ピエール ペテルス ブラン ド ブラン ブリュット グランクリュ

実践編

 

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星の数ほど存在するワインの中から、素晴らしいワインを見つけた時は心が躍ります。

誰もが知る有名銘柄でも嬉しいのですが、そこまで知られていない生産者ですとその効果も倍増。

飲み手の満足感は中価格帯のシャンパーニュの中でも頭一つ抜けた印象。

今回はそんな心躍る銘柄の紹介です。

 

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さて、シャンパーニュを手掛ける生産者は数えきれないほどですが、その中でも多くの日本の消費者の方々に飲まれ(口コミされ)、そして口コミ評価の高い銘柄はどれか。

私はそれを知るために、信憑性の高い口コミが見られるVinicaを使って調べてみました。

その結果日本で購入可能で主要なおよそ100の生産者の中でも、特に高評価を獲得していると感じたのは25の生産者達

今回紹介するピエール ペテルス ブラン ド ブラン ブリュットは、それほどたくさんの口コミはありませんでしたが、飲まれた方々の満足感は非常に高く、中価格帯のシャンパーニュの中では必ず知っておくべき銘柄だと確信いたしました。

評論家や評価誌からも絶賛され、一般消費者の評判も高いという事で、稀に見る優れたシャンパーニュです。

それでは始めましょう。

 

《ワイン名》 ピエール ペテルス ブラン ド ブラン

 

《価格》

5000~6000円

《ブドウ品種》シャルドネ
《ボディ》  ライト~ミディアムボディ
《甘辛》   辛口
《産地》   フランス>シャンパーニュ地方
《生産者》   ピエール・ペテルス

【ここで簡単にプロフィール

1858年ガスパール・ペテルスによりブドウ栽培専業農家が始まる。

1919年にその息子と孫の手によって、シャンパーニュの製造も開始、栽培から醸造まで手掛けるRM(レコルタン・マニピュラン)としてのスタートを切る。

現在は4代目となるロドルフ氏がドメーヌを引き継いでおり、さらなる成長を遂げている。

ロバート・パーカー氏をはじめとする評論家達からも、
「ステンレスタンクで造り上げたモンラッシェ
ジャック・セロスに匹敵するRM」
「恐ろしいほどの複雑味と熟成の可能性を持っている」
などの高い評価を得ており、数々のワイン誌でも5ツ星獲得など、輝かしい実績も多く持っている。

 

《味わいの特徴》

端正でスマート
奥深さも持ち併せる
優れたバランス感覚

このワインの特徴は、スレンダーな果実味に上質な酸味や塩気を感じるようなミネラルを持った品質にあり、気品も感じさせる凛とした味わいは端正でスマートな印象ですが、ただスッキリしているだけではなく、適度な旨味や複雑な風味は奥行きも感じられるバランスの良さがあります

そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。

優れたグランクリュ
シャンパーニュ地方における最上格で、優れたテロワール(ブドウを取り巻く自然環境)を持ったグランクリュのブドウを使用しています。

マス・セレクション
優れた樹を選抜し、その苗木を使用することで優良な樹のみが残されていきます。
これは非常に時間の掛かる工程であり、代々受け継がれてきたぺルテス家の誇りとも言えます。

シャルドネ100%
このシャンパーニュはブラン・ド・ブラン、つまりシャルドネ100%で造られます。
スッキリ上品な品質傾向を生むシャルドネであり、洗練された端正な印象を感じるシャンパーニュになります。

リュット・レゾネ
農薬や化学肥料を極力使用しない減農薬農法(リュット・レゾネ)を実践しており、土地の酵母などの微生物の働きも加わった成分豊かな土壌からは、その成分を吸い上げた上質なブドウが得られ、ミネラル豊富で奥深さも感じられるシャンパーニュが誕生します

 

【外観】
輝く淡いレモンゴールド、熟成でゴールドの色調は濃くなっていきます。
豊かで細かな泡立ち。

【香り】
青リンゴや柑橘類にラフランスや白い花など、爽やかで透明感のある香りが広がり、石灰など鉱物的な香りにナッツのニュアンスもほのかに感じられ複雑性があります。
数年の熟成で爽やかさは円熟した果実香に近づき、ナッツや蜜のニュアンスも強まります。

【味わい】
豊富な発泡性は、洗練されたスレンダーな果実味と美しい酸と共に爽やかな味わいを表現。
適度なコクや凛とした塩気を伴ったミネラルは味わいに奥行きを持たせ、爽やかな果実香やナッツにミネラルを伴った余韻は、細く長く続きます。
数年の熟成で果実味は円熟した果実のふくらみが現れ、旨味や風味の広がりも楽しめます。

《飲む時の適正温度》

℃~12℃
酸味や凛とした味わいを際立たせ、キレのある爽快な飲み口が楽しむ場合は低い温度で。
果実感や複雑な風味の広がりある優雅な味わいを楽しむ場合は、少し温度を上げるべきでしょう。

※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。

《飲み頃と当たり年》

飲み頃は【購入後2年以内
買った時が飲み頃ですから、2年以内に飲んだ方が良いでしょう。
出荷後5年程度は楽しめ円熟味も感じられますが、保存が悪かったり熟成させすぎると風味は抜け、どこか枯れた印象の味わいになってしまいます。

※出荷された年を記載してあれば、そこから約5年程度が飲み頃とおおよその判断が付くので親切だと個人的には思うのですが、そうなってはいないようですね。
ですから買ったら早めに飲んだ方が良く、常温で長く放置されている可能性があるようなお店では、買わない方が良いでしょう。


当たり年は【ありません
いくつかのヴィンテージのワインをブレンド(アッサンブラージュ)して造られるもので、年による品質の差は少ないという事です。
当たり年を意識するのは、単一年のブドウだけで造られたヴィンテージシャンパーニュ(ミレジメ)の場合のみという事です。

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《適正グラス》

【フルート型グラス】
空気に触れる面積が少なく、温度も上がりにくいと同時に炭酸も抜けにくい形状に設計されています。

シャンパーニュの華やかさは、グラスの美しい外観や美しい泡立ちで、さらに引き立ちます。

※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。

《相性のいい料理》


生カキをレモンと塩で


和牛のタタキ

など、スレンダーで気品ある味わいを持ったピエール ペテルス ブラン ド ブランは食前酒にも適しますし、比較的繊細な味わいの料理との相性が良いですが、爽快な発泡性と美しい酸は口の中をスッキリさせる効果もあり、どんな料理にも合わせやすい万能性があります。
また、【パリッ】【サクッ】とした食感の料理、例えば皮目をパリッと焼いた地鶏、あるいは揚げたての天ぷらなどには、【シュワツ】としたシャンパーニュはとてもよく合います。

※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。

《飲んだ人の口コミ》

悪い口コミ

このワインの具体的良くない点を指摘するコメントは見当たりませんでした。

良い口コミ

「かなり気になっていた生産者。キレがありスマート、一言で言うと端正な造り。1週間後は流石に泡はほぼ消えてしまいましたが、レモンピールやマロンのような芳しさがあり、上質な白ワインに。(笑)泡が消えたことで、その質の高さが確認できる結果となった。」

 
「ブリオッシュの芳しさを軸に、青リンゴのフレッシュさやカラメルの甘やかさ、柔らかなミルキーさも香ります。スレンダーな果実味に凛としたミネラルも加わり透明感が感じられます。核となる芯が感じられる品質ではないけど、繊細な泡も心地よく十分に満足できる品質です。」


「これでノンヴィンテージなんですね~。まるでヴィンテージシャンパーニュのような奥深さがあります。」


「綺麗な酸味が心地よいブラン・ド・ブラン。暑い夏にピッタリで、クセも無いからどんな料理にだってマッチするでしょね。」

 

という皆様の声でした。

その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、

感動的!!    0%
美味しい    74%
普通      26%

良くない     0%

というニュアンスが伝わってくる結果でした。

このシャンパーニュに関しては、全く否定的なコメントが見当たらず、非常に綺麗でバランスの良い品質に高い好感を持った方が多い印象です。

感動的評価は見当たりませんでしたが、あと一歩で感動しそうな感じ?と、思わせるくらいのコメントも多く、5000~7000円の価格帯のシャンパーニュの中では、ボランジェやルイ・ロデレールと並んで頭一つ抜けている印象です。

そして、ボランジェやルイロデほど知名度が高くない事を考慮すると、やや隠れた銘酒感があるので、ちょっとシャンパーニュに詳しいような方に対して、このようなワインを提案しても・・・


「おもしろい選択だね。そして旨いじゃないか。君なかなかやるじゃないか!!

こうなるのではないかと、妄想も膨らむ結果となりました。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

それでは最後に情報整理です。

ピエール ペテルス ブラン ド ブラン ブリュット

価格
およそ5000~6000円


端正でスマート、奥深さも持ち併せ優れたバランス感覚がある。

飲み頃と当たり年
飲み頃は購入後2年以内がベター
当たり年の概念は無い。


口コミ
否定的なコメントは見当たらず、非常に綺麗でバランスの良い品質に高い好感を持った方が多い。

という事で、とても興味深い生産者でした。
正直私はまだこの銘柄を試していないので、必ず飲むシャンパーニュの候補に入れています。
近々飲みましたら追記させていただきます。
というわけで今回はこれで終了です。
あなたにとって善きワインとの出会いが多くなることをお祈りしております。

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