マルケス デ ムリエタ レゼルヴァの価格と味は?当り年や飲み頃や口コミなど詳しく解説

おすすめ【赤】ワイン

 

トップページ

 

リオハ最古でリオハを代表する生産者の看板赤ワイン

飲み応えがありつつ、しなやかで上品さのある味わいは料理との相性も良く、口コミ満足度もリオハで指折りの高さだと感じました。

この記事を最後まで読み進めていただき、知識と共に深まるワインの味わいを楽しんでいただければ幸いです。

《ワイン名》マルケス デ ムリエタ レゼルヴァ

>楽天でマルケス デ ムリエタを探す

>アマゾンで探す 

《価格》

3500前後

《ブドウ品種》
テンプラニーリョ主体
ガルナッチャ
マスエロ

《ボディ》  ミディアム~フルボディ
《甘辛》   辛口
《産地》   スペイン>リオハ
《生産者》  マルケス デ ムリエタ

プロフィール
マルケス デ ムリエタはリオハ最古のワイナリーで、リオハを代表するトップ生産者。 

19世紀後半に襲ったフィロキセラ(ブドウネアブラムシ)被害でフランスは壊滅的な被害を受けますが、フランスの生産者達は害の及んでいなかったリオハに参入し、技術を持ち込んだ事でリオハはワイン産地として大きく発展します。
そんな時代の中で1852年にルチアーノ デ ムリエタ氏によって創業されたのがマルケス デ ムリエタ。

ルチアーノ氏はボルドーワインのレベルの高さの理由を探り、除梗や木樽の使用を取り入れるようにしたり、ブドウを仕入れるのではなく自社畑を持つという新しい取り組みを実践。
その功績は偉大と賞され「マルケス=侯爵」の称号を与えられ、「リオハの近代的ワイン造りの父」とも呼ばれるようになりました。 

長年ワイナリーを運営してきたムリエタ家ですが、1983年にワイナリーを売却。
受け継いだクレイセル ヴィセンテ氏は、科学的リサーチによる畑の研究を実施したり、老朽化していたワイナリーに最新設備を導入するなど改革を実践し、更なる高みを目指してワイナリーを進化させ続けています。 

今回紹介しているマルケス デ ムリエタ レゼルヴァはワイナリーを代表するフラッグシップで、日本の消費者からも高く評価されている銘柄です。

《味わいの特徴》

飲み応えと上品さを両立
料理にも合わせやすい
バランス型リオハ

【外観】
ガーネットを帯びた深いルビーレッド

【香り】
カシスやプルーンなど熟した黒い果実の豊潤な香りを主体に、樽に由来するバニラやコーヒーの風味。クローヴなどのオリエンタルスパイスのニュアンスも加わり、それらが一体となった複雑な芳香が心地よく広がります。

【味わい】
厚みのある果実味は豊富ながらキメ細かでシルキーなタンニンと相まって、飲み応えがありつつ滑らかで上品な味わい。
美しい酸味は少しのほろ苦さを伴いながら味わいを引き締めるバランスも良く、バニラ、コーヒー、スパイスなどのニュアンスも適度に加わった複雑さのある味わいで、それらの風味を残した心地よい余韻が続きます。

それでは、そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。

品種の個性
このワインに主体的に使用されるテンプラニーリョはスペインを代表する品種。
深い赤色の色調でカシスなどの黒い果実の豊かな風味を持ち酸も豊富。

タンニンは適度でアルコール度数が高めのしっかりとしたワインを生む傾向です。
熟成にも向いており、葉巻や革製品などのニュアンスが加わり深い味わいになります。

良質なブドウ
恵まれた栽培環境
ブドウ畑はほとんどが南東や南西向きで豊富な日照量があり、ブドウがよく熟すことで厚みのある果実味を生みます。
また、標高も高く昼夜の寒暖差が大きく、夜の冷え込みでブドウは綺麗な酸を持つと同時に、寒暖差は豊かな香りを生む要因にもなっています。
そして土壌は鉄分を含む石灰粘土質土壌で構成され、石も多く水はけ良好。水分を吸い過ぎないことで凝縮感あるブドウが育ち、土壌の豊富なミネラル分も味わいに奥行きを与えます。

自社畑
リオハではブドウを買い取り醸造する生産者も多いですが、このレゼルヴァに使用するブドウは全て自社畑のブドウ
自分達の理想とするワインを造るために、徹底した畑の管理の元で自らブドウを育てています。

古木
使用されるブドウの樹は、樹齢35~45年の古木
若い樹に比べ土地の成分を吸い上げる能力が高いなど、上質なブドウを実らせるのが古木(ヴィエイユ ヴィーニュ)の特徴です。

長期熟成
発酵を終えたワインは古樽で20ヶ月熟成後、新樽で10ヶ月熟成。
樽の風味が付きやすいのは新樽>古樽で、ブドウの繊細なニュアンスを消さない程度の適度で上品な樽の風味を加えます。
また、リオハでは樽熟成後は出荷されるワインがほとんどですが、ムリエタではさらに36ヶ月の瓶内熟成期間を設けています。
瓶内で成分が溶け合いまとまることは、ワイナリーが目指す「エレガント」なスタイルを表現するには欠かせない工程と考えています。

 

《飲む時の適正温度》

14℃20℃
少し低めの温度にすれば酸やミネラルが際立ち引き締まった上品な飲み口。
温度を上げるほど穏やかな印象になり、果実感や複雑な風味が広がりある味わいが楽しめます。

※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。

《飲み頃と当たり年》

【飲み頃】
ブドウ収穫年から5~25年

※一般的傾向や口コミから推測

【当たり年】
参考までに、リオハのヴィンテージチャートも載せておきます。
良い年ほど成分が充実し、飲み頃になるのは遅いが長期熟成に向く。
難しい年ほど成分はやや希薄になり、早く飲み頃に達するが長期熟成には向かない傾向があります。

5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年

2000年 3
2001年 4
2002年 3
2003年 3
2004年 4
2005年 4
2006年 3
2007年 3
2008年 3
2009年 4
2010年 5
2011年 3
2012年 4
2013年 4
2014年 4
2015年 4
2016年 4
2017年 4
2018年 4

>楽天でマルケス デ ムリエタを探す

>アマゾンで探す 

 

《適正グラス》

【大ぶりのボルドーグラス】
香りが取りやすく温度が少しずつ上がるように設計されたボルドーグラスを選ぶことで、バランス良く香りと味わいを感じ取れます。

※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。

《相性のいい料理》


和牛サーロインステーキ


ホタテバター醤油焼

など、やや強めの味わいの料理に合わせると良いでしょう。
複雑で深みのあるワインの味わいが料理を引き立て、また、料理がワインを引き立てるマリアージュが楽しめます。

※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。

《飲んだ人の口コミ》

ネガティブな口コミ

このワインに対する具体的なネガティブコメントは見当たりませんでした。

良い口コミ
メガネが光る人のイラスト(男性)
5年熟成の2015は、ワイン単体としても楽しめるが肉料理との相性も良い。樽に由来するバニラ香も上品で、豊潤な果実味としなやかなタンニンが心地よいですね。


ジューシーでフルーティーな品種プリミティーボが好きな私ですが、このワインも熟したブドウの甘味が感じられてとっても美味しいです♪5年熟成の2014はカベルネほどガッチリはしてないけど、適度な飲み応えでとてもバランスが良いです!!

困る表情のイラスト1(女性)
5年熟成の2016は私には高額な4000越えでしたが、エレガントで、ちゃんと美味しかったので良かった♪甘味を連想させるリコリスのようなスパイス香があり、滑らかなタンニンとで厚みのある果実味交わった柔らかな飲み口で、適度な酸が味わいをまとめ、カカオのような樽の風味をほのかに残します。


店員さんがゴリゴリ押してくるので買ってしまいました。。。けどコレ本当に美味しかった!♪今回は5年熟成の2012でしたが、こんな結果になるならまたゴリゴリして~~(笑)

 

という皆様の声でした。

その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、

感動的!!     0%
美味しい     60%
普通       40%

良くない      0%

というニュアンスが伝わってくる結果でした。

非常にバランス良く満足度の高い銘柄だと感じました。

唸るような奥深さは無く感動的評価はありませんが、見る限り否定的な意見もゼロ。
飲み応えがあると同時に心地よい上品さもあり、料理にも合わせやすいバランス良い味わいに好感を持つ意見が大半でした。

3年間の長期瓶内熟成にこだわることで成分が馴染み合い、まとまりある味わいが表現されている印象で、抜栓してから時間経過で香りや滑らかさが増す意見も少なくなくありませんでした。

長期熟成酒に対するコメントが無かったですが、海外の口コミ(VIvino)では30年近い熟成酒への高評価も多く見られたことも印象的で、熟成後も楽しみなワインだと感じました。

 

まとめ

それでは最後に情報整理です。

マルケス デ ムリエタ レゼルヴァ

価格
3500前後


厚みのある果実味は豊富ながらキメ細かでシルキーなタンニンと相まって、飲み応えがありつつ滑らかで上品な味わい。
美しい酸味は少しのほろ苦さを伴いながら味わいを引き締めるバランスも良く、バニラ、コーヒー、スパイスなどのニュアンスも適度に加わった複雑さがある。

飲み頃
ブドウ収穫年から5~25年

※一般的傾向や口コミから推測

当たり年
リオハのヴィンテージチャートは以下の通り。
良い年ほど成分が充実し、飲み頃になるのは遅いが長期熟成に向く。
難しい年ほど成分はやや希薄になり、早く飲み頃に達するが長期熟成には向かない傾向。

5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年

2000年 3
2001年 4
2002年 3
2003年 3
2004年 4
2005年 4
2006年 3
2007年 3
2008年 3
2009年 4
2010年 5
2011年 3
2012年 4
2013年 4
2014年 4
2015年 4
2016年 4
2017年 4
2018年 4

口コミ
非常にバランス良く満足度の高い銘柄。
感動的評価は無いが、見る限り否定的な意見もゼロ。
飲み応えがあると同時に心地よい上品さもあり、料理にも合わせやすいバランス良い味わいに好感を持つ意見が大半。
抜栓してから時間経過で香りや滑らかさが増す傾向がある。

以上です。

リオハを代表する生産者のフラッグシップで、比較的手も届きやすい価格帯の赤ワインでした。

ちょっと贅沢に肉料理と赤ワインを合わせたい時などの選択肢にいかがでしょうか。

あなたのワイン選びの一助になれれば幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました