「ほーここまで来たかね・・・。」
あ!コート・ドールの先生だ!!
「ほー産地別特徴の旅もあとわずかだ!!心して進むのだ!!」
はい!もう少しなんですね!!この産地別特徴の旅の味わいを感じながら楽しく進んでいきたいと思います。
さて、今回はオーストラリアです。
世界で6番目に広い国土面積を持つオーストラリアです。
(ちなみに、1ロシア、2カナダ、3アメリカ、4中国、5ブラジルでした。)
様々な環境の産地から生まれる様々なワインは、コスパに優れるものも多くとても親しみやすいワインを造っています。
2005年の時点ではワイン輸出量で世界4位の実績があります。
(ちなみに、1イタリア、2フランス、3スペインでした。)
《オーストラリアで知る事》
【オーストラリアワインの基本データ】
【オーストラリアワインの特徴】
【オーストラリアワインの格付け】
【主要産地とその特徴】
以上です。
オーストラリアもボリュームがあるので2回に分けて解説します。
というわけで、今回は前半です。
1、オーストラリアワイン 基本データ
まずは全体像。
【ワイン生産量】
・約1200万ヘクトリットル
※世界6位でフランスの4分の1くらい
【ブドウ栽培面積】
・約13万ヘクタール
※フランスの6分の1くらいで、ボルドーより少し広い
【主要品種黒ブドウ】
・シラーズ
オーストラリアを代表する品種で、パワフルな果実味とスパイシーなニュアンスを持った濃厚な味わいです。
「ほー覚えているかな?コート・デュ・ローヌのシラーのオーストラリア名がシラーズなのだ。」
※その他、カベルネソーヴィニヨン、メルロー、ピノノワールなども造ります。
【主要品種白ブドウ】
・シャルドネ
・ソーヴィニョンブラン
・セミヨン
などです。国際品種ですから説明は割愛させていただきます。
「割愛だぁ!!」
2、オーストラリアワイン 特徴
【多様性】
広大な国土のため気候区分も産地ごとに異なります。そのため様々なタイプの味わいを持ったワインを生んでいます。
【赤ワインはシラーズ】
オーストラリアで最も有名な品種はシラーズです。前述の通りローヌのシラ―と同種ですが、ローヌに比べて果実の風味の力が強く濃厚で穏やかな味わいのワインになる傾向があります。
【白ワインはトロピカルなニュアンス】
白ブドウではシャルドネやソーヴィニョンブランなどが多く造られますが、トロピカルフルーツのような華やかな風味を持つことが特徴的です。
【コスパ良し】
高品質の割に価格が安い事も特徴です!!
3、オーストラリアワイン 格付け
オーストラリアではフランスやイタリアのような厳しい規定のAOCやDOCGのような格付け階層はありません。
とはいうもののGIと呼ばれる地理的呼称の産地区分はあります。
その事をベースにオーストラリアでは以下の3つのカテゴリーに品質分類されます。
格上から順に。
【1、ヴァラエタルワイン】
ラベルにブドウ品種、生産地(GI)、ヴィンテージが表示できるワインです。
品種、産地、収穫年のブドウをそれぞれ【85%以上】使用しなくてはならないもので、オーストラリアでは最も上質ワインのカテゴリーというわけです。
【2、ヴァラエタル・ブレンドワイン】
いくつかのブドウを使って造られたワインで、使用割合の多い順に品種名を表示できます。
【3、ジェネリックワイン】
特に規定の無い日常消費用のテーブルワインです。
「ほー。無いといっても他国の有名産地を名乗る事などは禁止されている!!」
以上です。
とてもシンプルな内容ですね。ブドウ品種はこれを使わなくてはいけないとか、熟成期間や方法に規定があるわけではないので、比較的自由度の高いワインが造れる国という事がわかりますね。
■まとめ■
・広大な国土を持つオーストラリアでは黒ブドウのシラーズを主力に様々な国際品種から様々な味わいのワインを造っている。
・全体的な味わいの傾向は、果実味が豊かで濃厚で穏やかさがある。
・格付けは【ヴァラエタルワイン】【ヴァラエタルブレンドワイン】【ジェネリックワイン】に分類され、品種・産地・ヴィンテージなどの情報が表記されるほど上質。
以上です。
フランスのシラーとオーストラリアのシラーズでは異なる魅力があります。
ぜひ飲み比べてみてください。
白ワインも今度紹介するニュージーランド同様に特徴的なトロピカルな風味があり、とてもチャーミングな印象です。
こちらもぜひ体感してもらえると嬉しく思います。
「ほー。知らないワインにチャレンジして失敗したくないだと!?失敗をしない人間というのは・・何もしない人間だけだ!!」
おっと!やや説得力に欠けるような・・(笑)
先生ありがとうございました。
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