「おぉ!このワインはロックバンドのクイーンだ!!」
ワインの漫画で人気の「神の雫」の1巻で登場し、最高のコスパワインとして紹介され、ブームを巻き起こしたワインです。
やはり話題になっただけあって、1度は飲んでみようと思う方も多いのでしょう。非常に多くの方がこのワインを実際飲んで、たくさんの口コミをしています。
私も神の雫を読んですぐに試してしまった1人です(笑)
クイーンの音楽はあまり聞こえてきませんでしたが、(そもそも歌をほとんど知らない(笑))エネルギッシュなステージを彷彿させるとかしないとか・・。
果たして本当に20000円くらいのワインに引けを取らない味わいなのか!?
あなたのワイン選びの一助になれば嬉しく思います。
《ワイン名》 シャトー モンペラ
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《価格》
【1800~3000円】
2000円台が多い
《ブドウ品種》
・メルロー主体
・カベルネフラン少し
・カベルネソーヴィニヨン少し
《ボディ》ミディアム~フルボディ
《甘辛》 辛口
《産地》 フランス>ボルドー>プルミエール・コート・ド・ボルドー
《生産者》シャトー・モンペラ
《特徴》
豊かな果実味主体
クリーミーなモダンボルドー
モンペラの特徴は大きく【2つ】と私は考えます。
1、コスパが良い
2、やさしい果実味主体のモダンボルドー
ということです。
【コスパが良い】
モンペラは、メドックでもグラーブでもサンテミリオンでもポムロールでもない、プルミエ―ル・コート・ド・ボルドーというマイナーなAOCで生産されます。
※ただしこのAOCは赤ワインを名乗れないので、ボトルには単に広域AOCのボルドーと書かれます。
安価なワインを生むこの地区でも、素晴らしいワインができる事を証明したいと現オーナーのティボー氏は夢を抱き、1998年からメルローの天才と呼ばれるミシェル・ロラン氏の招き、その指導の下、様々な改善を実践しました。
ちなみにこのミシェル・ロラン氏はポムロールのル・パンやカリフォルニアのハーラン・エステートも手掛け、大成功させた実績も持つ大変有名な醸造家です。
そんな事もあり、モンペラは瞬く間に素晴らしい品質に成長し、時には5大シャトーよりも高評価を受けるほどにもなりました。
しかも価格を抑えてあるという事で、消費者にとって大変ありがたいコスパワインと言えます。
【やさしい果実味主体のモダンボルドー】
そんなモンペラの味わいは、メルロー主体という事で、やさしい果実味主体のまろやかなコクを持った品質で、タンニンや酸味は角が無く穏やかな印象です。
このような、ニューワールドのようなニュアンスを持った品質はモダンと表現され、モダンボルドーと呼ばれています。
ミシェルロラン氏が手掛けるワインは他にも多くあり、そのようなモダンな造りが特徴と言えますね。
【外観】
輝きのある深いガーネット色
【香り】
チェリー、ラズベリー、プルーンなどの果実香に、スパイス、ドライフルーツや樽に由来するバニラのニュアンスも感じられます。
【味わい】
口に含むと豊潤な果実の風味が広がりクリーミーなコクもあります。
ほどよいタンニンは角が取れており丸い印象で、ほどよい酸味は味わいをまとめ、心地よい余韻が続きます。
※熟成度合いによっても香り・味わいは変わるため、平均的な風味の指標にしてもらえると良いでしょう。
《飲む時の適正温度》
【14℃~18℃】
少し低めの温度では酸が際立ち引き締まった印象で、上品な飲み口。
温度を上げるほど甘味や風味の広がりが楽しめます。
※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。
《飲み頃と当たり年》
【飲み頃】
ブドウ収穫年から3~6年
※一般的傾向や口コミから推測
モンペラはとてもやさしい口当たりと豊かな果実味があり、若いうちから楽しめる品質です。
少しの熟成で落ち着いた印象に成長しますが、長く熟成させすぎると生き生きとした風味が抜け、枯れた印象の味わいになってしまいます。
【当たり年】
一般的にボルドー赤ワインのヴィンテージチャートは以下の通り。
5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年
2013年 2
2014年 4
2015年 5
2016年 5
2017年 4
2018年 5
以下のリンク先ではたくさん紹介されていますが、2013も多少含まれており、飲み頃も過ぎているリスクがありますから参考にして下さい。
因みに、
2015は完熟果実由来の凝縮感溢れる品質傾向。
2016は2015程ではないが厚みがあり、スッと飲めるようなエレガントさもある傾向。
どちらも違った魅力がありおすすめです。
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《適正グラス》
【チューリップ型ボルドーグラス】
香りが取りやすく温度が少しずつ上がるように設計されたボルドーグラスを選ぶことで、バランス良く味わいを感じ取れる事でしょう。
※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。
《相性のいい料理》
トマトのブルスケッタ
牛すき焼き
など、優しく豊潤で適度な深みのある味わいのモンペラには、程良いコクのある味わいの料理が適切。
モンペラのマイルドでバランス良い味わいが料理に寄り添い、互いを引き立て合うマリアージュが楽しめます。
※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。
《こんな場合におすすめ》
とても話題になったワインで実際飲んだ方も非常に多いので、とりあえず飲んでおくことをおすすめします。
確かに良いワインですし、モンペラの味が話題になる事も十分にあり得るので、
「モンペラはいいよね~」とか「思ったよりやさしい感じがした」とか「クイーン聞こえた?」などの話題になった時に。
「飲んだ事ありません・・」
では、寂しいですね(笑)
また、ボトルデザインもかっこいいですから、ちょっとしたプレゼントにも使いやすいですね。
「神の雫っていうワインの漫画で、ブームを巻き起こした2万円のワインに匹敵する味わいを持つワインなんだ。」
と、どや顔でプレゼントしたらうっとおしがられるかも(笑)
「神の雫で紹介されてブームになって、クイーンを思わせるワインなんだって。よかったら試してみて。」
くらいがいいかもしれませんね。
いろいろ妄想しましたが、あなたのストーリーはご自身で想像してみて下さい(笑)
《こんな場合には不適切!?》
いわゆるモダンワインと呼ばれ、やさしくマイルドな果実味主体の品質の傾向ですから、そのようなワインが好みでない方にはおすすめしません。
ニューワールドのような果実味豊かなワインが好きな方には合うでしょう。
また、成分の濃い赤ワインですから、繊細な料理の味わいを感じたい時にはやめた方が良いでしょう。
白身魚の刺身や天ぷらに合わせると、ワインは美味しいけど料理の味を感じにくくなるでしょう。
繊細な白ワインや爽やかなスパークリングワインが、繊細な味わいの料理には合うでしょう。
飲んだ人の口コミ(vinica)
【悪い口コミ】
「2016は以前飲んだ2013に比べて酸が強い!?と、感じました。時間を開けて少し落ち着きましたが、翌日の方が良いかもしれませんね。」
「まあ、こんなもんかな。普通の美味しさ。私にはこの価格帯でもっと好みのワインは多く存在する。2015」
「ん?・・おや?・・ほー・・。1日置いてみよう。2015。」
【良い口コミ】
「漫画で話題になってたけどやっと実際に飲めた。2015は少しアルコール度数高めの14%。いい香り、プルーン、チョコ、バニラなどの甘い香りにコーヒーもある。香りから想像される通り、甘味とコクを持った味わいですがクセもなく飲みやすい。タンニンと酸味は控えめなところが、さらに飲みやすさを引き立てているように感じました。」
「2016のモンペラはボルドーらしさを感じるしっかりした味わいだね。この満足感がいいんだよ。」
「2016を飲みました。久しぶりだったけど期待通りの品質でした。」
という皆様の声でした。
その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると
感動的!! 0%
美味しい 47%
普通 50%
良くない 3%
というニュアンスが伝わってくる結果でした。
早飲みワインですから、調べた時点では3年程度の熟成を経た2015と2016の口コミがほとんどでした。
同じヴィンテージでも、甘やかで濃くて飲みやすくて美味しいという方と、酸が立って時間を空けたいという方もいらっしゃいました。
温度が低いと酸が際立ち、温度が上がれば酸は落ち着き風味は広がりますが、そのような要因もあるのかもしれません。
そして、モンペラはやはり非常に口コミが多く、その注目度の高さも改めて確認でき、感動している方はいないものの、優しくコクのある果実味が心地よく飲みやすい品質に好感を持つ方が多いことが確認できました。
以上です。
モンペラのイメージが湧きましたでしょうか。
私も飲みましたが、確かにやさしく濃い果実味でクリーミーなコク、穏やかなタンニンと酸味を持ったコスパワインでした。
ニューワールド系の果実味主体のワインがお好きな方には、是非試していただきたい1本です。そして、クイーンのステージが現れるかどうかはあなたの舌でお確かめ下さい。
あなたのワイン選びの一助になれれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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