バローロと並んでイタリアを代表する高級赤ワインがブルネッロ ディ モンタルチーノ。
「でも種類が多すぎて、結局どのブルネッロを選べば良いの?」
この記事にたどり着く方は、多かれ少なかれそのような思いがあるのではないでしょうか。
膨大な種類が存在するワインの中から好みのワインを的確に選択するのは、プロでもない限り難かしいと言えるでしょう。(いや、プロでも難しいですね。)
しかしそのような悩みは、この記事を読むことで少しは解決すると確信しています。
なぜなら、2014年に日本ソムリエ協会認定ソムリエの資格を取得した私が、インターネット上にある信憑性の高い口コミだけを調べ尽くし、特に満足度の高いワインのみをピックアップ。特徴・当たり年・飲み頃・口コミ内容などを詳しく解説しているからです。
自身が実際飲んで美味しいと感じるワインもさることながら、多くの方が美味しいと認めるワインは外す確率も少ないと考えました。
それでは参りましょう。
おすすめブルネッロ【6選】
星の数ほど存在するワインは、産地やブドウ品種に生産者、あるいは収穫年や熟成度合い、そして個人個人の受け止め方によっても味わいへの評価は変化し、一つとして同じものが無い事が難しさであり魅力でもあります。
ここで紹介するワインは、あくまで一般的に満足度が高いという事で、それら以外にも素晴らしいワインは無数に存在します。
個々の受け止め方でも評価は変わるわけですから、これがおすすめワインと決めてしまうのはナンセンスだと思いますし、ここで紹介するワイン以外を探究される事も素晴らしいと思います。
そのような事を踏まえて、この記事が何かしらのヒントになり、あなたのワイン選びのお役に立てれば嬉しく思います。
さて、私はブルネッロ ディ モンタルチーノを造り日本で購入可能な45の主要生産者をピックアップ。
数ある銘柄の中で多くの日本の消費者の方々に実際飲まれ、そして口コミ評価の高いワインはどれかを客観的視点から調べてみました。
その結果、特に高評価を獲得していると感じたワインは以下の6銘柄。
イタリアを代表するブルネッロの中でも、特に注目すべき特別なワイン達だと感じています。
おすすめブルネッロ【6選】
※価格順
ポッジョ ディ ソット
ブルネッロの最高峰
風格とエレガンスを両立
【価格】
1,9~2,5万
《ブドウ品種》
サンジョベーゼ(ブルネッロ)
「最も優れたブルネッロは?」
こう聞かれたら必ず候補に挙げるべき銘柄。
・ビオンディ サンティ
・ソルデラ
・バンフィ
・チェルバイオーラ
・イルパラッソ ディ マンフレディ
など、ブルネッロのトップ生産者は素晴らしいワインを生産しており非常に評価も高いですが、とりわけ口コミ満足度が高いと感じた生産者の一つがポッジョ ディ ソット。
どこかブルゴーニュのグランクリュを彷彿させるエレガンスは、非常に多くの方々を魅了。
人気漫画「神の雫」で「第9の使途」になったことで有名な銘柄ですが、その実力も確かなものだと感じました。
サルヴィオーニ チェルバイオーラ
充実感、透明感、複雑性
を持ち合わせた
希少なブルネッロ
【価格】
1,6~2万
《ブドウ品種》
サンジョベーゼ(ブルネッロ)
徹底的な収量制限と選果で生まれる希少なブルネッロ。
トップクラスのブルネッロの中でも、ポッジョ ディ ソットやイルパラッソ ディ マンフレディらと並んで口コミ満足度が高いと感じた生産者です。
『自分の手に負える量しか作らない』
当主ジュリオ氏がそう語るように畑は小規模。
さらに1本のブドウの樹に対して1つの優れた房だけを残す収量制限を実施しています。
残された房に成分が集まる事で、充実感に満ちた成分を持ったブドウに成長。
さらに厳しい選果をクリアしたブドウは雑味なく、充実感と透明感を両立したワインを生みます。
イル パラディソ ディ マンフレディ
円熟した甘美さと複雑さ
特徴的な磯のニュアンス
【価格】
1,3~1,8万
《ブドウ品種》
サンジョベーゼ(ブルネッロ)
甘美でヨード感があるトップクラスのブルネッロ。
複雑で優しい飲み口は、口コミ(vinica)でも非常にたくさんの方々を魅了しており、他の生産者が手掛ける2万以上のブルネッロの満足度にも引けを取らない印象。
コスパでも優れた上級ブルネッロだと感じました。
このワインは他の生産者のブルネッロと比較して熟した果実の甘味が感じられ、タンニンや酸も角が無くしなやか。スパイスや革製品などの複雑な風味も加わり、充実感と優しい甘美さを持ち合わせています。
また海を連想させる磯っぽいニュアンスが感じられるところも特徴的です。
ガヤ(ピエヴェ サンタ レスティトゥータ)
風格とエレガンスを両立した
安定感あるブルネッロ
【価格】
7000~9000
《ブドウ品種》
サンジョベーゼ(ブルネッロ)
イタリア屈指の生産者が手掛けるブルネッロ。
バルバレスコやバローロでも特別な存在感を放つガヤでしたが、ブルネッロでも然り。
調べる限りバンフィに次いで口コミ量(vinica)が多く、そして中価格帯のブルネッロの中でも目を引く満足感を与えていたのがガヤでした。
ガヤが手掛けるブルネッロは3つあり、格上にあたる「スガリーレイ」と「レイニーナ」も非常に満足度は高い印象。
しかし、価格も考慮すると今回紹介するスタンダードのブルネッロの方が勝るのでは!?
勝手ながらにそう感じましたので紹介しようと思いました。
このワインの特徴は、豊富なタンニンや上質な酸に複雑な風味や深みのあるコクなど、充実した味わいからは風格が感じられつつ、洗練された質感や雑味の無い味わいからは、繊細さやエレガントさも同時に感じられるところ。
ヴィンテージによってその表情は変化しますが、安定して上質なブルネッロの味わいを表現しています。
アルジャーノ
芳醇でまろやか
複雑性と風格を持ち合わせた
人気ブルネッロ
【価格】
6000前後
《ブドウ品種》
サンジョベーゼ(ブルネッロ)
中価格帯のブルネッロで最もおすすめできる人気銘柄。
口コミ内容(vinica)を客観的に見る限り、非常に満足度の高さが際立つ印象。
・香りの素晴らしさ
・酸、タンニン、コクなどのバランスの良さ
・時間経過で向上する風味
特に以上の点を高く評価される方が多く、他の生産者のブルネッロと比較するとマイルドで優しい飲み口である事が伝わるものでした。
美味しいブルネッロを選ぶ時、必ず候補に入れるべき銘柄です。
このワインの特徴は、熟した果実を思わせる円熟した果実香と樽やスパイスなどが折り重なった芳醇な香りと、尖ったところの無い深くまろやかな味わいであること。全体のバランス感覚にも非常に優れており、複雑で風格ある味わいで非常に高い人気を誇っています。
イル ポッジョーネ
コスパブルネッロの最有力
充実しバランスに優れる
【価格】
4000~6000
《ブドウ品種》
サンジョベーゼ(ブルネッロ)
コスパブルネッロの最有力。
主要なブルネッロを生む45の生産者の口コミ(vinica)を全て読んでみた結果、客観的な個人的解釈として、コスパという意味では最も満足度が高いと感じた生産者です。
比較的若いうちから楽しめ、熟成後も味わいは向上。
さらに40年を超える熟成物への感動的評価も非常に興味深く、それほどポテンシャルの高い銘柄なのだと思えました。
優れたブルネッロをお値打ちに購入するならば、必ず候補に入れるべき銘柄です。
おすすめブルネッロのまとめ
いかがでしたでしょうか。
この記事が参考になり、あなただけの好みのワインが見つかれば幸いです。
ポッジョ ディ ソット
1,9~2,5万
ブルネッロの最高峰のひとつ。
ブルゴーニュのグランクリュを彷彿させるエレガンスは、非常に多くの方々を魅了。
サルヴィオーニ チェルバイオーラ
1,6~2万
徹底的な収量制限と選果で生まれる希少なブルネッロ。
充実感、透明感、複雑性を持ち合わせる。
イル パラディソ ディ マンフレディ
1,3~1,8万
甘美でヨード感があるトップクラスのブルネッロ。
他の生産者が手掛ける2万以上のブルネッロの満足度にも引けを取らない印象。
ガヤ(ピエヴェ サンタ レスティトゥータ)
7000~9000
イタリア屈指の生産者が手掛けるブルネッロ。
風格とエレガンスを両立し、安定感がある。
アルジャーノ
6000前後
非常に口コミ満足度が高く中価格帯のブルネッロで最もおすすめできる人気銘柄。
他の生産者のブルネッロと比較するとマイルドで優しい飲み口。
イル ポッジョーネ
4000~6000
コスパブルネッロの最有力。
充実しバランスに優れる。
以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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