カステッロ ディ ボルゲリ スペリオーレ

おすすめ【赤】ワイン

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大柄で体格がよく、重い荷物を運ぶ農作業をスイスイこなし、たくさんの子供を養う働き者。
そしていつも優しくて、土がついた素朴な笑顔が魅力のお父さんなんだけど、実は本物の武道家。

謎の例えをしてしまいましたが、飲んでもらえればきっとその意味が分かると思います。

私自身も好きなボルゲリですが、口コミ評価(vinica)もやはり上々。
若い段階から落ち着きとバランス良い味わいへの満足度は高く、中価格帯のボルゲリで頭一つ抜けた銘柄だと感じました。

この記事を最後まで読み進めていただき、知識と共に深まるワインの味わいを楽しんでいただければ幸いです。

《ワイン名》カステッロ ディ ボルゲリ ボルゲリ スペリオーレ

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《価格》

6000~8000円

《ブドウ品種》
カベルネ ソーヴィニヨン
メルロー
カベルネ フラン
《ボディ》  フルボディ
《甘辛》   辛口
《産地》   イタリア>トスカーナ州>ボルゲリ
《生産者》  カステッロ ディ ボルゲリ

プロフィール
ボルゲリ地区の領主の象徴である❝ボルゲリ城❞カステッロ ディ ボルゲリは、そんなボルゲリ城を相続したアルベルト デッラ ゲラルデスカ直系の子孫、フェデリコ ジレリ氏によって設立されたワイナリー。 

2001年からワイン造りが始まっていますが、ブドウ栽培の歴史は1700年代中頃にまでさかのぼり、親戚にあたるサッシカイア(サングイド)やオルネライアにブドウを販売していたことからも、ブドウの質の高さを窺い知れます。
※サッシカイアやオルネライアから見て、本家にあたる血統を持つのがカステッロ ディ ボルゲリで、現在もブドウを供給しています。

今回紹介している銘柄は、カステッロ ディ ボルゲリが手掛ける2つのワインの内の上位クラス。
※もう一つのエントリークラスはヴァルヴァラ(3200前後)

収穫された最上のブドウだけが使われる銘柄で、その高い評価の一例は以下の通り。
【ワインアドヴォケイト】
・2010 92点+
・2013 93点
・2016 95点
・2017 94点+

その他にもイタリアのガイド誌「ガンベロロッソ」で3ビッキエーリの最高賞を獲得したり、ワイン誌「ワインスペクテイター」でも90点を超える評価を何度も獲得するなど、様々な評論家やワイン誌から高評価を獲得しています。

《味わいの特徴》

力強く風格もあるが
角がない穏やかな飲み口

このワインの特徴は、充実感あるブドウである事がわかる肉厚な果実味やタンニンがあり、力強く風格を感じさせますが、落ち着きある旨味やタンニンの滑らかさは丸みを帯びており、穏やかで優しい雰囲気も感じられるところ。
また、芳ばしい樽の風味や革製品のニュアンスも加わることで奥行きある味わいが表現されており、
若い段階からそのような落ち着きが感じられるところも特徴的です。

【外観】
ガーネットを帯びた深く濃いルビーレッド

【香り】
カシス、ブラックベリー、ブラックチェリーなど熟した果実の豊潤な香りに、樽に由来するタバコやコーヒーのニュアンスも適度に加わり落ち着きある印象。ブラックペッパーなどのスパイスやハーブ、革製品などのニュアンスは複雑性も高めています。

【味わい】
凝縮感のある果実味は深いコクと豊富でシルキーなタンニンと相まって、力強くも丸みのある落ち着きある味わい。樽、スパイス、革製品などの風味は複雑性を高めており、中程度の酸味がバランス良く味わいをまとめると、それらの風味を残した心地よい余韻が長く続きます。

そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。

品種の個性

  • 力強く骨格あるワインを生むカベルネ ソーヴィニヨン
  • 優しいワインを生むメルロー
  • 上品さや複雑さを高めるカベルネ フラン

以上の品種をヴィンテージ毎に比率を変えてブレンドすることで、力強く複雑かつ柔らかなバランスを保ったワインが生まれます。

恵まれた立地条件
所有する畑は、ボルゲリを代表するサッシカイアとオルネライアに囲まれており、絶好の立地条件があります。
温暖な気候はブドウの熟度を高め、凝縮感ある果実味と豊富ながらシルキーなタンニンを生み、特徴的な粘土質土壌は少しの苦味と野性味あるブドウを生みます。

最上のブドウを使用
栽培されたブドウをサッシカイアやオルネライアに販売していますが、最も優れたブドウを自社のワインに使用しており、充実し洗練されたワインが生まれる要因の一つになっています。

樽の使い方
発酵では品種毎にステンレスタンクと樽を使い分け、熟成では樽のニュアンスが反映しやすい225ℓの小樽(バリック)で品種毎に熟成。その後ブレンドし500ℓのトノー(樽)で再度熟成するスタイルです。
ブドウの繊細なニュアンスを感じさせつつ、上品で優しい樽の風味が反映されたワインを生んでいます。

 

《飲む時の適正温度》

14℃20℃
少し低めの温度にすれば酸が際立ち軽快な印象になり、エレガントな飲み口が楽しめます。
温度を上げるほど果実感や複雑な風味が広がり、ボリューム感のある味わいが楽しめます。

※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。

《飲み頃と当たり年》

【飲み頃】
ブドウ収穫年から4~25年
※一般的傾向や口コミから推測

【当たり年】
参考までに、ボルゲリのヴィンテージチャートも載せておきます。
良い年ほど成分が充実し、飲み頃になるのは遅いが長期熟成に向く。
難しい年ほど成分はやや希薄になり、早く飲み頃に達するが長期熟成には向かない傾向があります。

5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年

1995年 3
1996年 4
1997年 
1998年 4
1999年 4
2000年 3
2001年 5
2002年 3
2003年 3
2004年 4
2005年 4
2006年 5
2007年 5
2008年 4
2009年 4WS93点
2010年 WA92点+
2011年 4WS92点
2012年 4WS93点
2013年 5WA93点
2014年 3
2015年 5WS96点
2016年 5WA95点 WS93点
2017年 3
WA94点+
2018年 3
WS=ワインスペクテイター
WA=ワインアドヴォケイト

 

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《適正グラス》

【チューリップ型ボルドーグラス】
香りが取りやすく温度が少しずつ上がるように設計されたボルドーグラスを選ぶことで、芳醇な香りと味わいをバランス良く感じ取れます。

※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。

《相性のいい料理》

 


牛肉の赤ワイン煮込み


うなぎのかば焼き

など、深いコクのある料理との相性が良く、パワフルで複雑かつ優しいワインの味わいが料理と溶け合い、互いを引き立て合います。

※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。

《飲んだ人の口コミ》

悪い口コミ

このワインへの具体的ネガティブコメントは見当たりませんでした。

良い口コミ

2011ヴィンテージは6年熟成ですが、円熟味というよりはまだまだ若々しさがあり、筋肉質なボリューム感がありバランスが良い。例えるなら30代後半で体格の良い働くお父さん。イケメンではないけどカッコいい雰囲気が出てる人。なんだか晩秋に楽しみたい落ち着きある味わいです。


おぉ!これは素晴らしい。5年熟成の2011は味わいの要素の全ての均衡が保たれていて、円グラフ化したら丸になるね~~。


やっぱボルゲリは私のツボやわ~~♪特にこのボルゲリは熟した黒系果実と優しい樽の風味に豊富でシルキーなタンニン。スパイスやハーブも加わって複雑。今回は4年熟成の2012だけど、何回飲んでも美味しいツボワインです♪♪


カベルネの男っぽい果実味とタンニンを、メルローの優しさが包んでる感じ。4年熟成の2011は強さと優しさを両立してますね。

 

という皆様の声でした。

その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、

感動的!!    17%
美味しい     46%
普通       37%

良くない      0%

というニュアンスが伝わってくる結果でした。

無言の普通評価もチラホラでしたが、具体的ネガティブコメントはゼロ。
力強くも優しくバランス良い味わいへの満足度は高く、少ないながらも感動的評価を与える方も見受けられました。

若い段階から落ち着きある味わいで硬さがなく、熟成させてもより円熟味が増すという事で、飲み頃を外すリスクの少なさも魅力だと感じました。

中価格帯のボルゲリ(5000~1万)の中では、頭一つ抜けた満足度を与えている印象です。
※紹介はしませんが、同価格帯ではグラッタマッコのボルゲリスペリオーレも人気です。

 

まとめ

それでは最後に情報整理です。

カステッロ ディ ボルゲリ スペリオーレ

価格
6000~8000円


肉厚な果実味やタンニンがあり力強く風格を感じさせるが、落ち着きある旨味やタンニンの滑らかさは丸みを帯びており、穏やかで優しい雰囲気も感じられる。また、芳ばしい樽の風味や革製品のニュアンスも加わることで奥行きある味わいが表現されており、若い段階からそのような落ち着きが感じられるところも特徴的。

飲み頃
ブドウ収穫年から4~25年
※一般的傾向や口コミから推測

当たり年
ボルゲリのヴィンテージチャートは以下の通り。
良い年ほど成分が充実し、飲み頃になるのは遅いが長期熟成に向く。
難しい年ほど成分はやや希薄になり、早く飲み頃に達するが長期熟成には向かない傾向。

5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年

1995年 3
1996年 4
1997年 
1998年 4
1999年 4
2000年 3
2001年 5
2002年 3
2003年 3
2004年 4
2005年 4
2006年 5
2007年 5
2008年 4
2009年 4WS93点
2010年 WA92点+
2011年 4WS92点
2012年 4WS93点
2013年 5WA93点
2014年 3
2015年 5WS96点
2016年 5WA95点 WS93点
2017年 3
WA94点+
2018年 3
WS=ワインスペクテイター
WA=ワインアドヴォケイト

口コミ
無言の普通評価もチラホラだが、具体的ネガティブコメントはゼロ。
力強くも優しくバランス良い味わいへの満足度は高く、少ないながらも感動的評価も見受けられた。
中価格帯のボルゲリ(5000~1万)の中では、頭一つ抜けた満足度を与えている印象。

以上です。

力強くも優しく懐が深い。

私もこのワインを口にした時に以下のような印象を持ちました。

・色で言うと茶色
・季節で言うと
・北斗の拳で言うと山のフドウ

山のフドウに関しては結構適格かと思いますが、わかる方にだけ伝われば幸いです。。。(笑)

たまに世代がわかる謎の例えをします。。。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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