リオハの赤で最も飲まれ、口コミ満足度も高いと感じた銘柄。
調べる限り口コミ量はリオハにおいては圧倒的にNO1で、最も日本で売れているリオハなのだろうと推測できました。
また、適度な深みとバランス良い味わいへの満足度も高く、コスパを褒める意見もチラホラ。
「リオハの赤ワインをとりあえず飲んでみたい。」
「手頃で上質な赤ワインを選びたい。」
そんな方に提案したい赤ワインだと感じました。
この記事を最後まで読み進めていただき、知識と共に深まるワインの味わいを楽しんでいただければ幸いです。
《ワイン名》マルケス デ リスカル ティント レゼルヴァ
《価格》
【2300前後】
《ブドウ品種》
・テンプラニーリョ主体
・グラシアーノ
・マスエロ
《ボディ》 ミディアム~フルボディ
《甘辛》 辛口
《産地》 スペイン>リオハ
《生産者》 マルケス デ リスカル
マルケス デ リスカルはリオハを代表する生産者のひとつ。1858年にリスカル侯爵によって設立され、1868年にフランス人技術者ジャン ピノー氏の参画でボルドーワインの製法を導入してから品質は向上。
スペイン王室御用達ワイナリーとしても知られており、長年トップ生産者の地位を維持しています。
2013年にはアメリカのワイン専門誌ワインエンスージアストで、その年に最も優れた成果をあげ、ワイン業界へ貢献したワイナリーとして“ヨーロピアン ワイナリーオブ ザ イヤー”を受賞しています。
ちなみに、ボトルに掛けられたネットは「未開封の証」を意味しており、20世紀初頭にリスカル社のから瓶に別のワインが詰められ販売された事件が起きたことに由来しています。
《味わいの特徴》
適度な厚みと樽感
バランス感覚に優れた
手頃なコスパリオハ
【外観】
落ち着きある濃いめのルビーレッド
【香り】
カシスやプルーンなど熟した果実に、樽に由来するバニラやスパイスの風味も適度に加わった芳香。
ほんのりドライフルーツや腐葉土のニュアンスも加わり複雑さがあります。
【味わい】
厚みのある果実味とシルキーなタンニンで飲み心地なめらか。キレイな酸がバランス良く味わいをまとめる上品さもあり、果実や樽の風味を残した余韻があります。
それでは、そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。
■品種の個性■
このワインに主体的に使用されるテンプラニーリョはスペインを代表する品種。
深い赤色の色調でカシスなどの黒い果実の豊かな風味を持ち酸も豊富。
タンニンは適度でアルコール度数が高めのしっかりとしたワインを生む傾向です。
熟成にも向いており、葉巻や革製品などのニュアンスが加わり深い味わいになります。
■ヴィエイユ ヴィーニュ■
樹齢40年以上の古木(ヴィエイユ ヴィーニュ)のブドウを使用しています。
若い樹に比べ土地の成分を吸い上げる能力が高いなど、上質なブドウを実らせるのが古木の特徴です。
■樽熟成■
発酵を終えたワインは、アメリカンオークで約2年熟成された後、最低1年の瓶熟成を経て出荷されます。
樽に由来するバニラ、コーヒー、スパイスなどのニュアンスや、ドライフルーツや土といった熟成によって現れる風味も加わり複雑さがあります。
《飲む時の適正温度》
【14℃~20℃】
少し低めの温度にすれば酸が際立ち引き締まったキレのある飲み口。
温度を上げるほど穏やかな印象になり、果実感や複雑な風味が広がりある味わいが楽しめます。
※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。
《飲み頃と当たり年》
【飲み頃】
ブドウ収穫年から5~15年
※一般的傾向や口コミから推測
【当たり年】
参考までに、リオハのヴィンテージチャートも載せておきます。
良い年ほど成分が充実し、飲み頃になるのは遅いが長期熟成に向く。
難しい年ほど成分はやや希薄になり、早く飲み頃に達するが長期熟成には向かない傾向があります。
5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年
2005年 4
2006年 3
2007年 3
2008年 3
2009年 4
2010年 5
2011年 3
2012年 4
2013年 4
2014年 4
2015年 4
2016年 4
2017年 4
2018年 4
《適正グラス》
【大ぶりのボルドーグラス】
香りが取りやすく温度が少しずつ上がるように設計されたボルドーグラスを選ぶことで、バランス良く香りと味わいを感じ取れます。
※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。
《相性のいい料理》
ポークグリル
ホタテバター醤油焼
など、やや強めの味わいの料理に合わせると良いでしょう。
バランス良く深みのあるワインの味わいが料理を引き立て、また、料理がワインを引き立てるマリアージュが楽しめます。
※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。
《飲んだ人の口コミ》
【ネガティブな口コミ】
2010ヴィンテージは11年の熟成で酸はマイルドになったけど、若い時の方が美味しいと感じた。。。
【良い口コミ】
どのヴィンテージも安定して美味いね。滑らかなタンニンのバランスがちょうど良く、コスパ面でも非常に優れる銘柄。
とても気に入りました。6年熟成の2015は飲み応えはあるけど粗さや角が無く、スルスル飲めてしまうような心地よい味わいでした。
リオハワインも中々素晴らしいですね♪6年熟成の2015は甘味のある果実感とマイルドなタンニンがある優しい飲み口で、スパイスや少しの土のニュアンスが複雑性を高めています!
かなりコスパ良い。コクのある味わいを想像させる香りから、甘味と酸味の絶妙なバランスの味わい。軽快でありつつ芯のある味わいって感じで、ずっと飲んでいられるような美味しさがあります♪
という皆様の声でした。
その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、
感動的!! 0%
美味しい 40%
普通 60%
良くない 0%
というニュアンスが伝わってくる結果でした。
手頃な価格にしては適度に深く、バランス良い味わいへの満足度が高い傾向でした。
10年程度の熟成物でややネガティブコメントもありましたが、海外の口コミサイト(vivino)では15年程度の熟成物でも高く評価する意見の方が多く見られました。
感動的評価こそありませんが日常的に楽しむワインとしてはレベルが高く、コスパも良いので多くの方に選ばれているといった印象です。
まとめ
それでは最後に情報整理です。
マルケス デ リスカル ティント レゼルヴァは
【価格】
2300前後
【味】
厚みのある果実味とシルキーなタンニンで飲み心地なめらか。キレイな酸がバランス良く味わいをまとめる上品さもあり、果実や樽の風味を残した余韻がある。
【飲み頃】
ブドウ収穫年から5~15年
※一般的傾向や口コミから推測
【当たり年】
リオハのヴィンテージチャートは以下の通り。
良い年ほど成分が充実し、飲み頃になるのは遅いが長期熟成に向く。
難しい年ほど成分はやや希薄になり、早く飲み頃に達するが長期熟成には向かない傾向。
5点 秀逸な年
4点 良い年
3点平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年
2005年 4
2006年 3
2007年 3
2008年 3
2009年 4
2010年 5
2011年 3
2012年 4
2013年 4
2014年 4
2015年 4
2016年 4
2017年 4
2018年 4
【口コミ】
手頃な価格にしては適度に深く、バランス良い味わいへの満足度が高い傾向。
10年程度の熟成物でややネガティブコメントもあるが、海外の口コミサイト(vivino)では15年程度の熟成物でも高く評価する意見の方が多い。
以上です。
リオハを代表する生産者の人気銘柄でした。
あなたのワイン選びの一助になれれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
コメント