リアスヴァイシャスで一番口コミ満足度が高いと感じた銘柄。
アルバリーニョで有名な産地で、20弱の生産者のワインが日本で購入可能のようでしたが、口コミ量は少なめで存在感のある銘柄はあまり無い印象でした。(あくまで客観的で個人的解釈です。)
そんな中でも比較的飲み応えがあり、アルバリーニョらしさも楽しめ評判が良いと感じたのがグラン リバド。
というわけで、リアスヴァイシャスで唯一紹介するのはアルバリーニョだけに特化した小さなワイナリーです。
この記事を最後まで読み進めていただき、知識と共に深まるワインの味わいを楽しんでいただければ幸いです。
《ワイン名》グラン リバド リアス ヴァイシャス
《価格》
【2000前後】
《ブドウ品種》アルバリーニョ
《ボディ》 ミディアムボディ
《甘辛》 辛口
《産地》 スペイン>リアスヴァイシャス
《生産者》 トマダ デ カストロ
トマダ デ カストロはアルバリーニョ種だけに特化したリアスヴァイシャスの小さなワイナリーです。
100年以上アルバリーニョを栽培しながら自家用ワインを造ってきましたが、1998年に満を持してワイナリーを設立し、最上のアルバリーニョを表現する事に努力を惜しみません。
《味わいの特徴》
厚みのある果実味
豊富な酸が引き締め
塩っぽいミネラル感がある
【外観】
濃いめのレモンイエロー
【香り】
レモンなどの柑橘類や青リンゴのようなフレッシュでフルーティーな果実香に、白い花のフローラルなニュアンスが感じられ、温度が上昇するほど黄桃や蜂蜜のようなリッチなニュアンスも垣間見えます。
【味わい】
厚みのあるフルーティーな果実味。豊富な酸味が味わいを引き締めるドライな飲み口で、塩気を感じるようなミネラルを舌に残した余韻があります。
それでは、そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。
■品種の個性■
100%使用されるアルバリーニョは香り高く酸もしっかりで、豊富なミネラル感を持ったワインを生む傾向です。
その香りはリースリングのような蜜林檎系の甘くフレッシュなニュアンスや、ヴィオニエ種のような白い花のニュアンスが感じられます。
また、フレッシュでフルーティーな味わいの中に、海を思わせる塩っぽいミネラル感が感じられる特徴もあります。
■特徴的な栽培方法■
海洋性気候のリアスヴァイシャスは雨が多い地域で、湿度に弱いブドウの栽培には不利な条件があります。
トマダ デ カストロではそのような条件を克服するため、通気性が良く健康が最も保たれる棚仕立てを採用。
雨の多い日本では主流の栽培方法ですが海外では非常に珍しい手法で、非常に手間はかかりますが良いブドウを得るための努力を惜しまない生産者の意識が垣間見えます。
■ステンレスタンクで発酵・熟成■
発酵も熟成もステンレスタンクを使用しており、当然樽の風味は付きません。
密閉性が高く酸化防止効果があり余計な香りも付かないため、ブドウのピュアな果実感がストレートに反映されるのがステンレスタンクの特徴。
また、樽と違って買い替えるなどのコストも掛からず、価格が抑えられるのもステンレスタンクの特徴です。
《飲む時の適正温度》
【5℃~10℃】
よく冷やせば酸味が際立ちキレの良い飲み口が楽しめます。
少し温度を上げれば穏やかな印象になり、アロマティックな香りとフルーティな風味の広がりが楽しめます。
※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。
《飲み頃》
【飲み頃】
ブドウ収穫年から2~6年
※一般的傾向や口コミから推測
《適正グラス》
【小ぶりor中庸で膨らみのあるグラス】
温度が上がりにくい小ぶりのグラスで飲めば、軽快で上品な味わいが楽しめます。
温度が上がりやすく香りも取りやすい膨らみのあるグラスで飲めば、広がりある味わいが楽しめます。
※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。
《相性のいい料理》
真鯛のカルパッチョ
ピザ各種
ワインの海を連想させる塩っぽいミネラル感は新鮮な魚介類との相性も良く、チーズを使用した気軽な料理などにもマッチします。
※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。
《飲んだ人の口コミ》
【ネガティブな口コミ】
ラウルぺレスのスケッチ(1万以上)が素晴らしすぎるのか、このワインは粗く感じてしまった。。価格も考慮すれば仕方ないのでしょうが。
キレのある酸と言えば聞こえが良いが、やや尖った印象でバランスは良くはないかな。やや大味な感じで繊細な和食には合わせにくいかな。
【良い口コミ】
アルバリーニョにしてはまろやかな感じで、酸味と同時に塩っぽいミネラルを感じます。バランスも良く1000円台なら十分ありですね!♪
南国果実系の厚みのある味わいの初日。2日目は果実感とミネラルが感じられるドライな飲み口になり、個人的には2日目が好き。とてもコスパが良いワインだと思いますよ。
リンゴやラフランスの香りで、爽やかな酸にほんのり苦味もアクセントにあって美味しい~~♪♪
柑橘類やリンゴに白い花などが広がる強めの芳香。ミディアムボディの味わいで酸が引き締めると、塩っぽい旨味がほんのり舌に残る後口。何度も飲んでるけど、やっぱり美味いしコスパも凄い!!
という皆様の声でした。
その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、
感動的!! 0%
美味しい 40%
普通 60%
良くない 0%
というニュアンスが伝わってくる結果でした。
ややネガティブな意見もありましたが少数派で、多くの方の支持を得ている傾向です。
平均的なリアスヴァイシャスのアルバリーニョよりも厚みがあり、キレのある酸と特徴的な塩っぽいミネラルがある味わいで、奥深さや繊細さはそれほど無くとも、価格を考慮すれば満足あるいは納得できると感じるコメントが多い銘柄でした。
まとめ
それでは最後に情報整理です。
グラン リバド リアスヴァイシャスは
【価格】
2000前後
【味】
爽やかでフローラルな香りで、厚みのあるフルーティーな果実味。豊富な酸味が味わいを引き締めるドライな飲み口で、塩気を感じるようなミネラルを舌に残した余韻がある。
【飲み頃】
ブドウ収穫年から2~6年
※一般的傾向や口コミから推測
【口コミ】
ややネガティブな意見もあるが少数派で、多くの方の支持を得ている傾向。
平均的なリアスヴァイシャスのアルバリーニョよりも厚みがあり、キレのある酸と特徴的な塩っぽいミネラルがある味わいで、奥深さや繊細さはそれほど無くとも、価格を考慮すれば満足あるいは納得できると感じるコメントが多い。
以上です。
アルバリーニョだけに特化したワイナリーの人気銘柄でした。
とりあえずリアスヴァイシャスのアルバリーニョを知りたい方。
ヴィオニエやリースリングのような香り豊かな白ワインが好きな方にもおすすめな銘柄だと感じています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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