ドメーヌ アルベール・モロ ボーヌ トゥーサン プルミエ・クリュ

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掘り出し物ワイン。

知名度こそ高くないにせよ、素晴らしいワインを発見した時の喜びは一際ではないでしょうか。

今回紹介するワインはそんな部類に入るワインでは!?

と、個人的に感じました。

ボーヌで多くの方に選ばれ、口コミ評価の高いワインはどれだろうという客観的視点から調べてみた結果、そこまで多くの方には飲まれてはいないものの、ボーヌに特化したワインは飲み手の高い満足度を得ていると感じました。

1820年にネゴシアン(自社の畑を持たず、ブドウ又はワインを仕入れてワインを製造するスタイル)として創設され、

1890年7haの畑を購入し、ドメーヌ(自社の畑を持ち栽培から醸造までを行うスタイル)としても活躍。

1980年半ばにはネゴシアンを廃業しドメーヌ集中。

現在はジョフロワ・ショパン・ド・ジャンヴリ氏が当主で、所有する8haの畑はサヴィニー・レ・ボーヌのプルミエ・クリュの一つ以外は、全てボーヌのプルミエ・クリュという事で、ボーヌに特化した小規模生産者と言えます。

そして6つ所有するプルミエクリュの中でも、特に高評価を得ていると感じたのがトゥーサンというわけです。

《ワイン名》 アルベール・モロ ボーヌ トゥーサン プルミエ・クリュ

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《価格》

6000~12000円
※ヴィンテージによって価格は変動します。

《ブドウ品種》ピノノワール
《ボディ》  ミディアム~フルボディ
《甘辛》   辛口
《産地》   フランス>ブルゴーニュ>ボーヌ>プルミエ・クリュ トゥーサン
《生産者》  ドメーヌ アルベール・モロ

《特徴》

充実感ある質感は
熟成で真価を発揮する

このワインの特徴は、果実味・酸味・タンニンなどの成分の充実感があることで、若くしてもその豊かな味わいを楽しめなくはありませんが、熟成を経る事で成分は溶け合いしなやかさが増し、複雑で妖艶さのある風味が楽しめる点にあります。

ただし、非常に頑なな印象の強いワインを生んでいた過去に比べると、近年は洗練度が高く雑味の無いエレガンスも感じられる品質になってきており、比較的若くしても楽しめる傾向は強くなってきています。

それでは、そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。

優れたプルミエクリュ
42存在するボーヌのプルミエ・クリュの中でも代表格と評されるトゥーサンは、傾斜で水はけが良いためブドウは地中深くまで根を伸ばす必要があり、その結果成分は充実し、日照にも優れるため果実は良く熟し、凝縮感のある果実味を持ったワインになります。
その充実感は若くしても楽しめますが、熟成する事で真価を発揮する傾向もあります。

ヴィエイユ・ヴィーニュ
土地の成分を吸い上げる能力が高いなど、上質な果実を実らせる樹齢40年以上の古木(ヴィエイユ・ヴィーニュ)のブドウを使用しています。

ビオロジック農法
化学肥料や農薬を使用しないことで微生物の働きが活発になり、健全で成分豊かな土壌が育ち、その豊かな成分を吸い上げた土地の特徴を反映したブドウが得られます
ボーヌにおいては穏やかな果実味と豊富ながらしなやかさのあるタンニンを持ったワインが生まれます。

完全除梗
ブドウの梗(果実の付いた枝のような部分)は一切使用しません。
そうする事で、より洗練度の高い透明感溢れる品質になります。
ただしDRCなどの極一部のトップ生産者は、ワインの複雑性や熟成能力を高めるために、梗の部分を全て使用する全房発酵を行っています

控えめの樽
樽のニュアンスの反映しやすい新樽の使用比率を低めに抑えることで、樽が主張しすぎる事はなく、ブドウの繊細なニュアンスも感じられるワインを生んでいます。

 

【外観】
深みのあるルビーレッド

熟成が進むほどレンガ色に近づいていきます。

【香り】
イチゴやラズベリーなどの熟した赤い果実の香りに、バラの華やかさにブラックペッパーや程よい樽のニュアンスも感じられます。

熟成させれば果実香はドライフルーツのような落ち着きあるニュアンスになり、革製品や紅茶に生肉のような熟成香も広がりを見せます。

【味わい】
若いうちは凝縮感のある果実味が豊かに広がり、豊富なタンニンと伸びやかな酸味は骨格ある構造を形成し、果実や樽にスパイスの風味を伴った心地よい余韻が続きます。

熟成が進むほどタンニンや酸はワインに溶け込むことで穏やかな印象になり、円熟を感じさせる甘やかな果実味と旨味に熟成香も加わった複雑な風味は魅惑的で、長い余韻へと導いてくれます。

 

《飲む時の適正温度》

14℃18℃
その豊かで心地よい香りと味わいを感じるには、このくらいの温度帯が最も広がりある風味を楽しめるでしょう。

少し冷やし気味にすれば酸味が際立ちエレガントさのある飲み口になりますし、温度を上げるほど酸は穏やかに感じられ、甘味や複雑な風味の広がりある味わいを楽しめるでしょう。

※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。

《飲み頃と当たり年》

【飲み頃】
ブドウ収穫年から5~40年
※一般的傾向や口コミから推測

【当たり年】
良いヴィンテージのワインほど飲み頃になるのが遅く、長期熟成にも向きます。
難しいヴィンテージほど比較的早くから楽しめ、飲み頃の期間は短くなる傾向です。

一般的にブルゴーニュ赤のヴィンテージチャートは以下の通り。

5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年

1978年 5
1979年 3
1980年 2
1981年 2
1982年 2
1983年 3
1984年 1
1985年 5
1986年 4
1987年 4
1988年 5
1989年 4
1990年 5

1991年 3
1992年 2
1993年 4
1994年 2
1995年 4
1996年 5
1997年 3
1998年 3
1999年 4
2000年 3
2001年 3
2002年 4
2003年 3
2004年 2
2005年 5
2006年 3
2007年 2
2008年 3
2009年 5
2010年 5
2011年 3
2012年 4
2013年 3
2014年 4
2015年 5
2016年 4
2017年 4

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《適正グラス》

【バルーン型ブルゴーニュグラス】
芳醇な香りと、力強くもエレガントな味わいを持った上質ワインです。
香りが取りやすく、温度が少しずつ上がる事で甘味を感じやすいように設計された、ふくらみのあるバルーン型ブルゴーニュグラスを選ぶと良いでしょう。

※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。

《相性のいい料理》


和牛の赤ワイン煮込み


クリーム系パスタにトリュフを乗せて

など、上質で豊かなコクのある味わいの料理に合わせる事で、豊かなワインの味わいが料理を引き立て、また、料理がワインを引き立て、複雑で心地よい風味の広がるマリアージュが楽しめるでしょう。

※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。

 


《こんな場合におすすめ》

ボーヌらしいワインを試すのであれば、ボーヌに特化したアルベール・モロを選択肢に入れるべきでしょう。

そこまで知名度の高いワインではありませんが、そんなワインだからこそ興味深さも感じられる部分もありますから、ワインに詳しい方との持ち寄りのワイン会に持って行ったり、そのような方々へのプレゼントにしても非常に興味深く喜んでいただけるかもしれません。

そんな掘り出し物感がある一本だと思います。


《こんな場合には不適切!?》

不適切というよりは、熟成させることで真価を発揮するタイプですから、あまり若いうちに開けてしまうと硬い可能性もありそうです。

とは言っても、近年は洗練度の高い品質に成長しているようですから、昔ほど硬さは無い傾向です。

 

《飲んだ人の口コミ》

悪い口コミ

「このワインを具体的に悪く評価するコメントは見つかりませんでした。」

良い口コミ

「7年熟成の07は赤系ベリーの香り主体だが、ドライフラワーやレーズンに紅茶などの熟成香もある。引き締めるような酸はあるのだが、それを包み込むような旨味を持った果実味がありバランスが良い。なかなか良いボーヌだね。」


「適切な熟成を経たボーヌは素晴らしい。20年の熟成を経たこのボーヌはまさにそれ。しみじみ美味しいと思える品質です。」


「アルベール・モローのボーヌはハズレが無いからまた購入したんだ。9年熟成の06は熟した果実に、存在感はあるがワインに馴染んだタンニンも心地よく、料理との相性も良くていいんじゃないかな。」


「07というオフヴィンテージにもかかわらず香りも味わいもしっかりで、10年熟成による旨味もあるいいワインだね。生産者の実力が高いのだろう。」

 

という皆様の声でした。

その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると

感動的!!     0%
美味しい     60%
普通       40%

良くない      0%

というニュアンスが伝わってくる結果でした。

皆様の口コミを拝見して、なかなか興味深いワインというのが第一印象です。

感動レベルの評価を与える方はいらっしゃいませんでしたが、熟成させたこのワインにもう少しで感動しそうな評価の方は結構多く、しっかりめの味わいを悪く評価する方もいないという事で、隠れた良酒的な雰囲気が漂うワインだと感じました。

ただし若いヴィンテージの場合の口コミが無かったこともあり、熟成させて評価が高くなる傾向を考えると、そのしっかりめの質感は最低5年程度は熟成させないと、硬いと感じる可能性もあるのではないかと推測されます。

 

以上です。

いかがでしたでしょうか。

ヴォーヌ・ロマネやシャンボール・ミュジニーといった有名産地の知名度の高い生産者のワインも素敵ですが、知名度こそ高くはなくともボーヌに特化した優良生産者のワインというのもまた素敵で興味深いです。

例えば・・

巨人の4番もいいですが、社会人野球の優れた3番もいい。

月9のドラマもいいですが、孤独のグルメもいい。

ということでしょうか。

たまに例えるクセがあります(笑)。

あなたにとって善きワインとの出会いが多くなる事をお祈りしております。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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