手軽にトウリガナショナルを楽しみたい時の最有力候補。
1000円前後のワインとしての口コミ満足度は非常に高い印象で、アトランティコと並んでポルトガルの安旨ワインの代表格だと感じました。
この記事を最後まで読み進めていただき、知識と共に深まるワインの味わいを楽しんでいただければ幸いです。
《ワイン名》ヴィディガル ワインズ レゼルヴァ ドス アミーゴス
《価格》
【900~1100】
《ブドウ品種》トウリガ ナショナル
《ボディ》 ミディアム~フルボディ
《甘辛》 やや辛口
《産地》 ポルトガル>リスボン
《生産者》 ヴィディガル ワインズ
ヴィディガル ワインズは「良いワインを手頃な価格で」をモットーとする、ポルトガルのハイコスパ生産者。
ここで紹介しているレゼルヴァ ドス アミーゴスは、日本のワイン誌「リアルワインガイド」で2018年に2014ヴィンテージが安旨大賞を獲得しています。
《味わいの特徴》
厚みがあって親しみやすく
キレイな酸や樽の風味も加わり
バランスとコスパに優れる
【外観】
深みのあるルビーレッド
【香り】
カシス、プルーンなど円熟した黒系果実の豊潤な香りに、樽に由来するスパイスやカカオのような落ち着きある香りも加わります。
【味わい】
厚みのある果実味は熟した果実の仄かな甘味があり、滑らかなタンニンと相まって飲み応えがありつつ親しみやすい飲み口。適度な酸味が味わいを引き締めるバランスも良く、フルーティーさや樽の風味を残した余韻があります。
それでは、そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。
■品種と産地の特徴■
このワインに100%使用されるトウリガ ナショナルは、果皮が厚いため濃い色調と強めのタンニンがあり、ボディーのしっかりとしたワインを生む傾向です。
また、ポルトガルではトウリガナショナルの4つ生産地域があり、それぞれに違った個性を生んでいます。
【内陸部】ヘビーで濃縮感のあるスタイル。
【標高の高い地域】アロマティックで余韻の長いスタイル。
【平地】アルコール度が高く柔らかで余韻の短いスタイル。
【大西洋沿岸】エレガントで軽やかなスタイル。
以上で、このワインは大西洋沿岸のブドウであるため、しっかりとした味わいの中に軽やかで上品なニュアンスが感じられます。
■樽熟成■
ステンレスタンクでアルコール発酵を終えたワインは、アメリカンオークとフレンチオークを50%づつ使用し6ヶ月間熟成され、樽に由来するスパイスやカカオのようなニュアンスが適度に反映されます。
《飲む時の適正温度》
【14℃~18℃】
少し冷やし気味にすれば酸味が際立ち軽快な飲み口。
温度を上げるほど酸は穏やかに感じられ、甘味や風味の広がりある味わいが楽しめるでしょう。
※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。
《飲み頃》
ブドウ収穫年から2~10年
※一般的傾向や口コミから推測。
※リアルワインガイドでは、飲み頃予想をなんと24年後まで(2014ヴィンテージ)としています。
《適正グラス》
【中庸~大ぶりグラス】
大きいグラスほど香りが取りやすく温度が少しずつ上がるように設計されています。
手軽なワインですから中庸なグラスで軽快さを楽しんでも良いでしょうし、大きなグラスで優雅な雰囲気を楽しむの良いでしょう。
※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。
《相性のいい料理》
すき焼き
ラザニア
など、やや強めの味わいの料理に合わせると良いでしょう。
厚みのあるワインの味わいが料理に寄り添い、互いの味わいを引き立てます。
※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。
《飲んだ人の口コミ》
【ネガティブな口コミ】
このワインに対する具体的ネガティブコメントはありませんでした。
【良い口コミ】
2000円レベルの味わいに大満足でコスパ良し!ジューシーな果実味主体の味わいで甘味もあるけど、クドさが無いところは好感が持てますし、1000円前後に多いタンニンの粗さも無くしなやかでとても良いですね。
トウリガ ナショナルってのは初めての品種だけど、ジューシーで力強さもある味わいが気に入りました。プリミティ―ボ(ジンファンデル)が好きな人に向いてそうです。
アルコール臭がややネガティブ要素ではありますが、1000円前後の安ワインとしては久々のヒット。厚みのある果実感にスパイスやハーブの風味がバランス良く重なり、また買いたい一本になりました。
果実味主体でほんのり甘く、親しみやすさが魅力的。樽のバニラやスパイスも落ち着きある雰囲気を作り、滑らかなタンニンが優しい飲み口を表現。とてもバランス良く仕上げられた良いワインですね。
という皆様の声でした。
その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、
感動的!! 0%
美味しい 40%
普通 60%
良くない 0%
というニュアンスが伝わってくる結果でした。
コスパの良さを褒めるコメントがとても多いことが印象的な銘柄で、1000前後のワインとしての満足度は非常に高いと感じられました。
その安さもあってか否定的な意見も特になく、濃いめでフルーティーな赤ワインを気軽に楽しむ時に向いている印象です。
まとめ
それでは最後に情報整理です。
ヴィディガルワインズ レゼルヴァ ドス アミーゴスは
【価格】
900~1100
【味】
厚みのある果実味は熟した果実の仄かな甘味があり、滑らかなタンニンと相まって飲み応えがありつつ親しみやすい飲み口。
適度な酸味が味わいを引き締めるバランスも良く、フルーティーさや樽の風味を残した余韻がある。
【飲み頃】
ブドウ収穫年から2~10年
※一般的傾向や口コミから推測。
※リアルワインガイドでは、飲み頃予想をなんと24年後まで(2014ヴィンテージ)としている。
【口コミ】
コスパの良さを褒めるコメントがとても多いことが印象的な銘柄で、1000前後のワインとしての満足度は非常に高い傾向。
以上です。
1000円前後の安旨ワインと言えば、チリやイタリアが多いと感じますが、このようなポルトガルのトウリガナショナル100%のワインも面白い選択肢になると感じています。
あなたのワイン選びの一助になれれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
コメント