ギイ・アミオ・エ・フィス シャサーニュ・モンラッシェ プルミエ・クリュ クロ・サン・ジャン ルージュ

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シャサーニュの隠れたスター

シャサーニュ・モンラッシェと言えば、ミシェル・ニーロンラモネが双璧をなし、知名度・品質共に優れたワインを生むとして以前に紹介させていただきました。

しかしシャサーニュ・モンラッシェのワインを生む生産者は他に非常に多く存在しています。

そんなシャサーニュ・モンラッシェのワインの中で、日本の一般消費者の方々に多く飲まれ、口コミ評価の高いワインはどれだろうという客観的視点から調べてみた結果、ニーロンやラモネと比べると口コミの量こそ少ないものの、その内容は遜色ない評価を受けていると感じたのがギィ・アミオでした。

そしてそれは、なるほどシャサーニュの隠れたスターと呼ばれるだけの事はあると感じた瞬間でもありました。

今回紹介するワインはそんなギィ・アミオのシャサーニュ・モンラッシェの赤ワインです。(白ワインのプルミエも好評で紹介させていただきました。)

肉厚な白ワインで有名な産地ではありますが、実は比較的手頃で質の良い赤ワインでも知られるのがシャサーニュ・モンラッシェ。

白ワインでは目を引く評価を得ている生産者は多く存在しましたが、ややマイナーとも言える赤ではブラン・ガニャ―ルとギィ・アミオくらいしかそのようなワインは存在しませんでした。(あくまで個人的感想です)

シャサーニュ・モンラッシェに4代続く歴史ある生産者で、3代目のギィに代わって、現在はふたりの息子、ティエリーとファブリスがドメーヌの運営を担っており、完成度の高いワインで飲み手を魅了しています。

《ワイン名》 ギイ・アミオ シャサーニュ・モンラッシェ 1er ルージュ

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《価格》

7000~14000円

《ブドウ品種》ピノノワール
《ボディ》  ミディアムボディ
《甘辛》   辛口

《産地》   フランス>ブルゴーニュ>シャサーニュ・モンラッシェ>1er クリュ クロ・サン・ジャン

《生産者》  ドメーヌ・ギイ・アミオ・エ・フィス

《特徴》

複雑性とエレガンス
を両立する
シャサーニュのコスパピノ

このワインの特徴は、ブルゴーニュの上質ピノノワールらしい複雑な風味と、繊細なエレガントさを持ち合わせた品質にあり、若いうちから比較的タンニンや酸も丸みを帯びており近づきやすく、熟成によってより円熟した品質に成長するポテンシャルも合わせ持っています。

また、シャサーニュ・モンラッシェの白ワインに比べると、2割程度お値打ちに購入できるコスパの良さもうれしい特徴と言えるでしょう。

情報が少ないワインでしたので、そのような品質になる理由は2つだけ挙げさせていただきます。

優れたプルミエ・クリュ
シャルドネにとって最適なテロワール(ブドウを取り巻く自然環境の全て)を持つシャサーニュ・モンラッシェですが、クロ・サン・ジャンにおいてはむしろピノ・ノワールに適したテロワールが整っています。
若くしても親しみやすく、熟成させることでも円熟味の増した品質に成長するポテンシャルを持ったワインが生まれます。

リュット・レゾネ
化学肥料や農薬を極力使用しない減農薬農法(リュット・レゾネ)を実践することで、微生物の働きなどにより健全で成分豊かな土壌が育ち、その土地の成分を吸い上げた上質なブドウが実ります

 

【外観】
やや淡いルビーレッド
熟成が進むほどレンガ色の色調に近づいていきます。

【香り】
ラズベリーやチェリーなどの果実香に、バラの華やかさやほどよい樽のニュアンスが心地よく広がります。

熟成が進むほど円熟を感じさせるプルーンなど果実香に、キノコ類に紅茶といった熟成香も広がりを見せます。

【味わい】
心地よい果実味は主張しすぎる事のないミディアムボディで、タンニンや酸もほどよく感じられる親しみやすさのある味わいが広がり、じんわりと広がるエレガントな旨味や樽のニュアンスを伴った余韻があります。

熟成が進むほどタンニンや酸はワインに溶け込むことでしなやかな印象になり、円熟を感じさせる甘やかな果実味と出汁の効いたような旨味に、熟成香も加わった味わいは複雑で、長い余韻へと導いてくれます。

《飲む時の適正温度》

14℃18℃
少し冷やし気味にすれば酸味が際立ちエレガントな飲み口になりますし、温度を上げるほど酸は穏やかに感じられ、甘味や複雑な風味の広がりある優雅な味わいを楽しめるでしょう。

※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。

《飲み頃と当たり年》

【飲み頃】
ブドウ収穫年から4~20年
※一般的傾向や口コミから推測

【当たり年】
良いヴィンテージのワインほど飲み頃になるのが遅く、長期熟成にも向きます。
難しいヴィンテージほど比較的早くから楽しめ、飲み頃の期間は短くなる傾向です。

一般的にブルゴーニュ赤のヴィンテージチャートは以下の通り。

5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年

1999年 4
2000年 3
2001年 3
2002年 4
2003年 3
2004年 2
2005年 5
2006年 3
2007年 2
2008年 3
2009年 5
2010年 5
2011年 3
2012年 4
2013年 3
2014年 4
2015年 5
2016年 4
2017年 4

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《適正グラス》

【バルーン型ブルゴーニュグラス】
豊かな香りと、エレガントでバランス感覚に優れた味わいを持った上質なワインです。
香りが取りやすく、温度が少しずつ上がる事で甘味を感じやすいように設計された、ふくらみのあるバルーン型ブルゴーニュグラスを選ぶと良いでしょう。

※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。

《相性のいい料理》


キノコのリゾット


ラムチョップ

など、豊かなコクのある味わいの料理に合わせる事で、バランスの良いワインの味わいが料理を引き立て、また、料理がワインを引き立て、複雑でエレガントな風味の広がるマリアージュが楽しめるでしょう。

※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。

 


《こんな場合におすすめ》

シャサーニュの赤をお探しでしたら、このワインを必ず候補に入れるべきでしょう。

なぜなら、調べる限り最も好印象の口コミの割合が多かったのがこのワインだったからです。

シャサーニュの赤という少し意外な選択は、プレゼントや持ち寄りのワイン会などのアイテムにしても喜ばれそうです。

 

《飲んだ人の口コミ》

悪い口コミ

「まあ悪くもなく良いワインなのでしょうが、私の好みではないかな~。鉄っぽさや血液のニュアンスにシナモンもありますね。ブラン・ガニャ―ルもそうでしたが、私にはシャサーニュ・ルージュは相性悪いのかも?7年熟成の2012でした。」

良い口コミ

「大人っぽいガーネット色が艶めかしい。フルーティさと華やかさに熟成香の複雑さを持った芳香性を持ったワインは、軽快な飲み口でありながら決して薄いわけではない。尖った要素や雑味が無く透明感のあるしなやかな質感は、抵抗なく口の中を流れるようで旨味がじんわり広がる。5年熟成の2011。まさに私が求めていた品質がここにありますね。」


「これは素晴らしい。8年熟成の09は豊潤な果実感に溢れたフルボディの佇まい。気に入ったよ!!」


「このワインを口にするとシャサーニュはシャルドネよりもピノに向いているのではと思えてきます。8年熟成の07は引き締める酸を持っていますが、それを包むだけの優しい果実味がありますね。クロ・サン・ジャンの赤はおすすめできます。」

 

という皆様の声でした。

その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると

感動的!!    15%
美味しい     50%
普通       35%

良くない      0%

というニュアンスが伝わってくる結果でした。

シャサーニュの赤というマイナーさのせいか、それほど多くの口コミこそありませんでしたが、無言の高評価を与える方も含めて高い満足感を得ているワインだと感じる口コミが多かった印象です。

価格の面でもブルゴーニュのプルミエ・クリュの価格帯にしては非常に手頃という事で、そのような要素も含めて満足感はより高まったのではないかと、勝手ながらに推測する結果となりました。

 

以上です。

シャサーニュ・モンラッシェは白ワインも素晴らしいですが、赤ワインも興味深いです。

「ワインの学びは旅のようなもので、目的地に到着することではなくその過程を楽しむものだ。。」

と、どこかで聞きましたが、確かにそうだと感じます。

無数(一説では400万種類)に存在するワインを、全て飲める方はこの世に存在しないという事で、そもそも目的地は無いとも言えるでしょう。

そんな旅の途中に、ちょっと意外なシャサーニュ・モンラッシェ・ルージュとの出会いがあるというのも中々素敵です。

そう考えると、超期待外れのワインに出会うのもまた味わい深い旅の一部として楽しめそうです。

これは中々のポジティブシンキングですね(笑)。

あなたにとってのワインの旅が楽しくなることをお祈りしています。

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