プロドゥットーリ デル バルバレスコ

おすすめ【赤】ワイン

 

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バルバレスコは初めてですが、最初に選ぶべき銘柄はどれですか?

私ならプロドゥットーリを挙げます。

なぜなら、ワイナリー名にその名が入るほどバルバレスコに特化(ランゲもある)する生産者で、品質も安定感があるから。
高額なガヤやラ スピネッタほどのスケール感はありませんが、手頃な価格帯は現実的。
口コミ(vinica)からも好感度の高いコメントが多く見られましたし、口コミ量の多さもガヤに次いで多く、実際選ばれ続けている銘柄である事もわかりました。

今回紹介するのはスタンダードのバルバレスコですが、格上クラスのバルバレスコもいくつか生産しており、さほど価格も変わらず手軽で口コミ評価も高いのでおすすめです。

この記事を最後まで読み進めていただき、知識と共に深まるワインの味わいを楽しんでいただければ幸いです。

《ワイン名》プロドゥットーリ デル バルバレスコ

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《価格》

4500円前後

《ブドウ品種》ネッビオーロ
《ボディ》  ミディアム~フルボディ
《甘辛》   辛口
《産地》   イタリア>ピエモンテ州
《生産者》  プロドゥットーリ デル バルバレスコ

プロフィール
プロドゥットーリ デル バルバレスコは、ネッビオーロに特化したピエモンテ州の生産者組合
設立は1958年で、小さな農家を存続させるべく誕生。2020年現在50以上の農家が加盟する組合です。

組合責任者であるアルド ヴァッカ氏は、「バルバレスコを世界へ広めたのはガヤだが、名が知れ渡るとともに、実際に多く消費されてきたバルバレスコはプロドゥットーリである。」と語っており、実際多くの消費者に親しまれてきたのがプロドゥットーリ。
価格に注意を払ったコスパの良さが親しまれる要因となってきました。
そんなプロドゥットーリへの評価の一例は以下の通り。

ロバートパーカー氏から世界のどの協同組合よりも高水準のワイン造りを継承していると評価。
・イタリアで最も権威あるガイド ブック「ガンベロ ロッソ」で最高評価の「トレ・ビッキエーリ」を獲得。コストパフォーマンスに注意を払っている愛好家にとって安心できる存在」と評価される。

《味わいの特徴》

バルバレスコらしい
複雑で気品ある味わい

このワインの特徴は、イタリアワインの女王とも形容されるバルバレスコらしい味わいである事。
適度な果実味に凛としたミネラルや骨格あるタンニン、そして美しい酸を持ち合わせた味わい。さらにスパイスや腐葉土などの複雑な風味も加わることで、気品ある女性的なバルバレスコらしさが表現されています。

そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。

品種の個性
バルバレスコに使用されるネッビオーロは、ピノノワールに近い透明感のある色調。そして強めの酸と収斂(しゅうれん)性のあるタンニンが特徴的で、適度な果実味と出汁の効いたような旨味が感じられます。
長期熟成で酸やタンニンはワインに溶け込むことでしなやかさが増し、タバコ、トリュフ、革製品など複雑な風味を伴った深い味わいが現れてきます。

恵まれた環境
恵まれた日照でブドウは熟度を高め、カルシウムを多く含んだ石灰質土壌からはミネラル豊富なブドウが育ちます。
大枠では以上の環境下で育つブドウが使用されますが、様々な農家のそれぞれの畑には異なる特徴があるため、力強さと複雑性を持ったワインが誕生します。

組合の厳しい基準
契約農家は独自で畑を管理しブドウを栽培しますが、その農家への報酬はブドウのクオリティで決められます
糖度、タンニン、熟度などを測定。厳しい基準を設けることで上質なブドウが安定的に誕生します。

伝統的醸造スタイル
モダンと呼ばれる小樽(バリック)ではなく、大樽による長期熟成(24ヶ月)を実施します。
大樽での長期熟成は酸やタンニンを残し、長熟にも向く骨格ある味わいを生むことが特徴です。
※小樽はタンニンや酸をマイルドにする効果があり、若くしても楽しめる傾向。

【外観】
透明感のある明るいルビーレッド
熟成するほど淡いレンガ色に近づきます

【香り】
チェリーやイチゴなど赤い果実の明るい果実香にバラの華やかさ。クローヴやシナモンなどのスパイス香に土っぽい落ち着いたニュアンスも感じられ、複雑で芳醇な香りが広がります。

【味わい】
美しい酸を伴った生き生きとした果実味は少しの甘味と適度な旨味がありバランスが良い。
ネッビオーロらしい豊富なタンニンも加わったミディアム~フルボディの味わいで、上品な赤系果実や花、スパイスや樽の風味を残した複雑でエレガントな余韻が続きます。

《飲む時の適正温度》

14℃18℃
やや冷やし気味にすれば引き締まった印象。酸やタンニンが際立ちます。
温度を上げるほど穏やかな印象。甘味や複雑な風味の広がりが楽しめます

※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。

《飲み頃と当たり年》

【飲み頃】
ブドウ収穫年から4~25年
※一般的傾向や口コミから推測

【当たり年】
参考までに、ピエモンテ州のヴィンテージチャートも載せておきます。
良い年ほど成分が充実し、飲み頃になるのは遅いが長期熟成に向く。
難しい年ほど成分はやや希薄になり、早く飲み頃に達するが長期熟成には向かない傾向があります。

5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年

1995年 3
1996年 
1997年 4
1998年 4
1999年 4
2000年 5
2001年 5
2002年 2
2003年 
2004年 5
2005年 4
2006年 4
2007年 
2008年 4
2009年 3
2010年 5
2011年 4
2012年 4
2013年 4
2014年 3
2015年 3
2016年 5
2017年 3

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《適正グラス》

【バルーン型ブルゴーニュグラス】
複雑でエレガントな香りと、繊細かつ深みのある味わい持ったワインです。
香りが取りやすく、甘味を感じやすい形状に設計されたバルーン型ブルゴーニュグラスを選ぶと良いでしょう。

※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。

《相性のいい料理》


アワビバター


鴨鍋

上品さと複雑性を持ち合わせたバランス良いバルバレスコです。
合わせる料理も適度なコクを持ったものが適切で、ワインの複雑な風味は野性味のあるジビエ料理ともマッチします。

※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。

《飲んだ人の口コミ》

悪い口コミ

ちょっと無理かも。。さすがに40年はやり過ぎた(苦笑)完全に酸化してます。


もっと熟成させるべき?4年熟成の2014は上品で悪くはありませんが、酸や渋味が主張気味かな。奥の方に潜むバニラやチョコの甘いニュアンスがもっと感じられると良いのですが。。。

良い口コミ

バルバレスコは品質の差が大きく外す事もザラですが、これは当り。ベリー系の果実香はほんのり甘味を伴い芳醇。豊富なタンニンと果実味があり、ほどよい酸がありバランス良く上品な味わいでした。


なかなか上出来なバルバレスコ。5年熟成の2015は深みのあるガーネット。チェリーやラズベリーの赤い果実にカシスのような黒系果実、スミレやバラの華やかさにスパイスや紅茶など複雑な芳香。飲み応えのあるアタックから優しい甘味を伴った果実味。豊富なタンニンと凛としたミネラルや適度な酸とのバランスも良く、華やかな香りを残した余韻も長い。


4年熟成の2015は明るいルビーレッド。赤い果実の若々しい香りに、落ち着きある土やスパイスのニュアンス。若いワインで生き生きとした面持ちですが終始バランスが良く、時間を置けばさらに落ち着いたニュアンスが楽しめる。何度飲んでも美味しい安定感のあるバルバレスコです。


4年熟成の2015。ワインだけで楽しむと若干タンニンが気になるが、クリームチーズをぬったクルミパンと合わせると、タンニンとチーズのコクが溶け合っていい感じ♪バルバレスコらしい複雑な香りと、黒果実を黒糖で煮たようなコクのある味わいを適度な酸がまとめます。フードフレンドリーなワインは良いですね♪

 

という皆様の声でした。

その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、

感動的!!     0%
美味しい     47%
普通       53%

良くない      0%

というニュアンスが伝わってくる結果でした。

唸るような感動は無いですが否定的な意見も少なく、とても安定感がある良質バルバレスコという印象。

好みにもよるでしょうが、若い場合ネッビオーロらしい豊富な酸やタンニンに硬さを感じる意見も見られますが、そのような特徴をポジティブに捉える方のほうが多い傾向。
ブルゴーニュ系の複雑さや出汁が効いたような旨味に、ネッビオーロらしい豊富なタンニンが加わったような味わいへの好感は高い印象です。

バルバレスコの基準値を知るという意味でも、非常にバランス良い味わいと手頃な価格を持った銘柄と感じる結果となりました。

 

まとめ

それでは最後に情報整理です。

プロドゥットーリ デル バルバレスコ

価格
4500~6000円


イタリアワインの女王とも形容されるバルバレスコらしい味わい。
適度な果実味に凛としたミネラルや骨格あるタンニン、そして美しい酸を持ち合わせた味わい。さらにスパイスや腐葉土などの複雑な風味も加わることで、気品ある女性的なバルバレスコらしさが表現されている。


飲み頃
ブドウ収穫年から4~25年
※一般的傾向や口コミから推測

当たり年
良い年ほど成分が充実し、飲み頃になるのは遅いが長期熟成に向く。
難しい年ほど成分はやや希薄になり、早く飲み頃に達するが長期熟成には向かない傾向。

5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年

1995年 3
1996年 
1997年 4
1998年 4
1999年 4
2000年 5
2001年 5
2002年 2
2003年 
2004年 5
2005年 4
2006年 4
2007年 
2008年 4
2009年 3
2010年 5
2011年 4
2012年 4
2013年 4
2014年 3
2015年 3
2016年 5
2017年 3

口コミ
唸るような感動は無いですが否定的な意見も少なく、とても安定感がある良質バルバレスコという印象。
好みにもよるが、若い場合ネッビオーロらしい豊富な酸やタンニンに硬さを感じる意見も見られるが、そのような特徴をポジティブに捉える方のほうが多い傾向。
ブルゴーニュ系の複雑さや出汁が効いたような旨味に、ネッビオーロらしい豊富なタンニンが加わったような味わいへの好感は高い印象。

以上です。
バルバレスコの専門家が生み出す、これぞバルバレスコというような味わいを持った銘柄だと感じました。
初めてバルバレスコを選ぶ場合は必ず選択肢に入れるべきでしょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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