ロッソ ディ モンタルチーノ　ポッジョ ディ ソット

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最も高品質なロッソディモンタルチーノ。

知名度もさることながら、非常に口コミ評判（vinica）が良いポッジョ ディ ソットはブルネッロでも際立つ存在感を放っていました。
そして、ブルネッロのセカンドラベル的存在のロッソにおいても、特別な満足感を与えていたのがポッジョ ディ ソット。

品質に対するたくさんのコメントを見る限り、ビオンディサンティやチェルバイオーラを差し置き、最も優れたロッソ ディ モンタルチーノではないかと感じました。

この記事を最後まで読み進めていただき、知識と共に深まるワインの味わいを楽しんでいただければ幸いです。

《ワイン名》ロッソ ディ モンタルチーノ　ポッジョ ディ ソット

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《価格》

【9000円前後】

《ブドウ品種》サンジョベーゼ（ブルネッロ）
《ボディ》　　ミディアムボディ
《甘辛》　　　辛口
《産地》　　　イタリア＞トスカーナ州
《生産者》　　ポッジョ ディ ソット

《味わいの特徴》

繊細かつ優雅
ロッソ ディ モンタルチーノ
の最高峰

このワインの特徴は、華やかで明るい魅惑的芳香や、雑味の無い透明感ある味わいや複雑で奥行きある味わいがあり、パワフルと言うよりは上級ブルゴーニュに通ずる繊細さや優雅さが感じられるところ。
平均的なロッソ ディ モンタルチーノとは一線を画すエレガンスがあります。

そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。

■品種の個性■
ブルネッロはサンジョベーゼの別名で、厳密にはサンジョベーゼの亜種にあたるサンジョベーゼ グロッソを指します。
フレッシュで軽快な味わいを生む傾向のサンジョベーゼと比較して、サンジョベーゼ グロッソは分厚い果皮がある事からタンニンも豊富。
繊細さと力強さを両立し、長期熟成に耐えるワインを生みます。

■恵まれた環境■
高い標高による豊富な日照でブドウは熟度を高めます。
また、昼の温かい海風も豊潤な果実味を、夜に吹く山からの冷たい風は美しい酸をもたらすことで、豊潤かつ上品なワインが生まれます。

■極度の収量制限■
剪定でブドウの収穫量をあえて抑えることで、残されたブドウに成分が集中。
さらに状態の良いブドウだけを徹底して選別することで、凝縮感と透明感を持ち合わせたワインが生まれます。

■醸造■
発酵では酵母の添加はせず、野生酵母の働きを待ちます。
また果汁に負荷をかけないように、ポンプではなく重力で移動する設備を完備。
ストレスなく大樽に移動して熟成を行っており、充実したブドウのピュアな味わいを表現しています。

■ブドウのポテンシャル■
通常のロッソ ディ モンタルチーノは、ブルネッロ ディ モンタルチーノの選別から漏れたブドウを使用するセカンドラベル的存在。
しかしポッジョディソットは全てブルネッロ用として厳選したブドウを醸造。
2年の熟成を経た時点で状態を確認し、熟成に向くものをブルネッロに、早く楽しめそうなものをロッソにするという方法をとっています。
この事が他の生産者と一線を画すハイクオリティなロッソ ディ モンタルチーノを生む要因の一つになっています。

■ブルゴーニュ好きのオーナー■
創業者であるピエロ パルムッチ氏は、ブルゴーニュワイン好きが高じてワイナリーを設立した経緯があり、2020年現在オーナーのクラウディオ ティーパ氏も、ブルゴーニュのワイン大学に通うほど。
ブルゴーニュのグランクリュに通ずる気品やエレガンスが感じられる要因になっていると考えられます。

【外観】
透明感のあるガーネットを帯びたルビーレッド

【香り】
ラズベリーやチェリーなど赤い果実の明るくフレッシュな香りに、バラやスミレの華やかさが広がり優雅でエレガント。
オリエンタルスパイス、ハーブ、樽、革製品などのニュアンスも複雑性を高めており、魅惑的な芳香に包まれます。

【味わい】
生き生きとした果実味はピュアで洗練されており、シルキーなタンニンと相まってエレガントな飲み口。適度な甘味と旨味を伴ったミネラルは奥行きある味わいを表現し、美しい酸が味わいのバランスを整えると、繊細ながらも複雑で優雅な余韻が長く続きます。

《飲む時の適正温度》

【１４℃～１８℃】
少し冷やし気味にすれば引き締まった印象。酸やタンニンが際立ちエレガントな飲み口に。
温度を上げるほど穏やかな印象。甘味や複雑な風味の広がりが楽しめます。

※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。

《飲み頃と当たり年》

【飲み頃】
ブドウ収穫年から３～２０年
※一般的傾向や口コミから推測

【当たり年】
参考までに、モンタルチーノのヴィンテージチャートも載せておきます。
良い年ほど成分が充実し、飲み頃になるのは遅いが長期熟成に向く。
難しい年ほど成分はやや希薄になり、早く飲み頃に達するが長期熟成には向かない傾向があります。

５点　秀逸な年
４点　良い年
３点　平均的な年
２点　やや難しかった年
１点　難しかった年
０点　悪い年

２０００年　４
２００１年　５
２００２年　２
２００３年　３
２００４年　５
２００５年　３
２００６年　５
２００７年　５
２００８年　４
２００９年　４
２０１０年　５
２０１１年　４
２０１２年　４
２０１３年　５
２０１４年　３
２０１５年　５
２０１６年　５ WA94点

WA=ワインアドヴォケイト

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《適正グラス》

【バルーン型ブルゴーニュグラス】
洗練された香りとエレガントな味わいを楽しむには、香りが取りやすく、甘味を感じやすいバルーン型ブルゴーニュグラスを選ぶと良いでしょう。

※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。

《相性のいい料理》

和牛のタタキ

鴨鍋

など、適度なコクのある味わいの料理に合わせる事で、エレガントなワインの味わいが料理を引き立て、また、料理がワインを引き立てる上質なマリアージュが楽しめるでしょう。

※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。

《飲んだ人の口コミ》

【悪い口コミ】

このワインの悪い点を指摘する、具体的コメントは見当たりませんでした見当たりませんでした。

【良い口コミ】

ソットのロッソ ディ モンタルチーノは素晴らしい♪4年熟成の2016の抜栓直後から広がる魅惑的芳香にはもうクラクラ。

13年熟成の07。秀逸なブルネッロを生む生産者だが、こちらのロッソもよく開いており、風格というよりはフレンドリーさがあり十分楽しめる。やはりソットは素晴らしい生産者だと感じた。

牛のタタキにベストマッチ！♪4年熟成の2017で若いのですが、初めからやわらかで非常に心地よい飲み口です♪

同じくソットのブルネッロよりもさらに美味しく感じました。アタックは繊細な印象ですが、中盤あたりから適度な濃厚さが広がります。まるで上級ブルゴーニュから深くエレガントなローヌワインへと移行しているようです。

という皆様の声でした。

その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、

感動的！！　　　　１４％
美味しい　　　　　６６％
普通　　　　　　　２０％
良くない　　　　　　０％

というニュアンスが伝わってくる結果でした。

平均的なブルネッロを上回るほどの高評価を獲得しており、数あるロッソ ディ モンタルチーノの中でも最も味わいへの評価が高いというのが第一印象。

4年程度の若いワインでも既に開いており、10年以上の熟成物でも非常に満足度は高く、そのような守備範囲の広さからか否定的コメントはゼロ。

魅惑的な香り、そして親しみやすさとエレガントさを両立した味わいに高い評価を与える方が大半で、感動的評価をされる方も少なくありませんでした。

ブルネッロでも際立つ満足感を与えているポッジョ ディ ソットは、間違いなくイタリア屈指の生産者だと再認識する結果となりました。

まとめ

それでは最後に情報整理です。

以上です。

上級ブルゴーニュに通ずるエレガンスが感じられ価格も1万以内という事で、上級ブルゴーニュは好きだけど高額すぎると感じる方にもおすすめできる銘柄だと感じました。

あなたはどのように感じましたでしょうか。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。