ポルトガルの泡で唯一満足度が高いと感じた銘柄。
そもそもポルトガルのスパークリングワインは、日本では選択肢が少ないですが、手軽な価格で飲みやすくて人気を集めていたのがボルリードでした。
気軽な泡と言えばカバやプロセッコなども良いですが、ポルトガルの泡もおもしろい選択肢になりそうです。
この記事を最後まで読み進めていただき、知識と共に深まるワインの味わいを楽しんでいただければ幸いです。
《ワイン名》ボルリード ブルート
《価格》
【1200前後】
《ブドウ品種》
・マルヴァジーア
・ラボ デ オベーリヤ
・セルシアル
《ボディ》 ライト~ミディアムボディ
《甘辛》 辛口
《産地》 ポルトガル
《生産者》 コンパ―ニア ダス キンタス
コンパ―ニア ダス キンタスはスパークリングワインを中心に、リーズナブルなワイン造りに情熱を注ぐ大規模生産者。
1930年にカーヴェス ボルリードとしてポルトガル北部に設立され、2007年にコンパ―ニア ダス キンタスに名称を変更しています。
《味わいの特徴》
爽やかでフルーティー
バランスの良い
コスパスパークリング
【外観】
輝くレモンゴールド
豊かな泡立ち
【香り】
柑橘類、青リンゴ、マスカットなどの爽やかさに、パイナップルなど南国果実のトロピカルな香りも加わったフレッシュでフルーティーな香りが広がります。
【味わい】
豊富な泡と柑橘系の爽やかなニュアンス相まったスッキリとした飲み口ですが、パイナップルなどの熟した果実の甘味も仄かに感じられ、軽快さとフルーティーさが楽しめる味わいです。
それでは、そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。
■トラディショナル方式■
スパークリングワインの製造方法は、主に3つ。
2.シャルマ方式
3.炭酸ガス注入方式
1→3の順で手間やコストが掛かり上質ですが、シャンパーニュと同じくトラディショナル方式を採用しており、細かな泡や適度なコクも感じられます。
■瓶内熟成■
アルコール発酵を終えたワインは瓶に詰められ、酵母の死骸である澱と共に9ヶ月熟成されます。
この澱との接触期間が長いほど味わいに深みやコクが加わりますが、シャンパーニュの最低熟成期間である15ヶ月よりも短い期間です。
深みのあるコクや複雑性は少ない分、フレッシュでフルーティーなシンプルな味わいが魅力のワインになります。
《飲む時の適正温度》
【5℃~10℃】
よく冷やせば酸味が際立ちキレの良い飲み口が楽しめます。
少し温度を上げれば穏やかな印象になり、フルーティな風味の広がりが楽しめます。
※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。
《飲み頃》
【飲み頃】
購入後1年以内
若々しいフレッシュな味わいが魅力で既に飲み頃のタイミングで売られていますから、購入後1年以内に飲む事をおすすめします。
適切に保存すれば2年程度は楽しめるでしょうが、熟成させすぎると風味は抜け、どこか枯れた印象の味わいになっていきます。
ですから買ったら早めに飲んだ方が良く、常温で長く放置されている可能性があるようなお店では、買わない方が良いでしょう。
《適正グラス》
【フルート型グラス】
空気に触れる面積が少ないため、温度が上がりにくいと同時に炭酸も抜けにくい形状に設計されています。
美しい泡立ちも見られますし、グラスの美しい外観によっても華やかさは引き立ちます。
※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。
《相性のいい料理》
生カキをレモンと塩で
カマンベールフライ
など、比較的カジュアルでほどよいコクのある料理との相性が良いですが、爽やかな泡とキレのある酸は味わいをスッキリさせる効果もあるため、どのような料理にも無難に合わせられる適応力があります。
また、皮目をパリッと焼いた鶏肉や天ぷらなどのように【パリッ】【サクッ】とした食感には【シュワッ】としたスパークリングワインは相性が良いです。
※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。
《飲んだ人の口コミ》
【ネガティブな口コミ】
プールの塩素的なニュアンスがあり、ワイン単体で飲むには向かないかも。。。
【良い口コミ】
柑橘系のスッキリ爽やかテイストで飲みやすく、料理にも合わせやすい。価格を考えれば再度購入もありかな。
シャンパーニュと同じ製法で造られているポルトガルの泡。同価格帯で同製法のカバともまた違う味わいが楽しめますね。
ほんのり優しい甘味があるので飲みやすく、とっても気に入りました♪♪
マスカット系の爽快な香りから、軽快でスッキリドライな飲み口。安いのに美味しいワインだと思いました!!
という皆様の声でした。
その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、
感動的!! 0%
美味しい 27%
普通 66%
良くない 7%
というニュアンスが伝わってくる結果でした。
深みこそありませんが、価格の手軽さで満足度は高い印象です。
若干ネガティブコメントも見受けられましたが、普通に飲めるというニュアンスの方が多い傾向で、価格を考慮すれば満足できると感じた方も多い銘柄でした。
まとめ
それでは最後に情報整理です。
コンパ―ニア ダス キンタス ボルリード ブルートは
【価格】
1200前後
【味】
爽やかでフルーティーな芳香。豊富な泡と柑橘系の爽やかなニュアンス相まったスッキリとした飲み口だが、パイナップルなどの熟した果実の甘味も仄かに感じられ、軽快さとフルーティーさが楽しめる味わい。
【飲み頃】
購入後1年以内
【口コミ】
深みこそないが、価格の手軽さで満足度は高い印象。
若干ネガティブコメントも見受けらるが、普通に飲めるというニュアンスの方が多い傾向で、価格を考慮すれば満足できる意見も多い銘柄。
以上です。
日常消費用の候補にいかがでしょうか。
あなたのワイン選びの一助になれれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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