謎は多いがとにかく旨くて人気。
カテゴリーは白ワインですが色は赤。
製造方法など、くわしい情報は公表されていませんが、特徴的な生産者が造るワインはとても興味深く感じられました。
この記事を最後まで読み進めていただき、知識と共に深まるワインの味わいを楽しんでいただければ幸いです。
《ワイン名》パトリック サリヴァン ジャンピン ジュース ハーフ フル
《価格と基本情報》
【4000前後】
《ブドウ品種》
・シラーズ
・ソーヴィニヨンブラン
・ゲヴェルツトラミネール
などがブレンドされているようですが、ヴィンテージ毎に使用品種は変化しており、その使用比率は非公表になっています。
《ボディ》 ライト~ミディアムボディ
《甘辛》 やや辛口
《産地》 オーストラリア>ヴィクトリア州>ヤラヴァレー
《生産者》 パトリック サリヴァン
情報の少ないパトリック サリヴァンですが、どうやら刺激的でクソガキっぽい生産者のようです。(笑)
ブドウ農園生まれのパトリック サリヴァン氏は畜殺場で働いていましたが、ワインにハマり大学で醸造学を学び学位を取得。
同氏のワイン造りに関する発言は以下の通りです。
「醸造学なんて必要ないよ。畑で何お行うかが重要であって栽培農学の方がよほど大切なんだ。ワイン作りなんてシンプルなもんで、発酵槽に葡萄をぶち込む。発酵が終わって不快な匂いがしなければそれでオッケーさ」
なるほど、ぶち込むですか。「クソガキ」と言いたくなるような歯に衣着せぬ発言をする男って感じです。(笑)とは言え彼の造るワインは個性的で旨いと評判。
今回紹介しているジャンピン ジュース ハーフ フルは「赤ワインに見える白ワイン」というコンセプトで造られたワイン。
個性的ながら日本の一般消費者からも高い評価を集める銘柄です。
ちなみに「ハーフ フル」とは「ベロベロ」「泥酔」を意味するオーストラリア流のスラングという事で、パトリック サリヴァン氏の人格が窺い知れるネーミングだとも言えるでしょう。(笑)
《味わいの特徴》
ジュースのような軽快さ
出汁系の旨味も乗った
自然派薄旨ワイン
【外観】
濁りのある淡めのルビーレッド
【香り】
イチゴやラズベリーのような若々しく甘酸っぱい果実香を主体に、バラの華やかさやオリエンタルスパイスのニュアンスも加わり複雑さがあります。
【味わい】
ピュアで瑞々しい果実味は自然な甘味と塩気を感じるような旨味が心地よく広がり、ブドウジュースを思わせる軽快な飲み口で、適度な酸がまとめるバランスも良い。
■シラーズベースの混ぜこぜワイン■
パトリック サリヴァン氏はこのワインについて、「シラーズベースで混ぜこぜのパーティーワインだよ」としか語っていません。
西オーストラリアの銘醸地「マーガレットリヴァー」の様々なブドウ品種を様々な手法で醸造し、できたワインを混ぜて熟成後ボトリングしているようですが、くわしいプロセスは公表していません。
《飲む時の適正温度》
【6℃~14℃】
しっかり冷やせば酸味が際立ち、スッキリ軽快な飲み口が楽しめます。
温度を上げるほど穏やかな印象になり、フルーティでスパイシーな風味の広がりが楽しめます。
※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。
《飲み頃》
ブドウ収穫年から1~5年
※一般的傾向や口コミから推測
《適正グラス》
【小ぶりor中庸で膨らみのあるグラス】
温度が上がりにくい小ぶりのグラスで飲めば、軽快で上品な味わいが楽しめます。
温度が上がりやすく香りも取りやすい膨らみのあるグラスで飲めば、広がりある味わいが楽しめます。
※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。
《相性のいい料理》
カプレーゼ
焼き鳥を塩で
など、強めの味わいや味付けというよりは、適度にコクがあり素材の味わいが感じられる料理との相性が良いでしょう。
※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。
《飲んだ人の口コミ》
【ネガティブな口コミ】
このワインに対する具体的ネガティブコメントはありませんでした。
【良い口コミ】
白でも赤でもない未経験の美味しさ。イチゴを主体に、バラ、漢方的なニュアンスも加わった素晴らしい芳香。謎も多いワインだけどとにかく美味しくて大満足です♪♪
漢方的なスパイス感のアクセント。これは大人のジュースって感じでかなりアリですね♪
フレッシュなイチゴを潰したかのような若々しくピュアな味わいで、とにかく口当たりが良い。本当に13%もアルコールあるのかと疑いたくなるほどで、塩っぽいミネラル感が味わいに幅を持たせています。ネガティブ要素も特に無く、私はかなり好きですね。
生き生きとした果実味で、じんわり旨味が広がる薄旨系のワイン!これ、ほんと好き!♪
という皆様の声でした。
その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、
感動的!! 23%
美味しい 74%
普通 3%
良くない 0%
というニュアンスが伝わってくる結果でした。
ピュアなブドウの旨味が感じられるジュースのような軽快な飲み口がとても好評な印象です。
通常のワインのような味わいを求めてはいけないと思いますが、ワインとしての完成度は高く否定的なコメントも見る限りゼロ。
アルコールを感じさせない軽快さと薄旨系の味わいがあり、スパイシーさもワインに奥行きを加えており好評で、中にはツボにハマって感激する方も多い銘柄でした。
まとめ
それでは最後に情報整理です。
パトリック サリヴァン ジャンピン ジュース ハーフ フルは
【価格】
4000前後
【味】
イチゴやラズベリーンのような若々しく甘酸っぱい果実を主体に、バラの華やかさやオリエンタルスパイスのニュアンスも加わった複雑な芳香。
ピュアで瑞々しい果実味は自然な甘味と塩気を感じるような旨味が心地よく広がり、ブドウジュースを思わせる軽快な飲み口で、適度な酸がまとめるバランスも良い。
【飲み頃】
ブドウ収穫年から1~5年
※一般的傾向や口コミから推測
【口コミ】
ピュアなブドウの旨味が感じられるジュースのような軽快な飲み口がとても好評。
否定的なコメントも見る限りゼロ。
アルコールを感じさせない軽快さと薄旨系の味わいがあり、スパイシーさもワインに奥行きを加えており好評で、中にはツボにハマって感激する方も多い。
以上です。
パトリックサリヴァンは他のラインナップもとても評価が高い傾向です。
毎年使用品種も変えているようですし、品質の安定を求めるものではないかもしれませんが、冒険心旺盛な方にはとても面白い生産者とも思えました。
そのような様々なラインナップは下記のリンクからも検索できますから、参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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