さて、白ブドウ全99種類を紹介し終え続いて黒ブドウです。
はたして何種類のブドウが登場するのでしょう。
品種の特徴を知りそして味わいあなたのワインの世界が広がる事を願っています。
★ポルトガルの先生★
【こだわり】上?下?右?左? いや、前。
「今回は俺だぞぉ。今年は(2019年現在)俺の年だ。猪突猛進で行くぞ!!」
おお!ポルトガルではお世話になりました!!
とてもまっすぐな先生ですね。
今回もよろしくお願いします。
「毎日一足でも進んでゆけば、いずれは目的地いやそれ以上の場所にだって行けるんだ。最初のその一足そして進み続ける事をやめるなよ。前だぞ。」
そうですね。毎日のちょっとした努力を継続させればいずれは偉業となるのでしょう。ありがたいお言葉ありがとうございます。
それではさっそくいきましょう!!
【アギオルギティコ】 フルーティでやさしい
《産地》
ギリシャ
《特徴》
ギリシャで最も栽培される重要品種です。
深い赤色の外観で、豊かな果実味と柔らかなタンニンを持ち、酸味は穏やかなため果実の風味が主体のフルーティな味わいです。
「有名なのはギリシャのネメア産のアギオルギティコだな。【ヘラクレスの血】とも呼ばれるワインを生んでいる。この事を知り、飲む事が一足となるわけだ。」
【アリアニコ】 酸味・渋味強く熟成向き
《産地》
イタリア カンパーニャ州など
《特徴》
イタリア南部カンパーニャ州などで栽培される重要品種です。
深いガーネット色で酸味・渋味共に強く、若いうちはやや硬い印象がありますが、熟成によって果実味・酸味・渋味がうまく溶け合い、土や革製品を感じさせる複雑なニュアンスなども加わります。
とても奥深い偉大なワイン達を生みだしています。
「カンパーニャ州のDOCG【タウラージ】が一番有名で上質だ。飲むのは誰?そう。お前だろ?」
【オクズギョズ】 深くやさしい
《産地》
トルコ
《特徴》
トルコのめずらしい品種です。ネーミングも独特で牛の目を意味するという事です。(なんか怖い・・)
色合いは濃く、香り豊かで深さのある味わいはメルローを思わせる優しい味わいです。
【カナイオーロネーロ】 柔らかさを与えるブレンド用
《産地》
イタリア中部
《特徴》
イタリア中部で栽培され、キャンティなどにブレンドされることによって柔らかな味わいと幅をワインに与えます。
単一でワインにされる事もあり、ルビーレッドの外観で厚みのある味わいとタンニンを持ち合わせたフルーティなワインを生みます。
【カベルネソーヴィニヨン】 力強く濃厚な黒ブドウの王
《産地》
フランス カリフォルニア 他世界各地
《特徴》
黒ブドウの王と呼ばれ、おそらく最も有名な品種ではないでしょうか。
色合いは深く濃く、酸味・渋味共に力強く感じられる骨太のワインを生みます。
熟成によって葉巻や革製品などの香りが現れ、渋味が落ち着き旨味が増します。
【シャトーマルゴー】【オーパスワン】【アルマヴィ―ヴァ】など世界中で秀逸なワインを生む偉大な品種です。
「カベルネフランとソーヴィニヨンブランを掛け合わせて誕生した品種である事も知っておきなよ。試験でよく出るぜ。」
※私が選ぶ飲むべき一本です※
【コノスル レゼルバ カベルネソーヴィニヨン】
1000円程度なのになかなかやります。
【TEXT BOOK テキストブック カベルネソーヴィニョン】
まさにカリフォルニアワインの教科書と呼ぶに相応しい赤ワインです。
【ネイピア レッドメンダリオン】
南アフリカですがボルドーブレンドで造られるこの赤ワインは、非常に心地よい旨味と複雑味があり、スルスル飲めてしまうような上質ワインです。
【フランシスカン カベルネソーヴィニヨン】
オーパスワンの隣の畑という好立地から生まれ、カリフォルニアらしくやさしく濃いコスパ赤ワインです。
【クロぺガス カベルネソーヴィニヨン】
カリフォルニアらしくパワフルですが料理との相性にもこだわり、主張しすぎないエレガントさも兼ね備えた上級赤ワインです。
【クロデュヴァル カベルネソーヴィニヨン】
テイスティング大会でボルドー1級ワイン達を破った伝説的赤ワインです。
濃さだけでなくエレガントさも持つ品質の評価は高く、熟成を経る事でさらに深まる味わいを楽しんでも良いですね。
よかったらお試し下さい。
【カベルネフラン】 繊細でエレガント・熟成で複雑に
《産地》
ボルドー地方 ロワール地方など
《特徴》
上記の通りカベルネソーヴィニヨンの親にあたります。
ロワール地方では【ブルトン】と呼ばれます。(試験によく出る)
骨太なカベルネソーヴィニヨンとは違い、色合いはやや淡く味わいも繊細で、ピーマンなどの青い野菜のニュアンスや、チェリーやイチゴといった赤い果実のニュアンスがあります。酸味・渋味はほどよく熟成で葉巻や土といった複雑な風味が加わります。
ボルドーではメルローなどとブレンドされます。ロワールでは単一で造られる事が多いです。
ボルドーのサンテミリオンで造られる【シャトー・シュバルブラン】などがカベルネフランの最高峰です。
【ガムザ】 酸が強めで濃い味わい
《産地》
ブルガリア 他ヨーロッパ各国
《特徴》
【ガダルカ】の別名を持ちます。
濃いルビー色の外観。タンニンは穏やかですが酸は強く、2~3年の熟成で飲み頃を迎えます。
【ガメイ】 若々しくチャーミング
《産地》
ブルゴーニュのボージョレ地区など
《特徴》
ご存知ボージョレ・ヌーボーで使われる品種です。
若いうちに良さを発揮するタイプの品種で、イチゴやサクランボなどのフレッシュでチャーミングな果実味があり、渋味が少ない軽やかなワインを生みます。
ただし例外的にボージョレの村名AOC(クリュ・ボージョレ)では厚みのある熟成にも向いたワインも生みだしています。
「クリュ・ボージョレの中でも【ムーラン・ア・ヴァン】【モルゴン】は特に品質が高い事で有名だ。」
【ガリオッポ】 力強く深い
《産地》
イタリア カラブリア州
《特徴》
カラブリア州のDOC【チロ】の赤ワイン用品種として有名で、カラブリア州最高峰の赤ワインを生みます。
力強いタンニンが特徴的ですがなめらかさもあり、熟成でさらに喜ばしい深い味わいのワインを生みます。
【カリニャン】 力強い酸でブレンド用
《産地》
南フランス スペインなど
《特徴》
色は濃く酸味・渋味共にとても強く長期熟成向きです。
だだしその強すぎる酸味があるため、グルナッシュやテンプラニーリョなどにブレンドされる場合が多いです。
スペインのDOC【プリオラート】で造られるグルナッシュとカリニャン主体のワインは品質が非常に高い事で有名です。
【カルメネール】 柔らかな果実味
《産地》
チリ イタリア北部など
《特徴》
フランス原産なのですが、フランスではほとんど造られずチリで有名です。
凝縮された果実味と丸いタンニンを持ったワインを生みます。
「長い間メルローだと思われてきた品種でもあるんだ。それほどメルローに近い味わいなんだな。俺も前しか行けないと思われてるようだけど。」
【カレジックカラス】 エレガントでバランス良い
《産地》
トルコ
《特徴》
トルコで最も上質と言われるブドウです。
エレガントな芳香性で果実味・酸味・渋味のバランスに優れており、熟成にも向いたワインも生みだしています。
【キャンベルアーリー】 フルーティでチャーミングな甘口
《産地》
日本 北海道など
《特徴》
生食にも向くアメリカ系品種で、ワインにするとイチゴやベリー系の豊かな香りで、非常にフルーティでチャーミングな甘口ワインを生みます。
お酒初心者の方などにいかがでしょうか。
以上です。
いかがでしたか?
王様カベルネソーヴィニョンも登場しましたね。
カベルネソーヴィニヨンが好きな方は、アリアニコやガリオッポを試してみても良さそうですね!!
そしてカベルネフランは親なのに全然違う個性なんですね。どちらかというとピノノワール好きにおすすめです。
チャーミング系でいくとガメイ、キャンベルアーリーですね🎵
他の品種もみんな違ってみんないいですからいろいろ楽しんでみてください!!
「ワインは楽しむためにある・・・そうだろ?」
そうですね。
試験勉強で大変だったり、あまり好みでないワインに出会ったとしても基本はワインはお酒であり私達に楽しさを与えてくれる飲み物ですね。
私達を楽しませてくれるワインに感謝し、そしてそれぞれ違った特徴を持った味わいを楽しもうと思うこの頃です。
先生ありがとうございました。初心は大切ですね!!
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