シルク=サーカス
1000円前後の手軽なワインですが、パーカー91点の稀に見る高評価。一般消費者の皆様の口コミ(vinica)を見てもコスパが良いことがわかり、紹介すべきワインだと思いました。
なぜサーカスをワイン名にしたのかは、調べてもわかりませんでしたが、「サーカスでも見るような楽しい気分で飲める。」と、勝手に解釈しても良いかもしれませんね。(笑)
この記事を最後まで読み進めていただき、知識と共に深まるワインの味わいを楽しんでいただければ幸いです。
《ワイン名》 ル シルク ルージュ
《価格》
【1000円前後】
《ブドウ品種》
・グルナッシュ
・カリニャン
・ムールヴェードル
・シラー
《ボディ》 ミディアムボディ
《甘辛》 やや辛口
《産地》 フランス>ラングドック ルーション地方
《生産者》 レ ヴィニュロン ド トータヴェル ヴァングロー
このワインを生産するレ ヴィニュロン ド トータヴェル ヴァングロー社は、ラングドック・ルーション地方の生産者組合です。
今回紹介しているル シルク ルージュは、ロバートパーカー氏に90点以上の評価を何度も獲得した銘柄なのです。
《味わいの特徴》
南仏らしい果実感
フランスらしいエレガンス
を両立したコスパワイン
このワインの特徴は、温暖な南フランスらしい豊潤な果実味主体の味わいながら、スパイス、大地の土っぽいニュアンスも垣間見える点にあります。陽気なフルーティーさだけではなく、スパイスや土の落ち着いた風味はフランスワインらしいエレガントさが感じられ、そのような品質が手軽に楽しめるコスパの良さも見逃せない特徴です。
栽培や醸造に関する情報の少ないワインですが、2点だけ挙げます。
- 南フランスの温暖な気候や豊富な日照からは、豊潤な果実味を持ったブドウが育ちます。
- 土地の成分を吸収する能力が高いなどの理由で、上質なブドウを実らせる樹齢の高い古木(ヴィエイユ ヴィーニュ)を使用しており、大地のミネラルなどの成分を吸い上げた成分豊かなブドウが得られます。
【外観】
深みのあるルビーレッド
【香り】
カシスやブルーベリーなどの豊潤な果実香を主体に、ドライフルーツ、黒糖、スパイス、土など、落ち着きあるニュアンスの香りも感じられます。
【味わい】
ほんのり甘味を伴った厚みのある果実味はフルーティー。酸やタンニンは穏やかなため、飲み口は優しくしなやかな印象です。
ほどよいコクは味わいに幅を持たせ、心地よい果実の風味を残した余韻があります。
《飲む時の適正温度》
【10℃~16℃】
冷やし気味にすれば風味は弱まりますが、酸味が際立ち軽やかな飲み口になります。
温度を上げるほど酸は穏やかな印象になり、果実味などの風味の広がりある味わいが楽しめます。
※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。
《飲み頃》
【飲み頃】
ブドウ収穫年から3年~6年
※若いうちのフレッシュでフルーティーな味わいを楽しむワインです。
《適正グラス》
【小ぶりのグラス】
【チューリップ型ボルドーグラス】
気軽なワインですから、少し冷やし気味にして小ぶりのグラスで飲んでも軽快さが楽しめます。
香りが取りやすく温度が少しずつ上がるように設計されたボルドーグラスを選べば、香りと味わいをバランス良く感じやすくなりますし、大きなグラスは優雅な雰囲気も味わえます。
※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。
《相性のいい料理》
ラザニア
目玉焼きハンバーグ
フルーティーさやカジュアルさが魅力の赤ワインです。
少々コクのある家庭料理や、ファミリーレストランのデリバリーなど、気軽な料理に合わせると楽しい食卓になるでしょう。
※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。
《飲んだ人の口コミ》
【悪い口コミ】
ル シルクですか。なるほどしなやかな飲み口。黒果実にスパイスを感じる香りで悪くはないけど、フルボディ好みの私にはやや物足りなさもあるかな。
スクリューキャップでもブショネって起こるの?フルーツ感が無く、苔とか土っぽい風味で、酸と苦味が主張気味。パーカー91点らしいけど、これはダメでしょう。。。
ワインアドヴォケイト誌で91点獲得?ちょっとあげすぎじゃないかな?
【良い口コミ】
じっくり味わうワインではないと思うけど、ワイワイ楽しむ時には丁度良い!♪クセもないからクイクイ飲めちゃう感じです。
南仏のヴァンドペイとは言え、フランスはフランス。ニューワールド系の果実感主体の味わいだけでなく、複雑さも垣間見える。生き生きとしたベリー系果実の香りで、カラメルのニュアンスを残した余韻があります。
パーカー高得点に引かれて購入。なるほど798円でこの味ならかなりのコスパですね!!
私史上1000円以下の頂点は現在コレ。しつこい甘味もないし、ベリー香やタンニンからはフランスっぽさを感じる事ができる。
という皆様の声でした。
その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、
感動的!! 0%
美味しい 40%
普通 57%
良くない 3%
というニュアンスが伝わってくる結果でした。
状態の悪さによる低評価が1件。パーカーが91点付けるほどでもない?など、やや否定的なコメントも少しですが、圧倒的に価格が手軽である事も手伝って、デイリーワインとしては非常に満足できると感じる方が多い印象でした。
奥深さを求めるワインではありませんが、親しみやすく飲みやすい品質で、試してみるだけの価値があるコスパワインだと言えます。
ちなみにいくつかある「ル シルク」シリーズの中では、このグルナッシュ主体のワインが客観的に口コミを見る限りでは、最も満足度が高い印象の銘柄であったことも加えておきます。
まとめ
それでは最後に情報整理です。
ル シルク ルージュは
【価格】
1000円前後
【味】
陽気なフルーティーさだけではなく、スパイスや土の落ち着いた風味はフランスワインらしいエレガントさが感じられる。
【飲み頃】
ブドウ収穫年から3年~6年
※若いうちのフレッシュでフルーティーな味わいを楽しむワイン。
【口コミ】
やや否定的なコメントも少しあるが、圧倒的に価格が手軽である事も手伝って、デイリーワインとしては非常に満足できると感じる方が多い印象。
いくつかある「ル シルク」シリーズの中では、このグルナッシュ主体のワインが最も満足度が高いと感じた。
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