ドメーヌ・フェヴレ メルキュレ プルミエ・クリュ クロ・デ・ミグラン モノポール

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このボトルデザイン、ブルゴーニュラバーであれば当然知っているよ、という方もおられれば、知らないけど見覚えがあるという方も多いのではないでしょうか。

フェヴレは1825年に創立し、7代続くドメーヌ(栽培から醸造まで)兼ネゴシアン(ブドウやワインなどを仕入れて製造)のニュイ・サン・ジョルジュに本拠地を置く生産者です。

120haという広大な自社畑をブルゴーニュに所有する巨大生産者で、非常に多くのラインナップがあるため、日本で見かけることも多いというわけです。

今回は、そんなフェヴレの約半分の生産量に相当し、原点とも言えるコート・シャロネーズのワインの紹介です。

1963年に5代目のギィ・フェヴレ氏は、コート・シャロネーズの可能性を見出した先代の意志を継ぎ、メルキュレに最初の畑を購入し、後にこの地区の畑を次々と購入していった経緯があります。
※つまりドメーヌ物の始まりは1963という事。

現在は2005年に若干25歳で当主となったエルワン・フェヴレ氏が、比較的若くしても楽しめ、熟成のも耐えるスタイルに変更し進化を続づけています。

そんな経緯を持つフェヴレですが、メルキュレのワインで日本の一般消費者の方々に多く飲まれ、そして口コミ評価の高いワインはどれだろうと客観的視点から調べてみた結果、メルキュレにおいて圧倒的存在感を放っていたのが、やはりフェヴレであり、シャトー・ド・シャミレーも良かったのですが、フェヴレと比較してしまうと若干影は薄い印象で、ほぼほぼフェヴレの一人勝ちという印象を受けました。

そんなフェヴレのいくつかのラインナップの中でも、プルミエ・クリュでモノポール(単独所有畑)であるクロ・デ・ミグランは、特に際立っていたというわけです。

コスパに優れるコート・シャロネーズの、1流生産者(パーカー5つ星生産者)が手掛けるコスパワインは選択肢の幅を心地よく広げてくれる事でしょう。

《ワイン名》 フェヴレ メルキュレ プルミエ・クリュ クロ・デ・ミグラン

《価格》

3700~5000円

《ブドウ品種》ピノノワール
《ボディ》  ミディアムボディ
《甘辛》   辛口
《産地》   フランス>ブルゴーニュ>コート・シャロネーズ>メルキュレ>1er クロ・デ・ミグラン
《生産者》  ドメーヌ・フェヴレ

《特徴》

芳醇で複雑
ワンランク上の
コスパブルゴーニュピノ

このワインの特徴は、軽めで繊細なカジュアルブルゴーニュピノとは一線を画す、芳醇さや複雑性が感じられる品質にあり、コート・ドールの上級ワインに引けを取らない味わいにも関わらず、価格が抑えられているところも大きな特徴と言えます。

そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。

コスパワインを生む産地
メルキュレがあるコート・シャロネーズ地区は、品質が高いにも関わらず価格が抑えられており、コスパワインを生む産地として知られています。
パーカー5つ星生産者の評価を受けるフェヴレのワインは、特に品質が高い事は多くの評論家はもちろん、一般消費者にも認められています。

収量制限
収穫量をあえて制限する事で残された果実に成分が集まり、果実の凝縮感や複雑な風味を持った果実が実ります。

ヴィエイユ・ヴィーニュ
歴史あるフェヴレの畑はの樹は、最も古いもので1961年に植えられています。
樹齢の高い古木(ヴィエイユ・ヴィーニュ)は土地の成分を吸い上げるの力が高く、成分の充実した果実を実らせます。

有名生産者ではありますが、意外と情報の少ない生産者で、その他にも様々な取り組み(ビオロジックや厳しい選別など)があるのではないかと推測されます。

 

【外観】
深みのあるルビーレッド
熟成が進むほどレンガ色に近づいています。

【香り】
ブラックベリーやラズベリーなどの果実香に、スミレの華やかさや樽の風味も複雑性を高めます。

熟成が進むほど果実香は円熟を感じさせる果実の落ち着きある甘やかさが現れ、革製品にキノコといった熟成香も広がりを見せます。

【味わい】
厚みのある果実味は心地よい旨味を伴い、ほどよい酸とタンニンは構造を形成しつつ味わいのバランスを整え、心地よい果実や樽の風味を伴った余韻があります。

熟成が進むほどタンニンや酸はワインに溶け込むことでしなやかな印象になり、円熟を感じさせる上品な甘味のある果実味と出汁の効いたような旨味が広がり、革製品やキノコなどの複雑な熟成香も加わった、心地よく長い余韻へと導いてくれます。

《飲む時の適正温度》

14℃18℃
少し低めの温度すれば酸味が際立ちエレガントな飲み口になりますし、温度を上げるほど酸は穏やかに感じられ、甘味や複雑な風味の広がりある味わいを楽しめるでしょう。

※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。

《飲み頃と当たり年》

【飲み頃】
ブドウ収穫年から3~20年
※一般的傾向や口コミから推測

【当たり年】
良いヴィンテージのワインほど飲み頃になるのが遅く、長期熟成にも向きます。
難しいヴィンテージほど比較的早くから楽しめ、飲み頃の期間は短くなる傾向です。

一般的にブルゴーニュ赤のヴィンテージチャートは以下の通り。

5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年

2000年 3
2001年 3
2002年 4
2003年 3
2004年 2
2005年 5
2006年 3
2007年 2
2008年 3
2009年 5
2010年 5
2011年 3
2012年 4
2013年 3
2014年 4
2015年 5
2016年 4
2017年 4

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《適正グラス》

【バルーン型ブルゴーニュグラス】
芳醇な香りと、複雑な味わいを持った上質ワインです。
香りが取りやすく、温度が少しずつ上がる事で甘味を感じやすいように設計された、ふくらみのあるバルーン型ブルゴーニュグラスを選ぶと良いでしょう。

※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。

《相性のいい料理》


チキンのグリルをベリーソースで


キノコのリゾット

など、上質でコクのある味わいの料理に合わせる事で、風味豊かなワインの味わいが料理を引き立て、また、料理がワインを引き立てる美しいマリアージュが楽しめるでしょう。

※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。

 


《こんな場合におすすめ》

厚みがあり複雑さもある上質ブルゴーニュピノをお探しの方、しかも手頃な価格でと思うのであれば、このワインを候補に入れるべきでしょう。

ボトルデザインも高級感がありますし、ちょっとしたプレゼントや手土産としての活躍も期待できる、ワンランク上のコスパピノと呼べるでしょう。


《こんな場合には不適切!?》

とても濃いワインの後にこのワインを飲むのはやめましょう。

順番が逆で、薄く感じてしまうでしょう。

いくつかワインを楽しむ場合は飲み順を意識する事で、よりすべてのワインの味わいを楽しめるのではないでしょうか。

《飲んだ人の口コミ》

悪い口コミ

「3年熟成の2015は、果実感が乏しくなんだか浅い感じ?状態?思ったより普通。」

良い口コミ

「冷え気味からスタートしたら『ふ~ん』って感じだったけど、温度上昇でどんどん華やかになり良くなった。広域ブルゴーニュルージュとは格の違いを感じ、日ごろ飲むには最高クラスのワインと言えるのではないでしょうか。」


「近年のブルゴーニュワインの高騰ぶりには困ったもんですが、このワインの価格上昇率は穏やかで助かっています。味わいも大変満足いく品質ですから、なんとか5000円は超えないでほしい。」


「2年熟成の2017は熟したベリー系果実に、革製品などの動物的ニュアンスやブラックペッパーのようなスパイシーな香りで、味わいも香りから想像されるような厚みのある味わい。若いながらなかなか落ち着いたニュアンスがあり、雑な感じもなく、時間を置けば旨味も増してくるね。良いと思う。」


「3500円でブルゴーニュピノ?ちょっと疑心を持ってしまいましたが、裏切られました。いい意味で(笑)。とても優雅で美しく、3年熟成の2016は開けたてからすぐに美味しい。かなりいいの見つけたかも。」

 

という皆様の声でした。

その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると

感動的!!     0%
美味しい     60%
普通       40%

良くない      0%

というニュアンスが伝わってくる結果でした。

感動を覚えるほどの品質と感じた方はいませんでしたが、厚みのある果実感や複雑性もある味わいを中々良いと感じた方が多い傾向で、価格も考慮すれば十分に満足できる品質と感じた方も多数見受けられました。

一言で言うと、「ワンランク上のコスパピノ」といった印象で、日常消費のワインとしては最高ランクと感じた方もおられ、ネット販売店の「リーマンのロマネコンティ」という表現は、上品さと品の無さが溶け合った絶妙なコメントだと感じました。(笑)

 

以上です。

フェヴレはコート・ドールでは一定の高評価は獲得しているものの、各産地のスペシャリスト達の評価に比べるとあと一歩であり、なかなか紹介できないな~と感じていましたが、ここに来てやっと紹介できた感があります。

生まれて初めて使用した言葉、やっと紹介できた感です。。。(笑)

ワインは生産者の違いはもちろん、ヴィンテージや熟成度合いによっても味わいは異なり、無数に近い(400万種とも聞きました)種類のワインが存在します。

全てのワインを飲み切る事はほぼ不可能とも言えますが、そんな中で出会い実際口にするワインというのは、もはや確率で言えば奇跡の出会いなのでしょう。

そんな奇跡のワインを飲める幸福感を持ち、ワインに接するのも良いのかもしれません。

今日はちょっとロマンチックな事を言ってしまいました。

20代では殴り合いばかりだったのに。。。
※ボクシング

あなたにとって善きワインとの出会いが多くなる事をお祈りしております。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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