オーストリアで唯一おすすめする銘柄。
そもそもオーストリアワインは流通も少なく口コミ量も少ないワインがほとんどですが、少ない口コミの中でも満足度がとても高いと感じた銘柄が一つ。
オーストリアを代表する固有品種であるグリューナーヴェルトリーナーを楽しむなら、まずはこのワインを試すのが良いと感じました。
この記事を最後まで読み進めていただき、知識と共に深まるワインの味わいを楽しんでいただければ幸いです。
《ワイン名》マイヤー アム プァールプラッツ べートーベン
《価格》
【1900前後】
《ブドウ品種》グリューナー ヴェルトリーナー
《ボディ》 ライト~ミディアムボディ
《甘辛》 辛口
《産地》 オーストリア
《生産者》 ヴァイングート マイヤー アム プァールプラッツ
ヴァイングート マイヤー アム プァールプラッツは、オーストリアの首都であり「音楽の都」と呼ばれるウィーンにある歴史あるワイナリー。
設立は1683年で、畑の恵まれた立地条件に加え最新技術導入などの改善の努力もあり、国内で高い評価を受け続けています。 ウィーンを代表するホイリゲ(自家製ワインの居酒屋)としても有名で観光客にも人気で、ベートーベンが第九を作曲した家屋「ベートーヴェンハウス」が敷地内にあることでも知られています。
《味わいの特徴》
スッキリ上品でありつつ
深みも感じられるバランス型
【外観】
輝きのあるレモンゴールド
【香り】
レモンやグレープフルーツなどの柑橘類や青リンゴなどのフレッシュな果実に、ミントなどハーブ類のニュアンスが加わった清涼感ある芳香で、ホワイトペッパーのようなスパイス香も感じられます。
【味わい】
香りから連想される通り豊富な酸が引き締めるスッキリとした飲み口ですが、後口に広がる旨味やミネラル感もあり、スレンダーでありつつ深みのある味わいです。
情報の少ないワインですが、そのような味わいになる理由をいくつか挙げましょう。
■品種の個性■
このワインに100%使用されるグリューナーヴェルトリーナーは、オーストリアを代表する白ブドウ。
豊富で綺麗な酸が特徴的で、柑橘類やハーブのような爽やかさや白コショウのようなスパイス感がありスッキリとした印象ですが、豊富なミネラル感もあり適度に厚みも感じられます。
■ステンレスタンク発酵■
発酵はステンレスタンクを使用しており、当然樽の風味は付きません。
密閉性が高く酸化防止効果があり余計な香りも付かないため、ブドウのピュアな果実感がストレートに反映されるのがステンレスタンクの特徴。
また、樽と違って買い替えるなどのコストも掛からず、価格が抑えられるのもステンレスタンクの特徴です。
《飲む時の適正温度》
【6℃~12℃】
しっかり冷やせば酸味や凛としたミネラル感が際立ち、スッキリ軽快な飲み口が楽しめます。
少し温度を上げれば穏やかな印象になり、フルーティな風味の広がりが楽しめます。
※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。
《飲み頃》
ブドウ収穫年から1~5年
※一般的傾向や口コミから推測
《適正グラス》
【小ぶりor中庸で膨らみのあるグラス】
温度が上がりにくい小ぶりのグラスで飲めば、軽快で上品な味わいが楽しめます。
温度が上がりやすく香りも取りやすい膨らみのあるグラスで飲めば、広がりある味わいが楽しめます。
※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。
《相性のいい料理》
真鯛のカルパッチョ
寿司各種
バランス良くスッキリとしたワインの味わいは魚介類や和食との相性が良く、互いの味わいを引き立てます。
※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。
《飲んだ人の口コミ》
【ネガティブな口コミ】
マリネ系の料理には少しワインが負けて薄く感じたかな。。。
【良い口コミ】
ジャケ買いしたワインだけど、引き締める酸と旨味やミネラル感もある爽やかな味わいで、鴨鍋ともよく合いました♪
グリューナーヴェルトリーナーらしい凛としたテイストで、上品さがありますね!
爽やかなハーブのニュアンスが少しあり、なんと言ってもホワイトペッパー感が印象的。魚介に合わせるためのワインだと確信しました。
和食全般に合いそうなワイン。ハーブ系の爽やかな味わいは魚介の臭みを消しますし、ワイン単体として向き合っても旨いと感じる。なかなかのワインだと思いますよ。
という皆様の声でした。
その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、
感動的!! 3%
美味しい 44%
普通 50%
良くない 3%
というニュアンスが伝わってくる結果でした。
2000円前後のワインとしては満足度はとても高い印象です。
グリューナーヴェルトリーナーらしい豊富な酸味のあるスッキリとした味わいの中に、適度に旨みや凛としたミネラル感もありバランスは良好。
ワイン単体でも楽しめつつ、魚介や和食などとの相性の良さへの好感も少なくありませんでした。
まとめ
それでは最後に情報整理です。
マイヤー アム プァールプラッツ べートーベンは
【価格】
1900前後
【味】
柑橘類や青リンゴなどのフレッシュな果実に、ミントなどハーブ類が加わった清涼感ある芳香で、ホワイトペッパーのようなスパイス香も加わる。
香りから連想される通り豊富な酸が引き締めるスッキリとした飲み口だが、後口に広がる旨味やミネラル感もあり、スレンダーでありつつ深みのある味わい。
【飲み頃】
ブドウ収穫年から1~5年
※一般的傾向や口コミから推測
【口コミ】
2000円前後のワインとしては満足度はとても高い印象。
豊富な酸味のあるスッキリとした味わいの中に、適度に旨みや凛としたミネラル感もありバランスは良好で、ワイン単体でも楽しめつつ魚介や和食などとの相性の良さへの好感も少なくない。
以上です。
グリューナーヴェルトリーナーはソーヴィニヨンブランやガルガーネガに似たところがあり、爽やかな白ワインが好きな人におすすめできる銘柄だと感じています。
あなたのワイン選びの一助になれれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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