クネ インペリアル グラン レゼルヴァの価格と味は?当り年や飲み頃や口コミなど詳しく解説

おすすめ【赤】ワイン

 

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クオリティー高さでリオハNo,1だと感じた銘柄。

やや高額ワインではありますが、その口コミ満足度は価格以上の印象で、スペインを代表するワインのひとつだと感じました。

実際、スペイン王室フェリペ現国王の皇太子時代の結婚式で使用された銘柄という事で、実績も十分の赤ワインです。

この記事を最後まで読み進めていただき、知識と共に深まるワインの味わいを楽しんでいただければ幸いです。

《ワイン名》クネ インペリアル グラン レゼルヴァ

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《価格》

7000前後

《ブドウ品種》
テンプラニーリョ主体
グラシアーノ
マスエロ

《ボディ》  ミディアム~フルボディ
《甘辛》   やや辛口
《産地》   スペイン>リオハ
《生産者》  クネ

プロフィール
クネ(C.V.N.E.)はリオハを代表するトップ生産者のひとつ。

1879年に創業された老舗ワイナリーで「最高のワインを造ること」をモットーにワイン造りを代々継承し、2020年現在5代目のビクトール ウルティアの指揮のもと運営されています。ちなみに社名の通称「クネ」は創立当初ラベルに誤って「CUNE」と表示されたことに由来しており、創設者がこれを気に入り「CUNE クネ」の愛称で現在も呼ばれています。

今回紹介しているインペリアル グラン レゼルヴァは良質なブドウが育った年のみ造られるワイン。
様々なワイン誌や評論家にも高く評価されており、その一例は以下の通りです。【2004ヴィンテージ】
ワインスペクテーター 95点
※同誌のTOP100ランキングでスペインワイン初の1位を獲得

【2009ヴィンテージ】
パーカーポイント 93点
・ワインスペクテーター 93点
サクラアワード ゴールド

【2010ヴィンテージ】
・パーカーポイント 94点
・サクラアワード ダブルゴールド

【2012ヴィンテージ】
・パーカーポイント 95点

《味わいの特徴》

リオハの頂点
複雑で充実し力強く
滑らかで滋味深く上品

【外観】
中心部が黒に近い濃厚なルビーレッド

【香り】
カシスやプルーンなどの熟した果実に、ドライフルーツのような円熟した果実香。樽に由来するバニラやコーヒーのニュアンスに、革製品や土といった熟成香も加わり、それらが一体となった複雑で心地よい芳香が豊かに広がります。

【味わい】
充実感のある果実味は深いコクを伴い、豊富でシルキーなタンニンと共にパワフルかつしなやかな飲み口を表現。上質な酸が味わいを上品にまとめるエレガントさも持ち合わせており、果実、樽、熟成のニュアンスも加わった味わいは複雑で、長い余韻があります。

 

情報の少ない銘柄でしたが、わかる範囲でそのような品質になる理由を挙げます。

ブドウの出来が良い年のみ製造
インペリアル グラン レゼルヴァは、若い樹に比べ良質なブドウを実らせる古木のブドウを、機械ではなく手摘みで丁寧に収穫し、優れたブドウだけを畑と醸造所で2重の選果を経て造られます。
そして、納得のいくブドウが得られなかった年は製造されない特別なトップキュベです。

品種の個性
このワインに主体的に使用されるテンプラニーリョはスペインを代表する品種。
深い赤色の色調でカシスなどの黒い果実の豊かな風味を持ち酸も豊富。

タンニンは適度でアルコール度数が高めのしっかりとしたワインを生む傾向です。
熟成にも向いており、葉巻や革製品などのニュアンスが加わり深い味わいになります。

目指す品質
クネの特徴的なところは、醸造チームがほとんど女性で構成されている事。
チーフワインメーカーのマリア ラレア女史は、2017年に「スペインの女性ワインメーカーTop15 」に選出されるなど、スペインを代表する作り手の1人
そんな女性中心に運営されるクネは、伝統的な重厚感ある味わいを残しつつ現代的(モダン)な上品さを追求したワイン造りを目指しています。

樽発酵と長期熟成
大樽のフレンチオークで発酵を終えたワインは、アメリカンオークとフレンチオークの小樽に移され2年間熟成されます。
大樽に比べ樽の風味が付きやすいのが小樽で、樽のニュアンスは強めに反映されますが、充実感あるブドウの風味とのバランスが保たれています。
また、樽熟成を終えたワインはさらに瓶内で3年の熟成期間が設けられています。
この期間で酸やタンニンなどがワインに溶け合い馴染むことで、力強くもしなやかで円熟味のある味わいになり、土や革製品といった熟成のニュアンスも加わった奥深いワインに成長します。

 

《飲む時の適正温度》

14℃20℃
少し低めの温度にすれば酸やミネラルが際立ち、引き締まった上品な飲み口。
温度を上げるほど穏やかな印象になり、果実感や複雑な風味の広がりある味わいが楽しめます。

※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。

《飲み頃と当たり年》

【飲み頃】
ブドウ収穫年から8~30年

※一般的傾向や口コミから推測

【当たり年】
参考までにリオハのヴィンテージチャートも載せておきます。
良い年ほど成分が充実し、飲み頃になるのは遅いが長期熟成に向く。
難しい年ほど成分はやや希薄になり、早く飲み頃に達するが長期熟成には向かない傾向があります。

5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年

1990年 3
1991年 2
1992年 3
1993年 3
1994年 4
1995年 4
1996年 3
1997年 3
1998年 3
1999年 3
2000年 3
2001年 4
2002年 3
2003年 3
2004年 4ワインスペクテーター95点 ※同誌のTOP100ランキングでスペインワイン初の1位を獲得
2005年 4
2006年 3
2007年 3
2008年 3
2009年 4パーカー
93点
2010年 5
パーカー94点
2011年 3
2012年 4パーカー95点
2013年 4
2014年 4
2015年 4
2016年 4
2017年 4
2018年 4

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《適正グラス》

【大ぶりのボルドーグラス】
香りが取りやすく温度が少しずつ上がるように設計されたボルドーグラスを選ぶことで、バランス良く香りと味わいを感じ取れます。

※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。

《相性のいい料理》


ラムチョップ


うなぎのかば焼き

など、上質でコクの深い味わいの料理に合わせると良いでしょう。
脂質の多い素材はワインの豊富なタンニンと結合しバランスを整えるなど、複雑で深いワインの味わいが料理を引き立て、また、料理がワインを引き立てるマリアージュが楽しめます。

※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。

《飲んだ人の口コミ》

ネガティブな口コミ
困る表情のイラスト2(男性)
10年熟成の2009は時間経過でもヘタレないし、良いワインなんだろうな~。でも私にはあまり合わず、安ワインと間違えてしまいそうな感じもあるんですよね。


良いワインだったので、安めのお肉で焼肉では少し勿体なかったかな。。。

良い口コミ

29年の熟成によって繊細で優しく上品な味わいに成長。うっとりするような香りで、これは見事な状態♪この感動の味わいを言葉で表現するのは私には無理(笑)。素晴らしい体験をくれた1988でした。


11年熟成の07は見た目も濃くて、スモーキーでスパイシーな香りからゴリッとした男っぽいのを想像。でも口にしてみると意外に上品で、イケメン風の味わいで美味しかった♪

困る表情のイラスト1(男性)
率直に旨い!ボルドーの骨格とブルゴーニュのじんわり系の旨味を両立したような素敵なワインですね。9年熟成の2010は香りのボリューム感も中々で、熟した果実にスミレや樽や土の芳香が離れた位置からも認識できる。口当たりは滑らかで、塩気を感じるような旨味がじんわりと広がり、キレイな酸が上品にまとめると長い余韻へと続きます。


8年熟成の2012はスペインらしい樽と熟成から来る土の芳香。風格はあるものの主張しすぎず、味わいのバランスが非常に良いですね!!

 

という皆様の声でした。

その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、

感動的!!    10%
美味しい     63%
普通       27%

良くない      0%

というニュアンスが伝わってくる結果でした。

やや高額ワインではありますが、価格以上の満足感を与えている印象です。

否定的意見はほとんど無く、充実感とエレガントさを両立した味わいを高く評価する方が最も多い傾向。

また、30年近い長期熟成酒の繊細で魅惑的な味わいへの感動的評価も興味深いものでした。

 

まとめ

それでは最後に情報整理です。

クネ インペリアル グラン レゼルヴァ

価格
7000前後


充実感のある果実味は深いコクを伴い、豊富でシルキーなタンニンと共にパワフルかつしなやかな飲み口を表現。
上質な酸が味わいを上品にまとめるエレガントさも持ち合わせており、果実、樽、熟成のニュアンスも加わった味わいは複雑で、長い余韻がある。


飲み頃
ブドウ収穫年から8~30年
※一般的傾向や口コミから推測

当たり年
リオハのヴィンテージチャートは以下の通り。
良い年ほど成分が充実し、飲み頃になるのは遅いが長期熟成に向く。
難しい年ほど成分はやや希薄になり、早く飲み頃に達するが長期熟成には向かない傾向。

5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年

1990年 3
1991年 2
1992年 3
1993年 3
1994年 4
1995年 4
1996年 3
1997年 3
1998年 3
1999年 3
2000年 3
2001年 4
2002年 3
2003年 3
2004年 4ワインスペクテーター95点 ※同誌のTOP100ランキングでスペインワイン初の1位を獲得
2005年 4
2006年 3
2007年 3
2008年 3
2009年 4パーカー
93点
2010年 5
パーカー94点
2011年 3
2012年 4パーカー95点
2013年 4
2014年 4
2015年 4
2016年 4
2017年 4
2018年 4

口コミ
やや高額ワインではあるが、価格以上の満足感を与えている印象。
否定的意見はほとんど無く、充実感とエレガントさを両立した味わいを高く評価する方が最も多い傾向。
また、30年近い長期熟成酒の繊細で魅惑的な味わいへの感動的評価も見られた。

以上です。

優れたブドウが得られた年しか造られない特別な銘柄でした。

長期熟成により力強くも上品で円熟した味わいは魅力的で、高額なボルドーの格付けワインの代わりにもなり得る優れた銘柄ではないかと私は感じました。

あなたはどのように感じましたでしょうか。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

コメント

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