ジャン・ピエール・ベルトネ モンタニィ プルミエ・クリュ ヴィエイユ・ヴィーニュ

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ワイン造りで大切にしている事は?

この質問には多くの生産者が「テロワール(自然環境)をありのままを表現する事」「ブドウの出来栄えが重要」「自然の恵みをブドウに伝える手助けをする事」など、全うであり正しい答えを導き出します。

しかし、当主であるジャン・ピエール氏は答えます。

ブドウと資金繰り

この一言には、これまでの運営の苦労がにじみ出ており、ありのままを表現する人だと感じました。

そして、独学でソムリエ資格を取得し、何かできる事はないかと手探りでブログを書きまくる一種の「野良ソムリエ」的ニュアンス満載の私としては、なんだか親近感の湧く一言でもありました。。。

とは言え、やはり親近感だけでは紹介することはできません。

今回紹介するモンタニー・プルミエ・クリュは、ワイン誌やフランスのレストランでも好評という事ですが、日本の一般消費者の方々にも多く飲まれ、そして高い満足感を与えている事がたくさんの口コミから伝わってきました。

 

ジャン・ピエール・ベルトネは、モンタニーにある小さなドメーヌ。

現当主であるジャン・ピエール・ベルトネ 氏は3代目ですが、栽培から醸造までを行うドメーヌを開始したのは2002年。

それまではブドウを協同組合に売っていたそうですが、ドメーヌを始めるキッカケとなったのは息子の一言。

息子が『ドメーヌを継ぎたい。』と言ってくれたんだ。

そう嬉しそうに語り、それが理由です。

なんとも人間味溢れるセリフで、ファンになりそうです。

そんな親子が造るワインは、品質の高さに加え価格が良心的という事で口コミが広がり、パリのソムリエ達にも人気で、今やイギリスでも大人気、そして世界各地に輸出されるようになり、日本にも少量輸入されるようになったというわけです。

お分かりのとおり、希少性高いワインでありリンク先の在庫も無い場合もありますが、知っておけばきっと役に立つであろう素敵なワインだと感じています。

《ワイン名》 ジャン・ピエール・ベルトネ モンタニィ 1er ヴィエイユ・ヴィーニュ

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《価格》

4000円前後

《ブドウ品種》シャルドネ
《ボディ》  ミディアムボディ
《甘辛》   辛口
《産地》   フランス>ブルゴーニュ>コート・シャロネーズ>モンタニー 1er
《生産者》  ジャン・ピエール・ベルトネ 

《特徴》

程良い凝縮感に樽
バランス感覚に優れた
コスパブルゴーニュ

このワインの特徴は、スケールを感じるほどではないにせよ、カジュアルすぎることもない品質にあり、ほどよく凝縮された厚みのある果実味に美しい酸、凛としたミネラルに樽のニュアンスが感じられる質感は、シャープなシャブリと穏やかなマコンの丁度中間程度のバランスの良さがあります。

また、価格以上の味わいがある事で評判な点も特徴の一つと言えるでしょう。

そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。

リュット・レゾネ
化学肥料や農薬を極力使用しない減農薬農法(リュット・レゾネ)を実践することで、微生物の働きなどにより健全で成分豊かな土壌が育ち、その土地の成分を吸い上げた上質なブドウが実ります
モンタニーにおいては豊かな果実味と、石灰質土壌に由来する豊富なミネラルなどを持ったワインを生むブドウが育ちます。

ヴィエイユ・ヴィーニュ
土地の成分を吸い上げる能力が高いなど、上質な果実を実らせる樹齢の高い古木(ヴィエイユ・ヴィーニュ)のブドウを使用しています。

優しい樽
樽のニュアンスが反映されやすい新樽の使用比率は約30%
優しく芳しいニュアンスを程良く感じられる品質になります。

 

【外観】
輝くイエローゴールド
熟成が進むほど濃いゴールドに変化していきます。

【香り】
グレープフルーツなどの柑橘類にラフランスや白い花などの、爽やかかつ豊潤な香りに、上品な蜂蜜の甘さや、樽に由来するバニラやトーストのニュアンスも心地よく広がります。

熟成するほど円熟を思わせる果実や蜂蜜の香りや、バターなどの落ち着きのある香りが広がります。

【味わい】
グレープフルーツなどの柑橘類を思わせる厚みのある果実味に、気品を感じさせる鉱物的な凛としたミネラルと美しい酸味、樽のやわらかな風味も加わった味わいは品が感じられ、美しい余韻へと導いてくれます。

熟成するほど果実感は熟した果実や蜜のニュアンスが現れ、ミネラルや酸もワインに溶け込む事でコクのある味わいを表現し、長い余韻へと導いてくれます。

《飲む時の適正温度》

8℃14℃
冷やし気味にすればミネラルや酸味が際立ちエレガントさのある飲み口になります。

温度を上げるほどボリューム感ある優雅な風味の広がりを楽しめるでしょう。

※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。

《飲み頃と当たり年》

【飲み頃】
ブドウ収穫年から3~10年
※一般的傾向や口コミから推測

【当たり年】
良いヴィンテージのワインほど飲み頃になるのが遅く、長期熟成にも向きます。
難しいヴィンテージほど比較的早くから楽しめ、飲み頃の期間は短くなる傾向です。

一般的にブルゴーニュ白のヴィンテージチャートは以下の通り。

5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年

2009年 3
2010年 5
2011年 4
2012年 3
2013年 4
2014年 
2015年 3
2016年 4
2017年 5

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《適正グラス》

【ふくらみのあるシャルドネグラス】
少し温度を上げることで広がる風味を楽しめますから、香りが取りやすく温度も少しずつ上がるように設計された、ふくらみのあるグラスを選ぶことをおすすめします。

※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。

《相性のいい料理》


天然真鯛のカルパッチョ


白身魚のグリルをバタークリームソースで

など、上質でコクのある味付けをした料理などと合わせることで、優雅な風味とコクの広がりあるマリアージュを楽しめるでしょう。

※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。

 


《こんな場合におすすめ》

コート・シャロネーズ全体に言えることですが、厚みのある上質ブルゴーニュを手頃な価格帯から選ぶのであれば、コスパに優れるシャロネーズの中でも、特に評判の良いこのワインを選択肢に入れても良いと思います。

リッチであり切れ味も良い味わいは料理との相性も良く、ワンランク上の飲食体験を演出してくれる事でしょう。

ちょっとしたプレゼントなどに、こちらから探さなければ出会わないであろう、このようなワインが選択できるのも素敵だと思います。


《こんな場合には不適切!?》

熟成させることでも円熟したリッチな味わいを楽しめますが、手頃なワインという事で、保存を適切に行わないと残念な結果を招くかもしれません。

ワインはデリケートであり、適切な保存は必須の飲み物と言えるでしょう。

 

《飲んだ人の口コミ》

悪い口コミ

「2年熟成の2016は最初酸っぱい!!時間経過でまろやかさが出て良くなりましたけどね。」

良い口コミ

「4年熟成の2013は、落ち着きのあるニュアンスで酸も穏やか、リッチな果実味にバターの風味がありコクが深い。この価格帯でこの味わいは中々無いからリピろうと思う。」


「湧き上がるような上品な芳香性は、熟した果実に樽やミネラルを感じます。2年熟成の2016の樽や果実感はニューワールド寄りの雰囲気を持ちつつ、上品な甘味と大地のミネラル感は、やはりブルゴーニュだと思わせてくれる。風格を感じせせる品質でなく親しみやすさの方が先行しますが、価格も考慮すれば非常に優秀なワインと言えるでしょう。」


「2年熟成の2015。モンタニーは初めて飲んだけど、これはいいね!!ムルソーやモンラッシェ系よりかなり値打ちなところが魅力的。」


「2年熟成の2014はシャブリ・グランクリュかと思いました。なかなかに贅沢な味わいで、コクの豊かな料理に抜群の相性を発揮します。高級レストランにオンリストされるのも納得できる味わい。」

 

という皆様の声でした。

その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると

感動的!!     7%
美味しい     66%
普通       27%

良くない      0%

というニュアンスが伝わってくる結果でした。

豊かな果実感や樽の優しい風味があるリッチさと、美しい酸やミネラルに少しの苦味があるブルゴーニュらしい複雑味に、多くの方々が好感を持った印象で、ピュリニーやムルソーほどのスケールは無いようですが、価格も考慮すれば十分満足できる品質である事が皆様のコメントから伝わってきました。

そして、このワインを悪い点を表現する口コミはありませんでしたが、どちらかと言えば樽が効いてリッチな味わいの傾向がありますから、引き締める美しい酸や、凛と背筋の通ったようなミネラルを持った、コルトン・シャルルマーニュやピュリニー・モンラッシェなどが好みの方には、そこまでマッチしない可能性もあるとも思いました。

 

以上です。

今回もなかなか魅力的なワインを紹介できました。

品質もさることながら、当主の人間味溢れる言葉にも勝手ながらに親近感を感じました。

そして、勝手にワインの勉強を一人で始め資格を取り、勝手にブログを更新しまくる「野良ソムリエ」である私の記事を、こんなにも読み進めてくれるあなたに感謝申し上げます。

お気付きかもしれませんが、「野良ソムリエ」のフレーズは、ちょっと気に入ったのでこれからたまに使わせていただきます。(笑)

さておき、

ジャン・ピエール・ベルトネのワインは試すだけの価値を十分に持っている事がわかりました。

ただし・・

売っていればの話ですが。。。

あなたにとって善きワインとの出会いが多くなる事をお祈りしております。

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