第78回 ドイツワイン13の産地

産地別ワインの特徴


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「夢は逃げない。逃げるのはお前自身だ。」

今回も厳しくもあり励ましてくれるようなありがたい言葉をありがとうございます。

 

さて、ドイツも今回が最後です。

前回まででドイツワインの特徴や2つの格付け階層などを中心に解説しました。

そして品質の高いワインは、すべて【13】の特定ワイン生産地域で栽培されたブドウから造られているという事でした。

今回はその13の生産地域の特徴について解説していきます。

ボトルにもこの地域名は書かれている事も多いですから特徴を知っておくとワイン選びにも役立ちます。

【13】の特定ワイン生産地域 とその品質

まずは全体像です。

【1、Ahr アール】

・ドイツ西部における最北の冷涼な産地です。

赤ワインを多く造る事で有名です。

・冷涼なためエレガントなフルーティさがあり、高品質なワインも造られます

【2、Mosel モーゼル】

・ラインガウと並んで高品質な白ワインを造る産地として有名です。

・山の間を流れるモーゼル川に沿って畑があるため30°を超える急斜面でブドウが栽培される場合もあります

辛口で気品溢れるリースリングが有名ですが、トロッケン・ベーレン・アウスレーゼなどの秀逸な甘口ワインを生むことでも有名です。

【3、Mittel rhein ミッテルライン】

・2番目に小さな産地で、ライン川に沿って細長く広がります。

・価格の割に品質の良いワインも1部で造られます。

【4、Rheingau ラインガウ】

・モーゼルと並んで高級リースリングの産地として有名です。

・ブドウ栽培技術を研究し、若手醸造家を育成する大学もあり、ドイツワインの最も中心的産地と言えます。

【5、Nahe ナーエ】

・量を重視する過去でしたが近年は品質も向上しています。

白ワインが中心です。

【6、Rhein hessen ラインヘッセン】

ドイツ最大のワイン産地です。

・冴えないワインを造るイメージが強かったですが、2000年あたりから若手醸造家の努力で共に高品質なワインが造られるようになりました

【7、Pfalz ファルツ】

ドイツで2番目に大きい産地です。

・若手醸造家の努力で品質の向上が進んでいます

【8、Hessishe Bergstraℬe ヘシッシェ・ベルクシュトラーセ】

ドイツ最小の産地です。

・白ワイン中心で地元消費がほとんどです。

【9、Franken フランケン】

辛口ワインにこだわる産地で、白ワインが80%です。

ボックスボイテルと呼ばれる平板なボトルを使う事で有名です。

【10、Wurttemberg ヴュルテンベルク】

赤ワインではドイツ最大の産地です。

・日常消費型のカジュアルワインが中心です。

【11、Baden バーデン】

・ドイツで3番目に大きな産地です。

シュペートブルグンダー(ピノノワール)を多く造り品質も向上中です。

【12、Saale-Unstrut ザーレ=ウンストルート】

世界最北のワイン産地です。

白ワインが中心で軽快でカジュアルなワインが多いですが、香り高く力強いものもあります。

【13、Sachsen ザクセン】

白ワインが中心で辛口の軽快なワインがほとんどですが、コクのある上質なワインもあります。

・小規模産地であまり市場で見かけません。

 

■まとめ■

13の特定ワイン生産地域の中でも、【モーゼル】と【ラインガウ】は特に品質も高く有名。

 

以上です。

いかがでしたか?
ドイツワインはボトルにたくさんの文字が書かれています!!
3回に分けて解説したことを理解すればほぼほぼ何が書いてあるのか理解できると思います。(村名や畑名も書かれる事がありますが、そこまではここでは解説しません!ある事だけ心得ておきましょう。※試験の方は教本でザックリチェックです。)

辛口ワインが中心の現在ですが、ドイツの上質甘口ワインのリッチな味わいは辛口とは違った魅力を持っています。そんな魅力を体感してみても楽しい時間が過ごせるのではないでしょうか。


「今回を持って私は去る。よいか、大きな山を登った後だけ、人はさらに登るべきたくさんの山がある事を見出す。決して終わる事のない旅ののように・・。そんな挑戦を楽しく味わいながら進んでゆくのだ。」

ありがとうございます。

そんな素敵な人間性が自身の中に育てば、きっとワインの味わいも素晴らしく感じ取れる人になれる。

そんな気がしてなりません。

先生力強くそしてやさしい言葉の数々ありがとうございました。

 

 

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