デイヴィッド・バターフィールド ムルソー

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果実感に溢れ樽もよく効いたコッテリ系のムルソー。

今回はそんなボリューミーな品質を求める方におすすめしたいワインです。

ただ濃いだけでなく透明感のある質感からはエレガンスも感じられるところも魅力的です。

ムルソーのワインで多くの方に飲まれ(口コミされ)、そして口コミ評価の高いワインはどれだろうという客観的視点から調べてみた結果、バター・フィールドの豊潤なムルソーは多くの方の好感を得ており、エレガント系のムルソーというよりは、ボリューム感に満ちた品質が多くの方を喜ばせている傾向が読み取れました。

プルミエ・クリュも好評ですが村名ワインが多くの方に選ばれており、価格とのバランスを考えると優れるのではないかと勝手ながらに感じましたので、今回は村名ムルソーの紹介となります。

 

2005年がファーストヴィンテージのボーヌに本拠地を置くネゴシアン(自身の畑を所有せず、ブドウあるいはワインを仕入れてワインを製造あるいは販売するスタイル)で、当主のデイビッド・バターフィールドはカナダのトロント出身。

ブルゴーニュを愛する両親の影響もあり、16歳で初めてブルゴーニュを訪れた時自身の目標はワイン造りにあると確信し、後にフランスに渡りボーヌの醸造学校を卒業後、ド・モンティーユやシャソルネイなどで修業後ネゴシアンを立ち上げたという経緯です。

生産量が少ない上に人気も高く、ボーヌで大半が消費されるワインという事で手に入れにくいワインではありますが、知っておくべき優れたワインと言えるでしょう。

因みに特徴的なボトルデザインの「B」は、 「Beaune」「Beautiful」「Butterfield」という事で、バターフィールドによるボーヌの美しさを追求している事を表しています。

《ワイン名》 デイヴィッド バターフィールド ムルソー

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《価格》

9000円前後

《ブドウ品種》シャルドネ
《ボディ》  ミディアム~フルボディ
《甘辛》   辛口
《産地》   フランス>ブルゴーニュ>ムルソー
《生産者》  デイヴィッド・バターフィールド 

《特徴》

芳醇で樽香も効き
透明感もある
リッチなムルソー

このワインの特徴は、ムルソーらしいボリューム感のある豊かな果実味とナッツ類のニュアンスが感じられ、樽に由来するバニラや芳ばしいトーストの風味も豊かに広がりを見せるリッチな味わいにありますが、ただ濃いだけではなく透明感のあるピュアな品質であることも特徴と言えます。

そのようなムルソーらしさを表現するために、化学肥料や農薬を使用しないビオロジック農法や、それらを極力使用しない減農薬農法(リュット・レゾネ)を実践しているブドウを使用しています。

そのような自然派農法では、微生物の働きなどの加わった健全で成分豊かな土壌が育まれ、その土地の成分を吸い上げたムルソーらしい果実が得られるというわけです。

その他にも様々な取り組みがあると推測されますが、その根底にはテロワール(ブドウを取り巻く自然環境の全て)の本質を得る事。

「テロワールのエネルギーがワインの中に入っている事が重要で、そうでなければ意味がない」

というデイビッド・バターフィールド氏の哲学があります。

 

【外観】
輝くレモンゴールド
熟成が進むほど濃いゴールドの色調に変化していきます

【香り】
柑橘類に青リンゴにパイナップルなど様々な果実の香りに、ムルソーらしいナッツ類の香りや樽に由来するバニラにトーストの風味も豊かに広がります。

熟成するほど果実香は円熟を思わせる熟した果実やハチミツの甘やかさも加わり、落ち着きある樽やナッツ系の香りも広がります。

【味わい】
ボリューム感あるピュアな果実味はジューシーな味わいで口当たりなめらか、比較的穏やかな酸味は味わいをまとめ、凛としたミネラル感もほどよく、果実にナッツ類や樽の芳ばしい風味を伴った長い余韻があります。

熟成が進むほど果実味は熟した果実や蜜を思わせる甘やかさも加わり、円熟を感じさせる品質に成長していきます。

《飲む時の適正温度》

8℃14℃
冷やし気味にすれば酸味が際立ちエレガントさのある飲み口になります。

温度を上げるほどボリューム感溢れる風味の広がりを楽しめるでしょう。

※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。

《飲み頃と当たり年》

【飲み頃】
ブドウ収穫年から2~15年
※一般的傾向や口コミから推測

【当たり年】
良いヴィンテージのワインほど飲み頃になるのが遅く、長期熟成にも向きます。
難しいヴィンテージほど比較的早くから楽しめ、飲み頃の期間は短くなる傾向です。

一般的にブルゴーニュ白のヴィンテージチャートは以下の通り。

5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年

2005年 4
2006年 3
2007年 4
2008年 4
2009年 3
2010年 5
2011年 4
2012年 3
2013年 4
2014年 
2015年 3
2016年 4
2017年 5

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《適正グラス》

【ふくらみのあるシャルドネグラス】
少し温度を上げることで広がる風味を楽しめますから、香りが取りやすく温度も少しずつ上がるように設計された、ふくらみのあるグラスを選ぶことをおすすめします。

※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。

《相性のいい料理》


地鶏のグリル


アワビバター

など、上質でコクのある味付けをした料理などと合わせることで、ボリューム感溢れる風味とコクの広がりあるリッチなマリアージュを楽しめるでしょう。

※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。

 


《こんな場合におすすめ》

ボリューミーなムルソーを期待する方や、ニューワールド系の豊かな品質が好みの方に向いているワインではないかと考えます。

比較的若いうちからわかりやすい果実感と樽感がありますから、硬く閉じているというリスクも無い傾向です。

ムルソーらしくないボトルデザインで、希少性も高いワインですから、贈り物やプレゼントにしても興味深く感じていただけるのではないでしょうか。


《こんな場合には不適切!?》

コッテリとした傾向のムルソーですから、樽も控えめでスッキリ上品な味わいを持ったエレガント系ワインを好むような方には、このワインのボリューム感を重く感じてしまう事もありそうです。

そして、このような品質は繊細な味わいを持った白身魚の料理などに合わせると、ワインの風味が強すぎて素材の味わいが感じにくくなることもあるでしょう。

バター系のコクの豊かな料理や、鶏肉や豚肉などコクのある素材と合わせることでバランスが保てる豊かなワインと言えるでしょう。

 

《飲んだ人の口コミ》

悪い口コミ

「俺ってムルソーが苦手なんだよな~。さて、これは・・・。あ!!コテコテのムルソーだ!!苦手なやつや!!(笑)。ま、でも苦手なだけで品質が悪い訳じゃないから普通かな。」


「3年熟成の2016は悪い訳ではありませんが、やや樽が主張気味でワイン自体の味わいを感じにくくしているような感じがあります。」

良い口コミ

「濃い~。3年目の2011はまろやかでフルーティー。美味しすぎる~。」


「3年熟成2013。香りは控えめの印象だが、しなやかな酒質でレモンにオレンジといった柑橘系の濃厚な果実味を心地よい酸がまとめるね。これはちょっと高めの温度で飲むと風味が広がっていいね。」


「初めて飲んだムルソー。2年熟成という事ですが、熟した果実感は既に心地よく、バターのような樽感も豊富で美味しいですね。」


「3年熟成2015。柑橘類にリンゴにパイナップルにトーストやバニラ香が心地よい。ボリューム感のある果実味を酸がまとめ、塩っぽいミネラル感も加わり、アーモンドにキャラメルのような風味を残した余韻がある。なかなかいいワインじゃないか。」

 

という皆様の声でした。

その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると

感動的!!     7%
美味しい     43%
普通       50%

良くない      0%

というニュアンスが伝わってくる結果でした。

果実の充実感と樽のよく効いたムッチリ系のムルソーという傾向が読み取れ、そのようなコッテリとした酒質があまり好みでない方には、悪いとまではいきませんがぼちぼちといった感じで、リッチな酒質が好みの方には非常に高い評価を獲得しているといった傾向でした。

ですから、強すぎずキレも良いエレガントなワインを好む方には勧めにくく、パワフルでボリューミーなワインを好む方には自信を持っておすすめできる、比較的わかりやすい個性を持ったムルソーだと感じる結果となりました。

 

以上です。

バター・フィールドの味わいのイメージは広がりましたでしょうか。

バターだけにコッテリ系と覚えてしまうのはきっと私だけではないのでは?

と、思っています。。。

さておき、まだまだ新鋭の若手という事で、これからのさらなる品質向上にも益々期待できる生産者です。

一人の生産者に注目し、年々進化する味わいを感じるというのも楽しみ方の一つと言えるでしょう。

あなたにとって善きワインとの出会いが多くなる事をお祈りしております。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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