第65回 ロンバルディア州のワイン特徴と主要DOCG

産地別ワインの特徴


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イタリア担当の先生その2
【好きな言葉】立つ鳥跡を濁さず

「私が手伝いましょう。ちゃんと聞くのですよ。わかってる?」

おっと前回までの先生とは全く逆を行く先生ですね!!

はい!まじめにお話聞かせていただきます。

なんだか叱られてしまいそうですね(笑)

さて、イタリアもピエモンテ州、トスカーナ州のツートップの紹介が終わりました。

今回からはそれの次ぐ有力産地を順に紹介していきます。

マニアックな品種も続々登場します!!

知れば知るほど奥深いワインの世界を楽しみましょう。

1、ロンバルディア州の 基本データ

まずは場所。

【ワイン生産量】
・約140万ヘクトリットル
※トスカーナの半分くらい。

【ブドウ栽培面積】
・約2.3万ヘクタール
※ピエモンテ州の半分くらい。

【主要品種白ブドウ
シャルドネ
ご存知ですね。この州では主にスパークリングワインに使用されます。

ピノビアンコ
華やかな香りを持つワインを生みます。

ピノ・グリージョ
フルーティでボディのしっかりしたワインを生みます。

【主要品種黒ブドウ
キアヴェンナスカ

「前回の先生がネッビオーロの別名として紹介してたわね。覚えてる?スパンナもネッビオーロの事だったでしょ。試験あるのならちゃんと知りなさい!!」

ピノ・ネーロ

ピノノワールの事ね!!」

クロアティーナ
これは珍しい品種ですね。DOCオルトレポ・パヴェ―ゼで使用され、果実味豊かでタンニンもあり比較的早飲みワインを生みます。

モスカート・ディ・スカンツォ
アスティを生むモスカートの一種の黒ブドウです。干して糖度を高めてから甘口ワインが造られます。


「・・・。」


こら!!起きなさい!!ちゃんと聞くのよ!!」

2、ロンバルディア州の ワインとその特徴

・山も丘も平野もあり広いこの州では、様々なタイプのワインが造られます。

・その中でも上質なスパークリングワインであるフランチャコルタは特に有名です。


「・・・。」


ほらそこも寝ない!!何使ってるの!?ダメな子達ねまったく!!

今回の先生は厳しいですね・・。
ロッテンマイヤーさんを思い出しました。

3、ロンバルディア州 DOCG5つとその特徴


「ちゃんと聞くのよ!!」

1、【フランチャコルタ
ロゼ泡白泡
・使用品種 シャルドネ、ピノ・ビアンコ、ピノ・ネーロ
イタリアを代表するスパークリングワインです。

シャンパーニュと同じ《トラディショナル方式》で造られ、熟度の高いブドウから造られるため、豊かでふくらみのある品質になる傾向です。
日本でもよく見られ、シャンパーニュよりも手頃である事から人気も抜群です。

 

2、【オルトレポ・パヴェ―ゼ・メトド・クラシコ
ロゼ泡白泡
・使用品種 ピノ・ネーロ主体
・フランチャコルタに次いで有名なスパークリングワイン
で、強い果実味とコクを持ち複雑さもあります。DOCオルトレポ・パヴェ―ゼでは様々なブドウから様々なタイプのカジュアルワインが造られますが、それの格上のスパークリングワインといったところです。

 

3、【ヴァルテッリーナ・スペリオーレ
赤のみ
・使用品種 キアヴェンナスカ主体
・【DOCヴァルテッリーナ】の格上ワインで、果実味が少なめのフレッシュなヴァルテッリーナに比べて、柔らかな果実味とタンニンを持ったエレガントでバランスの良い味わいです。

 

4、【スフォルザ―ト・ディ・ヴァルテッリーナ
赤のみ
・使用品種 キアヴェンナスカ主体
・収穫したブドウを干して糖度を高めてから醸造するワインで、熟した果実の力強い香り、味わいがあります。

スフォルザ―トは《強化した》の意味を持つのよ、つまりブドウの糖度を高める(強化する)事を表しているのよ」

「・・・。」


「帰ってもらおうかしら。まったく!」

 

5、【モスカート・ディ・スカンツォ
赤甘口
・使用品種 モスカート・ディ・スカンツォ
・ブドウを陰干しして造られる甘い赤ワインで生産は少量です。イチゴなどの凝縮された果実味にスパイスのニュアンスも加わり長い余韻のある味わいです。
イタリアで最も栽培面積の小さいDOCGで31ヘクタールです。

 

■まとめ■

・ロンバルディア州では様々な品種から様々なタイプのワインが造られる。

・ロンバルディア州には【5つのDOCG】がありフランチャコルタは特に有名で人気の高いスパークリングワイン。

 

以上です。

いかがでしたか?

フランチャコルタは本当によく見かけますし人気も高いですね。

確かに品質が高い割にはお手頃価格なので人気が出るのも納得です。

そしてヴァルテッリーナと付く2つのDOCGも興味深いですね!!

バローロやバルバレスコとの違いを楽しんでみるのもいいですね。


「今日はここまでよ。イタリアはまだまだ続くから・・」


「・・・。」


こら!!まったくダメな・・
ちょっと待ちなぁ・・。

「あんたぁさっきから寝てしまっている子たちの事で怒ってるなぁ。」
あ!ロワールの先生だ。


「そうよ、真面目に授業聞かない子はいらないわ!それより私の授業に勝手に入って来ないでもらえますか?」


「あぁ、勝手に入ってしまった事は謝るよ。悪かったなぁ。」
「ただなぁ、あんたぁ生徒さん達への愛情ってもんがあるのかい?」


「何よそれ、私はワインを教えるのが仕事よ。」


「そうかぁ、それは寂しいなぁ。俺はワインの事を伝える教師の前に一人の人間(キツネ?)だぁ。確かにあんたの教えてる内容は的確で正しいなぁ。すごいと思ってる。だけどなぁそこに愛情がなきゃよぉ、人ってもんはその人から学びたいって思わないんじゃないのかぁ。」


「・・・。」


「あんたは知らないだろうがなぁ。☚この子はなぁ母子家庭でなぁ、母さんに苦労かけたくなくて毎日新聞配達の仕事をしてるんだぁ。授業中に眠くなっちまう事もあるわなぁ。」
「そんな子にダメな子なんて言えるかい?そっと毛布でもかけてやりたくなるぜ俺ならな。そんな愛情が伝わればなぁ起きなさいなんて言わなくても自らあんたから学ぼうって、生徒さん自身が思うだろう?つまりは正しい事を言うよりもまずはお互いを知り信頼関係を築く事が大事なんだぁ。


「・・・。そうね・・。」
「私が間違っていたわ。母子家庭で朝方働いてた・・・。知らなかった・・。私は正しい知識を伝えようとしていただけで、この子たちの事をちゃんと見ていなかったわ。ロワールの先生と言ったわね。感謝しますよ。」


「感謝?いやぁ・・俺に感謝してくれるのかい?俺はここに呼んでもらえてワインの話聞いてもらえるだけでうれしいんだぁ。むしろ俺の方が感謝したいくらいだぜぇ。人の悪いとこ見つけて生きるより、感謝して生きた方が幸せだしなぁ。」
「今日は急に入って悪かったな。また呼んでくれよな。」

 

以上です。

今回は道徳の時間でもありましたね!!

ロワールの先生は人間力高い!!

ちなみに
☚この子の母さんは最近お金持ちと再婚して新聞配達は辞めていました!!
ロワールの先生来た辺りから起きていたのですが、気まずくて起きれなくなりました(笑)

 


☝こちらの子は最近新聞配達を始めました。
疲れた体をほぐしているのですが、全く触れてもらえませんでした・・。

 

 

 

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