「シャンパーニュは美味しいけど高いしな~。もうちょっと安いの無いの?」
と、思っている方への選択肢に提案すべきと感じたシャンパーニュ。
上級シャンパーニュのような洗練度や奥深い旨味はありませんが、フルーティで爽やかさがあり、適度なコクも持った味わいは、そこそこの味わいで飲み手を楽しませ、一番喜ばれていたのはその安さでした。
さて、私は非常に多くの生産者が手掛けるシャンパーニュにおいて、日本の一般消費者の方々に多く選ばれ(口コミされ)、そして口コミ評価の高い銘柄はどれだろうという好奇心の元リサーチを行いました。
その結果日本で購入可能な約100の生産者の中でも、特に多くの方を満足させていると感じたのは25の生産者達。
今回紹介するシャルル ド マルケスは、低価格帯のシャンパーニュの中で目を引く評価を得ていたというわけです。
販売店も情報も少ない生産者で、安定購入は難しいかもしれませんが、値打ちなシャンパーニュをお探しの方には知ってもらいたいコスパワインだと感じています。
《ワイン名》 シャルル ド マルケス ブリュット
《価格》
【2500円前後】
《ブドウ品種》
・ムニエ
・ピノ・ノワール
《ボディ》 ミディアムボディ
《甘辛》 辛口
《産地》 フランス>シャンパーニュ地方
《生産者》 ディディエ・ショパン
ここで簡単にプロフィール。
歴史不明。
何かの品評会で金賞。(何かって・・・。)
信頼のある熱心な生産者らしく、フランスでも人気が高い
おわり。
情報が少なすぎて。(苦笑)
《味わいの特徴》
豊潤な香りと
フルーティで爽やかな味を持つ
コスパシャンパーニュ
このワインの特徴は、豊潤な果実の香りに、爽やかでフルーティな味わいにあり、上級シャンパーニュのような洗練度や奥深い味わいはありませんが、適度なコクも持ち合わせた品質は安っぽくもなく、コスパシャンパーニュの佇まいがあります。
そのような品質になる理由は、黒ブドウであるムニエとピノ・ノワールのみを使ったブラン・ド・ノワールである事も一因にあり、シャルドネがもたらすスッキリエレガントな傾向のシャンパーニュに比べれば、果実感に厚みがあり、ふくらみのある味わい傾向があります。
【外観】
輝くイエローゴールド。
豊かで細かな泡立ち。
【香り】
青リンゴやラフランスといったフレッシュでフルーティな果実香が広がり、ほんのり蜜やトーストのニュアンスも感じられます。
【味わい】
ふくらみのある果実味は少しの甘味を伴い、豊かな泡と酸味は味わいを引き締め爽やかさが感じられます。
適度な旨味を持った味わいは、品格を感じるものではないもののカジュアルすぎる事もなく、心地よい後口があります。
《飲む時の適正温度》
【4℃~10℃】
よく冷やせば酸味が際立ち、キレのある軽快な飲み口が楽しめます。
少し温度を上げれば酸は穏やかに感じられ、果実味などの風味は広がる事で、ふくらみのある味わいが楽しめます。
※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。
《飲み頃と当たり年》
飲み頃は【購入から1年以内】
この価格帯のワインは飲み頃で販売してますから、購入後1年以内に飲む事をおすすめします。
2年くらいは適切に保存すればおいしく飲めますが、長く熟成させるとフレッシュさが弱まり、どこか枯れた印象の味わいになっていきます。
ですから買ったら早めに飲むのがベターで、常温で長期間放置されているかもしれないと思わせるようなお店では、購入を控えた方が良いでしょう。
当たり年は【ありません】
察しの通り複数ヴィンテージのブドウをブレンド(アッサンブラージュ)するものであり、年による品質の差は少ないです。
当たり年を気にするのは、単一年のブドウだけで造られた上質シャンパーニュの場合のみという事になります。
《適正グラス》
【フルート型グラス】
美しい泡立ちを見れますし、空気に触れる部分も少ないため、温度も上がりにくいと同時に炭酸も抜けにくい形状に設計されています。
シャンパーニュの華やかさは、グラスの美しい外観によってもさらに引き立ちます。
※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。
《相性のいい料理》
生ハム
天ぷら各種をレモンと塩で
など、フルーティで爽やかな味わい傾向のシャルル ド マルケスには、適度な強さを持った味わいの料理によく合いますが、発泡性と爽やかな酸味でスッキリさせる効果もあるため、強い味わいの料理にも無難に適応し、万能性があります。
また、唐揚げや天ぷらなどのように【サクッ】とした食感の料理には【シュワツ】としたシャンパーニュはよく合います。
※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。
《飲んだ人の口コミ》
【悪い口コミ】
「ちょっと私には酸っぱく感じるかな~。ぼちぼちだよ。」
「悪くもないけど、また買う事もないでしょうね。カバレベルといえば言い過ぎか。」
【良い口コミ】
「安い割には中々やるじゃない。スッキリ系のブラン・ド・ブランが好みならそれほどおすすめできないが、蜜のニュアンスにボリューム感のある香り、コクもちゃんとあって十分楽しめたよ。」
「ムニエとピノだけで造られるブラン・ド・ノワールにしては優しい色調。青リンゴの果実香が印象的。果実感しっかりで爽やかな味わいはスターターとして使いやすい品質です。」
「2000円台で買えるんだってな。その値段にしてはシャンパーニュを飲んでるって感じもあるな。まあ良いんじゃないかな、たくさん飲めるしな。(笑)」
「餃子にオリーブオイルかけて食べる。少しの甘味を持った爽やかなシャンパンを飲む。あ~、これ幸せってやつですね~。」
という皆様の声でした。
その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、
感動的!! 0%
美味しい 34%
普通 66%
良くない 0%
というニュアンスが伝わってくる結果でした。
手頃な価格のシャンパーニュとあって、感動するような方はゼロで、悪くは無いが好みではないといったコメントも多少見受けられました。
とは言えその品質はシャンパーニュらしさもあり、そこそこ楽しめるもので、価格も考慮すれば全然OKと感じている方が最も多い事もわかりました。
奥深さを求めなければそれなりに楽しめ、日ごろ楽しむには丁度良いシャンパーニュだと感じる結果となりました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ちょっと情報が少なすぎて解説もややザックリしてしまいました。(苦笑)
しかし私がこのワインを選んだのは、あくまで飲み手の評判が良かったからという事で、情報の少なさはお許しいただけると幸いです。
それでは簡単におさらいです。
シャルル ド マルケス ブリュットは
【価格】
2500円前後。
【味】
豊潤な香りとフルーティで爽やかな味
【飲み頃と当たり年】
買ったら1年以内に飲み、当たり年の概念は無い。
【口コミ】
高級すぎず安っぽくもなく、価格も考慮すればまあまあ満足できると感じる人が多い。
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