マストロベラルディーノ ラディーチ タウラージ リゼルヴァ

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優れたタウラージを知りたいならこの銘柄

実績もあり最も知名度が高い印象で、最も多くの方に飲まれている(口コミ量が多い)タウラージですが、その満足度もトップクラス。

やや高額なワインですが、20年以上の熟成酒がすぐに購入できるという意味では優れたコスパワインだとも感じています。

様々な生産者がタウラージを手掛けていますが、やはりカンパーニャ州の歴史に名を刻むマストロベラルディーノのタウラージは頭一つ抜けた印象です。

この記事を最後まで読み進めていただき、知識と共に深まるワインの味わいを楽しんでいただければ幸いです。

《ワイン名》マストロベラルディーノ ラディーチ タウラージ リゼルヴァ

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《価格》

5500~10000
※古酒ほど高額傾向

《ブドウ品種》アリア―ニコ
《ボディ》  ミディアム~フルボディ
《甘辛》   辛口
《産地》   イタリア>カンパーニャ州
《生産者》  マストロベラルディーノ

プロフィール
マストロベラルディーノはカンパーニャ州を代表するトップワイナリーです。
1750年頃からワイン造りの歴史があり、1878年に「ベラルディーノ」としてワイナリーを創業。


2代目当主のピエトロ氏が「マストロ=名匠」という称号を得てから「マストロベラルディーノ」になりました。
9代目当主であるアントニオ・マストロベラルディーノ氏は、カンパーニャ州の土着品種にこだわり伝統を守るために尽力。
第2次世界大戦後から土着品種から国際品種にブドウを植え替える生産者も増える中、アントニオ氏は地ブドウを造り続け、「タウラージ」「グレコ・ディ・トゥーフォ」「フィアーノ・ディ・アヴェッリーノ」といったカンパーニアの伝統的ワインを、イタリア格付け最高位DOCGに昇格させる立役者となりました。

その歴史と功績は認められ、同州にあるポンペイの遺跡から発掘されたブドウ畑でワインを造るプロジェクトを、イタリア政府機関から任されるほどで、イタリアはもちろん世界的にも評価されるトップワイナリーとなりました

今回紹介しているタウラージ リゼルヴァはマストロベラルディーノを代表する銘柄。
2010年に発行された権威あるワイン評価誌ワイン・エンスージアストにおいてイタリアを代表する10本のワイン」に1999年産が選出されるなど高い評価を集めており、同州を代表する銘柄のひとつとして知られています。

《味わいの特徴》

風格ある力強さ
熟成で円熟し華開く

このワインの特徴は、力強いタンニンと酸が感じられ、凛とした芯が通ったような風格ある味わいにあり、長期熟成を経ることで円熟し、複雑でエレガントな味わいに変化していくところです。

【外観】
深く濃いルビーレッド
熟成するほど淡いレンガ色に近づきます

【香り】
ブラックベリーや熟したラズベリーなどの果実香に、ブラックペッパーなどのスパイス、樽に由来するバニラやスモーキーなニュアンスも加わった複雑な芳香。
熟成するほど円熟した果実香に、ドライフラワー、紅茶、革製品といった熟成香も加わり複雑で落ち着きある芳香が広がります。

【味わい】
厚みのある果実味は甘味は抑え気味で、豊富な酸と舌を縮めるような力強いタンニンと共に気品あるドライな飲み口。深みのあるコクやミネラル感は味わいに奥行きを与えており、スパイスや樽の複雑な風味を残した余韻があります。
熟成するほど酸やタンニンはワインに溶け込み、円熟した果実味と共に落ち着きある滑かな飲み口を表現。土、紅茶、革製品などの落ち着きとエレガンスを感じる風味と、滋味深い旨味を残した余韻が続きます。

それでは、そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。

品種の個性
タウラージに使用されるアリア―ニコはカンパーニャ州を代表する土着品種
非常に豊富な酸とタンニンがあるため、若いうちは硬い印象があり、長期熟成によって果実味・酸味・渋味が溶け合う事で円熟した滑らかさや、土や革製品を思わせる複雑なニュアンスも加わるようになります。

ブドウの選別
リゼルヴァに使用されるアリア―ニコは、モンテマラーノにある単一畑の優れたブドウだけを選別しています。
より成分が充実し長期熟成にも耐えるワインが生まれます。

長期熟成
醸造を終えたワインは30ヶ月の樽熟成期間を設けており、適度な樽の風味が反映されます。
樽熟成後は最低でも3年間瓶内熟成をしてから出荷され、合計で最低6年は熟成
酸やタンニンがある程度溶け込む期間の必要性が伝わるもので、その成分の充実ぶりが窺い知れます。

《飲む時の適正温度》

14℃~20℃
少し低めの温度にすれば酸が際立ち引き締まった印象。上品な飲み口が楽しめます。
温度を上げるほど穏やかな印象。果実感や複雑な風味の広がりある味わいが楽しめます。

※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。

《飲み頃と当たり年》

【飲み頃】
ブドウ収穫年から7~30年
※一般的傾向や口コミから推測

【当たり年】
参考までに、カンパーニャ州(タウラージ)のヴィンテージチャートと評価誌の得点なども載せておきます。
良い年ほど成分が充実し、飲み頃になるのは遅いが長期熟成に向く。
難しい年ほど成分はやや希薄になり、早く飲み頃に達するが長期熟成には向かない傾向があります。

5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年

1998年 4WA91
1999年 4WEで「イタリアを代表する10本のワイン」に選出
2000年 4
2001年 4
2002年 2
2003年 2
2004年 4
2005年 4
2006年 4
2007年 4
2008年 4
2009年 4
2010年 5
2011年 3
2012年 3
2013年 4
2014年 3JS93
2015年 4
2016年 4
2017年 3
WA=ワインアドヴォケイト
WE=ワインエンスージアスト
JS=ジェームズサックリング

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《適正グラス》

【ボルドーグラス】
【ブルゴーニュグラス】
香りが取りやすく温度も上がりやすいボルドーグラスやブルゴーニュグラスが良いでしょう。

※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。

《相性のいい料理》


うなぎのかば焼き


サーロインステーキ

力強いワインの味わいは同じくコクの深い料理との相性が良く、豊富なタンニンは脂分と結合しバランスを整える効果もあります。
逆に繊細な味わいを持った料理には、ワインの味わいが強すぎるためおすすめできません。

※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。

《飲んだ人の口コミ》

ネガティブな口コミ


カンパーニャ州のポテンシャルを証明した有名銘柄だけど、今回のはまだ未開花?22年熟成の1998は本領発揮していない印象です。


「不死のワイン」だけに長期熟成させるべきかな。。8年熟成の2011は酸もタンニンも強く、まだ落ち着かない若いワインだと感じました。


1998年は20年間の熟成で良い仕上がりですね。円熟してワイン自体は良くできている印象ですが、個人的には主張してくるようなエネルギッシュさが残ってるくらいが好きかな。

良い口コミ


18年熟成の2001を飲んだ時は滑らかで美味しいのですが、まだ芯が残って硬い印象でした。しかし今回の21年熟成の1998は芯が溶け始め飲み頃に突入したと判断しました。凛としたミネラルと透明感ある酸は未だ若々しさを残していますが、それがまた素晴らしいのです。長期熟成向けの偉大なワインですね。

メガネが光る人のイラスト(女性)
98は23年経過しているが未だ強いタンニンと酸が主体の威厳ある味わい。ずっと飲んでいられるような心地よさがあり、豊富なタンニンは脂質をキレイに流してくれるので、肉料理が進む進む。


どこかピノノワールを思わせる紅茶っぽさ。22年熟成の98は強めの酸と適度なタンニン。旨味もしっかりでバランス良く、とても美味しいと思いました♪


そんなに経験値はないけど、こんなにポテンシャルを感じさせるワインは初めてです!!7年熟成の2014は熟した黒系果実もあるけどチョコレートやココアのような香りが強い。舌を縮めるようなタンニンが印象的で、優しい甘味も感じられ余韻は長い。

 

という皆様の声でした。

その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、

感動的!!     3%
美味しい     61%
普通       33%

良くない      3%

というニュアンスが伝わってくる結果でした。

威厳を感じるような味わいへの満足度は高い印象です。

若い段階では強い酸やタンニンが主張気味で、好みによって賛否が分かれる傾向
20年を超えるような熟成酒はようやく落ち着きが出てくる傾向で、大半の方が満足している様子が窺い知れました。

味わいへの満足度はもちろんワイナリーの歴史や功績を考慮しても、間違いなくタウラージを代表する銘柄だと感じる結果となりました。

まとめ

それでは最後に情報整理です。

マストロベラルディーノ ラディーチ タウラージ リゼルヴァ

価格
5500~10000
※古酒ほど高額傾向


若いうちは力強いタンニンと酸が感じられ、凛とした芯が通ったような風格ある味わい。
長期熟成を経ることで円熟し、複雑でエレガントな味わいに変化していく。


飲み頃
ブドウ収穫年から7~30年
※一般的傾向や口コミから推測

当たり年
カンパーニャ州(タウラージ)のヴィンテージチャートと評価誌などの得点は以下の通り。
良い年ほど成分が充実し、飲み頃になるのは遅いが長期熟成に向く。
難しい年ほど成分はやや希薄になり、早く飲み頃に達するが長期熟成には向かない傾向。

5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年

1998年 4WA91
1999年 4WEで「イタリアを代表する10本のワイン」に選出
2000年 4
2001年 4
2002年 2
2003年 2
2004年 4
2005年 4
2006年 4
2007年 4
2008年 4
2009年 4
2010年 5
2011年 3
2012年 3
2013年 4
2014年 3JS93
2015年 4
2016年 4
2017年 3
WA=ワインアドヴォケイト
WE=ワインエンスージアスト
JS=ジェームズサックリング

口コミ
威厳を感じるような味わいへの満足度は高い。
若い段階では強い酸やタンニンが主張気味で、好みによって賛否が分かれる傾向。

20年を超えるような熟成酒はようやく落ち着きが出てくる傾向で、大半が満足している。

以上です。

マストロベラルディーノは、その他にもリゼルヴァではない通常のタウラージや白ワインなども手掛けていますが、やはりタウラージのリゼルヴァが特に好評で選ばれているようです。
※他の銘柄も一定の満足感を与えており、決して悪くはない印象です。

南イタリアを代表するタウラージは、バローロやブルネッロともまた違った魅力がありますから、新たな発見があれば嬉しく思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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