミュール・シャンピニーを合わせて楽しんでもいいですね!!


「俺も少しは借りを返せたかなぁ・・。」

いやぁピンポイントで役立つ解説すごくよかったです。ありがとうございます。
次回もありますからまたよろしくお願いします!!

 

・・・

 

何を貸したのでしょう・・・。

 

 

あなたのワインのある生活が豊かになる事を願っております。

 

 

 

 

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