ドン ペリニヨン エノテーク

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エノ=「ワインの」
テーク=「箱・戸棚」

モエ・エ・シャンドン社が所有する地下倉庫を「古い原酒のライブラリー」として表現した言葉。

1996年ヴィンテージを最後に製造終了(正確には1998からP2として名称変更)し、その類稀な品質は多くのワインラバーを魅惑的な世界へと誘っています。

《ワイン名》 ドン ペリニヨン エノテーク

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さて、シャンパーニュを手掛ける生産者は数知れませんが、その中でも実際多くの日本の消費者の方々に飲まれ(口コミされ)、そして口コミ評価の高い銘柄はどれか。

そのような好奇心の元、私は信憑性の高い口コミが見られるVinicaを使って調べてみました。

その結果日本で購入可能で主要なおよそ100の生産者の中でも、特に高評価を獲得していると感じたのは25の生産者達

今回紹介するドンペリニョン・エノテークは、かなり高額でもある事からそれほど多くの口コミはありませんでしたが、ワインを深く愛する熟練ワインラバーの皆様な口にしており、そのような方々を感動させる品質は知っておくべきであると確信いたしました。

2020年現在P2の前身でもあるエノテークは、若きP2と比較しても円熟した妖艶さが増し評判が高い傾向があり、P2の熟成を待てない場合はこのエノテークを選ぶべきとも感じさせるものでした。

なかなか手の届きにくい格別なシャンパーニュですが、ここはと思えるような特別な場面では、格別の味わいで場面を盛り立ててくれる事でしょう。

それでは始めましょう。

《価格》

5~40万円
古酒ほど高額

《ブドウ品種》シャルドネ
《ボディ》  ミディアム~フルボディ
《甘辛》   辛口
《産地》   フランス>シャンパーニュ地方
《生産者》  モエ・エ・シャンドン

【ここで簡単にプロフィール
ドンペリの名の由来は、オーヴィレール大修道院の修道士ドン・ピエール・ペリニョン。
生涯をかけて最高のシャンパーニュ造りに力を注いだ人物で、1715年に生涯を終えるまでに、
・黒ブドウから白ワインを生みだす技術。
・ピノノワールとシャルドネをアッサンブラージュ(ブレンド)させる手法。
・瓶内二次発酵。
・ガラス製ボトルにコルク栓。
などを誕生させた事は、現在のシャンパーニュ造りの礎となった。
そんなドン・ピエール・ペリニョンの亡き後、オーヴィレール修道院とブドウ畑はモエ・エ・シャンドン社が所有することとなる。
そしてその意志を継いだ最上級のシャンパーニュ誕生させ、その名を冠した「ドン・ぺリニョン」を1936年からリリースすることとなり、現在も最高のシャンパーニュを造る意志を受け継ぎ、最高峰の知名度と品質を守り続けている。

《味わいの特徴》

若々しさと熟成感の両立
気品と充実感に満ちた品質は
熟成により深遠で魅惑的に

ドンペリ・エノテークの特徴は、長期熟成しているにも関わらず生き生きとした果実味や美し酸などの若々しい一面を持ちつつ、ナッツやトーストの風味に上質な蜜のニュアンスなど、落ち着いた熟成感も合わせ持った品質にあり、さらに熟成を重ねることで洗練された成分は溶け合い、混然一体となった滑らかさや円熟味は増し、熟した果実感やバタートーストや蜜の甘く香ばしいニュアンスなども感じられる魅惑的品質へと成長していきます。
※2020年現在最新の1996でも既に24年経過しており、若々しさよりは円熟した熟成感が強め傾向になってきています。

そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。

優れた年の優れたブドウ
ドンペリは、気候条件などに恵まれ優れたブドウが収穫された年だけ生産されますが、このエノテークはそんな優れたブドウの中でも、特に優れた区画の長期熟成に耐えるブドウが使用されています。
ヴィンテージによって個性に差はありますが、洗練された充実感溢れるブドウは、出荷後熟成を経る事で円熟した果実味やトーストに蜜などの複雑かつ魅惑的ニュアンスも強まっていきます。

長期瓶内熟成
通常のドンペリの8年の倍、16年の瓶内熟成期間を設けたシャンパーニュです。
因みにノンヴィンテージのシャンパーニュの瓶内熟成の規定は最低15ヶ月で、ヴィンテージシャンパーニュ(ミレジメ)で36ヶ月である事からも、その長さは圧倒的と言えます。
これは旨味や奥深さを生む澱との接触期間を長くする狙いがあり、規定よりも遥かに長い熟成を経る事で類い稀な味わい深さが生まれます。

 

【外観】
輝くレモンゴールド
熟成させるほど深いゴールドそして琥珀色変化していきます。
クリーミーで豊かな泡立ち。

【香り】
ラフランスや白桃の果実香に白い花の華やかさ、上質な蜜にナッツ類やトースト
の上品な甘さや芳ばしい香りが優雅に広がります
熟成するほど熟した果実の円熟した香りに、ブリオッシュやカラメルのような甘く芳ばしい魅惑的芳香性が優雅に広がります。

【味わい】
微細な泡はシルキーな口当たりで、充実感のある果実味がトーストやナッツの風味と共に広がり、塩気を感じる凛としたミネラルは気品を感じさせつつ奥深いコクを感じさせます。
美しい酸は味わいをまとめ、複雑な風味に上品な蜜の甘味を伴った余韻がいつまでも続きます。
熟成させるほど成分は溶け合う事で円熟味が増し、熟した果実感やブリオッシュやカラメルの甘く芳ばしいニュアンスも強まり、類い稀な妖艶さを持った味わいは、魅惑的余韻となって飲み手を包み込みます。

 

《飲む時の適正温度》

℃~14℃
よく冷やせば酸味や凛としたミネラル感が際立ち、上品さや気品に満ちた美しさが感じられます。
温度を上げるほど充実した果実感やトーストなど複雑な風味が広がり、芳醇で類い稀な優雅さを楽しめます。

※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。

《飲み頃と当たり年》

【飲み頃】
ブドウ収穫年からおよそ18年~40年
P2に変わった事もあり、最も若いもので96ですから既に円熟感もある妖艶な品質ですが、さらに熟成を進めるほどそのような要素は強まり、甘美で深遠な奥深さを持った魅惑的品質に成長します。
76年以前のものがプレミア価格で非常に高額ですが、飲み頃の観点からいくと期待もありつつリスクもありますね。

【当たり年】
基本的に当たり年しか生産されませんが、特に素晴らしかったとされる年もありますから、シャンパーニュのヴィンテージ・チャートを載せておきます。
エノテークが造られた年は全てはわかりませんでしたが、ネット上で購入可能なヴィンテージは、
59  62  66  69  70  71  73  75  76  85  90  92  93  95  96
でした。76年以前の熟成物は通称プラチナと呼ばれ、希少性の高さも加わり高額になっています。
※にも関わらず84年以前のヴィンテージ情報が見当たらず、お伝え出来ずに申し訳ございません。

5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年

1985年 4ココ
1986年 3
1987年 4
1988年 4
1989年 4
1990年 5ココ
1991年 3
1992年 2ココ
1993年 2ココ
1994年 
1995年 4ココ
1996年 5ココ

92と93に関してはなぜ?ですが、一般的には良くない年であっても、良いブドウが収穫できたという事なのでしょう。

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《適正グラス》

【ふくらみのあるフルート型グラス】
美しいグラスのフォルムに加え優美な泡立ちを見れます。
また空気に触れる面積も小さいため、温度も上がりにくいと同時に炭酸も抜けにくい形状に設計されています。
そして類い稀な芳香性を楽しむには、細身のフルートグラスより膨らみのあるフルートグラスがより最適ですし、あえてブルゴーニュグラスを選んでも優雅な風味は高まるでしょう。

※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。

《相性のいい料理》


天ぷら各種をレモンと塩で


アワビバター

など、洗練された充実感や奥深さを持ったエノテークには、特に上質で適度な強さの味わいを持った料理が合いますが、爽快な発泡性と美しい酸は口の中をスッキリさせる効果もあるため、強い味わいの料理にも適応する力があります。
また、揚げたての天ぷらなどのように【パリッ】【サクッ】とした食感の料理には【シュワツ】としたシャンパーニュは相性が良いですね。
とは言え、このクラスのシャンパーニュですと、しっかり向かって単体で楽しむというアプローチも素晴らしいですね。

※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。

《飲んだ人の口コミ》

悪い口コミ

「あれ?20年熟成の96は悪い訳ではないけど驚くようなところもない。こないだ飲んだ10年熟成の06の通常ドンペリの方がインパクトあったな~。なんでやろ。」

良い口コミ

「22年熟成の96は20年以上前とは思えないほどのフレッシュさを保っている。アプリコットやバタートーストに蜜の甘芳ばしい香り。ボリューム感のある果実味を美しくフレッシュな酸が引き締め、金属的なミネラルも感じる。飲むほどにそれらの要素は解きほぐされ、だんだんと妖艶な甘味が現れ、どこまでも続くかのような妖艶な果実感と蜜の余韻。あえて文句を言うなら、もう一本買わなかった私に何をしているんだと言いたい。(笑)」


「夜の街を彷彿させるドンペリは、あまり手を出す気になれなかったけど、たまたま頂けるご縁があったので。19年熟成の96は口にした途端に微細な泡と極上の味わいに包まれる。最高峰のシャンパーニュである事を思い知らされる体験でもありました。」


「30年熟成の90は大人びたゴールド。穏やかに立ち上る泡がなんとも上品だ。トーストの芳しさやナッツの風味に、ラフランスの果実香に白い花の華やかさもあるね。そしてこの全ての要素が溶け合ったなんとも一体感のある味わい。球体を思わせるしなやかさで、至福の味わいはまるで抵抗なく喉元まで流れ込んでいくようだ。これは凄いぜ!!」
 


「思い出すだけで、もう一回うっとりできるなんて。(笑)23年熟成の96はドンペリらしいイースト感。味は何て言うか・・・。最高。好き!!(笑)」

 

という皆様の声でした。

その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、

感動的!!   57%
美味しい    40%
普通        3

良くない      0%

というニュアンスが伝わってくる結果でした。

大半の方が感動あるいはそれに近い満足感を得ている事が印象的で、後継のP2ではこれほどの感動は無かったことを考えると、その熟成の長さが品質に良い影響を与えている事が伝わってきました。

価格を考えればそれぐらいは当然!?とも思えてしまう部分もありますが、サロンやクリュッグのクロ・デュ・メニル、あるいはジャック・セロスのシュヴスタンスに並んでシャンパーニュの最高峰に君臨する銘柄ではないかと感じる結果となりました。
※価格と品質ではドンペリP3が頂点ではないかと思われます。

これほどのシャンパーニュはとりあえず知っておくだけでも、選択肢の幅の上の方を心地よく広げてくれる事でしょう。(笑)

 

まとめ

それでは最後に情報整理です。

ドン ペリニヨン エノテーク

価格
およそ5~40万円
古酒ほど高額


生き生きとした果実味や美し酸などの若々しい一面を持ちつつ、ナッツやトーストの風味に上質な蜜のニュアンスなど、落ち着いた熟成感も合わせ持ち、熟成を重ねることで洗練された成分は溶け合い、混然一体となった滑らかさや円熟味は増し、熟した果実感やバタートーストや蜜の甘く香ばしいニュアンスなども感じられる魅惑的品質へと成長していく。

飲み頃と当たり年
・飲み頃
ブドウ収穫年からおよそ18年~40年

・当たり年
基本的に当たり年しか生産されませんが、特に素晴らしかったとされる年もありますから、シャンパーニュのヴィンテージ・チャートを載せておきます。
エノテークが造られた年は全てはわかりませんでしたが、ネット上で購入可能なヴィンテージは、
59  62  66  69  70  71  73  75  76  85  90  92  93  95  96
でした。76年以前の熟成物は通称プラチナと呼ばれ、希少性の高さも加わり高額になっています。
※にも関わらず84年以前のヴィンテージ情報が見当たらず、お伝え出来ずに申し訳ございません。

5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年

1985年 4ココ
1986年 3
1987年 4
1988年 4
1989年 4
1990年 5ココ
1991年 3
1992年 2ココ
1993年 2ココ
1994年 
1995年 4ココ
1996年 5ココ

92と93に関してはなぜ?ですが、一般的には良くない年であっても、良いブドウが収穫できたという事なのでしょう。

口コミ
大半の方が感動あるいはそれに近い満足感を得ている事が印象的で、後継のP2ではこれほどの感動は無かったことを考えると、その熟成の長さが品質に良い影響を与えている事がわかる。

という事でした。
いかがでしたでしょうか。
個人の受け止め方も違う事を考慮すれば、どのワインが一番素晴らしいかと決める事はできませんが、エノテークは全てのカテゴリ-のワインの中でも、間違いなくトップクラスに入る銘柄であると感じました。

いつもエノテークばかり飲んではその素晴らしさも感じにくいかもしれませんが(いるのか!?)、特別な日にこのようなシャンパーニュが登場すれば、間違いなく場面を優雅に盛り立ててくれる事でしょう。

あなたにとって善きワインとの出会いが多くなることをお祈りしております。

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それでは最後に、ドンペリのラインナップ簡単に解説して終わりにします。

ドンペリのその他のラインナップ

ドンペリには特別な物を除けば以下の6つの種類があります。

1.ドンペリニヨン P3
Pはプレニチュード(熟成のピーク)を意味し、25年目にして3度目の熟成ピークを迎えたドンペリの最高峰。
約30~70万
2.ドンペリニョン レゼルヴ ド ラベイ
熟成は20年ドンペリゴールドと呼ばれます。
ゴールドのエチケットが印象的で、フランスと日本限定で販売されています。
約8~25万
3.ドンペリニヨン エノテーク
16年熟成で通称ドンペリブラックあるいはプラチナ(76以前)。
下記のP2ができた1998以降は生産されておらず、その希少性と熟成による品質向上で価格は高騰中。
約5~40万
4.ドンペリニヨン P2
1998年以降ドンペリニヨンエノテークから名称変更されたもの。

下記のスタンダードが8年の熟成であるのに対し、2度目のピークとされる16年の熟成を経るわけです。
約4万~7万
5.ドンペリニョン ロゼ
ピンドンと呼ばれ、ピノ・ノワールの出来が良い年のみ生産されます。
最低10年熟成
約3~5万
6.ドンペリニヨン ヴィンテージ
最もスタンダードで多く出回っている銘柄。8年熟成。
約2万前後

 

 

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