ムーラン トゥーシェ コトー デュ レイヨン

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フランスの貴腐ワインといえばソーテルヌが有名ですが、ロワールも上質な甘口ワインを生んでいます。

ソーテルヌと比較すると若干糖度が低くエレガントな飲み口で、多くの消費者の方々を楽しませており、ロワールの甘口ワインにおいては最も存在感があると感じた銘柄の紹介です。

 

《ワイン名》 ムーラン トゥーシェ コトー デュ レイヨン

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《価格》

4500~15000円
※古酒になるほど高額です

《ブドウ品種》シュナン・ブラン
《ボディ》  ミディアム~フルボディ
《甘辛》   甘口
《産地》   フランス>ロワール地方>アンジュ―・ソーミュール地区>コトー・デュ・レイヨン
《生産者》  レ・カーヴ・ド・ラ・ロワール

プロフィール
1787年創業、8世代に渡る老舗であるムーラン・トゥ―シェは、コトー・デュ・レイヨンを代表する生産者
ワインにとって理想的温度や湿度を持った15キロに及ぶ地下セラ―には、なんと100万本以上のコトー・デュ・レイヨンを寝かせている事で世界的にも知られています。
これほどのワインを長期保有するには管理費などのコストも掛かりますが、アンジュー・ソミュールに所有する150haもの畑から造られるカジュアルなワインを、大手ネゴシアンに販売することで得られる安定収入によって長期熟成させることを維持できているのです。
※近年ムーラン・トゥ―シェの所有者は、協同組合であるレ・カーヴ・ド・ラ・ロワールとなっている模様です。

《味わいの特徴》

気品ある甘美な味わい

このワインの特徴は、気品ある優雅な甘味と上質な酸が心地よく広がるバランス感覚にあり、円熟した甘美さは多くの人々を魅了しています。

そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。

厳しい選定
飲み頃を迎えるには最低でも10年は待つ必要があると考える生産者で、10年経過した時点で納得のいく味わいに達しているワインのみが「ムーラン・トゥ―シェ」として販売されるため、常に高いレベルが維持されています。

熟度の違うブドウのブレンド
完熟前の酸度の高いブドウ、完熟ブドウ、年によっては貴腐ブドウをブレンドすることで味わいのバランスを取った甘口ワインです。
1ℓ当たりの残糖度は80-90g/Lと一般的なコトー・デュ・レイヨンと比べると低めで、ソーテルヌの貴腐ワインの最高峰であるシャトー・ディケムの残糖度が約150g/Lである事を考慮すると、上品な甘味と適度な酸を残した甘口ワインと言えます。

 

【外観】
輝くイエローゴールド
熟成が進むほど琥珀色に近づいていきます。

【香り】
アンズや洋ナシなどの果実香に、白い花や黄色い花の華やかさ、蜂蜜の甘やかさにセメダインを思わせる貴腐ワイン特有のニュアンスも感じられます。
熟成するほど果実香はドライフルーツのようなニュアンスに変化し、蜂蜜の甘やかさを残しつつ、紹興酒やシェリー酒を彷彿させる香りも感じられるようになります。

【味わい】
アンズや蜜を思わせる甘美な味わいと共に深みのあるコクが広がり、美しい酸は味わいのバランスを上品に整え、優雅な余韻が長く続きます。
熟成するほどフレッシュな果実感はドライフルーツのような落ち着きある甘味に変化し、紹興酒や梅酒、あるいはシェリー酒を思わせるニュアンスも感じられるようになります。

 

《飲む時の適正温度》

℃~12℃】
よく冷やせば酸味が際立ち、上品でスッキリとした甘味を感じやすくなります。
少し温度を上げれば、広がる風味が楽しめますが、上げ過ぎると味わいがぼやけた印象になってしまう傾向です。

※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。

《飲み頃》

【飲み頃】
ブドウ収穫年から約10年~50年
若いほどフレッシュな果実感を残しており、熟成するほどドライフルーツ、あるいは紹興酒や梅酒にシェリー酒を思わせる円熟味が現れる。

【当たり年】
熟成古酒ですから本当は当り年も解説したかったのですが、ロワールの貴腐ワインに対するヴィンテージチャートが見当たらず、紹介できず申し訳ございません。

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《適正グラス》

【小ぶりのオシャレなワイングラス】
香りがほどよく感じられ、温度も上がりにくく設計された小ぶりのグラスが良いでしょう。

また、気品あるワインですから、高級感のあるオシャレな形状のグラスの方が雰囲気もいいですね。

※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。

《相性のいい料理》


フォアグラのバターソテー


ブルーチーズ

貴腐ワインはコクのあるフォアグラとの相性が良い事で有名です。
また料理ではありませんが、塩分の強いブルーチーズも対極の甘さを持つ貴腐ワインと合わせる事で互いの味わいが際立ち、そして引き立て合います。

※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。

《飲んだ人の口コミ》

悪い口コミ

20年寝かせてブショネは残念。普通のと比べると香りが全然違う。

良い口コミ

12年熟成の2002は、甘いけど甘すぎることもなく、フォアグラのソテーとの相性も最高!!楽しい時間をありがとう。


結論から言おうか。
15年熟成の2001
45年熟成の1971
35年熟成の1981
25年熟成の1991
この順番で私の口には合う。
2001はアプリコットに蜂蜜、そしてセメダイン香があり、フォアグラとの相性も素晴らしく率直に旨い。
1991はやや酸化が進みすぎているのか、甘味よりも酸が主張気味でシェリーを彷彿させる。
1981は熟成された紹興酒や梅酒を思わせるまろやかな味わい。
1971はレーズンのようなドライで甘味のある香りで、しっかり目の酸がある。
なんとも有意義な飲み比べを楽しめたね。


20歳の私と同級生の1996。コルクから漂うリンゴの腐ったような?香りには不安を覚えましたが、ワインの方は素晴らし香りと甘美な味わい。ミネラルの豊富さは味わいに奥深さを与えており、空き瓶から漂うのはイチゴの香り。ステキな体験でした💛


これこれ!この上品な甘やかさは女性にとっても好まれそうですね🎵

 

という皆様の声でした。

その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、

感動的!!    13%
美味しい     47%
普通       37%

良くない        3%

というニュアンスが伝わってくる結果でした。

フランスの貴腐ワインといえばソーテルヌが有名で、その中でも人気の高いシャトー・リュ―セックは以前紹介させてもらいましたが、そちらと比較してしまうと若干飲み手の満足度は劣る印象です。

とは言っても、口コミが少ない事も影響しているかもしれませんが、状態の悪さ以外でこのワインに否定的コメントをされる方は見受けられず、価格も考慮すれば十分におすすめできる上質貴腐ワインだと感じました。

好みの個人差はあると思いますが、あまり熟成させすぎた物よりも、10年~20年程度の熟成物の方がわかりやすい美味しさが楽しめるのではないかと思います。

まとめ

それでは最後に情報整理です。

ムーラン トゥーシェ コトー デュ レイヨン

価格
およそ4500~15000円
※古酒ほど高額


気品ある優雅な甘味と上質な酸が心地よく広がるバランス感覚がある。

飲み頃
ブドウ収穫年から約10年~50年
若いほどフレッシュな果実感を残しており、熟成するほどドライフルーツ、あるいは紹興酒や梅酒にシェリー酒を思わせる円熟味が現れる。

口コミ
ソーテルヌの人気貴腐ワインシャトー・リュ―セックと比べれば若干劣る印象だが、否定的コメントもなく、価格も考慮すれば十分な満足感を獲得している。

いかがでしたでしょうか。
多くの飲み手の意見を見る限りでは、ロワールの貴腐ワインの中ではこの銘柄が最も存在感があり、おすすめできるのではないかと感じました。
ソーテルヌの貴腐ワイン達に比べると若干甘味が抑えられているので、そのようなエレガントさも知っておくと、甘口ワインを選ぶ時の幅が広がりそうですね。
それでは今回はこれでおしまい。何かの参考になれば幸いです

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