ジョヴァンニ カノーニカ バローロ パイアガッロ

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中価格帯で目を引く存在感を放つバローロ。

歴史は浅めで非常に小規模。知名度こそそれほど高くないようにも思えましたが、たくさんの口コミ(vinica)を見て、押さえておくべき生産者だと感じました。

自然派の生産者であり、酸化防止剤の使用量も非常に少ないという事で、口コミ内容からはボトルごとの個体差もあるようにも思えましたが(あくまで個人的解釈)、注目すべき優れたバローロである事は間違いないでしょう。

この記事を最後まで読み進めていただき、知識と共に深まるワインの味わいを楽しんでいただければ幸いです。

《ワイン名》ジョヴァンニ カノーニカ バローロ パイアガッロ

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《価格》

7000~9000円

《ブドウ品種》ネッビオーロ
《ボディ》  ミディアム~フルボディ
《甘辛》   辛口
《産地》   イタリア>ピエモンテ州
《生産者》  ジョヴァンニ カノーニカ

プロフィール
ジョヴァンニ カノーニカはジャンニ カノーニカ氏が1983年に設立した、ピエモンテ州の極小規模なワイナリー。(ジョバンニはジャンニ氏の父の名) 

伝統的手法と自然な栽培と醸造を実践しており、ジャンニ氏が納得しなかった年は、自社ワインをボトリングしないほどのこだわりを持つ生産者です。 

イタリア屈指の自然派ワイン生産者であるグラヴナーには「最良のバローロの造り手」と称えられており、小規模ながら非常に評価が高いバローロの生産者として知られています。

《味わいの特徴》

力強くもピュアで繊細
熟成でさらに向上

このワインの特徴は、凝縮された果実味や骨格あるタンニンが感じられる力強い味わいにありますが、洗練された雑味の無い繊細さも同時に持ち合わせており、自然い体に染み入るようなピュアさがあること。
また、熟成で成分が溶け合う事でさらにバランスは整い、落ち着きある深い味わいに成長していきます。

そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。

品種の個性
バローロに使用されるネッビオーロは、ピノノワールに近い透明感のある色調。そして強めの酸と収斂(しゅうれん)性のあるタンニンが特徴的で、適度な果実味と出汁の効いたような旨味が感じられます。
長期熟成で酸やタンニンはワインに溶け込むことでしなやかさが増し、タバコ、トリュフ、革製品など複雑な風味を伴った深い味わいが現れてきます。

自然派栽培と醸造
ブドウ栽培においては農薬や化学肥料は一切使用しません。
そうすることで土地の天然酵母など、様々な微生物の働きが加わった成分豊かな土壌が育まれます。
また醸造においても、人口酵母ではなく天然酵母の働きで発酵させ、酸化防止効果のある二酸化硫黄の添加もごく少量にとどめます。
その結果、豊かな土壌の成分を吸いあげたブドウは天然酵母の働きも加わり、土地の個性を反映したピュアで成分豊かなワインを生みます。

伝統的手法
・長期間のマセレーション=腐葉土や革製品など複雑な風味を生む。
・大樽での熟成=酸やタンニンを残した骨格ある味わい。※小樽(バリック)はタンニンや酸をマイルドにする効果がある。
など、伝統的と呼ばれる手法を実践。
若いうちから飲みやすいマイルドなモダンバローロというよりは、若いうちはやや硬さや無骨さを感じるが、熟成で落ち着きや深みが増す伝統派バローロの味わいが感じられます。

品質へのこだわり
ジャンニ氏自身が納得できない場合はボトリングせず、全て桶売りしまうほどのこだわりぶりです。

【外観】
ガーネットを帯びた深みのあるルビーレッド
熟成するほど透明感のあるレンガ色に近づきます

【香り】
チェリーやプルーンなど凝縮感のある果実香に、オリエンタルスパイス、ハーブ、土なども加わり複雑でアロマティックな香りが優雅に広がります。
熟成するほど果実香は熟した果実やドライフルーツのような円熟したニュアンスになり、枯葉やキノコなど落ち着きある要素も加わった香りが心地よく広がります。

【味わい】
凝縮感のあるピュアな果実味は心地よいコクと少しの甘味を伴い、自然に染みいるような心地よさ。存在感のあるタンニンと相まってミディアム~フルボディボディの味わいを表現します。適度で美しい酸は味わいのバランスを整えており、ピュアな果実の旨味と複雑な風味を残した余韻へと導かれます。
熟成するほど果実味、タンニン、酸などの成分が溶け合い一体化することで、しなやかでまとまりある味わいになります。円熟した果実味は落ち着きある甘味やコクが増し、土やスパイスなど複雑な風味と共に優雅な味わいが表現され、長い余韻へと続いていきます。

 

《飲む時の適正温度》

14℃18℃
少し冷やし気味にすれば酸やタンニンが際立ち引き締まった印象。
温度を上げるほど酸やタンニンは穏やかな印象になり、甘味や複雑な風味の広がりを楽しめるでしょう。

※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。

《飲み頃と当たり年》

【飲み頃】
ブドウ収穫年から5~25年
※一般的傾向や口コミから推測

【当たり年】
参考までに、ピエモンテ州のヴィンテージチャートも載せておきます。
良い年ほど成分が充実し、飲み頃になるのは遅いが長期熟成に向く。
難しい年ほど成分はやや希薄になり、早く飲み頃に達するが長期熟成には向かない傾向があります。

5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年

1995年 3
1996年 
1997年 4
1998年 4
1999年 4
2000年 5
2001年 5
2002年 2
2003年 
2004年 5
2005年 4
2006年 4
2007年 
2008年 4
2009年 3
2010年 5
2011年 4
2012年 4
2013年 4
2014年 3
2015年 3
2016年 5
2017年 3

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《適正グラス》

【バルーン型ブルゴーニュグラス】
複雑な香りと、深みのある味わいを持ったワインです。
香りが取りやすく、甘味を感じやすい形状に設計された、ふくらみのあるバルーン型ブルゴーニュグラスを選ぶと良いでしょう。

※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。

《相性のいい料理》


キノコのリゾット


鴨鍋

複雑で深みのある味わいを持ったバローロで、料理とワインが互いを高め合うマリアージュが楽しめるでしょう。
合わせる料理も適度なコクを持ったものが適切で、ワインの複雑な風味は野性味のあるジビエ料理ともマッチします。

※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。

《飲んだ人の口コミ》

悪い口コミ

5年熟成の2013はバランス良く決して悪くはない。しかし香りから想像されるほど、味わいの力強さが感じられなかった印象かな。


まだ早い?8年熟成の09は、やや閉じ気味かもしれません。


イマイチ!!ちゃんと保管しなければいけませんね。私が悪い。。。

良い口コミ

最近の中ではナンバーワンのバローロです!!14ね熟成の03でした。


10年熟成の2010は粗さを残しており、まだまだ若いとも言えるが、香水のような香りには惚れ惚れしてしまう。深いルビー色。チェリーやブラックベリ―などの洗練された果実香に、バラやオリエンタルスパイスや土っぽい香りが優雅に広がる。凝縮された果実味に深いコク、存在感はあるがシルキーなタンニン。美しい果実の風味に包まれると、スパイシーな香りを伴った長い余韻へと続く。現段階でも素晴らしいが、さらなる熟成に非常に期待が高まりますね。


10年熟成の08はフルーティでバランスが良い!!とにかく美味しくって好みです♪


5年熟成の2012は抜栓日よりも数日後の方が味わいのバランスが整います。お客様の評判も良かったですね~。

 

という皆様の声でした。

その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、

感動的!!    14%
美味しい     61%
普通       22%

良くない      3%

というニュアンスが伝わってくる結果でした。

複雑でピュアな味わいへの満足度は高く、感動的評価をされる方もチラホラ。

若い段階よりも10年以上の熟成物の方が満足度は高く、若い場合は1日目よりも数日経過した方が良くなる傾向も読み取れました。

手書きでちょっと可愛らしいエチケットからは、早飲みにも向くモダンな造りを勝手ながらに想像しましたが、造りはあくまで真面目で実直な伝統派という印象です。

ちょっと気がかりだったのは、悪いとまではいかないが平凡と思わせる評価がチラホラ見られ、ボトルごとの個体差ある?と感じたこと。
自然派の造り手という事で、酸化防止の効果のある二酸化硫黄の使用料を極力少なくしており、ピュアで自然な味わいが表現されて素晴らしい場合がほとんどですが、酸化など何らかのダメージを受けるリスクも多いのかもしれないと思いました。

まとめ

それでは最後に情報整理です。

ジョヴァンニ カノーニカ バローロ パイアガッロ

価格
7000~9000円


凝縮された果実味や骨格あるタンニンが感じられる力強さがあるが、洗練された味わいは雑味の無い繊細さも同時に持ち合わせており、自然い体に染み入るようなピュアさがある。
また、熟成で成分が溶け合う事でさらにバランスは整い、落ち着きある深い味わいに成長する。

飲み頃
ブドウ収穫年から5~25年
※一般的傾向や口コミから推測

当たり年
良い年ほど成分が充実し、飲み頃になるのは遅いが長期熟成に向く。
難しい年ほど成分はやや希薄になり、早く飲み頃に達するが長期熟成には向かない傾向。

5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年

1995年 3
1996年 
1997年 4
1998年 4
1999年 4
2000年 5
2001年 5
2002年 2
2003年 
2004年 5
2005年 4
2006年 4
2007年 
2008年 4
2009年 3
2010年 5
2011年 4
2012年 4
2013年 4
2014年 3
2015年 3
2016年 5
2017年 3

口コミ
悪いとまではいかないが平凡と思わせる評価がチラホラ見られ、自然派の造りによるボトルごとの個体差ある?と感じた。
とは言え、多くの方が複雑でピュアな味わいに満足しており、感動的評価をされる方もチラホラ。
若い段階よりも10年以上の熟成物の方が満足度は高く、若い場合は1日目よりも数日経過した方が良くなる傾向。

以上です。
特徴的なエチケットと満足度が高い味わいを持つ自然派バローロでした。
非常に生産量が少なく、出会う確率も少ないでしょうから、バローロ好きのあの人の贈るプレゼント等にも良いでしょうね。
あなたのワイン選びの一助になれれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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