ブルネッロ ディ モンタルチーノ ポッジョ ディ ソット

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最も優れたブルネッロは?

こう聞かれたら必ず候補に挙げるべき銘柄。

・ビオンディ サンティ
・ソルデラ
・バンフィ
・チェルバイオーラ
・イルパラッソ ディ マンフレディ

など、ブルネッロのトップ生産者は素晴らしいワインを生産しており非常に評価も高いですが、とりわけ口コミ評価(vinica)が高いと感じた生産者の一つがポッジョ ディ ソット

どこかブルゴーニュのグランクリュを彷彿させるエレガンスは、非常に多くの方々を魅了
人気漫画「神の雫」で「第9の使途」になったことで有名な銘柄ですが、その実力も確かなものだと感じました。

この記事を最後まで読み進めていただき、知識と共に深まるワインの味わいを楽しんでいただければ幸いです。

《ワイン名》ブルネッロ ディ モンタルチーノ ポッジョ ディ ソット

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《価格》

19,000~25,000円

《ブドウ品種》サンジョベーゼ グロッソ(ブルネッロ)
《ボディ》  ミディアム~フルボディ
《甘辛》   辛口
《産地》   イタリア>トスカーナ州
《生産者》  ポッジョ ディ ソット

プロフィール
ポッジョ ディ ソットはトスカーナ州のモンタルチーノ村にあるワイナリーで、ブルネッロ ディ モンタルチーノを代表する秀逸な生産者

歴史は比較的浅く、イタリアのビジネスマンであったピエロ パルムッチ氏が引退後1989年に設立しました。
同氏はイタリアを代表する醸造家ジュリオ ガンベッリ氏(2012年に他界)と共にみるみる品質を高めていきます。

2001ヴィンテージのブルネッロはイタリアソムリエ協会が発行する「ドゥエミラヴィーニ」でイタリア赤ワインの第1位
2005ヴィンテージのブルネッロは日本の人気ワイン漫画「神の雫」で「第9の使途」にも選ばれます。

2011年にパルムッチ氏は惜しまれつつ引退し、コッレ マッサーリというワイナリーに経営権を譲渡します。
オーナーであるクラウディオ ティーパ氏は昔からポッジョ ディ ソットが好きで、以前から何度も訪れていた人物。ポッジョ ディ ソットへの一途な愛は6年の交渉を経て実ったという経緯があります。

このコッレ マッサーリは2014年の「ヴィニ ディタリア」で最高生産者に選ばれるほどの実力がありますが、ピエロ パルムッチ氏とジュリオ ガンベッリ氏が造り上げたスタイルは変えませんでした。

2人が築いたスタイルはパーフェクトだから何も変えない!
これが ティーパ氏の答えだったのです。

今回紹介している銘柄こそがポッジョ ディ ソットを代表するブルネッロ ディ モンタルチーノ。
ブルネッロの最高峰であり、イタリアを代表する銘柄のひとつと言えます。

《味わいの特徴》

ブルネッロの最高峰
風格とエレガンスを両立

このワインの特徴は、ブルネッロらしい凝縮感と力強さがありつつ、洗練された透明感や美しい酸に由来するエレガンスを両立しているところ。
どこかブルゴーニュのグランクリュを彷彿させるニュアンスもあり、トップクラスのブルネッロの気品や風格が感じられます。

そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。

品種の個性
ブルネッロはサンジョベーゼの別名で、厳密にはサンジョベーゼの亜種にあたるサンジョベーゼ グロッソを指します。
フレッシュで軽快な味わいを生む傾向のサンジョベーゼと比較して、サンジョベーゼ グロッソは分厚い果皮がある事からタンニンも豊富。
繊細さと力強さを両立し、長期熟成に耐えるワインを生みます。

恵まれた環境
高い標高による豊富な日照でブドウは熟度を高めます。
また、昼の温かい海風も豊潤な果実味を、夜に吹く山からの冷たい風は美しい酸をもたらすことで、豊潤かつ上品なワインが生まれます

極度の収量制限
剪定でブドウの収穫量をあえて抑えることで、残されたブドウに成分が集中。
さらに状態の良いブドウだけを徹底して選別することで、凝縮感と透明感を持ち合わせたワインが生まれます

醸造
発酵では酵母の添加はせず、野生酵母の働きを待ちます。
また果汁に負荷をかけないように、ポンプではなく重力で移動する設備を完備。
ストレスなく大樽に移動したワインは4年間の熟成を行っており、充実したブドウのピュアな味わいを表現しています。

ブルゴーニュ好きのオーナー
創業者であるピエロ パルムッチ氏は、ブルゴーニュワイン好きが高じてワイナリーを設立した経緯があり、2020年現在オーナーのクラウディオ ティーパ氏も、ブルゴーニュのワイン大学に通うほど。
ブルゴーニュのグランクリュに通ずる気品やエレガンスが感じられる要因になっていると考えられます。

【外観】
ガーネットを帯びた透明感のあるルビーレッド
熟成するほどレンガ色に近づいていきます

【香り】
チェリーやラズベリーのよ赤い果実の明るさに、カシスやプルーンのような黒い果実の円熟した果実香。スミレの華やかさにシナモンやクローヴなどのスパイスに葉巻のニュアンス。腐葉土や革製品のような熟成香も加わり、複雑で優雅な香りに包み込まれます。

【味わい】
洗練された果実味は凝縮された力強さを持ちつつ透明感があり、豊富でシルキーなタンニンと相まってエレガントな飲み口。上質な酸がバランス良く味わいをまとめると、心地よい旨味を伴ったミネラル感、スパイス、熟成香など、様々な要素が折り重なった複雑な余韻に満たされます。

《飲む時の適正温度》

14℃20
少し冷やし気味にすれば引き締まった印象。酸やタンニンが際立ちエレガントな飲み口に。
温度を上げるほど穏やかな印象。甘味や複雑な風味の広がりが楽しめます

※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。

《飲み頃と当たり年》

【飲み頃】
ブドウ収穫年から6~25年
※一般的傾向や口コミから推測

【当たり年】
参考までに、モンタルチーノのヴィンテージチャートも載せておきます。
良い年ほど成分が充実し、飲み頃になるのは遅いが長期熟成に向く。
難しい年ほど成分はやや希薄になり、早く飲み頃に達するが長期熟成には向かない傾向があります。

5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年

1995年 4
1996年 3
1997年 
1998年 4
1999年 5
2000年 4
2001年 5
2002年 
2003年 3
2004年 5
2005年 
2006年 5
2007年 5
2008年 4
2009年 4
2010年 
2011年 4
2012年 4
2013年 5
2014年 3※生産少なく日本にだけ輸出された希少な年で、他の年に比べ力強さよりもエレガントさが際立つ。
2015年 5
2016年 5

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《適正グラス》

【バルーン型ブルゴーニュグラス】
洗練された香り、そして力強くもエレガントな味わいを楽しむには、香りが取りやすく、甘味を感じやすいバルーン型ブルゴーニュグラスを選ぶと良いでしょう。

※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。

《相性のいい料理》


和牛のタタキ


うなぎのかば焼き

など、上質でコクのある味わいの料理に合わせる事で、優雅なワインの味わいが料理を引き立て、また、料理がワインを引き立て、複雑で妖艶な風味の広がる極上のマリアージュが楽しめるでしょう。

※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。

《飲んだ人の口コミ》

悪い口コミ

10年熟成の2011はエレガントで複雑。余韻も長く、さすがソットだなと思わせる味わいですが、いつもよりも少しスケール感が小さい印象。11はそういうヴィンテージなのかな。

 
好きな銘柄ですが、今回はちょっと残念。7年熟成の2013は開けたてという事もあり硬い。まだまだ飲み頃は随分先でしょうね。


やや飲み頃を外したか。。24年熟成の95はエレガント系の味わいを想像したが、以外にもタンニン強く堅牢な印象。良いワインではあるが、いつものきれいでバランス良いソットをイメージしたから、少々バランスが悪いと感じた。

良い口コミ

6年熟成の2013は既に飲み頃。熟した果実にオレンジピールやタバコにスミレの香りも加わった複雑な芳香。なめらかな質感で、いくつもの味わいが折り重なる重厚な味わい、上質な酸がエレガントに締めくくると、魅惑的余韻の長さに圧倒される。さすがブルネッロを代表する生産者です。


ブルネッロがこれほどエレガントとは。。6年熟成の2014は澄みきった味わいで、非常に美しい酸が印象的。バランスも良くとても美味しかった!!


香にメロメロ。そしてずっと飲んでいたい美味しさ。12年熟成の07はこれまで経験したブルネッロとは少しニュアンスが違います。ブルゴーニュ好きの創業者という事で、柔らかな果実味と美しい酸はその影響があるのですかね。

 
私の経験上2009を飲んだ時、最もブルゴーニュのようなエレガンスがあるブルネッロだと感じた。今回は6年熟成の2013だけどやっぱりエレガント。何て言えば良いのか。。。フィネス。ですかね(笑)妖艶で優しく素晴らしいワインです!!

 

という皆様の声でした。

その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、

感動的!!    33%
美味しい     57%
普通        7%

良くない      3%

というニュアンスが伝わってくる結果でした。

非常に満足度の高い銘柄で、トップクラスのブルネッロの中でも特に際立つ満足感を与えている印象

ブルネッロらしい力強さはありますが、ブルゴーニュ的なエレガンスがある事が特徴的
その味わいに非常に多くの方が魅了されていました。

10年以下の若いワインでは、硬さを感じる意見と既に美味しいという意見が両方ですが、時間が経過するほど滑らかさや風味は高まり向上する傾向。

10年を超える熟成物には高い確率で感動的評価をされる方が見受けられました。

神の雫で紹介され有名な銘柄ですが実力も確か。最高峰のブルネッロを選ぶ時は必ず候補に入れるべき素晴らしい銘柄だと感じる結果となりました。

 

まとめ

それでは最後に情報整理です。

ブルネッロ ディ モンタルチーノ ポッジョ ディ ソット

価格
19,000~25,000円


複雑で優雅な芳香。洗練された果実味は凝縮された力強さを持ちつつ透明感があり、豊富でシルキーなタンニンと相まってエレガントな飲み口。上質な酸がバランス良く味わいをまとめると、心地よい旨味を伴ったミネラル感、スパイス、熟成香など、様々な要素が折り重なった複雑な余韻に満たされる。

飲み頃
ブドウ収穫年から6~25年
※一般的傾向や口コミから推測

当たり年
トスカーナ州のヴィンテージチャートは以下の通り。
良い年ほど成分が充実し、飲み頃になるのは遅いが長期熟成に向く。
難しい年ほど成分はやや希薄になり、早く飲み頃に達するが長期熟成には向かない傾向。

5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年

1995年 4
1996年 3
1997年 
1998年 4
1999年 5
2000年 4
2001年 5
2002年 
2003年 3
2004年 5
2005年 
2006年 5
2007年 5
2008年 4
2009年 4
2010年 
2011年 4
2012年 4
2013年 5
2014年 3※生産少なく日本にだけ輸出された希少な年で、他の年に比べ力強さよりもエレガントさが際立つ。
2015年 5
2016年 5

口コミ
非常に満足度が高く、トップクラスのブルネッロの中でも特に際立つ満足感を与えている印象
ブルネッロらしい力強さはあるが、ブルゴーニュ的なエレガンスがある事が特徴的で、その味わいに非常に多くの方が魅了されている。
10年以下の若いワインでは、硬さを感じる意見と既に美味しいという意見が両方だが、時間が経過するほど滑らかさや風味は高まり向上する傾向。
10年を超える熟成物は高い確率で感動を与えている。

以上です。

ブルネッロを代表する素晴らしい銘柄。

つまりイタリアを代表する銘酒の一つと言えるでしょう。

特別な場面や時間を過ごす時。このような特別感ある気品に満ちたブルネッロを候補に持っておくのも良いのではないでしょうか。

※ちなみにソットは同じブドウから造られ、早飲みにも向くと判断した樽のワインをロッソディモンタルチーノ(9000前後)としてリリースしており、そちらも非常に人気です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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