世界には様々なワインがあります。私はこれまでで、
【赤ワイン】
【白ワイン】
【ロゼワイン】
【スパークリングワイン】
【貴腐ワイン】
【酒精強化ワイン】
について解説してきました。
そして、もう少しだけ紹介しておきたい特殊なワイン達がありましたので、簡単にまとめてみました。
以上です。それでは参りましょう。
【ヴァンジョーヌとは】
【産地】
ジュラ地方(フランス)
【品種】
サヴァニャン
《ヴァン》はワイン。《ジョーヌ》は黄色。
つまり《黄ワイン》を意味するジュラ地方特有の黄色いワインです。
ヴァンジョーヌは通常のワインと同じようにアルコール発酵を終えた白ワインを樽に入れ熟成させます。
そうするとワインは少しずつ気化して減っていきます。
通常のワインはここでワインを補充しますが、ヴァンジョーヌはそれをしません。
そうするとワインの表面には《フルール》と呼ばれる産膜酵母という膜が発生します。このフルールがワインに独特の風味を与えます。
そしてこのヴァンジョーヌのすごい所は、
《フルールの発生した状態の熟成を6年間する事が義務付けられている》
という事です。小学校ですね!!(笑)
さらに使用可能品種はジュラの固有品種であるサヴァニャンのみで、その品質も重要視されています。
よって検査を通過しなかった年ではヴァンジョーヌは造る事はできません。
この造りはお気付きの方もいると思いますが、シェリーに似ているためそのような味わいです。
シェリーがわからないという方にわかりやすい表現をすると、
「紹興酒」に似ています。
本当によく似ています。
そんなヴァンジョーヌの中でも最も有名で品質が高い事で知られるAOCが
《シャトーシャロン》
ですね。
ジュラのハードチーズであるコンテや、中華料理に合わせてみてもいいですね。
【ヴァン・ド・パイユとは】
【産地】
ジュラ地方 ローヌで少し
【品種】
サヴァニャン・シャルドネ・マルサンヌなど
こちらもジュラ地方特有のワインでローヌ北部でも少量造られます。
《ヴァン》はワイン。《パイユ》は藁(わら)を意味します。
つまり、収穫したブドウを藁の上で乾燥させることで糖度を高め、それを使って造られる甘口ワインです。(貴腐ワインに似てますね)
特徴的なのはアルコール発酵に1年もかけるところです。
(通常は1~3週間程度です)
その後2~3年熟成させ、375mlの「ポ」と呼ばれる小さいボトルで出荷されます。
近年では藁を使わない方法で乾燥させる場合も多いですね、そしてこの製法はイタリアでもよく見られ、イタリアの解説でも度々出現しましたが「パッシート」はこのような造りをしたイタリアの甘口ワインなんですね。
【レツィーナとは】
【産地】
ギリシャ
【品種】
サヴァティアノ
松脂の香りが付いた白ワインです。
ギリシャでは昔コルクが無かった頃、ワインの入った容器(アンフォラ)と蓋の間に松脂をぬって保存していました。その松脂の風味がワインに溶け込んだことで生まれたワインです。
今ではティーパックのようなものに松脂を入れて造ることが多いようです。
サヴァティアノから造られるレツィーナはその強烈な香りからギリシャワインのイメージを悪くしてしまった実績もあり、ギリシャの人々はレツィーナを好む人は少なく、質の低いワインとして認識しているようです。
味わいはジンのようなクセのあるもので、好き嫌いが分かれやすい味わいです。
しかし近年では少量ながら穏やかな香りでエレガントなレツィーナも造られるようになっています。
ゴーヤチャンプルやエスニック料理などが合いそうです。
レツィーナはギリシャ特有のワインですからもっと力を入れてもらいたいですね!!これからに期待しましょう。
【グリ・ド・グリとは】
【産地】
フランス イタリア 日本など
【品種】
ピノ・グリ 甲州 ソーヴィニョン・グリなど
グリはグレーつまり灰色を意味し「灰色ワイン」の総称です。
果皮が藤色やピンクなどのブドウから造られる白ワインの事で、
《ピノ・グリ》フランス、イタリアなど
《甲州》日本
《ソーヴィニョン・グリ》ボルドー、ロワール
などが代表的で、灰色がかった色合いを持っています。
甲州を使った日本のワインのラベルによく書いてありますね!!
(ちなみにソーヴィニョン・グリ・・・私も初耳でした!!)
以上です。
様々なワインシリーズもこれで終了です。
いろんなワインがありますね。
他にも変わったワインなどあったらぜひ教えて下さい🎵
あなたにとって相性抜群のワインが一つでも増える事をお祈りして発展知識編を終了させていただきます。
次回からはより実践的に具体的なワインや、ワイン関連グッズを知識を交えて紹介していこうと考えております。
どうぞこれからもよろしくお願い申し上げます。
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