シャトー トロロン モンド

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今回はサンテミリオンの有力ワインです。

サンテミリオン格付け階層は3階層。

格上から、

1、第1特別級A
2、第1特別級B
3、特別級

ですが、約10年に1度格付けの見直しがある事も特徴です。

1981年からメルローの魔術師と呼ばれるミシェル・ロラン氏をコンサルタントに迎え入れたことで、急激に品質は向上しメドック格付け第2級に匹敵またはそれ以上と呼ばれるようになり、2006年の格付け見直しで特別級から第1特別級Bに昇格し、現在も評価の非常に高いワインを生産し続けています。

あなたのワイン選びの一助になれば嬉しく思います。

《ワイン名》 シャトー トロロン モンド


2008

評価も高く飲み頃で2030年くらいまで飲み頃が続きます。

《価格》

1万5万円】
※15000前後が多い。
※ヴィンテージによって価格は変動します。

《ブドウ品種》
メルロー主体

カベルネフラン少し
カベルネソーヴィニヨン少し

《ボディ》フルボディ
《甘辛》 辛口
《産地》 フランス>ボルドー>サン・テミリオン
《生産者》シャトー・トロロン・モンド

《特徴》

濃厚で深くなめらかな
モダンなスタイル

トロロン・モンドの特徴は第一にメルローの使用比率が高い事が挙げられます。

カベルネソーヴィニヨン主体の厳格なタンニンと力強い味わいとは対照的に、濃厚で深い果実味でタンニンも豊富ですが、丸みのあるタンニンである事から滑らかな口当たりが特徴的です。

その滑らかでやさしい口当たりは、カリフォルニアやチリといったニューワールドの赤ワインのようなニュアンスも感じさせ、そのような品質をモダンなスタイルと表現します。

また、トロロン・モンドは樽の風味が反映しやすい新樽を使用する比率が高い事で、樽に由来する風味が豊かな事も特徴と言えるでしょう。

芳ばしさ・バニラ・スパイシーなどの心地よい樽のニュアンスに、濃厚でやさしく奥深い風味を持ったポテンシャルの非常に高いワインと言えます。

【外観】
若いうちは非常に深い赤紫色

熟成が進むほどレンガ色に近づきます。

【香り】
若いうちは生き生きとしたベリー系果実やカシスなどの果実香に、樽に由来するバニラ・煙草・スパイスのニュアンスも加わります。

熟成が進むほど果実香は落ち着きのある熟した果実や、ドライフルーツの香りになり、コーヒー・土・革製品などの熟成香も感じられます。

【味わい】
若いうちは凝縮感のある豊かな果実味がありコクもあり深い味わいで、存在感はあるものの丸みのあるタンニンは品格を感じさせ、バランスの良い酸味が味わいをまとめた後長い余韻があります。

熟成が進むほど果実味は円熟味が現れ甘美な風味になり、タンニンはさらにワインに溶け込みシルクのようななめらかさになり、力強さと上品なエレガントさを併せ持ったワインに成長していきます。

熟成度合いによっても香り・味わいは変わるため、平均的な風味の指標にしてもらえると良いでしょう。

《飲む時の適正温度》

16℃18℃
その豊かで洗練された香りと味わいを感じるには、このくらいの温度帯が最も広がりある風味を楽しめるでしょう。

※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。

《飲み頃と当り年》

【飲み頃】
ブドウ収穫年から5~40年
※一般的傾向や口コミから推測

【当たり年】
良いヴィンテージのワインほど飲み頃になるのが遅く、長期熟成にも向きます。

難しいヴィンテージほど飲み頃の期間は短くなりますが、比較的早くから楽しめます。

5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年

1980年 1
1981年 3
1982年 5
1983年 4
1984年 1
1985年 3
1986年 3
1987年 1
1988年 3
1989年 3
1990年 5
1991年 1
1992年 1
1993年 3
1994年 3
1995年 4
1996年 3
1997年 3
1998年 5
1999年 3
2000年 5
2001年 4
2002年 3
2003年 3
2004年 3
2005年 5
2006年 3
2007年 3
2008年 5
2009年 5
2010年 5
2011年 3
2012年 4
2013年 2
2014年 4
2015年 5
2016年 5
2017年 4

パーカーポイントが特に高かった年
1989 95点
1990 99点
1994 90点
1998 93点
2000 96点
2001 93点
2003 94点
2005 100点
2006 93点
2007 93点
2008 96点
2009 99点
2010 99点
2011 95点
2012 96点
2013 93点
2014 92点

パーカーポイントが低かった年
1982 79点
1985 87点
1986 87点
※☝ここ以前は評価も良くないですし飲み頃もかなり過ぎてますからやめましょう(もしも売ってたらですが)
1992 89点
1993 87点
1996 89点
1997 89点
1999 89点
2002 88点
2004 89点
80点台後半はワイン全体から見れば低い点ではなく、よい品質という事ですが、飲み頃を過ぎている可能性も高いので注意が必要です。

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※ワインの飲み頃についての知識は、
第10回【品種・タイプ別 赤ワイン・白ワインの飲み頃】
でも確認できます。

《適正グラス》

【チューリップ型ボルドーグラス】
香りが取りやすく温度が少しずつ上がるように設計されたボルドーグラスを選ぶことで、バランス良く味わいを感じ取れる事でしょう。

※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。

《相性のいい料理》


牛肉の赤ワイン煮込み


ラムチョップ

など、上質な素材などを使用しコクのある味わいの料理と合わせる事で、複雑な風味と豊かなコクの広がりを体感できる極上のマリアージュを楽しめるでしょう。

※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。

 


《こんな場合におすすめ》

サンテミリオンを代表する素晴らしい品質のワインで、知名度もそこそこ高いワインでもあります。
大切な方への贈り物にしても、トロロン・モンドであれば、品格・味わい共に十分で喜んでもらえるでしょう。
5大シャトーのような知名度ではなく、サンテミリオンの第1特別級Bでメドック2級に匹敵という絶妙なチョイスは、ワインマニアにはたまりません(笑)
また、結婚記念日など特別な記念日などに飲んでも、その味わいも加わって思い出の1ページに残るワインになるでしょう。
さらに、トロロン・モンドは第1特別級Bに昇格したワインですから、昇進祝など何かを達成した時にはピッタリですね!!

《飲んだ人の口コミ》

良い口コミ

「ベリーやカシスなどの黒系果実の風味が心地よい。2001で熟成も進みタンニンも溶け込みなめらか。メルローらしい柔らかさが感じられるバランスに優れたワインだ。」


「2010だけに凄い密度。ベリー系果実にフルーツケーキのような果実味は濃密。タンニンもぎっしり詰まっておりポテンシャルの凄さがわかる。」


「99・06・11の飲み比べだ。一番良かったのがこの06だね。果実・花・土の複雑な香りに力強い味わい。熟成具合も良かったのだろう。」

悪い口コミ

「深いルビーレッド。チェリーにスモーキーな香り。ん~少し軽いかな?1999はピークを過ぎてるかも。」


「1997は渋い。思い。普通。」


「美味しいのにー!!もっと安くしてーー!!」

という皆様の声でした。
(最後の方の声が多くの方の本音かもしれませんね(笑))

その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると

感動的!!    10%
美味しい     57%
普通       33%

良くない      0%

というニュアンスが伝わってくる結果でした。

ヴィンテージにもよりますが、非常に成分が充実しており飲んだ方の満足度も高い傾向にあるワインだなと感じました。

そして、早すぎたという口コミが見られないところも特徴的で、(たまたまかも)比較的若いうちから密度の濃い果実味と丸いタンニンを持ち、口当たりなめらかなニューワールドを思わせる造りなのだという傾向も読み取れました。

 

以上です。

トロロン・モンドの味わいがなんとなく想像できましたでしょうか。

普段飲みにはちょっと高いでしょうが、比較的手の届きやすい上質ワインでもありますね。

あなたの知識の片隅に、あるいはワインセラーの片隅に、このようなサンテミリオンの品格あるワインがあるだけでも、なんだか少し心が満たされる。

そんなコレクター心をくすぐるワインでもあるのでしょう。

あなたのワインのある生活が豊かになる事を願っております。

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