ドメーヌ・ジャック・フレデリック・ミュニエ シャンボール・ミュジニー

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シャンボール・ミュジニーの有名生産者といえば、ヴォギュエジョルジュ・ルーミエを挙げる方が多いでしょう。

しかし、近年その品質の高さから評価も価格も急上昇した生産者がいます。

フランスで最も権威あるワインガイド誌、「ル・ギィド・デ・メイユール・ヴァン・ド・フランス」2014年版では、最高評価の3ツ星を獲得するなど年々入手困難になってきている生産者。

歴史は古く、1863年創業のドメーヌは様々な苦難もありましたが、1985年、現当主であるフレデリック・ミュニエ氏がドメーヌを引き継いだことで、一躍シャンボール・ミュジニーのトップに比肩する生産者に成長しました。

実はこのフレデリック・ミュニエ氏、初めからワイン造りを志していたのではなかったのです。
パリで生まれ育ち、石油関連の建築を手掛けるエンジニアとして活躍し、定期路線のパイロットも務めていました。
それまでワイン造りに直接関わったこともなかった彼が「人生の中でまったく違う仕事を」という事でドメーヌを引き継いだという事です。

プロボクサーからソムリエになりワインブログをやっている私のようであります。(笑)

結果が違い過ぎますね。私もミュニエのように頑張らなくては。。。(苦笑)

さておき、今回紹介するシャンボール・ミュジニーは非常に評判が良く、実際飲まれた方の口コミを見ても満足度の高さが強く感じられました。

上質でバランスの良いシャンボール・ミュジニーを選ぶのであれば、このワインを選択肢に入れるべきだろうと感じたわけです。

あなたのワイン選びの一助になれば嬉しく思います。

《ワイン名》 ジャック・フレデリック・ミュニエ シャンボール・ミュジニー

《価格》

2万70004万円
※ヴィンテージによって価格は変動します。

《ブドウ品種》ピノノワール
《ボディ》  ミディアムボディ
《甘辛》   辛口
《産地》   フランス>ブルゴーニュ>シャンボール・ミュジニー
《生産者》  ジャック・フレデリック・ミュニエ

《特徴》

ピュアなブドウ本来の味わいを
高次元のエレガンスで表現

フレデリック・ミュニエ氏のワインの特徴はしなやかでエレガントである事

シャンボール・ミュジニーらしい洗練された果実のピュアな味わいは、主張しすぎることがなく上品な旨味や複雑性のあるもので、あくまでエレガント。

タンニンは存在感はあるものの非常にシルキーで、エレガントさを後押しするようなしなやかさがあります。

そして上質な酸味は味わいを綺麗にまとめ、上品な余韻が長く続きます。

そのような品質が生まれる理由をいくつか挙げます。

自然派農法
「ワインは自然のものであり、造りあげるものではない」
こう語るフレデリック・ミュニエ氏。
デリケートなシャンボール・ミュジニーの土壌特性をワインに反映させるために、化学肥料や農薬を使用せず、代わりに食中グモを放ち害虫対策を取ったりしています。
そうすることで健全で成分豊かな土壌が育ち、その豊かな成分を吸い上げた上質なブドウが得られます。

収量制限
剪定を計画的に行うなどブドウの収穫量を低くすることで、残されたブドウに成分が集中し、上質で複雑な風味を持ったワインが生まれます。

完全除梗
果実の透明感溢れる品質を目指すため、ブドウの梗(果実の付いた枝のような部分)は一切使用しません。
ただしDRCなどの極一部のトップ生産者は、ワインの複雑性や熟成能力を高めるために、梗の部分を全て使用する全房発酵を行っています

樽はほどよく
樽の樽の風味が反映しやすい新樽の使用比率をあえて低くすることで、ブドウの持つピュアで繊細な風味を感じやすくしています。
この新樽比率を低くする手法は他の生産者も行う場合も多いのですが、ミュニエの使用比率は最も低い水準です。

主には以上のような事ですが、その他にも畑での作業は非常に緻密に行われている事が特徴的で、自らをヴィニュロン=(何よりも畑仕事を大切にする人)である事を強く意識し、日当たりやブドウの実と皮の間の味で収穫時期を決めるなど、フレデリック氏はヴィニュロンとしてまさに『匠』の域に達していると言われています。

これらのような理由から、シャンボール・ミュジニーらしいエレガントでバランスの良い味わいを持ったワインが生まれるわけです。

【外観】
美しいルビーレッド

熟成が進むほどレンガ色に近づいていきます。

【香り】
イチゴやラズベリーのような赤系果実の香りに、バラの華やかさにほんのり樽のニュアンスも感じます。

熟成するほど果実香は落ち着きある円熟味が現れ、土や革製品といった熟成香も加わり妖艶さが感じられます。

【味わい】
若いうちはイチゴやラズベリーといった赤果実の生き生きとした果実味で、心地よい旨味もあります。

ほどよいタンニンは非常にしなやかで、美しい酸味と共にエレガントさを表現し、バランスの良さが際立ちます。
熟成するほど果実味は円熟味を増し、心地よい甘味にコクも豊かに感じられ、土や革製品などの複雑な風味も広がります。
酸やタンニンなどの成分は綺麗に溶け合うことで、さらにしなやかさは増し、魅惑的な長い余韻へと導いてくれます。

《飲む時の適正温度》

16℃18℃
その豊かで洗練された香りと味わいを感じるには、このくらいの温度帯が最も広がりある風味を楽しめるでしょう。

※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。

《飲み頃と当たり年》

【飲み頃】
ブドウ収穫年から5~30年
※一般的傾向や口コミから推測

【当たり年】
良いヴィンテージのワインほど飲み頃になるのが遅く、長期熟成にも向きます。
難しいヴィンテージほど比較的早くから楽しめ、飲み頃の期間は短くなる傾向です。

一般的にブルゴーニュ赤のヴィンテージチャートは以下の通り。

5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年

1990年 5
1991年 3
1992年 2
1993年 4
1994年 2
1995年 4
1996年 5
1997年 3
1998年 3
1999年 4
2000年 3
2001年 3
2002年 4
2003年 3
2004年 2
2005年 5
2006年 3
2007年 2
2008年 3
2009年 5
2010年 5
2011年 3
2012年 4
2013年 3
2014年 4
2015年 5
2016年 4
2017年 4

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《適正グラス》

【バルーン型ブルゴーニュグラス】
豊かな香りと、エレガントで複雑な味わいを持った秀逸なワインです。
香りが取りやすく、温度が少しずつ上がる事で甘味を感じやすいように設計された、ふくらみのあるバルーン型ブルゴーニュグラスを選ぶと良いでしょう。

※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。

《相性のいい料理》


和牛タタキ


鴨鍋

など、ほどよくコクのある味わいの料理に合わせる事で、エレガントで深いワインの味わいが料理を引き立て、また、料理がワインを引き立て、複雑で優雅な風味の広がる極上のマリアージュを楽しめるでしょう。

※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。

 

《飲んだ人の口コミ》

悪い口コミ

「マイナスイメージを感じさせる口コミは見当たりませんでした。裸ですみません。」

良い口コミ

「5年熟成の2010はグラスに注いでしばらくすると一気に開きました。とっても繊細で心地よい飲み口は、まさにシャンボール・ミュジニーらしさ満載で、薄めの色調に主張しすぎない酸とタンニンは非常に上品で、スルスル飲めてしまうような素敵なワイン💛」


「さすがミュニエだね。エレガントな果実味になめし革のニュアンス。13年熟成の2001の美しい酸味は、まだ熟成に耐えうるポテンシャルも感じるが、今飲んでも秀逸と言えるだろう。」


「6年目の2011。ミュニエはルーミエやラファルジュとの親交が深く、ワイン造りにも影響があるのだとか。美しく透明感あるルビーで甘やかなチェリーのアロマに、森林を感じさせる土や植物の落ち着いたニュアンスに、獣のワイルドさも僅かに感じる。時間経過で赤ベリー系果実香の広がりが現れ、凝縮感はあるもののあくまで上品。タンニンはやさしくなめらかで酸も主張しすぎずエレガント。様々な要素は確かな存在感を感じさせるものの儚く消えてゆくようで、まさにエレガントなシャンボール・ミュジニーなのでした。」


「ミュニエのワインはやはりバランスが絶妙。村名でも素晴らしいね。」

 

という皆様の声でした。

最初は現役時代の私のようですが。(笑)

その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると

感動的!!    20%
美味しい     66%
普通       14%

良くない      0%

というニュアンスが伝わってくる結果でした。

非常にバランスの良いワインを造っている印象で、このワインを悪く評価するコメントは一つも見当たりませんでした。

たまたまかもしれませんが、若すぎて硬かったというコメントすら見当たらず、若くしても既に均衡の取れた味わいが楽しめ、熟成によってさらに複雑味の増した味わいは、さらに満足度の高い秀逸な味わいになってゆく傾向が読み取れました。

 

以上です。

ジャック・フレデリック・ミュニエは7年前に購入したことがありますが、価格は現在の半額程度で、非常に優れた品質だったので、その2年後にまた「ジャック・フレデリック・ミュニエが欲しいのですが。」と、同じ酒屋さんで尋ねたら、「今わもう高騰しちゃったね~ミュニエは。」と言われ、断念したことをよく覚えています。

それほど、記憶に刻まれるような素晴らしいバランス感覚と旨さを持ったワインでした。

ですから価格が上がるのも仕方ないのでしょう。

安くて旨いもいいですが、高くて深くうなずいてしまうほど旨いもいいものです。

因みに、ミュニエはニュイ・サン・ジョルジュも生産しており、こちらも非常に素晴らしい口コミ評価を得ており、しかも価格は半額程度ですから、興味のある方はそちらの記事も参考にしていただけると幸いです。
ジャック・フレデリック・ミュニエ クロ・ド・ラ・マレシャル

 

あなたのワインのある生活が豊かになる事を願っております。

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