ビルカール サルモン ブリュット

実践編

 

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大規模生産者が生み出す安定感抜群で隙の無いワインも素晴らしいですが、規模は大きくなくとも家族経営ならではの「こだわり」を持って造られるワインも興味深いですね。

生産量も少なく、こちらから探さなければ出会いにくい銘柄ですが、シャンパーニュを愛するワインラバー達を楽しませる品質は、知るだけの価値がある銘柄だと感じています。

 

さて、私は非常に多くの生産者が手掛けるシャンパーニュにおいて、日本の一般消費者の方々に多く選ばれ(口コミされ)、そして口コミ評価の高い銘柄はどれだろうという好奇心の元、信頼できる口コミが見られるVinicaを利用してリサーチを行いました。

その結果日本で購入可能な約100の生産者の中でも、特に多くの方を満足させていると感じたのは25の生産者達

今回紹介するビルカール サルモン ブリュットは、それほど多くの口コミ量ではありませんでしたが、その品質への評価は高いレベルを維持しており、知るだけの価値はあると感じたわけです。

それでは始めましょう。

《ワイン名》 ビルカール サルモン ブリュット

《価格》

6000~7000円

《ブドウ品種》
ムニエ
シャルドネ
ピノ・ノワール
《ボディ》  ミディアムボディ
《甘辛》   辛口
《産地》   フランス>シャンパーニュ地方
《生産者》  ビルカール・サルモン

【ここで簡単にプロフィール

ビルカール・サルモンは1818年に設立された家族経営の中規模生産者。

「妥協なき品質追及」「独自の手造り製法」「少量逸品主義」の信念を持ち上質なシャンパーニュを生み続けており、評論家や権威あるワイン誌での評価も高く、「品質は超一流、規模は中程度」とも呼ばれている。

《味わいの特徴》

芳醇な風味は
ふくよかさと爽やかさを両立

このワインの特徴は、柑橘類などの爽やかさに加えブリオッシュを思わせる上品な甘さと芳ばしさを感じさせる風味が感じられる点にあり、ふくらみのある味わいは旨味もしっかり感じられますが、美しい酸味が引き締めることでバランスの良い味わいを表現しています。

そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。

3種のブドウ
ムニエ     45%
シャルドネ   30%
ピノ・ノワール 25%

以上3種と使用比率で造られるシャンパーニュで、
ムニエは華やかさや優しさ。

シャルドネは繊細さや上品さ。
ピノ・ノワールは厚みや骨格。

以上のような個性がそれぞれにあり、ふくらみのある優しい果実味やコクを持ちながら上品な酸やミネラルを持ったバランスの良い品質になります。

リザーヴワイン40%
ノンヴィンテージのシャンパーニュは、取り置き(リザーヴ)してある複数年のヴィンテージのワインをブレンドします。
リザーヴワインの平均熟成期間の情報は見当たりませんでしたが、その使用率は40%という事で非常に高く、円熟した風味が感じられる要因になっていると言えるでしょう。

長期瓶内熟成
ノンヴィンテージのシャンパーニュの瓶内熟成の規定は最低15ヶ月ですが、36ヶ月以上の長期熟成を実施しており、旨味や奥深さを生む澱との接触期間を長くしています。
ただしどの生産者も規定よりも長く熟成期間を設けている場合がほとんどです。

【外観】
透明感のあるゴールド
きめ細かで豊富な泡立ち。

【香り】
柑橘類や青リンゴに白い花の爽やかで華やかなニュアンスに、ブリオッシュの甘く芳ばしいニュアンスも広がります。

【味わい】
キメ細かな泡立ちのしなやかな口当たりから、ふくらみと適度なコクのある果実味が広がりを見せます。
美しく適度な酸味は味わいをまとめ、ブリオッシュや果実の風味を残した余韻へと導かれます。

《飲む時の適正温度》

℃~12℃
よく冷やせば上質な酸味が際立ち、キレのあるエレガントな飲み口が楽しめます。
少し温度を上げれば豊かな果実の風味や複雑なニュアンスが広がり、優雅な味わいが楽しめます。

※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。

《飲み頃と当たり年》

飲み頃は【購入から1年以内
このワインは既に飲み頃で販売してますから、買ってからおよそ1年以内に飲む事をおすすめします。
2年くらいは適切に保存すればおいしく飲めると思われますが、保存が悪かったり長く熟成させすぎるとフレッシュさが弱まり、どこか枯れた印象の味わいになっていきます。
そもそもノンヴィンテージのシャンパーニュは、いつ出荷された物なのかがわからない事も多いので、早めが良いという意味合いもあります。

当たり年は【ありません
いくつかのヴィンテージのワインをブレンド(アッサンブラージュ)して造られるもので、年による品質の差は少ないという事です。
当たり年を意識するのは、単一年のブドウだけで造られたヴィンテージシャンパーニュ(ミレジメ)の場合のみですね。

※ワインの飲み頃についての知識は、
第10回【品種・タイプ別 赤ワイン・白ワインの飲み頃】
でも確認できます。

《適正グラス》

【フルート型グラス】
美しい泡立ちを見れますし、空気に触れる部分も少ないため、温度も上がりにくいと同時に炭酸も抜けにくい形状に設計されています。

シャンパーニュの華やかさは、グラスの美しい外観によってもさらに引き立ちます。

※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。

《相性のいい料理》


キノコのリゾット


ポークソテー

など、ふくよかでコクも豊かで適度な酸がバランスを取るビルカール サルモンは、ほどよい強さの味わいを持った料理との相性が良いですが、爽やかな発泡性と酸はスッキリさせる効果もあるため、強い味わいの料理にも無難に適応する万能性があります。
また、薄い生地のピザや天ぷらなどのように【パリッ】【サクッ】とした食感の料理には【シュワツ】としたシャンパーニュは相性がいいです。

※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。

《飲んだ人の口コミ》

悪い口コミ

「良く言えば丁寧に造られたバランスの良い品質、悪く言えば特に印象に残らない品質かな。」


「ムニエ主体で造られるコクのあるシャンパーニュ。ドライフルーツを連想させる厚みのある果実味で、単体で楽しむよりは食中酒にした方が良いだろう。ただ2000円台で購入できるポワルベール ジャックの出来の良いボトルはこれによく似てるから、あえて選ぶ必要も無いのかとも感じる。」

良い口コミ

「淡いゴールドの外観。柑橘類の爽やかさにブリオッシュの甘やかな風味が漂う。なめらかな口当たりのミディアムボディで、完熟果実の上品な甘味や旨味を伴ったミネラル感にスパイス。ずっと飲んでいられるような心地よさがありますね。」


「クリーミーな泡。熟成感のある芳香性からはブリオッシュが連想されますが、ドライな味わいで、ナッツやスモーキーな風味が心地よい。とっても美味しいです。」

 
「ブリオッシュの風味が適度に広がり、質の高い蜂蜜の甘味を美しい酸がまとめる。疲れた体を癒すような飲み口は雑味無く洗練されている印象。」


「これは結構コクが豊かでふくらみのある味わいですね~。リザーヴワインの比率が高いのでしょうか。さておき美味しいで~す。💛」

という皆様の声でした。

その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、

感動的!!    3%
美味しい    50%
普通      47%

良くない     0%

というニュアンスが伝わってくる結果でした。

あえて悪い口コミとして紹介した方の評価も、良くない訳ではないというニュアンスで、否定的なコメントはほぼ無いと言って良いと感じました。

かと言って、感動を覚えるほどの方もほぼ見当たらず、適度なコクや複雑性も持ち合わせた品質に好感を持った方が多かった印象が残りました。

そして非常に多くの方がブリオッシュをコメント中に使用しており、これほど多くの方がブリオッシュを連呼することも珍しく、きっと甘芳ばしいブリオッシュの風味が特徴的なのだろうとも感じる結果となりました。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

それでは最後に情報整理です。

ビルカール サルモン ブリュット

価格
およそ6000~7000円


柑橘類などの爽やかさに加えブリオッシュを思わせる上品な甘さと芳ばしさがあり、美しい酸味が引き締めることでバランスの良い味わいを表現。


飲み頃と当たり年
飲み頃は購入後1年以内
当たり年の概念は無い。


口コミ
否定的評価や感動的評価はほぼ見当たらず、適度なコクや複雑性も持ち合わせた品質に好感を持った方が多かった印象で、ブリオッシュをキーワードに選ぶ方が多い。私も含めて。

という事でした。
どうやらシャンパーニュを造る生産者は5000を超えるらしいですね。
ちょっとこれは想像の域を超えており、本当なのか!?と、疑問すら覚えてしまう件数でした。
※エノテカさんのページでそのように解説しているのですから、きっと正しいのでしょう。
そんな中でトップクラスの評価を受ける生産者達の偉大さを改めて認識する良い機会となりました。
定番の有名銘柄というよりは、ちょっと珍しい上質シャンパーニュを選びたい時。
知的好奇心を擽るようなビルカール・サルモンは良き選択肢となる事でしょう。
あなたにとって善きワインとの出会いが多くなることをお祈りしております。

 

 

 

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